39 / 501
第2章 変動
第8話ー② 白の少女
しおりを挟む
全ての検査を終えた俺は、建物内に併設されているカフェに来ていた。
このカフェは、主に研究所で働く職員の休憩スペースとして利用されているが、俺のように検査をするために来た一般人でも、この場所の利用はできるようになっていた。
「俺はいつまでこのままなんだろうな」
そのカフェにある一脚の椅子に腰を掛けている俺は、無意識にため息交じりの独り言を呟いていた。
検査を終え、施設へ帰宅することを許されていたけれど、こんな気持ちのままで施設には戻れないと思い、俺はこの場所から動けずにいた。
「はあ」
俺が大きなため息をつくと、後ろから声がした。
「そんな大きなため息をつくと、幸せが逃げてしまうよ」
声がした方を向くと、そこには銀髪で青い瞳のきれいな女性が立っていた。
「す、すみません……。なんだか、いろいろ考えちゃって」
「ほうほう。では、お姉さんが聞いてあげよう。何があったんだい?」
そう言って、その女性は目の前の椅子に腰かける。
「あの、あなたは何者なんですか? ここではお会いしたことないような……」
その馴れ馴れしく接してくる女性に、俺は猜疑心を抱く。
俺は高校2年生からこの研究所に住んでいたけれど、一度もこんなきれいな女性に会ったことはなかった。
「それは失敬した! 私は、白銀《しろがね》ゆめか。今はここでカウンセラーのようなものをしている」
「カウンセラー?」
「ああ。と言っても一般的なカウンセラーではないんだけどね」
そして白銀さんは自分がここへ来た理由を話してくれた。
もともと外でカウンセラーとして働いていた白銀さんは、暴走してしまった子供たちに何かをしたいと考え、今年の春からこの研究所で勤めているらしい。
「わざわざこんなところで働くなんて、私もなかなかの変わり者だろう?」
やれやれといった顔をしながら、笑っている白銀さん。
しかし俺はそんな彼女の姿がとてもかっこいいと思った。
「そんなこと、ないです。やりたいことのために、行動できるなんてすごいことですよ」
「ありがとう。そう言ってもらえて嬉しいよ。私は私にできることをやるだけ。その為にここへ来たんだからね」
そういった彼女の瞳はとてもまっすぐで美しかった。
「そういえば君は……三谷暁君、だろう? SS級クラスにして、政府公認の施設でS級クラスの子供たちの教師をやっている」
「え、俺のこと、知っているんですか?」
「この業界に勤めている人間で、君のことを知らない人はいないよ! 成人を超えた今でも能力が衰えることもなく、能力を使いこなす神の使い……」
「神の使い?」
「おっと、これは口が滑った。……でも君は特別ってこと。そんな君だから、生徒たちを導いて幸せにすることができるかもしれないね。私も……」
最後に言った言葉は聞き取れなかったが、たぶん白銀さんは俺を励まそうとしてくれたんだと思った。
「あの。ありがとうございます! 俺、自分の能力がなくならないことがたまに不安になることがあって……他の人と同じように生きたいのに、それが叶わないのかなって、そう思って悶々としていたんです」
俺は白銀さんの言葉から、力をもらっていた。
まさか初めて出会った人にこんなに心を開くなんて……。
「白銀さんの話を聞いていたら、同じように生きようとしなくてもいいんじゃないかって思えました。俺にしかできない方法で、俺らしく生きていく。それを続けていけば、いつか俺は俺の能力のことを好きになれるような気がします」
俺の顔は自然に笑顔になっていた。
それを見た白銀さんは安心したのか、微笑みながら俺に告げる。
「ふふふ。君は君らしくいてくれれば、十分すぎるよ。それが誰かを救う行為だからね」
そう言いながら、白銀さんは椅子を立ち上がった。
「さて、君も元気になったみたいだし、私はもう行くよ。私を待っている子供たちがいるからね。じゃあまた! 何かあれば、また相談してくれ。私は君の力になりたいと思っているから!」
そして白銀さんはカフェを出て、自分の仕事に戻っていった。
「俺らしくいる、か……そうだな」
悩むことなんてなかった。この人生を不自由に思うかどうかは俺の問題。俺はこの力がなければ、経験できないことがたくさんあっただろう。
多くの出会いと経験は、『白雪姫症候群』のおかげだ。
今はこの力のことを好きじゃないけど、好きになろうとすることはできる。生徒たちが自分の力を信じるみたいに、俺も俺自身の力を信じる。
――そして俺はこれから多くの子供たちを救っていくんだ。
俺と同じように辛い思いをさせたくないからな!
俺は飲みかけのコーヒーを一気に飲み干してから、施設に戻っていった。
帰宅途中、行きの時と同じように車の窓から外に目を向けると、太陽は完全に沈み、空には星たちが瞬き始めているのが見えた。
「ちょっと遅くなりすぎたかな」
そういえば、キリヤと一緒に夕食を食べる約束をしていたっけ。帰りが遅くて怒っているかもしれない……。帰ったら、謝らなくちゃな。
そして車は施設に到着する。
俺は施設に到着すると、帰りの遅い俺のことを心配してくれていたのか、生徒たちがゲートで迎えてくれた。
「センセー、遅いよ! もう晩御飯済ませちゃったじゃん!」
「朝と昼は食べられないから、夜は一緒に食べようって言ったのは先生なのにね!」
キリヤがそっぽを向きながら、嫌味っぽく俺に言う。
「ごめんな! ちょっと検査に手間取ちゃってさ!」
俺は頭をかきながら、キリヤたちに陳謝する。
でも本当は自分のことに打ちのめされていたのだが、その事実は俺の胸に秘めることにした。
「ほらほら、二人とも。先生のことが好きなのはわかりますけれど、そんなに責めないであげてください。先生だって、本当はみんなと晩御飯を食べたかったかもしれないでしょう?」
奏多はキリヤといろはに諭すように告げる。
「そう……だよね。先生だって検査で疲れているのに。ごめんね、先生」
キリヤは申し訳なさそうに、俺に告げた。
「いや。俺の方こそ、約束守れなくてごめんな。明日は一緒に夕食を摂ろう」
「うん!」
笑顔になるキリヤ。そして俺たちの様子を微笑みながら、見守る奏多。
こういう奏多の気遣いが、本当にありがたいと俺は思った。
「では! ここで立ち話もなんですから、食堂に参りましょうか、先生?」
「そうだな! 俺も腹減ったし……」
そして俺たちは食堂へ向かった。
いつもならもう片づけが済んで食べ物は何も置いていない時間だが、帰りが遅い俺のために奏多たちが取り置きをしておいてくれたようだ。
そして俺の帰りを聞きつけた生徒たちが、次々に食堂にやってくる。
「先生の好きなから揚げも残っていますぞ!」
結衣がお皿に乗ったから揚げを俺のところへ持ってきてくれた。
「ありがとな、結衣!」
「先生、野菜も食べなきゃダメ」
マリアはそう言いながら、サラダの乗ったお皿を持ってくる。
「いつも助かるよ、ありがとな!」
そして気が付けば、俺の机の周りには生徒たちが笑顔で集まっていた。
「先生! 今回の検査結果はどうだった?」
剛は俺の顔を覗き込むように問いかける。
「いつもと一緒さ。何も変わってないって」
「そうか……」
俺の返答に申し訳ないことを聞いてしまったと言わんばかりの顔の剛。
「いや、別にいいんだよ! 俺はこの力のおかげでみんなに会えたんだからさ! 剛が落ち込むことなんてないさ!」
その言葉を聞いた剛は安堵したのか「ありがとな、先生」と笑顔で小さく答えた。
そしてそれから俺たちは今日の出来事や研究所であったことを話し、会話を楽しんだ。
食堂の片づけを終え、俺は職員室に戻った。
すると剛が職員室の扉の前で待っているのが見えた。
「どうしたんだ? こんなところで」
「ちょっと相談したいことがあって……」
剛が珍しくまじめな顔で俺に言った。
きっと何か大切なことなんだろう。こんなにまじめな剛は見たことがない。
「そうか。じゃあ中で話そうか」
そして俺は剛と職員室に入っていった。
このカフェは、主に研究所で働く職員の休憩スペースとして利用されているが、俺のように検査をするために来た一般人でも、この場所の利用はできるようになっていた。
「俺はいつまでこのままなんだろうな」
そのカフェにある一脚の椅子に腰を掛けている俺は、無意識にため息交じりの独り言を呟いていた。
検査を終え、施設へ帰宅することを許されていたけれど、こんな気持ちのままで施設には戻れないと思い、俺はこの場所から動けずにいた。
「はあ」
俺が大きなため息をつくと、後ろから声がした。
「そんな大きなため息をつくと、幸せが逃げてしまうよ」
声がした方を向くと、そこには銀髪で青い瞳のきれいな女性が立っていた。
「す、すみません……。なんだか、いろいろ考えちゃって」
「ほうほう。では、お姉さんが聞いてあげよう。何があったんだい?」
そう言って、その女性は目の前の椅子に腰かける。
「あの、あなたは何者なんですか? ここではお会いしたことないような……」
その馴れ馴れしく接してくる女性に、俺は猜疑心を抱く。
俺は高校2年生からこの研究所に住んでいたけれど、一度もこんなきれいな女性に会ったことはなかった。
「それは失敬した! 私は、白銀《しろがね》ゆめか。今はここでカウンセラーのようなものをしている」
「カウンセラー?」
「ああ。と言っても一般的なカウンセラーではないんだけどね」
そして白銀さんは自分がここへ来た理由を話してくれた。
もともと外でカウンセラーとして働いていた白銀さんは、暴走してしまった子供たちに何かをしたいと考え、今年の春からこの研究所で勤めているらしい。
「わざわざこんなところで働くなんて、私もなかなかの変わり者だろう?」
やれやれといった顔をしながら、笑っている白銀さん。
しかし俺はそんな彼女の姿がとてもかっこいいと思った。
「そんなこと、ないです。やりたいことのために、行動できるなんてすごいことですよ」
「ありがとう。そう言ってもらえて嬉しいよ。私は私にできることをやるだけ。その為にここへ来たんだからね」
そういった彼女の瞳はとてもまっすぐで美しかった。
「そういえば君は……三谷暁君、だろう? SS級クラスにして、政府公認の施設でS級クラスの子供たちの教師をやっている」
「え、俺のこと、知っているんですか?」
「この業界に勤めている人間で、君のことを知らない人はいないよ! 成人を超えた今でも能力が衰えることもなく、能力を使いこなす神の使い……」
「神の使い?」
「おっと、これは口が滑った。……でも君は特別ってこと。そんな君だから、生徒たちを導いて幸せにすることができるかもしれないね。私も……」
最後に言った言葉は聞き取れなかったが、たぶん白銀さんは俺を励まそうとしてくれたんだと思った。
「あの。ありがとうございます! 俺、自分の能力がなくならないことがたまに不安になることがあって……他の人と同じように生きたいのに、それが叶わないのかなって、そう思って悶々としていたんです」
俺は白銀さんの言葉から、力をもらっていた。
まさか初めて出会った人にこんなに心を開くなんて……。
「白銀さんの話を聞いていたら、同じように生きようとしなくてもいいんじゃないかって思えました。俺にしかできない方法で、俺らしく生きていく。それを続けていけば、いつか俺は俺の能力のことを好きになれるような気がします」
俺の顔は自然に笑顔になっていた。
それを見た白銀さんは安心したのか、微笑みながら俺に告げる。
「ふふふ。君は君らしくいてくれれば、十分すぎるよ。それが誰かを救う行為だからね」
そう言いながら、白銀さんは椅子を立ち上がった。
「さて、君も元気になったみたいだし、私はもう行くよ。私を待っている子供たちがいるからね。じゃあまた! 何かあれば、また相談してくれ。私は君の力になりたいと思っているから!」
そして白銀さんはカフェを出て、自分の仕事に戻っていった。
「俺らしくいる、か……そうだな」
悩むことなんてなかった。この人生を不自由に思うかどうかは俺の問題。俺はこの力がなければ、経験できないことがたくさんあっただろう。
多くの出会いと経験は、『白雪姫症候群』のおかげだ。
今はこの力のことを好きじゃないけど、好きになろうとすることはできる。生徒たちが自分の力を信じるみたいに、俺も俺自身の力を信じる。
――そして俺はこれから多くの子供たちを救っていくんだ。
俺と同じように辛い思いをさせたくないからな!
俺は飲みかけのコーヒーを一気に飲み干してから、施設に戻っていった。
帰宅途中、行きの時と同じように車の窓から外に目を向けると、太陽は完全に沈み、空には星たちが瞬き始めているのが見えた。
「ちょっと遅くなりすぎたかな」
そういえば、キリヤと一緒に夕食を食べる約束をしていたっけ。帰りが遅くて怒っているかもしれない……。帰ったら、謝らなくちゃな。
そして車は施設に到着する。
俺は施設に到着すると、帰りの遅い俺のことを心配してくれていたのか、生徒たちがゲートで迎えてくれた。
「センセー、遅いよ! もう晩御飯済ませちゃったじゃん!」
「朝と昼は食べられないから、夜は一緒に食べようって言ったのは先生なのにね!」
キリヤがそっぽを向きながら、嫌味っぽく俺に言う。
「ごめんな! ちょっと検査に手間取ちゃってさ!」
俺は頭をかきながら、キリヤたちに陳謝する。
でも本当は自分のことに打ちのめされていたのだが、その事実は俺の胸に秘めることにした。
「ほらほら、二人とも。先生のことが好きなのはわかりますけれど、そんなに責めないであげてください。先生だって、本当はみんなと晩御飯を食べたかったかもしれないでしょう?」
奏多はキリヤといろはに諭すように告げる。
「そう……だよね。先生だって検査で疲れているのに。ごめんね、先生」
キリヤは申し訳なさそうに、俺に告げた。
「いや。俺の方こそ、約束守れなくてごめんな。明日は一緒に夕食を摂ろう」
「うん!」
笑顔になるキリヤ。そして俺たちの様子を微笑みながら、見守る奏多。
こういう奏多の気遣いが、本当にありがたいと俺は思った。
「では! ここで立ち話もなんですから、食堂に参りましょうか、先生?」
「そうだな! 俺も腹減ったし……」
そして俺たちは食堂へ向かった。
いつもならもう片づけが済んで食べ物は何も置いていない時間だが、帰りが遅い俺のために奏多たちが取り置きをしておいてくれたようだ。
そして俺の帰りを聞きつけた生徒たちが、次々に食堂にやってくる。
「先生の好きなから揚げも残っていますぞ!」
結衣がお皿に乗ったから揚げを俺のところへ持ってきてくれた。
「ありがとな、結衣!」
「先生、野菜も食べなきゃダメ」
マリアはそう言いながら、サラダの乗ったお皿を持ってくる。
「いつも助かるよ、ありがとな!」
そして気が付けば、俺の机の周りには生徒たちが笑顔で集まっていた。
「先生! 今回の検査結果はどうだった?」
剛は俺の顔を覗き込むように問いかける。
「いつもと一緒さ。何も変わってないって」
「そうか……」
俺の返答に申し訳ないことを聞いてしまったと言わんばかりの顔の剛。
「いや、別にいいんだよ! 俺はこの力のおかげでみんなに会えたんだからさ! 剛が落ち込むことなんてないさ!」
その言葉を聞いた剛は安堵したのか「ありがとな、先生」と笑顔で小さく答えた。
そしてそれから俺たちは今日の出来事や研究所であったことを話し、会話を楽しんだ。
食堂の片づけを終え、俺は職員室に戻った。
すると剛が職員室の扉の前で待っているのが見えた。
「どうしたんだ? こんなところで」
「ちょっと相談したいことがあって……」
剛が珍しくまじめな顔で俺に言った。
きっと何か大切なことなんだろう。こんなにまじめな剛は見たことがない。
「そうか。じゃあ中で話そうか」
そして俺は剛と職員室に入っていった。
0
あなたにおすすめの小説
婚約破棄された悪役令嬢の心の声が面白かったので求婚してみた
夕景あき
恋愛
人の心の声が聞こえるカイルは、孤独の闇に閉じこもっていた。唯一の救いは、心の声まで真摯で温かい異母兄、第一王子の存在だけだった。
そんなカイルが、外交(婚約者探し)という名目で三国交流会へ向かうと、目の前で隣国の第二王子による公開婚約破棄が発生する。
婚約破棄された令嬢グレースは、表情一つ変えない高潔な令嬢。しかし、カイルがその心の声を聞き取ると、思いも寄らない内容が聞こえてきたのだった。
召喚とか聖女とか、どうでもいいけど人の都合考えたことある?
浅海 景
恋愛
水谷 瑛莉桂(みずたに えりか)の目標は堅実な人生を送ること。その一歩となる社会人生活を踏み出した途端に異世界に召喚されてしまう。召喚成功に湧く周囲をよそに瑛莉桂は思った。
「聖女とか絶対ブラックだろう!断固拒否させてもらうから!」
ナルシストな王太子や欲深い神官長、腹黒騎士などを相手に主人公が幸せを勝ち取るため奮闘する物語です。
第12回ネット小説大賞コミック部門入賞・コミカライズ企画進行「婚約破棄ですか? それなら昨日成立しましたよ、ご存知ありませんでしたか?」完結
まほりろ
恋愛
第12回ネット小説大賞コミック部門入賞・コミカライズ企画進行中。
コミカライズ化がスタートしましたらこちらの作品は非公開にします。
「アリシア・フィルタ貴様との婚約を破棄する!」
イエーガー公爵家の令息レイモンド様が言い放った。レイモンド様の腕には男爵家の令嬢ミランダ様がいた。ミランダ様はピンクのふわふわした髪に赤い大きな瞳、小柄な体躯で庇護欲をそそる美少女。
対する私は銀色の髪に紫の瞳、表情が表に出にくく能面姫と呼ばれています。
レイモンド様がミランダ様に惹かれても仕方ありませんね……ですが。
「貴様は俺が心優しく美しいミランダに好意を抱いたことに嫉妬し、ミランダの教科書を破いたり、階段から突き落とすなどの狼藉を……」
「あの、ちょっとよろしいですか?」
「なんだ!」
レイモンド様が眉間にしわを寄せ私を睨む。
「婚約破棄ですか? 婚約破棄なら昨日成立しましたが、ご存知ありませんでしたか?」
私の言葉にレイモンド様とミランダ様は顔を見合わせ絶句した。
全31話、約43,000文字、完結済み。
他サイトにもアップしています。
小説家になろう、日間ランキング異世界恋愛2位!総合2位!
pixivウィークリーランキング2位に入った作品です。
アルファポリス、恋愛2位、総合2位、HOTランキング2位に入った作品です。
2021/10/23アルファポリス完結ランキング4位に入ってました。ありがとうございます。
「Copyright(C)2021-九十九沢まほろ」
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
ゲーム未登場の性格最悪な悪役令嬢に転生したら推しの妻だったので、人生の恩人である推しには離婚して私以外と結婚してもらいます!
クナリ
ファンタジー
江藤樹里は、かつて画家になることを夢見ていた二十七歳の女性。
ある日気がつくと、彼女は大好きな乙女ゲームであるハイグランド・シンフォニーの世界へ転生していた。
しかし彼女が転生したのは、ヘビーユーザーであるはずの自分さえ知らない、ユーフィニアという女性。
ユーフィニアがどこの誰なのかが分からないまま戸惑う樹里の前に、ユーフィニアに仕えているメイドや、樹里がゲーム内で最も推しているキャラであり、どん底にいたときの自分の心を救ってくれたリルベオラスらが現れる。
そして樹里は、絶世の美貌を持ちながらもハイグラの世界では稀代の悪女とされているユーフィニアの実情を知っていく。
国政にまで影響をもたらすほどの悪名を持つユーフィニアを、最愛の恩人であるリルベオラスの妻でいさせるわけにはいかない。
樹里は、ゲーム未登場ながら圧倒的なアクの強さを持つユーフィニアをリルベオラスから引き離すべく、離婚を目指して動き始めた。
俺たちYOEEEEEEE?のに異世界転移したっぽい?
くまの香
ファンタジー
いつもの朝、だったはずが突然地球を襲う謎の現象。27歳引きニートと27歳サラリーマンが貰ったスキル。これ、チートじゃないよね?頑張りたくないニートとどうでもいいサラリーマンが流されながら生きていく話。現実って厳しいね。
エレンディア王国記
火燈スズ
ファンタジー
不慮の事故で命を落とした小学校教師・大河は、
「選ばれた魂」として、奇妙な小部屋で目を覚ます。
導かれるように辿り着いたのは、
魔法と貴族が支配する、どこか現実とは異なる世界。
王家の十八男として生まれ、誰からも期待されず辺境送り――
だが、彼は諦めない。かつての教え子たちに向けて語った言葉を胸に。
「なんとかなるさ。生きてればな」
手にしたのは、心を視る目と、なかなか花開かぬ“器”。
教師として、王子として、そして何者かとして。
これは、“教える者”が世界を変えていく物語。
【完結】黒の花嫁/白の花嫁
あまぞらりゅう
恋愛
秋葉は「千年に一人」の霊力を持つ少女で、幼い頃に龍神――白龍の花嫁として選ばれていた。
だが、双子の妹の春菜の命を救うために、その霊力を代償として失ってしまう。
しかも、秋葉の力は全て春菜へと移り、花嫁の座まで奪われてしまった。
それ以来、家族から「無能」と蔑まれながらも、秋葉は失われた力を取り戻すために静かに鍛錬を続けていた。
そして五年後、白龍と春菜の婚礼の日。
秋葉はついに霊力が戻らず、一縷の望みも消えてしまった。
絶望の淵に立つ彼女の前に、ひとりの青年が現れる。
「余りもの同士、仲良くやろうや」
彼もまた、龍神――黒龍だった。
★ザマァは軽めです!
★後半にバトル描写が若干あります!
★他サイト様にも投稿しています!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる