あなたには届かない 気付かれもしない私の初恋

あろえみかん

文字の大きさ
1 / 4

恋だとか、痛みだとか、サボりだとか

しおりを挟む
ジリジリと暑い夏。

私はピアスを開けた。よく考えたらこんな汗をかくような季節にする事ではないのに。

でも今、開けたかった。あの人に少しでも近づきたかったから。

少し太いファーストピアスが刺さる耳たぶはたまにヒリヒリするけれど、これがあの人と同じ痛みなのかもしれないと思ったら、それも嬉しかった。そんな事に喜びを感じてしまうなんて、思いもしなかった。これは私が大人になったのか、それともただ青春とやらを拗らせているだけなのか。

その人は先生にしては珍しくピアスをしていた。多分普通の学校ならダメだっただろう。でもこの学校は髪を染めるのもピアスを開けるのも自由。全て自己責任。この自由とはある程度の見守りの中で社会の仕組みや反応を試してみる事ができる。別にそれが目当てで入学した訳ではなかったが、それも一つの魅力であった事は確か。

可能性と選択肢はあればあるだけいい。それだけ試せるし、迷えるし、自分を見つけられるかもしれないから。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

(完)百合短編集 

南條 綾
恋愛
ジャンルは沢山の百合小説の短編集を沢山入れました。

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

​『【実録】浪人生の僕と26歳の担任。~腕時計を交換したあの日から、僕たちは終わるために恋をした~』

まさき
恋愛
「先生、時計、交換しませんか?」 それが、僕たちの短すぎる八ヶ月の始まりだった。 ​十八歳の春。第一志望に落ちた僕を待っていたのは、灰色に塗りつぶされた予備校生活だった。 絶望のどん底にいた僕の前に現れたのは、担任のユキさん。二十六歳。 小柄で丸顔、お菓子のように甘い声。 一目で、僕は恋に落ちた。 ​マークミスで0点を取った五月。 お揃いのピンバッジを隠し持った六月。 そして、花火の音に紛れて想いを伝えた、一生忘れられない八月の夜。 ​背伸びをしたい十八歳の僕と、大人として僕を導こうとした二十六歳の彼女。 すれ違う「会いたい」の言葉が、少しずつ、でも確実に二人の歯車を狂わせていく。 ​これは、一人の浪人生が大人になるために通らなければならなかった、残酷なまでに美しくて痛い、本当の恋の記録。 ​「あの日、君の時計をはめた時から、僕の時間は止まったままなんだ――」

サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします

二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位! ※この物語はフィクションです 流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。 当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。

残業で疲れたあなたのために

にのみや朱乃
大衆娯楽
(性的描写あり) 残業で会社に残っていた佐藤に、同じように残っていた田中が声をかける。 それは二人の秘密の合図だった。 誰にも話せない夜が始まる。

処理中です...