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やつれた旦那様
シールズ公爵家に帰った私を出迎えてくれたのは、やつれた顔の旦那様だった……
「旦那様……、仕事に行かれたのではなかったのですか?」
「アリエルが帰って来ると聞いたから、仕事を早く切り上げて待っていたんだ。
ずっと帰って来てくれるのを待っていた……
君が心配だからと行動を制限し、束縛するような生活を強いてしまったことを反省している。
王妃殿下や君の両親から咎められてハッとしたよ。
本当に悪かった。アリエルがいないなんて私には耐えられない……。これからは行動に注意するから、出て行かないでくれ」
ただの里帰りのつもりだったけど、旦那様から見たら私が出ていったように感じたらしい。
旦那様は縋りつくような目を向けながら、両手で私の手を包みこむように握りしめて謝罪をしている。
こんな姿を見せられたら……
「私も勝手に里帰りして申し訳ありませんでした。
旦那様が行動を改めて下さることを信じておりますわ。
ですから……、仕事はきちんとやるようにして下さいね。国王陛下に迷惑をかけてしまいますから」
「アリエル……、本当にすまない。
帰ってきてくれてありがとう。愛してる……」
沢山の使用人がいる前で、旦那様は私を優しく抱きしめてくる。
「本当は強く抱きしめたかったが、お腹の子供を苦しませたくはないからな……」
人の前でベタベタされるのは好きではないが、私のお腹を愛おしそうに撫でる旦那様の姿が何だか可愛く見えてしまい、私は文句を言うタイミングを逃してしまった。
その後、私の部屋でハーブティーを飲んでいる時に、私は気になっていたことを聞いてみることにした。
「旦那様。非常に気になっていたのですが、王妃殿下から何を言われたのです?」
「その話か……
王妃殿下からは、妊娠中は体調管理が大変なだけでなく、情緒が不安定になりやすいのに、夫である私の方が神経質になってどうするんだと言われたよ。
一番不安なのはアリエルなのに、夫である私がそんなんでどうするのかと言われて目が覚めた」
旦那様は王妃殿下からかなり絞られたようだ……
「王妃殿下は前から気になっていたらしい」
「前から……? 何が気になっていたのでしょうか?」
「アリエルが王宮に行く時など外出する時に、護衛騎士が多かったことにだ。
私は君が大切だから、ただ守りたい一心で手練れの護衛騎士を沢山付けていただけなのだが、王妃殿下はそれを見て、アリエルが逃げ出せないように監視でもしているようだと思ったらしい。妻を護衛させているというよりも、凶悪犯を護送でもしているかのようだったと言われた……
公爵夫人だから護衛は必要だが、王都の治安は良い方だし、元バトラー侯爵令嬢でシールズ公爵夫人であるアリエルを襲うような馬鹿な者はそうはいないと。
それにも関わらず、あんな屈強な護衛騎士を沢山付けて、あれは執着の表れなのかとまで言われてしまったよ」
「……」
王妃殿下は、よく見て下さっていたのね。
記憶を失くす前の私が仲良くしていたということに納得してしまうわ。
「ちょっと出掛けるだけでも、あんなに沢山の騎士に護衛させるくらいだから、アリエルは毎日窮屈に過ごしていたんだろうと言われて、私は何も言えなかった」
「……今だから言えるのですが、私も始めの頃は沢山の護衛騎士を付けられて、監視されているのだと思っていました。自分は信用されていないから監視されているのだろうと感じましたわ」
「そんなことはない! 私はただ君が大切だから……」
「旦那様が私を大切にしてくれているのは分かりますが、過保護過ぎるのも問題ですね。
これからは誤解のないように、沢山話をしましょうね」
「そうだな。色々悪かった……
生まれてくる我が子のためにしっかりしないとな」
「旦那様……、仕事に行かれたのではなかったのですか?」
「アリエルが帰って来ると聞いたから、仕事を早く切り上げて待っていたんだ。
ずっと帰って来てくれるのを待っていた……
君が心配だからと行動を制限し、束縛するような生活を強いてしまったことを反省している。
王妃殿下や君の両親から咎められてハッとしたよ。
本当に悪かった。アリエルがいないなんて私には耐えられない……。これからは行動に注意するから、出て行かないでくれ」
ただの里帰りのつもりだったけど、旦那様から見たら私が出ていったように感じたらしい。
旦那様は縋りつくような目を向けながら、両手で私の手を包みこむように握りしめて謝罪をしている。
こんな姿を見せられたら……
「私も勝手に里帰りして申し訳ありませんでした。
旦那様が行動を改めて下さることを信じておりますわ。
ですから……、仕事はきちんとやるようにして下さいね。国王陛下に迷惑をかけてしまいますから」
「アリエル……、本当にすまない。
帰ってきてくれてありがとう。愛してる……」
沢山の使用人がいる前で、旦那様は私を優しく抱きしめてくる。
「本当は強く抱きしめたかったが、お腹の子供を苦しませたくはないからな……」
人の前でベタベタされるのは好きではないが、私のお腹を愛おしそうに撫でる旦那様の姿が何だか可愛く見えてしまい、私は文句を言うタイミングを逃してしまった。
その後、私の部屋でハーブティーを飲んでいる時に、私は気になっていたことを聞いてみることにした。
「旦那様。非常に気になっていたのですが、王妃殿下から何を言われたのです?」
「その話か……
王妃殿下からは、妊娠中は体調管理が大変なだけでなく、情緒が不安定になりやすいのに、夫である私の方が神経質になってどうするんだと言われたよ。
一番不安なのはアリエルなのに、夫である私がそんなんでどうするのかと言われて目が覚めた」
旦那様は王妃殿下からかなり絞られたようだ……
「王妃殿下は前から気になっていたらしい」
「前から……? 何が気になっていたのでしょうか?」
「アリエルが王宮に行く時など外出する時に、護衛騎士が多かったことにだ。
私は君が大切だから、ただ守りたい一心で手練れの護衛騎士を沢山付けていただけなのだが、王妃殿下はそれを見て、アリエルが逃げ出せないように監視でもしているようだと思ったらしい。妻を護衛させているというよりも、凶悪犯を護送でもしているかのようだったと言われた……
公爵夫人だから護衛は必要だが、王都の治安は良い方だし、元バトラー侯爵令嬢でシールズ公爵夫人であるアリエルを襲うような馬鹿な者はそうはいないと。
それにも関わらず、あんな屈強な護衛騎士を沢山付けて、あれは執着の表れなのかとまで言われてしまったよ」
「……」
王妃殿下は、よく見て下さっていたのね。
記憶を失くす前の私が仲良くしていたということに納得してしまうわ。
「ちょっと出掛けるだけでも、あんなに沢山の騎士に護衛させるくらいだから、アリエルは毎日窮屈に過ごしていたんだろうと言われて、私は何も言えなかった」
「……今だから言えるのですが、私も始めの頃は沢山の護衛騎士を付けられて、監視されているのだと思っていました。自分は信用されていないから監視されているのだろうと感じましたわ」
「そんなことはない! 私はただ君が大切だから……」
「旦那様が私を大切にしてくれているのは分かりますが、過保護過ぎるのも問題ですね。
これからは誤解のないように、沢山話をしましょうね」
「そうだな。色々悪かった……
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