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それぞれの想い
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「なあリリー嬢。レジナルド・ゼルガーナに想いを寄せているというのは本当なのか?」
ん?今、オスカー殿下は何と言った?言われた私は、すぐには理解が出来ずにいる。
「?」
キョトンとしてしまう。が、理解するにつれて顔が熱くなる。
「な、何故それを?」
どもってしまうのは仕方ないだろう。
「やっぱり本当の事だったの?竜騎士団長の冗談じゃなく?」
アーチー様に詰め寄られてしまった。
「え、ええっと……」
何をどう答えても恥ずかしい。上手い言葉が思いつかない。
「レジナルド殿か……確かに彼は剣も魔法も素晴らしい才能だ。彼とは直接闘った事はないが強いだろうというのはビシビシ感じる。彼ならリリー嬢が想いを寄せるのも仕方がないのかもしれない……そうか……胸が痛いな」
アーロン様の耳が垂れ下がって見える。
「リリーさん……」
天使が悲しそうな顔になっている。
なんでだろう。どうしようもない罪悪感が……
「リリー嬢。もう気持ちが変わる事はないのか?」
オスカー殿下が私の手を握った。
「あ、あの。私……ごめんなさい」
「どうしたらいい?君が例え、彼を想っていたとしても、私の心はそう簡単に諦められないようだ」
「私だって。お茶会のあの日から気に入っているんだ」
何故だかアーチー様の言葉だけは受け入れ難い。
視線が思わずさ迷ってしまった。ふと、姉様たちと目が合う。二人とも、とっても楽しそうだ。ニマニマした笑みを浮かべてこちらを見ている。完全にこの状況を楽しんでいるようだ。
「あの、私。本当につい最近……自分の気持ちを自覚しまして……あの本当に……えと……ごめんなさい」
ペコリと頭を下げる。
「ふっ、いいんだ。それでも私の気持ちは当分変わらない。チャンスがあれば貪欲に狙って行くさ」
「俺も、レジナルド殿よりも強くなって、リリー嬢の心を動かす事が出来るようになる」
「リリーさん……私も……ごめんなさい。すぐには忘れられません」
「私も頑張るよ。惚れ薬作るから」
アーチー様が見事に落とした。
「リリー。まだレジナルド様に決めてしまわない方がいいんじゃない?その方が断然面白いわ」
「カメリア……本音が駄々洩れよ」
その時だった。
向こうから大股で歩いてくる黒い竜騎士服姿。金色の瞳が遠くからでも煌いて見える。レジナルドだった。
「リリー」
真っ直ぐに私を見つめやって来た彼は、この場の空気をしっかり読んだ。
「リリー、まさか私以外に心を移すつもりか?」
「え?」
「ククク。冗談だ。しかし、そうならないように、ここから連れ去ってしまった方が良さそうだな。なかなかどうして。ライバルの質が高い」
ニヤリと笑ったレジナルドは、私を抱き上げた。ジルヴァラがグワッと口を開けて抗議したがレジナルドは止まらない。
「ジルヴァラ、許せ。後でまたリリーには会わせてやる」
そう言って、周りにいたオスカー殿下たちを見やる。
「残念だな。リリーは貰って行く」
「なっ!?」
皆が呆気に取られている目の前で口笛をピーッと吹き、風の魔法を纏った彼は、高くジャンプした。
「何をっ!?」
オスカー殿下が叫んだその瞬間、シュバルツが私たちを受け止めた。クウと鳴いたシュバルツは、そのまま飛び立ってしまう。
「くそっ!颯爽と奪って行きやがった」
口調が荒くなるオスカー殿下。
「ははは、あれではいつ勝てるか……だが、負けたくはない」
「リリーさん……」
「私も飛ぶ魔法、研究してみようかな」
それぞれが異なる感想を抱きながら、シュバルツが見えなくなるまで空を見上げていた。
「いやあ、白馬の王子様ならぬ、黒竜の魔王様って感じだったわね」
「カメリア……」
「何?またダメ出しされちゃう?」
「いいえ。上手い事言うじゃない」
「やだ、もっと褒めて」
「嫌よ」
「えええ」
ん?今、オスカー殿下は何と言った?言われた私は、すぐには理解が出来ずにいる。
「?」
キョトンとしてしまう。が、理解するにつれて顔が熱くなる。
「な、何故それを?」
どもってしまうのは仕方ないだろう。
「やっぱり本当の事だったの?竜騎士団長の冗談じゃなく?」
アーチー様に詰め寄られてしまった。
「え、ええっと……」
何をどう答えても恥ずかしい。上手い言葉が思いつかない。
「レジナルド殿か……確かに彼は剣も魔法も素晴らしい才能だ。彼とは直接闘った事はないが強いだろうというのはビシビシ感じる。彼ならリリー嬢が想いを寄せるのも仕方がないのかもしれない……そうか……胸が痛いな」
アーロン様の耳が垂れ下がって見える。
「リリーさん……」
天使が悲しそうな顔になっている。
なんでだろう。どうしようもない罪悪感が……
「リリー嬢。もう気持ちが変わる事はないのか?」
オスカー殿下が私の手を握った。
「あ、あの。私……ごめんなさい」
「どうしたらいい?君が例え、彼を想っていたとしても、私の心はそう簡単に諦められないようだ」
「私だって。お茶会のあの日から気に入っているんだ」
何故だかアーチー様の言葉だけは受け入れ難い。
視線が思わずさ迷ってしまった。ふと、姉様たちと目が合う。二人とも、とっても楽しそうだ。ニマニマした笑みを浮かべてこちらを見ている。完全にこの状況を楽しんでいるようだ。
「あの、私。本当につい最近……自分の気持ちを自覚しまして……あの本当に……えと……ごめんなさい」
ペコリと頭を下げる。
「ふっ、いいんだ。それでも私の気持ちは当分変わらない。チャンスがあれば貪欲に狙って行くさ」
「俺も、レジナルド殿よりも強くなって、リリー嬢の心を動かす事が出来るようになる」
「リリーさん……私も……ごめんなさい。すぐには忘れられません」
「私も頑張るよ。惚れ薬作るから」
アーチー様が見事に落とした。
「リリー。まだレジナルド様に決めてしまわない方がいいんじゃない?その方が断然面白いわ」
「カメリア……本音が駄々洩れよ」
その時だった。
向こうから大股で歩いてくる黒い竜騎士服姿。金色の瞳が遠くからでも煌いて見える。レジナルドだった。
「リリー」
真っ直ぐに私を見つめやって来た彼は、この場の空気をしっかり読んだ。
「リリー、まさか私以外に心を移すつもりか?」
「え?」
「ククク。冗談だ。しかし、そうならないように、ここから連れ去ってしまった方が良さそうだな。なかなかどうして。ライバルの質が高い」
ニヤリと笑ったレジナルドは、私を抱き上げた。ジルヴァラがグワッと口を開けて抗議したがレジナルドは止まらない。
「ジルヴァラ、許せ。後でまたリリーには会わせてやる」
そう言って、周りにいたオスカー殿下たちを見やる。
「残念だな。リリーは貰って行く」
「なっ!?」
皆が呆気に取られている目の前で口笛をピーッと吹き、風の魔法を纏った彼は、高くジャンプした。
「何をっ!?」
オスカー殿下が叫んだその瞬間、シュバルツが私たちを受け止めた。クウと鳴いたシュバルツは、そのまま飛び立ってしまう。
「くそっ!颯爽と奪って行きやがった」
口調が荒くなるオスカー殿下。
「ははは、あれではいつ勝てるか……だが、負けたくはない」
「リリーさん……」
「私も飛ぶ魔法、研究してみようかな」
それぞれが異なる感想を抱きながら、シュバルツが見えなくなるまで空を見上げていた。
「いやあ、白馬の王子様ならぬ、黒竜の魔王様って感じだったわね」
「カメリア……」
「何?またダメ出しされちゃう?」
「いいえ。上手い事言うじゃない」
「やだ、もっと褒めて」
「嫌よ」
「えええ」
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