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ヒロインがやって来た
いじめ?
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フォーレス侯爵家での生活にも慣れ、義兄とも仲良く?過ごしている私。
フィル兄様は、仕事が休みの日に、学園まで馬車で送り迎えをしてくれたり、会いに来てくれたりしてくれる。私も休日の前日に、スペンサー家に外泊したりして、フィル兄様だけでなくおじ様・おば様と会うのが楽しみの一つになっていた。泊まりに行くと、夜中にフィル兄様がベッドにやって来るのが困るが、年上なのに、実は甘えん坊なところがあるようで、それに負けてしまう私。あの色気に甘えん坊だなんて…。ヤバいわ!
友人の腹黒達に、フィル兄様と付き合うことを打ち明け、びっくりされ、揶揄われる私。友人達の恋人の話も楽しい。フィル兄様との体の関係について、少し悩んでいたが、みんな恋人とは、それなりのことをしているようで安心した。義兄にバレると恐ろしいので、みんなには内緒話としてお願いしているが。
エリーゼが言うには、最近は恋愛は自由になってきたから、同時に複数人と付き合ったり、浮気とかしなければ、何とも思われない風潮になってきたらしい。婚約や結婚は、親に認められなければ駄目なことは、昔とは変わらないらしいが。確かにお母様は、恋愛を楽しみなさいみたいな感じのことを言うよね。
私達、聖女子学園から来たメンバーに、先輩方も含めて誰も絡んで来なくなったので、今は楽しく平和に毎日過ごせている。まぁ、この腹黒達は、絡まれても嫌がらせをされても、楽しく報復する根性を持っているメンバーばかりだから、何の問題もないか。
そして、なんと!あのウッド男爵令嬢こと、ピンクが謹慎を終えて、学園に戻って来たようだ。私達、Aクラスのメンバーには近づいて来ないので、全く会話はしていないが、今は謹慎前には考えられなかったくらい、落ち着いて静かに過ごしているらしい。反省したのかしら?聞きたいことは沢山あるが、話すと面倒になりそうだから、そっとしておこう。しかし、他のクラスの令嬢達は、そうは思わなかったらしい。
昼休み、学園のレストランでランチをしていると。ガシャーンと音がする。
「あらっ!ごめんなさい。間違えて溢してしまいましたわ。」
何だあれ!どう見ても、悪意のある目をして、ピンクにコップをぶつけた?
「いえ。こちらこそ失礼しました。」
えー!ピンクがキレずに、我慢してる?あの子、頑張って耐えてるの?
しかし、違う日にも同じような姿を見る。
「失礼しましたわ。あら、制服が濡れてしまいましたわね。着替えて来た方がよろしいのではなくて?」
ピンクに水をかけた令嬢と、クスクスと笑って見ているその令嬢の仲間達?私は見たぞ!わざとピンクが来たタイミングでコップの水をかけた瞬間を。腹黒達も見たようだ。私達は目を合わせ、ピンクと水をかけた令嬢達のところへ行く。
私とレジーナ、ユーリア、ミッシェル、エリーゼが向かうと、令嬢達はギョッとする。うん、最近は私達は怖いと、他の令嬢達から認定されつつあるのは自覚してるのよ。爵位が高い腹黒で、気が強くて、魔法が得意な私達に絡んだら倍返しされるからね。
「ご機嫌よう。コップで水をかけるのが得意なようですわね。素晴らしい趣味をお持ちだわ。」
威圧感のある笑顔で微笑む私。
「失礼しましたではなく、謝罪かと思いますが。ああ、意図的に水をかけたから、謝りたくはないということかしら。素晴らしい性格ですわね。」
ミッシェルが毒を吐く。そしてクスクス笑う
私達、腹黒。
「あら、こちらの御令嬢の家では、コップの水は人にかけるように教育されてらっしゃるのよ。ふふっ。」
ユーリアが恐ろしい笑顔だ。令嬢達は顔が真っ白になってしまった。私達がピンクを助けるとは思わなかったのだろうね。誰も味方がいないのを分かって、虐めているようだったもんね。
「黙ってらっしゃらないで、謝られたらいかがでしょう?かわいそうに、こんなにされてしまって。」
レジーナが、私は優しいでしょ、みたいなドヤ顔で言うが、そんな顔されると、吹き出してしまいそうになるからやめて欲しい。
「…申し訳ありませんでしたわ!」
ピンクの返事も聞かず、悔しそうにさっさと立ち去る令嬢達。大したことないな。
ピンクは驚いたまま、黙って立っている。スカートが少し濡れてしまったようなので、面倒見の良いアラサーはハンカチで、トントンと拭いてあげた。そして、風魔法が得意な腹黒を呼び、スカートにピンポイントで温風を当ててもらい、すぐに乾かしてもらった。よし!これで大丈夫ね。
「それでは、失礼しますわ。」
「…あの、ありがとうございます。」
ピンクがお礼を言っている。少しは大人になったようで、嬉しいわね。
「気になさらず。頑張りましょう!では。」
腹黒達も、優しくピンクに微笑んでいた。彼女が変わろうとしているのが、伝わったからだろう。
この日から、レストランでピンクに水をかけると、私達腹黒に怒られると思われたらしく、そのようなことは起きなかった。私達の目の前では。
しかし、あの日以来、陰で虐められているかもねと、私達で話題になり、またまたユーリアが影を使って見張らせたらしい。そしたら、ピンクはノートを破られたりしているようだ。これは、イジメの定番なのかしらね。しかも、影がノートを破いた犯人も特定しているようだ。ユーリアは目をキラキラさせて、
「どうする?先生に報告するか、私達で遊ぶか。何がいいかしら?」
「先生に報告はしたほうがいいけど、少しだけ、遊びたいわ!」
レジーナが即答する。この子は結構、イタズラが好きよね。他の腹黒達も乗り気のようだ。で、少し私達でノートを破いた令嬢にちょっかいをかけて、様子を見て、また何かピンクにしているようなら、先生に報告しようかとなった。
フィル兄様は、仕事が休みの日に、学園まで馬車で送り迎えをしてくれたり、会いに来てくれたりしてくれる。私も休日の前日に、スペンサー家に外泊したりして、フィル兄様だけでなくおじ様・おば様と会うのが楽しみの一つになっていた。泊まりに行くと、夜中にフィル兄様がベッドにやって来るのが困るが、年上なのに、実は甘えん坊なところがあるようで、それに負けてしまう私。あの色気に甘えん坊だなんて…。ヤバいわ!
友人の腹黒達に、フィル兄様と付き合うことを打ち明け、びっくりされ、揶揄われる私。友人達の恋人の話も楽しい。フィル兄様との体の関係について、少し悩んでいたが、みんな恋人とは、それなりのことをしているようで安心した。義兄にバレると恐ろしいので、みんなには内緒話としてお願いしているが。
エリーゼが言うには、最近は恋愛は自由になってきたから、同時に複数人と付き合ったり、浮気とかしなければ、何とも思われない風潮になってきたらしい。婚約や結婚は、親に認められなければ駄目なことは、昔とは変わらないらしいが。確かにお母様は、恋愛を楽しみなさいみたいな感じのことを言うよね。
私達、聖女子学園から来たメンバーに、先輩方も含めて誰も絡んで来なくなったので、今は楽しく平和に毎日過ごせている。まぁ、この腹黒達は、絡まれても嫌がらせをされても、楽しく報復する根性を持っているメンバーばかりだから、何の問題もないか。
そして、なんと!あのウッド男爵令嬢こと、ピンクが謹慎を終えて、学園に戻って来たようだ。私達、Aクラスのメンバーには近づいて来ないので、全く会話はしていないが、今は謹慎前には考えられなかったくらい、落ち着いて静かに過ごしているらしい。反省したのかしら?聞きたいことは沢山あるが、話すと面倒になりそうだから、そっとしておこう。しかし、他のクラスの令嬢達は、そうは思わなかったらしい。
昼休み、学園のレストランでランチをしていると。ガシャーンと音がする。
「あらっ!ごめんなさい。間違えて溢してしまいましたわ。」
何だあれ!どう見ても、悪意のある目をして、ピンクにコップをぶつけた?
「いえ。こちらこそ失礼しました。」
えー!ピンクがキレずに、我慢してる?あの子、頑張って耐えてるの?
しかし、違う日にも同じような姿を見る。
「失礼しましたわ。あら、制服が濡れてしまいましたわね。着替えて来た方がよろしいのではなくて?」
ピンクに水をかけた令嬢と、クスクスと笑って見ているその令嬢の仲間達?私は見たぞ!わざとピンクが来たタイミングでコップの水をかけた瞬間を。腹黒達も見たようだ。私達は目を合わせ、ピンクと水をかけた令嬢達のところへ行く。
私とレジーナ、ユーリア、ミッシェル、エリーゼが向かうと、令嬢達はギョッとする。うん、最近は私達は怖いと、他の令嬢達から認定されつつあるのは自覚してるのよ。爵位が高い腹黒で、気が強くて、魔法が得意な私達に絡んだら倍返しされるからね。
「ご機嫌よう。コップで水をかけるのが得意なようですわね。素晴らしい趣味をお持ちだわ。」
威圧感のある笑顔で微笑む私。
「失礼しましたではなく、謝罪かと思いますが。ああ、意図的に水をかけたから、謝りたくはないということかしら。素晴らしい性格ですわね。」
ミッシェルが毒を吐く。そしてクスクス笑う
私達、腹黒。
「あら、こちらの御令嬢の家では、コップの水は人にかけるように教育されてらっしゃるのよ。ふふっ。」
ユーリアが恐ろしい笑顔だ。令嬢達は顔が真っ白になってしまった。私達がピンクを助けるとは思わなかったのだろうね。誰も味方がいないのを分かって、虐めているようだったもんね。
「黙ってらっしゃらないで、謝られたらいかがでしょう?かわいそうに、こんなにされてしまって。」
レジーナが、私は優しいでしょ、みたいなドヤ顔で言うが、そんな顔されると、吹き出してしまいそうになるからやめて欲しい。
「…申し訳ありませんでしたわ!」
ピンクの返事も聞かず、悔しそうにさっさと立ち去る令嬢達。大したことないな。
ピンクは驚いたまま、黙って立っている。スカートが少し濡れてしまったようなので、面倒見の良いアラサーはハンカチで、トントンと拭いてあげた。そして、風魔法が得意な腹黒を呼び、スカートにピンポイントで温風を当ててもらい、すぐに乾かしてもらった。よし!これで大丈夫ね。
「それでは、失礼しますわ。」
「…あの、ありがとうございます。」
ピンクがお礼を言っている。少しは大人になったようで、嬉しいわね。
「気になさらず。頑張りましょう!では。」
腹黒達も、優しくピンクに微笑んでいた。彼女が変わろうとしているのが、伝わったからだろう。
この日から、レストランでピンクに水をかけると、私達腹黒に怒られると思われたらしく、そのようなことは起きなかった。私達の目の前では。
しかし、あの日以来、陰で虐められているかもねと、私達で話題になり、またまたユーリアが影を使って見張らせたらしい。そしたら、ピンクはノートを破られたりしているようだ。これは、イジメの定番なのかしらね。しかも、影がノートを破いた犯人も特定しているようだ。ユーリアは目をキラキラさせて、
「どうする?先生に報告するか、私達で遊ぶか。何がいいかしら?」
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レジーナが即答する。この子は結構、イタズラが好きよね。他の腹黒達も乗り気のようだ。で、少し私達でノートを破いた令嬢にちょっかいをかけて、様子を見て、また何かピンクにしているようなら、先生に報告しようかとなった。
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