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姉たちと義兄たち
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リリーは歩き疲れたようで早々に寝てしまった。
「で、どうだった?」
ローズとカメリア、そして今日の功労者であるアイザックと四人でワインを飲みながら日中の話を聞く。
「義兄殿の思惑通りでしたよ。私、次に彼に会ったら問答無用で殺されるんじゃないかな」
「そんなに凄かったのかい?」
「ええ、ずうっと殺気が漲っていましたからね。リリーはよく気付かないでいてくれたと思いますよ」
「あの子、変な所で鈍いから」
ローザとカメリアが笑う。
「ちょうどカメリアのプレゼントを選んでいる時に現れまして、ここぞとばかりにスキンシップを取ってやりました。その後のカフェまでは付いてきていましたね」
「彼が勤務中であったことに感謝だったね。休日だったら間違いなく邪魔に入っただろう。下手をすれば決闘ものだったかもしれないね」
「本当ですよ。でも、楽しかったので良しとしましょう」
私が全て計画して、アイザックが実行してくれたのだ。私がやりたかったが、生憎義兄だとバレているので出来なかった。しかしアイザックにして正解だったかもしれない。彼は非常によくやってくれたようだ。
「それで?これからの計画は?」
ローズが私に聞いてくる。アクアマリンの瞳がキラキラだ。可愛すぎて思わず肩を抱く。
「特にないよ」
「え?ないの?」
「うん。今彼は、義父上殿に接近禁止命令を出されているからね。屋敷に来ることはしないだろう。そうなると次に会えるとしたら、城か街で偶然しかない。それがいつになるかはわからないが、その間、彼はずっと嫉妬の炎を燃やし続ける事になるだろうね」
義父上殿に、彼のせいでリリーが泣いたことを話していた。激怒した義父上殿は彼に接近禁止命令を出した。流石に義父上殿を本気で怒らせたらマズイという事はわかっているので、今彼は堪えるしかないのだ。
「彼には申し訳ないが、リリーの流した涙の分だけ、痛みを感じ続けてもらおう」
「そうね。私たちの可愛い妹を泣かせた罪は重いわ」
四人で再び乾杯した。
あまり我慢させ過ぎると、彼が暴走しそうなので、頃合いは見定めよう。そう思いながら年代物のワインを堪能するのだった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
ローズ姉様夫妻と、カメリア姉様とザック義兄様と一緒に夜会に来ていた。
ローズ姉様は白から赤のグラデーションのドレス、カメリア姉様は白からピンクのグラデーション、私は白から銀のグラデーションのドレスを着ている。
花の三姉妹到来と、周囲には人が集まって大変な騒ぎだ。
「私たちが運気アップのグッズか何かに見えているのかしら?」
「私なんて老紳士に拝まれたわよ」
「髪をくれって言われた」
「ははは、この国で一番の美人三姉妹が揃ったからね。皆、何かいい事があるかもしれないと、過剰に期待しているんじゃないかな」
「そうですね。私なんて他国の貴族の分際で、我が国を宝の一つを奪いおってって言われました。まあ、何を言われたところで絶対に離しませんけどね」
ザック義兄様の笑顔が怖い。
「それにしても……」
少し離れた場所からめちゃめちゃ睨んでくる人がいる。
「どうして聖女候補がいるのかしら?」
睨んできているのはシモネッタ嬢だった。私たちにばかり人が集まって来るのが面白くないのだろう。
「なんでもインファーナ司教が高位貴族の開催する夜会にちょこちょこと現れるそうだよ。聖女候補を連れてね。強力なコネクションを探しているんじゃないかな?」
「なるほどね。でも、国王のあの言葉を聞いて、バックにつこうとする人なんているの?」
「それを見極めるために私が来たんだ」
お義兄様がとってもいい顔をした。
「ま、仕事ばかりじゃつまらないからね。美しいローズ、私と踊ってくれるかい?」
「ふふ、喜んで。ついでに怪しそうな貴族を見つけましょう」
「はは、好きだねえ」
悪い笑顔でホールへと消えた二人。私だったらあの二人を敵に回すような事は絶対にしない。怖いもの。
「カメリア姉様たちも踊って来て」
「でも、私たちまでいなくなったら、あなたの周りが獲物を狙うハンターだらけになってしまうわよ」
「ふふ、大丈夫。強力な助っ人が登場したみたい」
「で、どうだった?」
ローズとカメリア、そして今日の功労者であるアイザックと四人でワインを飲みながら日中の話を聞く。
「義兄殿の思惑通りでしたよ。私、次に彼に会ったら問答無用で殺されるんじゃないかな」
「そんなに凄かったのかい?」
「ええ、ずうっと殺気が漲っていましたからね。リリーはよく気付かないでいてくれたと思いますよ」
「あの子、変な所で鈍いから」
ローザとカメリアが笑う。
「ちょうどカメリアのプレゼントを選んでいる時に現れまして、ここぞとばかりにスキンシップを取ってやりました。その後のカフェまでは付いてきていましたね」
「彼が勤務中であったことに感謝だったね。休日だったら間違いなく邪魔に入っただろう。下手をすれば決闘ものだったかもしれないね」
「本当ですよ。でも、楽しかったので良しとしましょう」
私が全て計画して、アイザックが実行してくれたのだ。私がやりたかったが、生憎義兄だとバレているので出来なかった。しかしアイザックにして正解だったかもしれない。彼は非常によくやってくれたようだ。
「それで?これからの計画は?」
ローズが私に聞いてくる。アクアマリンの瞳がキラキラだ。可愛すぎて思わず肩を抱く。
「特にないよ」
「え?ないの?」
「うん。今彼は、義父上殿に接近禁止命令を出されているからね。屋敷に来ることはしないだろう。そうなると次に会えるとしたら、城か街で偶然しかない。それがいつになるかはわからないが、その間、彼はずっと嫉妬の炎を燃やし続ける事になるだろうね」
義父上殿に、彼のせいでリリーが泣いたことを話していた。激怒した義父上殿は彼に接近禁止命令を出した。流石に義父上殿を本気で怒らせたらマズイという事はわかっているので、今彼は堪えるしかないのだ。
「彼には申し訳ないが、リリーの流した涙の分だけ、痛みを感じ続けてもらおう」
「そうね。私たちの可愛い妹を泣かせた罪は重いわ」
四人で再び乾杯した。
あまり我慢させ過ぎると、彼が暴走しそうなので、頃合いは見定めよう。そう思いながら年代物のワインを堪能するのだった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
ローズ姉様夫妻と、カメリア姉様とザック義兄様と一緒に夜会に来ていた。
ローズ姉様は白から赤のグラデーションのドレス、カメリア姉様は白からピンクのグラデーション、私は白から銀のグラデーションのドレスを着ている。
花の三姉妹到来と、周囲には人が集まって大変な騒ぎだ。
「私たちが運気アップのグッズか何かに見えているのかしら?」
「私なんて老紳士に拝まれたわよ」
「髪をくれって言われた」
「ははは、この国で一番の美人三姉妹が揃ったからね。皆、何かいい事があるかもしれないと、過剰に期待しているんじゃないかな」
「そうですね。私なんて他国の貴族の分際で、我が国を宝の一つを奪いおってって言われました。まあ、何を言われたところで絶対に離しませんけどね」
ザック義兄様の笑顔が怖い。
「それにしても……」
少し離れた場所からめちゃめちゃ睨んでくる人がいる。
「どうして聖女候補がいるのかしら?」
睨んできているのはシモネッタ嬢だった。私たちにばかり人が集まって来るのが面白くないのだろう。
「なんでもインファーナ司教が高位貴族の開催する夜会にちょこちょこと現れるそうだよ。聖女候補を連れてね。強力なコネクションを探しているんじゃないかな?」
「なるほどね。でも、国王のあの言葉を聞いて、バックにつこうとする人なんているの?」
「それを見極めるために私が来たんだ」
お義兄様がとってもいい顔をした。
「ま、仕事ばかりじゃつまらないからね。美しいローズ、私と踊ってくれるかい?」
「ふふ、喜んで。ついでに怪しそうな貴族を見つけましょう」
「はは、好きだねえ」
悪い笑顔でホールへと消えた二人。私だったらあの二人を敵に回すような事は絶対にしない。怖いもの。
「カメリア姉様たちも踊って来て」
「でも、私たちまでいなくなったら、あなたの周りが獲物を狙うハンターだらけになってしまうわよ」
「ふふ、大丈夫。強力な助っ人が登場したみたい」
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