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マリーベル編〜楽しく長生きしたい私
領地にも帰らないと
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低級の魔物は簡単に倒せると思われたらしく、次の日はもう少し森の奥に、連れて行ってくれた。
少し離れた所に多数のゴブリンを見つける。数がまとまっていると言うことは、近くに巣穴があるのかもしれないと騎士様達が言う。静かに尾行すると、小さな入り口の洞穴に入って行った。スゲー!本当にあるのね。
ゴブリン自体は弱いが、数が多いと厄介なので、騎士様達と作戦会議をする。ここのゴブリンは炎に弱いと聞いたので、洞穴の入り口から炎の魔法で焼き払ってみてはと提案すると、OKがでた。えっ?いいの?
入り口から炎で焼き払って、もしかしたら奥から、残りが出てくるかもしれないから、暫くは入り口で残党狩りをする為に様子見をすることに決まった。炎で焼き払っている時に、近くにゴブリンが来たら危険なので、フィークス卿達は私の近くにいてくれるようだ。
よし!気合いを入れて行くぞ。小さな入り口付近から手をかざして、戦争映画の火炎放射器をイメージして…、勢いよく炎を発射した。おっ!想像通りに凄いの出て来たぞ!
洞穴の中から、ゴブリンの奇声らしいものが聞こえるが、ゴメンねー。
騎士様達からストップが掛かるまで、炎を放射し続けた。あっ、もういいって?了解です。火を止める。
すると、レジーナが勢いよく抱きついてきた。
「マリー!凄いわよ。やっぱりうちで、私の側近として働いて欲しいわ。」
「雇ってくれるなら、是非よろしくお願いします。次期領主様!」
よし!これで就職先候補①ゲットね。
このやり取りを複雑そうに見つめる、複数の騎士様達の視線に気付かない私達であった。
あの後、しばらく洞穴の出入り口付近で、ゴブリンを待っていたが、洞穴からは出て来なかった。後日、辺境伯軍で洞穴の中を詳しく調査することになったそうだ。
後日、私が帰った後に洞穴を調査したら、相当な数のゴブリンの焼死体が出て来たらしく、私の知らないところで、辺境伯であるレジーナのお父様から、私のお父様に感謝の手紙が届いていたようだ。
辺境伯領ではとても良い経験が出来た。お世話になったレジーナの家族や騎士様達にお礼を言って、私は侯爵領の邸に帰る事になる。侯爵家の迎えが来てくれる途中の宿場町までは、フィークス卿や馴染みのある騎士様達が、送ってくれるらしい。
宿場町に着くと、すでに侯爵家の馬車と護衛達が待っていてくれた。アリーとレンの姿も見える。嬉しくなった私は、淑女らしくないが、アリーとレンに大きく手を振ってしまった。2人とも、元気な私の姿を見て安心したようだ。せっかくなので、アリーとレンにフィークス卿達を紹介した。お世話になった騎士様達としてね。何かみんな、喜んでくれてるわね。紹介して良かったわ。
今度はレジーナを侯爵領に招待したいので、その時はフィークス卿達も来てねと言うと、驚かれたが。最後にお礼を言ってお別れした。
久しぶりにアリーとレンに会ったら、身長が伸びて前より大人っぽくなったと言われた。うれしーと思った数秒後、なのでもう少し、淑女らしくして下さいと言う小言もついてきた。
邸に着くと、セバスチャンと使用人の皆んなが待っていてくれた。色々あるけど、やっぱり自分の家は落ち着くね。
長期休暇とは言え、辺境伯領に行ったり、長距離の移動でゆっくり出来なかったので、数日はのんびり過ごすことにした。
しかし、1日経って、のんびりに飽きた私は、また邸の使用人達に頼んで、治癒魔法の練習に付き合ってもらう事にした。
邸の使用人に治癒魔法をかけ終わったので、今度は侯爵家の騎士団に行って、怪我をしている騎士を見つけてはひたすら治癒魔法をかけるのを繰り返す。突然、お邪魔したのに、騎士団長は快く出迎えてくれた。忙しい中、邪魔してごめんなさい、ちょっと治癒魔法の修行中なので、協力して下さいとお願いしましたよ。
実は、私が騎士団に来たのは目的があって来たのだ。騎士達の中には、俗に言う古傷に悩んでいる騎士がいる。怪我をしてから、動きが悪くなったり、治ったようでも、時々痛んだり。それを治す事が出来たらいいなと思ったのだ。騎士団長に、その事を話すと、執務室で事務官をしている団員を紹介してくれた。元々は騎士の一人だったが、怪我で足を痛めてから、足を引きずるようになり、騎士をやめて事務官になったらしい。そう!こんな人を助けたいのだ。
早速、その事務官の団員に事情を話すと、痛めている方の足を見せてくれた。足首の骨がちょっと変にくっついているような?骨折して、ちゃんとした治療受けなかったのかな?問題のない方の足をチェックして、悪くなる前の足を想像しながら、患部に手を当てて治癒の力を込める。スーッと変形している部分がなくなって、自然な形に戻ったような気が。試しに歩いてもらうと…ちゃんと歩けているような。本人に確認してみると、涙を流して感謝してくれた。彼、まだ若いもんね!騎士団長も驚いていた。よし、もっと古傷で苦しんでいる人を紹介してくれ!なんでも経験が大切だからね。そんな感じで騎士達を使って(?)、治癒魔法の練習に夢中になっていたら、休暇はあっと言う間に終わってしまった。
そして新学期に向けて、私はまた聖女子学園に戻るのであった。
少し離れた所に多数のゴブリンを見つける。数がまとまっていると言うことは、近くに巣穴があるのかもしれないと騎士様達が言う。静かに尾行すると、小さな入り口の洞穴に入って行った。スゲー!本当にあるのね。
ゴブリン自体は弱いが、数が多いと厄介なので、騎士様達と作戦会議をする。ここのゴブリンは炎に弱いと聞いたので、洞穴の入り口から炎の魔法で焼き払ってみてはと提案すると、OKがでた。えっ?いいの?
入り口から炎で焼き払って、もしかしたら奥から、残りが出てくるかもしれないから、暫くは入り口で残党狩りをする為に様子見をすることに決まった。炎で焼き払っている時に、近くにゴブリンが来たら危険なので、フィークス卿達は私の近くにいてくれるようだ。
よし!気合いを入れて行くぞ。小さな入り口付近から手をかざして、戦争映画の火炎放射器をイメージして…、勢いよく炎を発射した。おっ!想像通りに凄いの出て来たぞ!
洞穴の中から、ゴブリンの奇声らしいものが聞こえるが、ゴメンねー。
騎士様達からストップが掛かるまで、炎を放射し続けた。あっ、もういいって?了解です。火を止める。
すると、レジーナが勢いよく抱きついてきた。
「マリー!凄いわよ。やっぱりうちで、私の側近として働いて欲しいわ。」
「雇ってくれるなら、是非よろしくお願いします。次期領主様!」
よし!これで就職先候補①ゲットね。
このやり取りを複雑そうに見つめる、複数の騎士様達の視線に気付かない私達であった。
あの後、しばらく洞穴の出入り口付近で、ゴブリンを待っていたが、洞穴からは出て来なかった。後日、辺境伯軍で洞穴の中を詳しく調査することになったそうだ。
後日、私が帰った後に洞穴を調査したら、相当な数のゴブリンの焼死体が出て来たらしく、私の知らないところで、辺境伯であるレジーナのお父様から、私のお父様に感謝の手紙が届いていたようだ。
辺境伯領ではとても良い経験が出来た。お世話になったレジーナの家族や騎士様達にお礼を言って、私は侯爵領の邸に帰る事になる。侯爵家の迎えが来てくれる途中の宿場町までは、フィークス卿や馴染みのある騎士様達が、送ってくれるらしい。
宿場町に着くと、すでに侯爵家の馬車と護衛達が待っていてくれた。アリーとレンの姿も見える。嬉しくなった私は、淑女らしくないが、アリーとレンに大きく手を振ってしまった。2人とも、元気な私の姿を見て安心したようだ。せっかくなので、アリーとレンにフィークス卿達を紹介した。お世話になった騎士様達としてね。何かみんな、喜んでくれてるわね。紹介して良かったわ。
今度はレジーナを侯爵領に招待したいので、その時はフィークス卿達も来てねと言うと、驚かれたが。最後にお礼を言ってお別れした。
久しぶりにアリーとレンに会ったら、身長が伸びて前より大人っぽくなったと言われた。うれしーと思った数秒後、なのでもう少し、淑女らしくして下さいと言う小言もついてきた。
邸に着くと、セバスチャンと使用人の皆んなが待っていてくれた。色々あるけど、やっぱり自分の家は落ち着くね。
長期休暇とは言え、辺境伯領に行ったり、長距離の移動でゆっくり出来なかったので、数日はのんびり過ごすことにした。
しかし、1日経って、のんびりに飽きた私は、また邸の使用人達に頼んで、治癒魔法の練習に付き合ってもらう事にした。
邸の使用人に治癒魔法をかけ終わったので、今度は侯爵家の騎士団に行って、怪我をしている騎士を見つけてはひたすら治癒魔法をかけるのを繰り返す。突然、お邪魔したのに、騎士団長は快く出迎えてくれた。忙しい中、邪魔してごめんなさい、ちょっと治癒魔法の修行中なので、協力して下さいとお願いしましたよ。
実は、私が騎士団に来たのは目的があって来たのだ。騎士達の中には、俗に言う古傷に悩んでいる騎士がいる。怪我をしてから、動きが悪くなったり、治ったようでも、時々痛んだり。それを治す事が出来たらいいなと思ったのだ。騎士団長に、その事を話すと、執務室で事務官をしている団員を紹介してくれた。元々は騎士の一人だったが、怪我で足を痛めてから、足を引きずるようになり、騎士をやめて事務官になったらしい。そう!こんな人を助けたいのだ。
早速、その事務官の団員に事情を話すと、痛めている方の足を見せてくれた。足首の骨がちょっと変にくっついているような?骨折して、ちゃんとした治療受けなかったのかな?問題のない方の足をチェックして、悪くなる前の足を想像しながら、患部に手を当てて治癒の力を込める。スーッと変形している部分がなくなって、自然な形に戻ったような気が。試しに歩いてもらうと…ちゃんと歩けているような。本人に確認してみると、涙を流して感謝してくれた。彼、まだ若いもんね!騎士団長も驚いていた。よし、もっと古傷で苦しんでいる人を紹介してくれ!なんでも経験が大切だからね。そんな感じで騎士達を使って(?)、治癒魔法の練習に夢中になっていたら、休暇はあっと言う間に終わってしまった。
そして新学期に向けて、私はまた聖女子学園に戻るのであった。
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