12 / 161
アンネマリー編〜転生に気付いたのでやり直します
予定変更?
しおりを挟む
夜、両親が揃ったところで、仮婚約の話を白紙にして欲しいことを話した。
お父様が、2人で話が出来たのか聞いてきたので、今日の出来事を話し、もう話をしたくないことを伝えると、それならしょうがないと言ってくれた。公爵家にはゴタゴタが落ち着いたら、休みの日にでも両親で話をしに行ってくれることになった。良かったー。
これで、望まない結婚の回避を達成できる!
それと私の今後について。こっちが重要ですよね。
両親は、急いで次の相手を探すつもりはないようだが、学園を卒業するまでには決めて欲しいらしい。やっぱり、売れ残りを心配しているのね。
私の希望としては、爵位には拘らないから、自分を大事にしてくれる人と愛のある結婚がしたいことを伝えた。ちゃんとお父様みたいな人って付けましたよ!
そこでうちのボスことお母様が口を開き
「アン、この際だから、この人って思える人がいたら、爵位が低かろうが、次男とか三男とかでもいいわ。」
それ、かなり譲渡してますけど、いいのですか?
「うちは伯爵位も持っているから、それをアンにあげるわ。それと、お母様が嫁いで来た時に王家から貰ってきた領地があるから、そこをアンが管理すればいいのよ。元々の侯爵家の領地だけでも広いのに、大変だって話していたの。そこは温暖な気候で住みやすいから、いつかお父様が侯爵位を引退したら、引っ越そうかと話していたのよ。」
お父様は目を輝かせる。
「それなら、無理にお嫁に行かなくて済むね。優秀でお父様とお母様が仲良くなれそうな、次男・三男あたりを見つけてくればいい。」
この国は女性でも爵位が継げるから、悪くない話だと思う。
でも、娘と同居か、近居する気でいますよね!その話ぶりは。
お母様は今日も相変わらず自由です。上に姉と兄がいたお母様は、政略結婚させられることなく、自由に育ってきたそうなので、元王女とは考えられないくらい、伸び伸びした性格です。
お母様には少し歳の離れた弟君もいますが、私から見たら叔父であるその方も、お母様によく似た顔立ちで性格も大らかで自由な感じです。少し前に侯爵家に婿入りされましたね。
自由なお母様による、自由な発想で今は助けられているところなのですが。
うーん。領地の経営の知識が必要になるよね。
今までは、国の防衛の要の公爵家に嫁ぐつもりで、公爵夫人として必要な教養やマナーばかりやってきたけど、領地の経営は考えてなかったな。でも、何となく政略結婚させられるより、自分の力で歩んで行けるような気がして、魅力を感じてしまう。
「お母様、その話、前向きに考えてもいいですか?その領地の場所と特産品を教えて欲しいのです。」
「元々の侯爵家の領地から少し離れた南部にあるわ。温暖だから農産物がよく育つ土地ね。でも、一番の収入源は薬草かしらね。そこでしか育たない薬草は希少価値があるから、高値で取引されているわ。」
薬草・農産物か。全くの知識不足だ。どうしようか。領主は直接栽培しなくても、知識があるに越したことはないし、領民からの信用問題にも関わってくるよね。
「薬草は薬に調合しないで、薬草としてだけ出荷しているのでしょうか?」
「主に出荷しているみたいよ。薬師が沢山いるわけでもないし。」
だよねー。薬師は学が必要だから、誰でも出来る仕事ではない。
「出荷だけだと、もしも、天候に恵まれない年があったら、薬草にしても、農産物にしても大打撃ですよね。過去の天候と年毎の出荷量と収入は記録されているのでしょうか?それと、薬草は手間はかかっても、加工してしまったほうが、利益が上がって保存が出来る種類もあるのでは?」
と、お母様に聞いてみたところで、あっ!やっちゃった?
お父様とお母様がぽかーんとしている。
「アン!今まで口にしなかったようなことを話しているけど…、何というかね、16歳の令嬢らしくないというか、急にしっかりしてしまったというか。」
お父様、そうですよねー!今まで領地経営に興味を示さなかった娘が、急にペラペラと出荷量とか、利益とか言い出したら、びっくりしますよね。
「急に大人になってしまったみたいで、驚いたけど、その向上心は、お母様は応援したいわね。そんなに興味があるなら、お休みの日に領地を見に行ってみましょうか。いい所なのよ。」
「ぜひ、お願いします。」
「それと、領地経営するなら、優秀な文官を引き抜いたり、事務官を雇ったり、未来の旦那様に手伝ってもらったりと、いくらでも方法があると思うの。でも薬草をどうにかしたいなら、薬学を学んだほうがいいかもしれないわね。」
全くその通りだ。ついでに、農産物も何とかしたい。悪天候に負けない強い作物があればなぁ。味がよくて大きく育つ、品種改良ってこの世界に存在するのかしらね。前世で言う、ブランド野菜みたいなの作れるかもしれないし、そしたら貴族に高く売りつけたいわ。お母様を広告塔にして、ブランド野菜を使ったレストランも王都にオープンしちゃう?難しいチャレンジではあるが、夢があるわね。
「薬学とついでに、作物についても改善の余地があるような気がするのですが。誰かに弟子入り出来るのでしょうか?」
「本気で学びたいなら、学問が進んでいる隣国に留学するのも一つの方法かもしれないわ。特に薬学はうちの国よりかなり進んでいるみたいよ。やる気があるなら、お姉様にすぐに手紙を書くわよ。」
お母様のお姉様、隣国の王妃殿下ですね。いきなり隣国の権力No.2がサラッとでてきましたが、今は、お願いする以外の方法はないと思うのです。
私は迷わずに、お願いすることにした。
お父様が、2人で話が出来たのか聞いてきたので、今日の出来事を話し、もう話をしたくないことを伝えると、それならしょうがないと言ってくれた。公爵家にはゴタゴタが落ち着いたら、休みの日にでも両親で話をしに行ってくれることになった。良かったー。
これで、望まない結婚の回避を達成できる!
それと私の今後について。こっちが重要ですよね。
両親は、急いで次の相手を探すつもりはないようだが、学園を卒業するまでには決めて欲しいらしい。やっぱり、売れ残りを心配しているのね。
私の希望としては、爵位には拘らないから、自分を大事にしてくれる人と愛のある結婚がしたいことを伝えた。ちゃんとお父様みたいな人って付けましたよ!
そこでうちのボスことお母様が口を開き
「アン、この際だから、この人って思える人がいたら、爵位が低かろうが、次男とか三男とかでもいいわ。」
それ、かなり譲渡してますけど、いいのですか?
「うちは伯爵位も持っているから、それをアンにあげるわ。それと、お母様が嫁いで来た時に王家から貰ってきた領地があるから、そこをアンが管理すればいいのよ。元々の侯爵家の領地だけでも広いのに、大変だって話していたの。そこは温暖な気候で住みやすいから、いつかお父様が侯爵位を引退したら、引っ越そうかと話していたのよ。」
お父様は目を輝かせる。
「それなら、無理にお嫁に行かなくて済むね。優秀でお父様とお母様が仲良くなれそうな、次男・三男あたりを見つけてくればいい。」
この国は女性でも爵位が継げるから、悪くない話だと思う。
でも、娘と同居か、近居する気でいますよね!その話ぶりは。
お母様は今日も相変わらず自由です。上に姉と兄がいたお母様は、政略結婚させられることなく、自由に育ってきたそうなので、元王女とは考えられないくらい、伸び伸びした性格です。
お母様には少し歳の離れた弟君もいますが、私から見たら叔父であるその方も、お母様によく似た顔立ちで性格も大らかで自由な感じです。少し前に侯爵家に婿入りされましたね。
自由なお母様による、自由な発想で今は助けられているところなのですが。
うーん。領地の経営の知識が必要になるよね。
今までは、国の防衛の要の公爵家に嫁ぐつもりで、公爵夫人として必要な教養やマナーばかりやってきたけど、領地の経営は考えてなかったな。でも、何となく政略結婚させられるより、自分の力で歩んで行けるような気がして、魅力を感じてしまう。
「お母様、その話、前向きに考えてもいいですか?その領地の場所と特産品を教えて欲しいのです。」
「元々の侯爵家の領地から少し離れた南部にあるわ。温暖だから農産物がよく育つ土地ね。でも、一番の収入源は薬草かしらね。そこでしか育たない薬草は希少価値があるから、高値で取引されているわ。」
薬草・農産物か。全くの知識不足だ。どうしようか。領主は直接栽培しなくても、知識があるに越したことはないし、領民からの信用問題にも関わってくるよね。
「薬草は薬に調合しないで、薬草としてだけ出荷しているのでしょうか?」
「主に出荷しているみたいよ。薬師が沢山いるわけでもないし。」
だよねー。薬師は学が必要だから、誰でも出来る仕事ではない。
「出荷だけだと、もしも、天候に恵まれない年があったら、薬草にしても、農産物にしても大打撃ですよね。過去の天候と年毎の出荷量と収入は記録されているのでしょうか?それと、薬草は手間はかかっても、加工してしまったほうが、利益が上がって保存が出来る種類もあるのでは?」
と、お母様に聞いてみたところで、あっ!やっちゃった?
お父様とお母様がぽかーんとしている。
「アン!今まで口にしなかったようなことを話しているけど…、何というかね、16歳の令嬢らしくないというか、急にしっかりしてしまったというか。」
お父様、そうですよねー!今まで領地経営に興味を示さなかった娘が、急にペラペラと出荷量とか、利益とか言い出したら、びっくりしますよね。
「急に大人になってしまったみたいで、驚いたけど、その向上心は、お母様は応援したいわね。そんなに興味があるなら、お休みの日に領地を見に行ってみましょうか。いい所なのよ。」
「ぜひ、お願いします。」
「それと、領地経営するなら、優秀な文官を引き抜いたり、事務官を雇ったり、未来の旦那様に手伝ってもらったりと、いくらでも方法があると思うの。でも薬草をどうにかしたいなら、薬学を学んだほうがいいかもしれないわね。」
全くその通りだ。ついでに、農産物も何とかしたい。悪天候に負けない強い作物があればなぁ。味がよくて大きく育つ、品種改良ってこの世界に存在するのかしらね。前世で言う、ブランド野菜みたいなの作れるかもしれないし、そしたら貴族に高く売りつけたいわ。お母様を広告塔にして、ブランド野菜を使ったレストランも王都にオープンしちゃう?難しいチャレンジではあるが、夢があるわね。
「薬学とついでに、作物についても改善の余地があるような気がするのですが。誰かに弟子入り出来るのでしょうか?」
「本気で学びたいなら、学問が進んでいる隣国に留学するのも一つの方法かもしれないわ。特に薬学はうちの国よりかなり進んでいるみたいよ。やる気があるなら、お姉様にすぐに手紙を書くわよ。」
お母様のお姉様、隣国の王妃殿下ですね。いきなり隣国の権力No.2がサラッとでてきましたが、今は、お願いする以外の方法はないと思うのです。
私は迷わずに、お願いすることにした。
197
あなたにおすすめの小説
【完結】公爵家の秘密の愛娘
ゆきむらさり
恋愛
〔あらすじ〕📝グラント公爵家は王家に仕える名門の家柄。
過去の事情により、今だに独身の当主ダリウス。国王から懇願され、ようやく伯爵未亡人との婚姻を決める。
そんな時、グラント公爵ダリウスの元へと現れたのは1人の少女アンジェラ。
「パパ……私はあなたの娘です」
名乗り出るアンジェラ。
◇
アンジェラが現れたことにより、グラント公爵家は一変。伯爵未亡人との再婚もあやふや。しかも、アンジェラが道中に出逢った人物はまさかの王族。
この時からアンジェラの世界も一変。華やかに色付き出す。
初めはよそよそしいグラント公爵ダリウス(パパ)だが、次第に娘アンジェラを気に掛けるように……。
母娘2代のハッピーライフ&淑女達と貴公子達の恋模様💞
🔶設定などは独自の世界観でご都合主義となります。ハピエン💞
🔶稚拙ながらもHOTランキング(最高20位)に入れて頂き(2025.5.9)、ありがとうございます🙇♀️
「君以外を愛する気は無い」と婚約者様が溺愛し始めたので、異世界から聖女が来ても大丈夫なようです。
海空里和
恋愛
婚約者のアシュリー第二王子にべた惚れなステラは、彼のために努力を重ね、剣も魔法もトップクラス。彼にも隠すことなく、重い恋心をぶつけてきた。
アシュリーも、そんなステラの愛を静かに受け止めていた。
しかし、この国は20年に一度聖女を召喚し、皇太子と結婚をする。アシュリーは、この国の皇太子。
「たとえ聖女様にだって、アシュリー様は渡さない!」
聖女と勝負してでも彼を渡さないと思う一方、ステラはアシュリーに切り捨てられる覚悟をしていた。そんなステラに、彼が告げたのは意外な言葉で………。
※本編は全7話で完結します。
※こんなお話が書いてみたくて、勢いで書き上げたので、設定が緩めです。
有能女官の赴任先は辺境伯領
たぬきち25番
恋愛
お気に入り1000ありがとうございます!!
お礼SS追加決定のため終了取下げいたします。
皆様、お気に入り登録ありがとうございました。
現在、お礼SSの準備中です。少々お待ちください。
辺境伯領の当主が他界。代わりに領主になったのは元騎士団の隊長ギルベルト(26)
ずっと騎士団に在籍して領のことなど右も左もわからない。
そのため新しい辺境伯様は帳簿も書類も不備ばかり。しかも辺境伯領は王国の端なので修正も大変。
そこで仕事を終わらせるために、腕っぷしに定評のあるギリギリ貴族の男爵出身の女官ライラ(18)が辺境伯領に出向くことになった。
だがそこでライラを待っていたのは、元騎士とは思えないほどつかみどころのない辺境伯様と、前辺境伯夫妻の忘れ形見の3人のこどもたち(14歳男子、9歳男子、6歳女子)だった。
仕事のわからない辺境伯を助けながら、こどもたちの生活を助けたり、魔物を倒したり!?
そしていつしか、ライラと辺境伯やこどもたちとの関係が変わっていく……
※お待たせしました。
※他サイト様にも掲載中
行動あるのみです!
棗
恋愛
※一部タイトル修正しました。
シェリ・オーンジュ公爵令嬢は、長年の婚約者レーヴが想いを寄せる名高い【聖女】と結ばれる為に身を引く決意をする。
自身の我儘のせいで好きでもない相手と婚約させられていたレーヴの為と思った行動。
これが実は勘違いだと、シェリは知らない。
婚約者が他の女性に興味がある様なので旅に出たら彼が豹変しました
Karamimi
恋愛
9歳の時お互いの両親が仲良しという理由から、幼馴染で同じ年の侯爵令息、オスカーと婚約した伯爵令嬢のアメリア。容姿端麗、強くて優しいオスカーが大好きなアメリアは、この婚約を心から喜んだ。
順風満帆に見えた2人だったが、婚約から5年後、貴族学院に入学してから状況は少しずつ変化する。元々容姿端麗、騎士団でも一目置かれ勉学にも優れたオスカーを他の令嬢たちが放っておく訳もなく、毎日たくさんの令嬢に囲まれるオスカー。
特に最近は、侯爵令嬢のミアと一緒に居る事も多くなった。自分より身分が高く美しいミアと幸せそうに微笑むオスカーの姿を見たアメリアは、ある決意をする。
そんなアメリアに対し、オスカーは…
とても残念なヒーローと、行動派だが周りに流されやすいヒロインのお話です。
【電子書籍化進行中】声を失った令嬢は、次期公爵の義理のお兄さまに恋をしました
八重
恋愛
※発売日少し前を目安に作品を引き下げます
修道院で生まれ育ったローゼマリーは、14歳の時火事に巻き込まれる。
その火事の唯一の生き残りとなった彼女は、領主であるヴィルフェルト公爵に拾われ、彼の養子になる。
彼には息子が一人おり、名をラルス・ヴィルフェルトといった。
ラルスは容姿端麗で文武両道の次期公爵として申し分なく、社交界でも評価されていた。
一方、怠惰なシスターが文字を教えなかったため、ローゼマリーは読み書きができなかった。
必死になんとか義理の父や兄に身振り手振りで伝えようとも、なかなか伝わらない。
なぜなら、彼女は火事で声を失ってしまっていたからだ──
そして次第に優しく文字を教えてくれたり、面倒を見てくれるラルスに恋をしてしまって……。
これは、義理の家族の役に立ちたくて頑張りながら、言えない「好き」を内に秘める、そんな物語。
※小説家になろうが先行公開です
【完結】記憶にありませんが、責任は取りましょう
楽歩
恋愛
階段から落ちて三日後、アイラは目を覚ました。そして、自分の人生から十年分の記憶が消えていることを知らされる。
目の前で知らない男が号泣し、知らない子どもが「お母様!」としがみついてくる。
「状況を確認いたします。あなたは伯爵、こちらは私たちの息子。なお、私たちはまだ正式な夫婦ではない、という理解でよろしいですね?」
さらに残されていたのは鍵付き箱いっぱいの十年分の日記帳。中身は、乙女ゲームに転生したと信じ、攻略対象を順位付けして暴走していた“過去のアイラ”の黒歴史だった。
アイラは一冊の日記を最後の一行まで読み終えると、無言で日記を暖炉へ投げ入れる。
「これは、焼却処分が妥当ですわね」
だいぶ騒がしい人生の再スタートが今、始まる。
お飾り公爵夫人の憂鬱
初瀬 叶
恋愛
空は澄み渡った雲1つない快晴。まるで今の私の心のようだわ。空を見上げた私はそう思った。
私の名前はステラ。ステラ・オーネット。夫の名前はディーン・オーネット……いえ、夫だった?と言った方が良いのかしら?だって、その夫だった人はたった今、私の足元に埋葬されようとしているのだから。
やっと!やっと私は自由よ!叫び出したい気分をグッと堪え、私は沈痛な面持ちで、黒い棺を見つめた。
そう自由……自由になるはずだったのに……
※ 中世ヨーロッパ風ですが、私の頭の中の架空の異世界のお話です
※相変わらずのゆるふわ設定です。細かい事は気にしないよ!という読者の方向けかもしれません
※直接的な描写はありませんが、性的な表現が出てくる可能性があります
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる