もう、こんな世界なんてうんざりだ

休日

カスターハーバー－３

　なんか日本の昔の武士のようである。大名に仕え、活躍に応じて土地をもらう。そんな感じの制度が、エレファストにあると聞いて、僕は、とても驚いた。
「カスター家って、どのくらい土地を持ってるの？」
「えっとね、8500平方キロメートルくらいかな。えっと、コウキ君のいた世界で言ったら広島県ってところくらいの大きさかな。そこに400万人くらい住んでいるわ。」
　僕を呼ぶにあたって、すごく勉強をしてくれていたのだろう。
「すごい広いんだね。あと、分かりやすい説明までありがとう」
「いいのよ」
「でも、400万人ってすごいね」
「まぁこの街だけじゃないけどね。他にも何個か大きな街があるから、そこにも結構な人が住んでるの」
「てことは、カスター家ってすごい領主なんだね」
「コウキ君がもう少しで授与される公爵っていう位をカスター家も持っているわ。その中でも、一番お金を持っている家よ。でも、コウキ君ももう少しで、公爵になるんだから、このくらいの土地は貰えると思うわ」
「えっ。僕、土地を治めるとか、そんな力持ってないよ」
「大丈夫だよ。私も教えれることは教えるし、優秀な執事とか、メイドとかもコウキ君に仕えるし、王国領でも、これまでは国が管理していた所がコウキ君の物になる予定だから、そこにいた役人たちもコウキ君に仕えるわ。まぁコウキ君がその役人たちを気に入らなかったり働きが悪かったりしたら、辞めさせることも出来るわ…。まぁ、コウキ君がこうしたい。ああしたいってのが、思うがままにできるわよ」