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第四章 飛騨ダンジョン
1000缶のダンジョンビール
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「ふーーー……」
ざしゅ、と最後の1匹にトドメを刺した悠斗は大きく息を吐いた。それを見ていた朔夜と茜が声を掛けてくる。
「やりましたね」
「はぁ、疲れたーっ!」
「まさかあんなにたくさんでてくるとは……」
ダンジョンボス以外にたくさんのブラックブルが出てきた。倒しても倒してもいなくならなかったのは、金華山ダンジョンで経験した大量発生並だ。出てきては倒していたので、大量のブラックブルが建物内にひしめくことはなかったが。現在床を占める倒したブラックブルの数からして、大量発生が起きていたと言ってもいいだろう。
「お疲れさん」
「錬司さんも、ダンジョンボス倒してくれてありがとうございます」
「3人が他ぜんぶやってくれて、ボスに集中できたおかげだ。ありがとな」
ブラックブルの出現は、錬司がダンジョンボスを倒したところで止まった。しかし、それまでにかなりの量を悠斗たちは相手していて、なかなか倒せなかったということだ。虹まだらツノを持つキングブラックブルが錬司からしてもかなり強かったらしい。
「ダンジョンボス、凄く強かったんですね」
「ああ。Aランクダンジョンにいるぐらいの強さだ」
「Aランク……」
ダンジョンボスについて聞けば、そう返答があった。
この飛騨ダンジョンはCランクであり、Bランクですらまだは入ったことのない悠斗たちにとって、Aランクの強さというのは未知のものだ。できれば戦っているところを見たかった、と思ったが仕方がない。
「武雄がみたら腰抜かすぞ」
「ですね」
Cランクダンジョンから、Aランクダンジョンにいるような強さの魔物が手に入るのだ。はじめは調査に回されるかもしれないが。元々人気なキングブラックブルに加え、虹まだらツノという見たことのないツノを持っている。
もしかしたら、そのツノは特別な素材になるかもしれないし、肉や、そのほかの素材も特別なものかもしれない。悠斗の予想でしかないが、何にせよ御子柴が驚くのは明らかだった。
ダンジョンボスを倒したので、外に出る扉が現れている。だが、外に出る前にこのおびただしい量の魔物を回収しなければならない。
悠斗が動き始めると、錬司たちも回収しやすいようにブラックブルを集めてくれる。その甲斐もあって、量は多かったが、それほど時間をかけずに回収ができたのだ。
回収中、この建物に入ってからも感じていた、最下層の魔力の濃さによる異様な雰囲気がなくなっているのを悠斗は感じていた。どうやら、錬司たちも同じようで、ダンジョンボスを倒したことにより、魔力の濃さが変化したのだと思われる。
確認のため、最下層のダンジョンに戻りたいが、ダンジョンボスを倒した時点で戻ることはできない。ダンジョン外に出る扉が現れたが、この建物に入るための扉はなくなっているためだ。
そのためいったん外に出て、ふたたびダンジョンに入るという話となった。
ダンジョンボスとブラックブルを回収した悠斗たちは、ダンジョンの外へ通じる扉へと向かう。
「あれ?」
その途中、茜が声を上げた。それに、隣を歩いていた朔夜が反応する。
「どうした?」
「あそこに宝箱があるっぽい」
「あそこ?」
その言葉に、先に反応した朔夜だけでなく、悠斗と錬司も立ち止まり、茜の示した場所に目をやった。そこは窪みになっていて、中は暗く、宝箱というのはまったく見えない。
しかし茜が強く言うので皆で近づいて見れば、窪みの奥に宝箱があった。
「よく気づいたな」
「目は良いんです!」
感心したように錬司が言えば、茜は得意げに返す。
「朔夜、鑑定魔法お願い」
「わかった」
茜に言われて、朔夜は鑑定魔法を使った。魔導具でなく魔法で鑑定できるのは便利だと思うが、残念ながら悠斗にそのスキルはないので、朔夜におまかせをする。
「どう?」
「普通の宝箱だね」
鑑定はすぐに終わったようで、特に開けても問題ないようだ。
「私が開けても良いですか?」
「勿論」
「じゃあ、開けますね!」
1番に見つけたのは茜で、宝箱は基本第一発見者に委ねられる。ゆえに了承すれば、茜は窪みから宝箱を取り出し、開けた。
「収納箱になってるな」
「中探ってみます」
茜は宝箱の中に手を突っ込んだ。そして、すぐに何かを見つけたようで、取り出す。それは5リットルぐらいが入りそうな銀色の缶である。
「これは……?」
「なんだろう……?酒……?」
缶から連想されるのは中に液体で、その缶の形状からして悠斗が思いついたのはビールやチューハイのような酒だった。
当てずっぽうで適当に口にしたのだが、鑑定魔法を再び使ったらしい朔夜が肯定する。
「ビールですね。同じサイズの缶が宝箱に1000缶入ってるみたいです」
「すごい量だな」
「それに宝箱自体もこのまま収納箱として使えるみたいです」
「めちゃくちゃ良いじゃん!」
宝箱は小さいがどうやら見た目の収納量とは異なるようだ。収納魔法が苦手で容量が少ないと言っていた茜としては、嬉しい収穫だろう。
ランクが上のダンジョンではより良いものがある。それは特殊な状況下でランクが一時的に上がった場合も適用されるようだ。
茜はほくほくとした顔で、取り出したビールを宝箱に戻す。そして宝箱を魔法で収納した。
再び、ダンジョン外へと向かうべく扉に向かう。扉を開けて、外に通じる道を歩いている途中、悠斗は錬司に尋ねた。
「魔物はすべて渡す必要があると思うんですが、宝箱はどうなんですか?」
「普通に宝箱を見つけたときと同じだな。一緒に渡せばその分は別で買取してもらえるし、持って帰っても良いぞ」
その回答を聞いて、悠斗は茜へとお願いをする。
「……茜さん、3缶ぐらい俺が買い取らせて貰いたいんだけど、良いかな?」
「勿論!お代はいらないですよ!」
「それは申し訳ないから買取相場を聞いて払うね」
「たくさんありますし……たまたま私が先に見つけただけなんで……」
「俺だとスルーしてたよ、あれは」
と、どうしてもダンジョンビールが欲しくて悠斗は茜に頼めば、無料で譲ってくれると言い出した。それは駄目だと思い、対価を払うことを主張したご、茜は引かない。
……その押し問答の末、錬司と朔夜の仲介もあって、条件付きで10缶を譲ってもらうこととなった。
というのは、宝箱を見つけた茜も、そして朔夜も、まだ飲酒可能年齢な達していない。しかし珍しいダンジョン産の酒は飲んでみたいということで、10缶は2人が成年するまで預かることとした。また、錬司があまりに一気に売ると買取査定で単価が下がる、と助言を受け、とりあえず200缶を買取に出すことにし、残りを悠斗が預かることになったのだ。
その預かり料として、10缶のビールを譲ってもらうことになった。
かなり悠斗にとって良いようにしてもらってしまったが、茜がそれで良いと強く言うのでありがたく受け入れることにしたのだった。
ざしゅ、と最後の1匹にトドメを刺した悠斗は大きく息を吐いた。それを見ていた朔夜と茜が声を掛けてくる。
「やりましたね」
「はぁ、疲れたーっ!」
「まさかあんなにたくさんでてくるとは……」
ダンジョンボス以外にたくさんのブラックブルが出てきた。倒しても倒してもいなくならなかったのは、金華山ダンジョンで経験した大量発生並だ。出てきては倒していたので、大量のブラックブルが建物内にひしめくことはなかったが。現在床を占める倒したブラックブルの数からして、大量発生が起きていたと言ってもいいだろう。
「お疲れさん」
「錬司さんも、ダンジョンボス倒してくれてありがとうございます」
「3人が他ぜんぶやってくれて、ボスに集中できたおかげだ。ありがとな」
ブラックブルの出現は、錬司がダンジョンボスを倒したところで止まった。しかし、それまでにかなりの量を悠斗たちは相手していて、なかなか倒せなかったということだ。虹まだらツノを持つキングブラックブルが錬司からしてもかなり強かったらしい。
「ダンジョンボス、凄く強かったんですね」
「ああ。Aランクダンジョンにいるぐらいの強さだ」
「Aランク……」
ダンジョンボスについて聞けば、そう返答があった。
この飛騨ダンジョンはCランクであり、Bランクですらまだは入ったことのない悠斗たちにとって、Aランクの強さというのは未知のものだ。できれば戦っているところを見たかった、と思ったが仕方がない。
「武雄がみたら腰抜かすぞ」
「ですね」
Cランクダンジョンから、Aランクダンジョンにいるような強さの魔物が手に入るのだ。はじめは調査に回されるかもしれないが。元々人気なキングブラックブルに加え、虹まだらツノという見たことのないツノを持っている。
もしかしたら、そのツノは特別な素材になるかもしれないし、肉や、そのほかの素材も特別なものかもしれない。悠斗の予想でしかないが、何にせよ御子柴が驚くのは明らかだった。
ダンジョンボスを倒したので、外に出る扉が現れている。だが、外に出る前にこのおびただしい量の魔物を回収しなければならない。
悠斗が動き始めると、錬司たちも回収しやすいようにブラックブルを集めてくれる。その甲斐もあって、量は多かったが、それほど時間をかけずに回収ができたのだ。
回収中、この建物に入ってからも感じていた、最下層の魔力の濃さによる異様な雰囲気がなくなっているのを悠斗は感じていた。どうやら、錬司たちも同じようで、ダンジョンボスを倒したことにより、魔力の濃さが変化したのだと思われる。
確認のため、最下層のダンジョンに戻りたいが、ダンジョンボスを倒した時点で戻ることはできない。ダンジョン外に出る扉が現れたが、この建物に入るための扉はなくなっているためだ。
そのためいったん外に出て、ふたたびダンジョンに入るという話となった。
ダンジョンボスとブラックブルを回収した悠斗たちは、ダンジョンの外へ通じる扉へと向かう。
「あれ?」
その途中、茜が声を上げた。それに、隣を歩いていた朔夜が反応する。
「どうした?」
「あそこに宝箱があるっぽい」
「あそこ?」
その言葉に、先に反応した朔夜だけでなく、悠斗と錬司も立ち止まり、茜の示した場所に目をやった。そこは窪みになっていて、中は暗く、宝箱というのはまったく見えない。
しかし茜が強く言うので皆で近づいて見れば、窪みの奥に宝箱があった。
「よく気づいたな」
「目は良いんです!」
感心したように錬司が言えば、茜は得意げに返す。
「朔夜、鑑定魔法お願い」
「わかった」
茜に言われて、朔夜は鑑定魔法を使った。魔導具でなく魔法で鑑定できるのは便利だと思うが、残念ながら悠斗にそのスキルはないので、朔夜におまかせをする。
「どう?」
「普通の宝箱だね」
鑑定はすぐに終わったようで、特に開けても問題ないようだ。
「私が開けても良いですか?」
「勿論」
「じゃあ、開けますね!」
1番に見つけたのは茜で、宝箱は基本第一発見者に委ねられる。ゆえに了承すれば、茜は窪みから宝箱を取り出し、開けた。
「収納箱になってるな」
「中探ってみます」
茜は宝箱の中に手を突っ込んだ。そして、すぐに何かを見つけたようで、取り出す。それは5リットルぐらいが入りそうな銀色の缶である。
「これは……?」
「なんだろう……?酒……?」
缶から連想されるのは中に液体で、その缶の形状からして悠斗が思いついたのはビールやチューハイのような酒だった。
当てずっぽうで適当に口にしたのだが、鑑定魔法を再び使ったらしい朔夜が肯定する。
「ビールですね。同じサイズの缶が宝箱に1000缶入ってるみたいです」
「すごい量だな」
「それに宝箱自体もこのまま収納箱として使えるみたいです」
「めちゃくちゃ良いじゃん!」
宝箱は小さいがどうやら見た目の収納量とは異なるようだ。収納魔法が苦手で容量が少ないと言っていた茜としては、嬉しい収穫だろう。
ランクが上のダンジョンではより良いものがある。それは特殊な状況下でランクが一時的に上がった場合も適用されるようだ。
茜はほくほくとした顔で、取り出したビールを宝箱に戻す。そして宝箱を魔法で収納した。
再び、ダンジョン外へと向かうべく扉に向かう。扉を開けて、外に通じる道を歩いている途中、悠斗は錬司に尋ねた。
「魔物はすべて渡す必要があると思うんですが、宝箱はどうなんですか?」
「普通に宝箱を見つけたときと同じだな。一緒に渡せばその分は別で買取してもらえるし、持って帰っても良いぞ」
その回答を聞いて、悠斗は茜へとお願いをする。
「……茜さん、3缶ぐらい俺が買い取らせて貰いたいんだけど、良いかな?」
「勿論!お代はいらないですよ!」
「それは申し訳ないから買取相場を聞いて払うね」
「たくさんありますし……たまたま私が先に見つけただけなんで……」
「俺だとスルーしてたよ、あれは」
と、どうしてもダンジョンビールが欲しくて悠斗は茜に頼めば、無料で譲ってくれると言い出した。それは駄目だと思い、対価を払うことを主張したご、茜は引かない。
……その押し問答の末、錬司と朔夜の仲介もあって、条件付きで10缶を譲ってもらうこととなった。
というのは、宝箱を見つけた茜も、そして朔夜も、まだ飲酒可能年齢な達していない。しかし珍しいダンジョン産の酒は飲んでみたいということで、10缶は2人が成年するまで預かることとした。また、錬司があまりに一気に売ると買取査定で単価が下がる、と助言を受け、とりあえず200缶を買取に出すことにし、残りを悠斗が預かることになったのだ。
その預かり料として、10缶のビールを譲ってもらうことになった。
かなり悠斗にとって良いようにしてもらってしまったが、茜がそれで良いと強く言うのでありがたく受け入れることにしたのだった。
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