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マリーベル編〜楽しく長生きしたい私
修行
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私は今、レジーナの実家の辺境伯領に来ている。国境が近いから、宿場町があってお店が沢山ある。そして、自然もあって楽しそう。
早速、レジーナの実家の邸に案内してくれた。
うん!想像通りに大きいわ。石造りの城みたいな感じ。敵が攻めて来たら、領民が避難出来るように、大きく作られているようだ。なんだか、海外旅行に来たみたいで楽しい。この城をレジーナが継ぐのね。カッコいいわ。
ここに来るのに、学園の寮から1週間かかったが、馬車移動は疲れたけど、平気でした…。もう馬車が苦手とは言えないわね。次は時間短縮の為に、馬に騎乗して来ようと言う話になりました。うん!貴族令嬢の会話じゃないね。
レジーナが邸の前に着くと、レジーナの両親と妹と使用人が待っていてくれた。レジーナの両親は予想通りの美男美女ね。カッコいい騎士様と可愛い奥様みたいな。レジーナはパパ似ね。
レジーナのお父様は私に気付くと、目を見開いて、言葉を失った。えっ、私何かした?それを見たレジーナは
「お父様、手紙で知らせた私の親友のマリーベルよ。毎日一緒に剣の鍛練をしているの。」
「フォーレス侯爵家、長女のマリーベル・フォーレスと申します。この度は、お招きいただきまして、ありがとうございます。」
とりあえず、自己紹介とカーテシーで挨拶をする。
「ああ…、失礼。マリーベル嬢、この度は遠い所を我が領地まで来てくれてありがとう。自分の家だと思って、楽しんで行ってくれたら、嬉しい。」
「しかし、マリーベル嬢はあなたの従姉妹のスペンサー家の御令嬢にそっくりだな。驚いてしまって申し訳ない。」
スペンサー家?ああ、お父様の姉にあたる伯母様の家ね。確か、若くして亡くなった従姉妹がいたとは聞いた事があるわ。従姉妹だから、多少は似ててもおかしくはないわね。同じ色の髪と瞳なら尚更。
私は特に気にしなかったのだが、周りはそうではなかったらしい。…ということに気付くのは、まだ先の事だ。
レジーナのお父様は話を続ける。
「亡くなった方の事を話すのは、失礼かも知れないが、私の妹がスペンサー家の御令嬢と仲が良くて、パーティーとかで会うと挨拶をしてくれたから、よく覚えていてね。ああ、懐かしいな。」
なるほど、そう言うことか。まぁ色々あるよね。
今日は長旅で疲れているから、魔物討伐は明日、辺境伯領の騎士達と一緒に連れて行ってくれるようだ。頑張るぞ!!
次の日、朝食を頂いた後に辺境伯であるレジーナのお父様が、ここに滞在している間の護衛騎士兼、案内役兼、お守り役?として、騎士様を紹介してくれた。そこまでは悪いと思ったが、王弟の娘である私をお預かりしているのだし、娘の親友は私にとっても娘と一緒だからと、そこまで言ってくれたので有り難く護衛騎士様にお世話になることにした。
20歳くらいの、栗色の短髪が爽やかな、イケメン騎士様にカーテシーをして挨拶をすると、うちは男爵家で爵位が低いので、そこまで気を遣わないでくださいと言っていたが、年上の騎士様にお世話になるのだし、爵位は関係ないのでと言うと、じゃあお互い、気にせずに仲良くやりましょうという事になった。男爵家の次男のフィークス卿とは気の合う兄のようで、一緒にいて苦痛に感じない人だった。辺境伯軍は国境を守るという国の大きな役割を担っているので、所属する騎士もみんなレベルが高い。フィークス卿も若い騎士の中で、将来有望な騎士様らしい。時間がある時に剣術の練習に付き合って貰いたいな。
その日の午後、早速近くの森にレジーナとその護衛騎士達と、私達で出かけてみた。近い森なので、大した魔物は出ないようだが。…あれは、スライム?フィークス卿に聞いたら、剣より魔法攻撃がいいと言うので、ミハエル先生と練習した、氷魔法で離れた所から、狙ってみた。コントロールの訓練が大切なのが今更分かったわね。スライムは氷漬けになったぞ。うん、実戦はいいね。
レジーナの前では、治癒魔法ばかり練習していたので、攻撃魔法を見せたのは初めてだ。辺境伯軍には魔導師は少ないので、レジーナは面白がって、卒業後うちで働かないかって言ってくれた。実家を出るのに、職が見つからなかったら、お世話になりたいことを本気で伝えておいた。周りの騎士様達が、驚いていたが、私は本気なの!
後でフィークス卿が、その話を詳しく聞いてきたが、どうやら、実家でかわいそうな扱いをされている令嬢に見えちゃった?そんなことはないと否定はしたが、色々と心配してくれて、優しい騎士様なのね。優しい騎士様に迷惑を掛けられないので、ここでの修行頑張るねと言うと、なんか複雑そうな顔をされちゃった。…あれっ?何か間違えちゃった?
その日はスライムを何匹も倒した後、辺境伯軍の詰所に行って、救護所のお手伝いをすることになった。私が治癒魔法の訓練をしているのを聞いたフィークス卿が連れて行ってくれたのだ。
訓練で怪我をした騎士様を中心にやってくる。怪我は病気より患部が分かりやすいから、治療しやすい気がする。シスターと病院に行っていたおかげが、それなりの人数の治療をこなせるようになったみたい。
騎士様達は、私のような小娘の治療にも嫌な顔をせずに我慢してくれた。一応、役には立てたかな?
治療がひと段落すると、フィークス卿が剣の鍛練に付き合ってくれた。辺境伯軍の若きエースに剣を教えてもらえて嬉しい。厳しいけど、丁寧に教えてくれた。
ここに来て良かったわね。辺境伯やレジーナに感謝だわ。
早速、レジーナの実家の邸に案内してくれた。
うん!想像通りに大きいわ。石造りの城みたいな感じ。敵が攻めて来たら、領民が避難出来るように、大きく作られているようだ。なんだか、海外旅行に来たみたいで楽しい。この城をレジーナが継ぐのね。カッコいいわ。
ここに来るのに、学園の寮から1週間かかったが、馬車移動は疲れたけど、平気でした…。もう馬車が苦手とは言えないわね。次は時間短縮の為に、馬に騎乗して来ようと言う話になりました。うん!貴族令嬢の会話じゃないね。
レジーナが邸の前に着くと、レジーナの両親と妹と使用人が待っていてくれた。レジーナの両親は予想通りの美男美女ね。カッコいい騎士様と可愛い奥様みたいな。レジーナはパパ似ね。
レジーナのお父様は私に気付くと、目を見開いて、言葉を失った。えっ、私何かした?それを見たレジーナは
「お父様、手紙で知らせた私の親友のマリーベルよ。毎日一緒に剣の鍛練をしているの。」
「フォーレス侯爵家、長女のマリーベル・フォーレスと申します。この度は、お招きいただきまして、ありがとうございます。」
とりあえず、自己紹介とカーテシーで挨拶をする。
「ああ…、失礼。マリーベル嬢、この度は遠い所を我が領地まで来てくれてありがとう。自分の家だと思って、楽しんで行ってくれたら、嬉しい。」
「しかし、マリーベル嬢はあなたの従姉妹のスペンサー家の御令嬢にそっくりだな。驚いてしまって申し訳ない。」
スペンサー家?ああ、お父様の姉にあたる伯母様の家ね。確か、若くして亡くなった従姉妹がいたとは聞いた事があるわ。従姉妹だから、多少は似ててもおかしくはないわね。同じ色の髪と瞳なら尚更。
私は特に気にしなかったのだが、周りはそうではなかったらしい。…ということに気付くのは、まだ先の事だ。
レジーナのお父様は話を続ける。
「亡くなった方の事を話すのは、失礼かも知れないが、私の妹がスペンサー家の御令嬢と仲が良くて、パーティーとかで会うと挨拶をしてくれたから、よく覚えていてね。ああ、懐かしいな。」
なるほど、そう言うことか。まぁ色々あるよね。
今日は長旅で疲れているから、魔物討伐は明日、辺境伯領の騎士達と一緒に連れて行ってくれるようだ。頑張るぞ!!
次の日、朝食を頂いた後に辺境伯であるレジーナのお父様が、ここに滞在している間の護衛騎士兼、案内役兼、お守り役?として、騎士様を紹介してくれた。そこまでは悪いと思ったが、王弟の娘である私をお預かりしているのだし、娘の親友は私にとっても娘と一緒だからと、そこまで言ってくれたので有り難く護衛騎士様にお世話になることにした。
20歳くらいの、栗色の短髪が爽やかな、イケメン騎士様にカーテシーをして挨拶をすると、うちは男爵家で爵位が低いので、そこまで気を遣わないでくださいと言っていたが、年上の騎士様にお世話になるのだし、爵位は関係ないのでと言うと、じゃあお互い、気にせずに仲良くやりましょうという事になった。男爵家の次男のフィークス卿とは気の合う兄のようで、一緒にいて苦痛に感じない人だった。辺境伯軍は国境を守るという国の大きな役割を担っているので、所属する騎士もみんなレベルが高い。フィークス卿も若い騎士の中で、将来有望な騎士様らしい。時間がある時に剣術の練習に付き合って貰いたいな。
その日の午後、早速近くの森にレジーナとその護衛騎士達と、私達で出かけてみた。近い森なので、大した魔物は出ないようだが。…あれは、スライム?フィークス卿に聞いたら、剣より魔法攻撃がいいと言うので、ミハエル先生と練習した、氷魔法で離れた所から、狙ってみた。コントロールの訓練が大切なのが今更分かったわね。スライムは氷漬けになったぞ。うん、実戦はいいね。
レジーナの前では、治癒魔法ばかり練習していたので、攻撃魔法を見せたのは初めてだ。辺境伯軍には魔導師は少ないので、レジーナは面白がって、卒業後うちで働かないかって言ってくれた。実家を出るのに、職が見つからなかったら、お世話になりたいことを本気で伝えておいた。周りの騎士様達が、驚いていたが、私は本気なの!
後でフィークス卿が、その話を詳しく聞いてきたが、どうやら、実家でかわいそうな扱いをされている令嬢に見えちゃった?そんなことはないと否定はしたが、色々と心配してくれて、優しい騎士様なのね。優しい騎士様に迷惑を掛けられないので、ここでの修行頑張るねと言うと、なんか複雑そうな顔をされちゃった。…あれっ?何か間違えちゃった?
その日はスライムを何匹も倒した後、辺境伯軍の詰所に行って、救護所のお手伝いをすることになった。私が治癒魔法の訓練をしているのを聞いたフィークス卿が連れて行ってくれたのだ。
訓練で怪我をした騎士様を中心にやってくる。怪我は病気より患部が分かりやすいから、治療しやすい気がする。シスターと病院に行っていたおかげが、それなりの人数の治療をこなせるようになったみたい。
騎士様達は、私のような小娘の治療にも嫌な顔をせずに我慢してくれた。一応、役には立てたかな?
治療がひと段落すると、フィークス卿が剣の鍛練に付き合ってくれた。辺境伯軍の若きエースに剣を教えてもらえて嬉しい。厳しいけど、丁寧に教えてくれた。
ここに来て良かったわね。辺境伯やレジーナに感謝だわ。
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