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ダンジョンの主
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ボスへの扉の先は、まるで王様と会うような豪華な様式で少し階段になっている先には高く売れそうな椅子が置いてある。そして、その椅子の前に俺達を見下ろすように全身を黒い革や布で作られた防具を着ている俺より少し大きい俺と同じ髪と目の色をしたホムンクルスが立っていた。
「選ばれたのはクロガネか」
「よっしゃ!」
「油断するな、今までの相手とは格が違うと思え」
「・・・・おう」
いつも余裕そうにしているのに今回は凄く真剣な顔をしているので、俺も気を引き締めナイフを構え身体強化を十分に発動し、相手の強さが分からない時は速攻で反撃の隙を与えない!雷の矢と風の矢を作り出し六つ作り出し、打ち込むと同時に棒手裏剣を投げる。
棒立ちなんかしてるから悪いんだよ!
速攻で決めるつもりで放った魔法は全て当たりボスを倒す予定だったが、ボスに当たりそうになった瞬間あいつは動き始めた。そして、一瞬で俺の目の前に現れるとナイフを振りかざしていた。
「っ!!嘘だろ!!」
何とか反応してナイフで防ぎ左手で鳩尾を殴ろうとすると、一歩下がり避け回転蹴りを繰り出すボス。それを俺も後ろに下がり魔法で作った矢を撃ちこむが避けられてしまった。
こいつ速すぎる!一番最初に放った攻撃も全て掠る事無く避けやがったし、攻撃だった何とか反応するのがやっとだ・・・・一瞬でも遅れたら命取りになる!決して行動を見逃したら・・・・やばっ!
ヒュンッ
何か魔力の気配を感じたと思ったら左手に備えられたボウガンから風の魔法で作られた矢が放たれた。その速さは俺の矢と段違いの速さで今回は間一髪避けられたが、あんなので撃たれ続けたら攻撃なんか出来ねぇ!足を止めるのは禁物だ。俺は身体強化と雷魔法を乗せ走り出した。
あいつ程は速く無いけど、この速さなら簡単には当てられないだろ!
このまま、周囲を走りながら攻撃して隙を・・・・無理か!矢は完璧に避けられてしまうから近接に持ち込んだ方が良さそう。攻めに転じようと、踏み込もうとした瞬間あいつが俺の目の前に来た。
「!!」
切り刻もうとしてくるナイフを何とか防ぎ、背後や側面に矢を作り出し撃つ。奴は体を捻り回転しながら避けながら左手を俺に向ける。俺は咄嗟に体をずらし放たれた矢を避け左手に闇の鎖を巻き付ける。
縛り付けてしまえば!!!
鎖を斬ろうとしたナイフを防ぎ体にも巻き付けようとするのに集中しすぎて、足への注意が疎かになってしまった。
ぐっっ
右足によって体が吹き飛ばほど程の勢いで腹をまともに蹴られたが、鎖を巻いておいたおかげで吹き飛ばされる事無く逆に勢いを利用して相手を引っ張り姿勢を崩させる。
「これでも食らってろ!!!」
鎖に雷の魔法を流し少しでもダメージを当たえながら、追撃をするために近付き足を斬ろうとするが防がれてしまう。
風の魔法を掛けてるっつうのに何で斬れないんだよ!!!
そのまま、鎖を斬ろうとしたのでナイフで防ぎボスを飛び越えながら顔面を蹴り鎖を巻いていく。そして背中に向けて棒手裏剣を放つが振り向いたボスに防がれてしまった。
こいつ反応速度が馬鹿みたいに速い!ただの速いだけの攻撃じゃ当たらない・・・・なら、騙して翻弄すればいい!
持っていた鎖を左手に巻き付け左手を使えるようにして、近づこうとすると俺と全く同じ雷と風の矢を作って撃って来やがった。俺も同じように矢を作り出し全て撃ち落としながら距離を詰めてしまった。地面の罠に気付かずに・・・
「はぁ!?クソッ闇魔法の罠かよ!」
見えないように仕掛けられていた罠を踏んでしまい足に鎖が巻き付き、動けなくなってしまった俺を殺そうと一瞬で俺の目の前に現れる俺と同じ目と髪をしたホムンクルス。
あ・・・・無理だ。
死んだと思った瞬間キーンという高い音響き俺の目の前には光り輝くブレストの魔法剣があった。助けてくれたのか・・・・クソっ!俺は急いで足に巻き付いている鎖を断ち切りボスと距離を空けた。
「そこまで、後は俺がやるから休んでろ」
「やだ!俺がやる!」
「我儘言うな、無理だっただろ?」
「もう一回やれば勝てる!」
「本当ならもう一回なんて無いんだぞ」
「分かってる!でも、お願いだ・・・・もう一回だけやらせてくれ!」
「はぁ・・・・次危なくなったら問答無用で倒すからな」
ここでブレストに任せたら俺はお荷物になってしまう。ブレストに頼って旅をしたいんじゃなくて、ブレストと一緒に旅をしたいんだからこれは俺が倒さないと駄目なんだ。俺はブレストを警戒して動かないボスをしっかり捉える。鎖はさっきの好きに壊されてしまったから仕切り直しだな・・・・あいつの速さは驚異的だけど攻撃は重く無い。あの速さを活かせないよう数で押す!
俺は雷の矢と風の矢を作り出しいつも以上に意識を集中させながら、ボスへと駆け出した。当然ボスはそれを防ぐために斬ろうとしたが、そのナイフの軌道をしっかりと捉え矢をそれを避けるように曲がらせる。斬れると思っていた矢に直撃したボスは少しよろめきそれを追撃しながら近づき、正面から左下から斬り上げるとそれを後ろに半歩引いて避けるが・・・・胴体が斬り裂かれた。
やっぱりこれ引っ掛かるよな!!
避けたはずの攻撃が当たったことに、目を見開いたボス。
今のうちに畳み掛ける!
曲がる矢に避けたはずのナイフが当たることに困惑しながらも、対処していくボス。この避けたはずなのに当たる斬撃は、仕組みは単純で俺が振ったナイフの切っ先より少し外側に風の刃を作り出しているのだ。物凄く薄く目に見えないが、切れ味は断トツで魔力の消費が他と比べ物にならないくらい多いこの魔法は一回見破られると、急激に効力が弱まってしまう。
だから、理解される前に!
決して攻撃を緩めるな、足を止めるな、あいつが対応出来てない今しか無いんだ!体を動かせ、動きを見ろ、そして見極めろ!
曲がる矢と見えない刃による猛攻と風の足場によって行われる立体機動によって素早さを活かせないでいるボスに、追い打ちとして地面に闇の魔法も発動させていく。
「っ!!」
「お返しだ!」
ボスと同じように見えず強く硬い鎖の罠を仕掛けることは出来ないけど、見えない罠なら俺でも作ることが出来る。今この状況で一瞬でも動きを阻害されたら命取りになるだろ!!
かなり消耗が激しいけどそれはボスも同じだ。避けきれずダメージを負った奴は最後に必ず反撃に出る。それが最大の隙だ・・・・今だ!!ボスの足先が俺に向いた瞬間攻撃を受けながら死に物狂いの速さで突っ込み俺を斬り裂いたが、それは俺が作り出した闇魔法による幻だ。俺は自分の全魔力をナイフに注ぎ込みガラ空きの背中に思いっきり刺しナイフに込めた魔力を爆発させる。
ドォオン!
ナイフは轟音を立てながら体に刺さったまま爆発しその衝撃で俺も吹き飛ばされ、転がりながらボスを見ると、俺を見て立ち尽くしていた。
「まだか・・・・!」
「・・・・」
俺は何とか立ち上がろうと体に力入れるが魔力不足で力が入らない。腰に付けておいた魔力ポーションを取ろうとした時、ボスは泡のように光りながら消えて行った。
「勝った・・・・?」
「よくやったな、クロガネの勝ちだ。ほら、ポーション飲ませてやる」
勝てたことにホッとしてしまったからか、体の力が抜けてしまった俺をブレストは支え俺にポーションを飲ませてくれた。
これ、何度飲んでこの変な味にはなれないな・・・・
魔力が回復したことによって立とうとすると、ブレストが手を貸してくれ立ち上がると高そうで偉そうな椅子の前に現れた宝箱へ向かった。宝箱は今までとは違い、黒い宝石のように輝いていてこれごと持ち帰りたいぐらいだ。
「こんなに頑張ったのに、外れだったら流石に俺も怒るからな」
「ここのボスのドロップはコピーした相手に合った武器が出るんだ。期待して良いと思うぞ」
罠が無いか確認し終えた俺はゆっくりと開けると、そこには・・・・
「ボウガン・・・・これってあいつが付けてたやつだ。それに小さな鞄?」
中に入っていたのはボスが左手に付けていたボウガンと、腰に付けるベルトが付いた小さな鞄だった。中から取り出してみると、黒と銀の鉱石で作られたボウガンは腕に付けられるようになっていて金属なのにとても軽い。鞄は小物入れになる程度ぐらいだが、動きを邪魔し無さそうで良い感じだ。
「小さいけど、棒手裏剣とか入れるのに便利そうだな」
「詳しく調べるために、一回外に出てみよう」
「おう、でもどうやって帰るんだ?ナイフは壊れちゃったし、武器が無いんだよな・・・・」
あのナイフ気に入ってたのに最後の一撃でバラバラに砕け散ってしまった。ダンジョンの中を通って帰るなら武器が必要だ。剣も使えなくは無いけど・・・・
「ダンジョンから出れる転移陣がこの先にあるんだよ」
「へ~・・・・この椅子持って行っちゃ駄目?」
「本や宝なんかは持って帰れるが椅子はこのダンジョンと一体化しているから無理だな。宝箱なら良いぞ」
「ほんと!?やった~!」
ブレストの収納に入れてもらい俺達は椅子の後ろの扉の先に行くと小さな部屋に辿り着き中央には光りを発している文字が書かれた陣があった。文字は習ったけど、殆どが読めないな・・・・なんだこの文字。
「これが転移陣・・・・これ全然読めないんだけど」
「魔法文字だからな」
「確か魔法文字って魔道具とか魔導書に使うやつだよな?」
「その通り、ほらさっさと帰るぞ」
俺達は転移陣の中央に立つと、一瞬で周囲の景色が変わり石で作られた部屋に居た。そして、部屋から出るとそこは冒険者ギルドの中だった。
「ダンジョン踏破おめでとうございます。冒険者カードに記載しますので、こちらへどうぞ」
部屋から出た先で待っていたギルド職員に案内され、冒険者カードを渡し質問に答えてようやく宿に帰った俺はブレストに浄化魔法を掛けてもらい、疲れが出たのか泥のように眠ってしまった。
「選ばれたのはクロガネか」
「よっしゃ!」
「油断するな、今までの相手とは格が違うと思え」
「・・・・おう」
いつも余裕そうにしているのに今回は凄く真剣な顔をしているので、俺も気を引き締めナイフを構え身体強化を十分に発動し、相手の強さが分からない時は速攻で反撃の隙を与えない!雷の矢と風の矢を作り出し六つ作り出し、打ち込むと同時に棒手裏剣を投げる。
棒立ちなんかしてるから悪いんだよ!
速攻で決めるつもりで放った魔法は全て当たりボスを倒す予定だったが、ボスに当たりそうになった瞬間あいつは動き始めた。そして、一瞬で俺の目の前に現れるとナイフを振りかざしていた。
「っ!!嘘だろ!!」
何とか反応してナイフで防ぎ左手で鳩尾を殴ろうとすると、一歩下がり避け回転蹴りを繰り出すボス。それを俺も後ろに下がり魔法で作った矢を撃ちこむが避けられてしまった。
こいつ速すぎる!一番最初に放った攻撃も全て掠る事無く避けやがったし、攻撃だった何とか反応するのがやっとだ・・・・一瞬でも遅れたら命取りになる!決して行動を見逃したら・・・・やばっ!
ヒュンッ
何か魔力の気配を感じたと思ったら左手に備えられたボウガンから風の魔法で作られた矢が放たれた。その速さは俺の矢と段違いの速さで今回は間一髪避けられたが、あんなので撃たれ続けたら攻撃なんか出来ねぇ!足を止めるのは禁物だ。俺は身体強化と雷魔法を乗せ走り出した。
あいつ程は速く無いけど、この速さなら簡単には当てられないだろ!
このまま、周囲を走りながら攻撃して隙を・・・・無理か!矢は完璧に避けられてしまうから近接に持ち込んだ方が良さそう。攻めに転じようと、踏み込もうとした瞬間あいつが俺の目の前に来た。
「!!」
切り刻もうとしてくるナイフを何とか防ぎ、背後や側面に矢を作り出し撃つ。奴は体を捻り回転しながら避けながら左手を俺に向ける。俺は咄嗟に体をずらし放たれた矢を避け左手に闇の鎖を巻き付ける。
縛り付けてしまえば!!!
鎖を斬ろうとしたナイフを防ぎ体にも巻き付けようとするのに集中しすぎて、足への注意が疎かになってしまった。
ぐっっ
右足によって体が吹き飛ばほど程の勢いで腹をまともに蹴られたが、鎖を巻いておいたおかげで吹き飛ばされる事無く逆に勢いを利用して相手を引っ張り姿勢を崩させる。
「これでも食らってろ!!!」
鎖に雷の魔法を流し少しでもダメージを当たえながら、追撃をするために近付き足を斬ろうとするが防がれてしまう。
風の魔法を掛けてるっつうのに何で斬れないんだよ!!!
そのまま、鎖を斬ろうとしたのでナイフで防ぎボスを飛び越えながら顔面を蹴り鎖を巻いていく。そして背中に向けて棒手裏剣を放つが振り向いたボスに防がれてしまった。
こいつ反応速度が馬鹿みたいに速い!ただの速いだけの攻撃じゃ当たらない・・・・なら、騙して翻弄すればいい!
持っていた鎖を左手に巻き付け左手を使えるようにして、近づこうとすると俺と全く同じ雷と風の矢を作って撃って来やがった。俺も同じように矢を作り出し全て撃ち落としながら距離を詰めてしまった。地面の罠に気付かずに・・・
「はぁ!?クソッ闇魔法の罠かよ!」
見えないように仕掛けられていた罠を踏んでしまい足に鎖が巻き付き、動けなくなってしまった俺を殺そうと一瞬で俺の目の前に現れる俺と同じ目と髪をしたホムンクルス。
あ・・・・無理だ。
死んだと思った瞬間キーンという高い音響き俺の目の前には光り輝くブレストの魔法剣があった。助けてくれたのか・・・・クソっ!俺は急いで足に巻き付いている鎖を断ち切りボスと距離を空けた。
「そこまで、後は俺がやるから休んでろ」
「やだ!俺がやる!」
「我儘言うな、無理だっただろ?」
「もう一回やれば勝てる!」
「本当ならもう一回なんて無いんだぞ」
「分かってる!でも、お願いだ・・・・もう一回だけやらせてくれ!」
「はぁ・・・・次危なくなったら問答無用で倒すからな」
ここでブレストに任せたら俺はお荷物になってしまう。ブレストに頼って旅をしたいんじゃなくて、ブレストと一緒に旅をしたいんだからこれは俺が倒さないと駄目なんだ。俺はブレストを警戒して動かないボスをしっかり捉える。鎖はさっきの好きに壊されてしまったから仕切り直しだな・・・・あいつの速さは驚異的だけど攻撃は重く無い。あの速さを活かせないよう数で押す!
俺は雷の矢と風の矢を作り出しいつも以上に意識を集中させながら、ボスへと駆け出した。当然ボスはそれを防ぐために斬ろうとしたが、そのナイフの軌道をしっかりと捉え矢をそれを避けるように曲がらせる。斬れると思っていた矢に直撃したボスは少しよろめきそれを追撃しながら近づき、正面から左下から斬り上げるとそれを後ろに半歩引いて避けるが・・・・胴体が斬り裂かれた。
やっぱりこれ引っ掛かるよな!!
避けたはずの攻撃が当たったことに、目を見開いたボス。
今のうちに畳み掛ける!
曲がる矢に避けたはずのナイフが当たることに困惑しながらも、対処していくボス。この避けたはずなのに当たる斬撃は、仕組みは単純で俺が振ったナイフの切っ先より少し外側に風の刃を作り出しているのだ。物凄く薄く目に見えないが、切れ味は断トツで魔力の消費が他と比べ物にならないくらい多いこの魔法は一回見破られると、急激に効力が弱まってしまう。
だから、理解される前に!
決して攻撃を緩めるな、足を止めるな、あいつが対応出来てない今しか無いんだ!体を動かせ、動きを見ろ、そして見極めろ!
曲がる矢と見えない刃による猛攻と風の足場によって行われる立体機動によって素早さを活かせないでいるボスに、追い打ちとして地面に闇の魔法も発動させていく。
「っ!!」
「お返しだ!」
ボスと同じように見えず強く硬い鎖の罠を仕掛けることは出来ないけど、見えない罠なら俺でも作ることが出来る。今この状況で一瞬でも動きを阻害されたら命取りになるだろ!!
かなり消耗が激しいけどそれはボスも同じだ。避けきれずダメージを負った奴は最後に必ず反撃に出る。それが最大の隙だ・・・・今だ!!ボスの足先が俺に向いた瞬間攻撃を受けながら死に物狂いの速さで突っ込み俺を斬り裂いたが、それは俺が作り出した闇魔法による幻だ。俺は自分の全魔力をナイフに注ぎ込みガラ空きの背中に思いっきり刺しナイフに込めた魔力を爆発させる。
ドォオン!
ナイフは轟音を立てながら体に刺さったまま爆発しその衝撃で俺も吹き飛ばされ、転がりながらボスを見ると、俺を見て立ち尽くしていた。
「まだか・・・・!」
「・・・・」
俺は何とか立ち上がろうと体に力入れるが魔力不足で力が入らない。腰に付けておいた魔力ポーションを取ろうとした時、ボスは泡のように光りながら消えて行った。
「勝った・・・・?」
「よくやったな、クロガネの勝ちだ。ほら、ポーション飲ませてやる」
勝てたことにホッとしてしまったからか、体の力が抜けてしまった俺をブレストは支え俺にポーションを飲ませてくれた。
これ、何度飲んでこの変な味にはなれないな・・・・
魔力が回復したことによって立とうとすると、ブレストが手を貸してくれ立ち上がると高そうで偉そうな椅子の前に現れた宝箱へ向かった。宝箱は今までとは違い、黒い宝石のように輝いていてこれごと持ち帰りたいぐらいだ。
「こんなに頑張ったのに、外れだったら流石に俺も怒るからな」
「ここのボスのドロップはコピーした相手に合った武器が出るんだ。期待して良いと思うぞ」
罠が無いか確認し終えた俺はゆっくりと開けると、そこには・・・・
「ボウガン・・・・これってあいつが付けてたやつだ。それに小さな鞄?」
中に入っていたのはボスが左手に付けていたボウガンと、腰に付けるベルトが付いた小さな鞄だった。中から取り出してみると、黒と銀の鉱石で作られたボウガンは腕に付けられるようになっていて金属なのにとても軽い。鞄は小物入れになる程度ぐらいだが、動きを邪魔し無さそうで良い感じだ。
「小さいけど、棒手裏剣とか入れるのに便利そうだな」
「詳しく調べるために、一回外に出てみよう」
「おう、でもどうやって帰るんだ?ナイフは壊れちゃったし、武器が無いんだよな・・・・」
あのナイフ気に入ってたのに最後の一撃でバラバラに砕け散ってしまった。ダンジョンの中を通って帰るなら武器が必要だ。剣も使えなくは無いけど・・・・
「ダンジョンから出れる転移陣がこの先にあるんだよ」
「へ~・・・・この椅子持って行っちゃ駄目?」
「本や宝なんかは持って帰れるが椅子はこのダンジョンと一体化しているから無理だな。宝箱なら良いぞ」
「ほんと!?やった~!」
ブレストの収納に入れてもらい俺達は椅子の後ろの扉の先に行くと小さな部屋に辿り着き中央には光りを発している文字が書かれた陣があった。文字は習ったけど、殆どが読めないな・・・・なんだこの文字。
「これが転移陣・・・・これ全然読めないんだけど」
「魔法文字だからな」
「確か魔法文字って魔道具とか魔導書に使うやつだよな?」
「その通り、ほらさっさと帰るぞ」
俺達は転移陣の中央に立つと、一瞬で周囲の景色が変わり石で作られた部屋に居た。そして、部屋から出るとそこは冒険者ギルドの中だった。
「ダンジョン踏破おめでとうございます。冒険者カードに記載しますので、こちらへどうぞ」
部屋から出た先で待っていたギルド職員に案内され、冒険者カードを渡し質問に答えてようやく宿に帰った俺はブレストに浄化魔法を掛けてもらい、疲れが出たのか泥のように眠ってしまった。
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