もう、こんな世界なんてうんざりだ

まさくん

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練習と準備

屋敷の引き渡しに向けてー14

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 しかし、結構な時間が経っていたため、一度、玄関に戻る。
 玄関に戻ると、傭兵達がソファーなどを下ろしていた。
 それをレーナが指揮していたので、
「それどこに運ぶの?」
 っと尋ねると、
「第86番客室です」
「えっと、1階の1番奥の方にある?」
「はい。そうです」
「じゃぁ、マジックリングを起動させるから、それを使って運び込んで」
「旦那様の手を煩わせるのは…」
「そんなこと気にしなくていいから」
 っと言い、マジックリングを起動させる。そして、ソファーなどを玄関から中に運び込もうとしていた兵士を呼び止め、マジックリングで運び込ませる。
「すみません。旦那様」
「この方が、兵士の人たちにもいいし、効率も上がっていいでしょ」
「はい。ありがとうございます」
「家具とかの搬入はどんな感じなの?」
「はい。これまでに台所。大広間、事務室等、計15の部屋への搬入は終了しました。今は、1階の一番奥の部屋である第86番客室から客室への家具の搬入を開始いたしました」
「でも、これだけの馬車で足りないんじゃない?」
「はい。その為、明日にも新たに届く予定です」
「でも、よくこれほどの量がお店にあったね」
「いえ、足りなかったので、近くの港にある店から取り寄せてもらっており、その家具が本日午後と明日の午前、午後、と4回ほど今の規模で到着いたします」
「なるほど」
「また、ファストトレードセンター以外にも、貿易商の店や王都から購入している物もございます」
 僕のいない時に他にも買い物をしていたという事なので、どれだけお金がかかっているのか不安になってきた。
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