宇宙自衛隊

まさくん

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発足

発足式-3

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 0930時に近づくにつれ人がどんどん増えてくる。
 0930時にはほぼ全席が埋まっていた。
 0930時になったと同時に"総員敬礼っ"っと号令がかかった。これを聞いて座って待っていた僕も起立し敬礼を行う。敬礼をしていると、幹部らしき人が数人入ってきた。講堂の前に立つとその幹部らしき人も敬礼を返してきた。その直後"敬礼やめ"の号令がかかったので敬礼をやめる。それを見て幹部らしき人の中から1人がマイク台の前に立ち
「おはよう。私は宇宙幕僚長の三原だ。ここに集まってもらったのは正式な辞令が降りる前に配属先の指示等を行うためである。それでは佐伯宙将頼む」
「はい」
 と言うと三原宙将は後ろに下がり佐伯宙将補が出てきた。
「それでは早速配属先を読み上げていくので自分の配属先を聞いていてほしい」
 そういうと
「呉基地司令山縣宙将。呉基地幕僚長西宙将補…」
 っと永遠と読み上げられていく。そして遂に僕の名前も読み上げられる。
「…しょうかく型2番艦ずいかく艦長江田島2佐、副長兼砲雷長丸山3佐…」
 まさかの副長だ。副長はその船のナンバー2の地位だ。そんな役に自分が選ばれたのだ。また、砲雷長は戦闘を担当する砲雷科のトップでもある。そんな役に自分が選ばれたのだ。
 僕は選んでもらった嬉しさと自分で大丈夫なのかという不安を同時に感じた。
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