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第4章 ヴァイナー杯って何なんだ!?
あなたは誰なの!?①
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「なぜボクが犯人だと?何年も昔の話じゃないか、エンドルが亡くなったのは」
「そう、、私もおかしな事を言っているとは思うのよ。でも、それしか考えられないの」
「ニナと推理だと、犯人はホテルのスタッフじゃないのか?ボクはスタッフではないよ」
「初めて″304号室″にシロナが居た時、使役獣が爆砕され、シロナは失格となった。次のベガも何か叫んでいた。私はその時に何かがベガに入り込んだんじゃないかと思ったのよ」
「何か?まさかエンドルの亡霊とか言うんじゃないだろうね」
「いいえ、犯人の亡霊よ。仮に学園側がそらを用意していたするならば、かなり悪質だけど、、ベガには犯人の亡霊が取り憑いていて、ベガを操作している。そうとしか考えられないよ」
「何で何十年も前の亡霊がボクに取り憑いたんだ?まあそんなのがいるとは思えないけどね」
「ベガの叫び声が聞こえた時、【ナンデ ナンデ】という声も聞こえた。元々、使役獣に取り憑く予定が、見た目が獣みたいなベガに取り憑いてしまって焦った。シロナの使役獣にも取り憑いて乗っ取ろうとしたけど、上手くいかなかった」
「ふん!全部空想だね。証拠や論理が全くない。ニナらしくないね」
「そうかも。でもあなたは犯人でしか知らないような内容を知っていたのよ」
「んー?そんなのあるわけ無いじゃないか。だってボクは犯人じゃないんだから」
「ベガは1階のトイレの住人の話を覚えているかしら」
「トイレの住人?あー、ニナが話していたやつね。それがどうしたの?」
「私がその話をする前に、ベガは何故かこう言ったのよ【ボクも聞きたいな、その陽気な清掃員の話】って。なぜその清掃員が陽気だなんて知っていたのかしら。殺した犯人しか分からないような情報を」
「そ、それはたまたまだよ。トイレの清掃員なんてみんな陽気じゃないか」
「そうかしら?まあそこでもう怪しく思っていたのよ。でも決定的な証拠があるのよ」
「決定的な証拠?」
「トーヤ、プリムはずっと、空き部屋に居たわ。【お客様リスト】は私達が持っているのに、なぜそこ場所を2人は知っていたのか」
「まさか、ボクが2人に話したとでも言うのかい?」
「また、ベガは2人からもう必要ないからと【業務日誌】を貰ったと言ったわ。よくよく考えてみれば、大事なヒントを敵に渡すかしら?何かと交換でなければ渡さないはず。だから3回目の選択時間が終わった時もヒントを貰いに私達の元に来た」
「ボクが【業務日誌】のかわりに【お客様リスト】の情報流したと、そいうことかい?全く、何が決定的な証拠だ。さっきからニナの妄想ばっかりだ!もう言うことが無いならここで終わりだ!さあ決着をつけよう!」
ベガは杖を取り出す。
使役獣であるガバキもだ。
「そうね、全て妄想、憶測だわ。終わりにしましょう」
私も杖とポコを出す。
「ポコ!『跳ねて』!」
「ふん!跳ねるだけしかできない練習獣で、ボクに勝てると思うなよ!!『ストロング』!!」
ポコはガバキに一瞬で吹き飛ばされる。
「ポコ!動いてよポコ!」
「あーあ、可愛そうに。でもよくここまで残ったよ。そんな雑魚を使役獣にしてさ。でも、もうニナの負け。その使役獣は戦闘不能だ。そしてボクの優勝が決まったんだ!」
「ま、負けたの…」
「あれ?もしかして本当に優勝できると思っていたの?クックックッ、アーハッハッハッハッハ!!!」
「何がおかしいのよ…」
「いやいや、、全部ボクの手のひらの上で転がされているなんて知らずに。全く、ニナはつくづく能天気というか」
「な、どう言うこと!?」
「1回戦、ボクがニナに声をかけたのは他でもない。一番弱そうだったからさ。一緒に勝ち進んだ時に、確実に勝てるように」
「そんな…」
「2回戦、ピリアへの指示は全部ボクがやった。2対1だ。ボクが勝つに決まっている。ただそこでイレギュラーが起きた、何と最弱なニナのチームが勝ってしまった!でもそこで終わらないのがボクの運の良さ!無事、ボクも3回戦に進めた」
「さ、3回戦。結局犯人は誰だったの?」
「さあね。興味ないよ全然。ボクはどうすれば優勝するか、それしか考えてなかったよ」
「私達と協力したのは!?全部嘘だったの!?」
「そうだよ!シロナの使役獣をやったのもボクさ!空き部屋の情報をトーヤとプリムに教えたのも、そこにソニアとクライを仕向けたのもボクさ!人数を減らすためにやったのさ!」
「そんな、、シロナの使役獣はどうやって…」
「シロナは同じクラスだ。だからあいつの鞭の魔法の厄介さは知っている。早めに脱落させるために、プラムを利用した。プラムの杖の能力は【対象を小さくする】だ。ボクは小さくなったプラムとその使役獣をシロナの使役獣に飲ませた」
「そんな!一体いつ!」
「一番最初の時さ。このホテルに入ってすぐにトーヤ、プリム、プラムに話しかけた。ボクと組まないかって。向こうも了承し、お互いの杖の能力を教えあった」
「私達とも組んでいたし、トーヤ達とも組んでいたのね…」
「そうだよ!勝つためさ!何ともするのが当たり前だろ!それでボクはプラムに【ストロング】をかけ、皮膚と筋肉強化をおこない、大きくなったときに内側からね圧力に耐えられるようにした」
「何もそこまでしなくても…」
「見ている人もシロナもびっくりしただろうな。いきなりプラムが出てきたんだから。まあ何にせよ、シロナは消えた。あとはいかにしてニナ達とトーヤ達を戦わせるかだ。上手くネコとトーヤも負けさせられて良かったよ」
勝ちを確信したベガはとても饒舌で。
何も話さなくなったポコとは対照的に思えたのだった。
「そう、、私もおかしな事を言っているとは思うのよ。でも、それしか考えられないの」
「ニナと推理だと、犯人はホテルのスタッフじゃないのか?ボクはスタッフではないよ」
「初めて″304号室″にシロナが居た時、使役獣が爆砕され、シロナは失格となった。次のベガも何か叫んでいた。私はその時に何かがベガに入り込んだんじゃないかと思ったのよ」
「何か?まさかエンドルの亡霊とか言うんじゃないだろうね」
「いいえ、犯人の亡霊よ。仮に学園側がそらを用意していたするならば、かなり悪質だけど、、ベガには犯人の亡霊が取り憑いていて、ベガを操作している。そうとしか考えられないよ」
「何で何十年も前の亡霊がボクに取り憑いたんだ?まあそんなのがいるとは思えないけどね」
「ベガの叫び声が聞こえた時、【ナンデ ナンデ】という声も聞こえた。元々、使役獣に取り憑く予定が、見た目が獣みたいなベガに取り憑いてしまって焦った。シロナの使役獣にも取り憑いて乗っ取ろうとしたけど、上手くいかなかった」
「ふん!全部空想だね。証拠や論理が全くない。ニナらしくないね」
「そうかも。でもあなたは犯人でしか知らないような内容を知っていたのよ」
「んー?そんなのあるわけ無いじゃないか。だってボクは犯人じゃないんだから」
「ベガは1階のトイレの住人の話を覚えているかしら」
「トイレの住人?あー、ニナが話していたやつね。それがどうしたの?」
「私がその話をする前に、ベガは何故かこう言ったのよ【ボクも聞きたいな、その陽気な清掃員の話】って。なぜその清掃員が陽気だなんて知っていたのかしら。殺した犯人しか分からないような情報を」
「そ、それはたまたまだよ。トイレの清掃員なんてみんな陽気じゃないか」
「そうかしら?まあそこでもう怪しく思っていたのよ。でも決定的な証拠があるのよ」
「決定的な証拠?」
「トーヤ、プリムはずっと、空き部屋に居たわ。【お客様リスト】は私達が持っているのに、なぜそこ場所を2人は知っていたのか」
「まさか、ボクが2人に話したとでも言うのかい?」
「また、ベガは2人からもう必要ないからと【業務日誌】を貰ったと言ったわ。よくよく考えてみれば、大事なヒントを敵に渡すかしら?何かと交換でなければ渡さないはず。だから3回目の選択時間が終わった時もヒントを貰いに私達の元に来た」
「ボクが【業務日誌】のかわりに【お客様リスト】の情報流したと、そいうことかい?全く、何が決定的な証拠だ。さっきからニナの妄想ばっかりだ!もう言うことが無いならここで終わりだ!さあ決着をつけよう!」
ベガは杖を取り出す。
使役獣であるガバキもだ。
「そうね、全て妄想、憶測だわ。終わりにしましょう」
私も杖とポコを出す。
「ポコ!『跳ねて』!」
「ふん!跳ねるだけしかできない練習獣で、ボクに勝てると思うなよ!!『ストロング』!!」
ポコはガバキに一瞬で吹き飛ばされる。
「ポコ!動いてよポコ!」
「あーあ、可愛そうに。でもよくここまで残ったよ。そんな雑魚を使役獣にしてさ。でも、もうニナの負け。その使役獣は戦闘不能だ。そしてボクの優勝が決まったんだ!」
「ま、負けたの…」
「あれ?もしかして本当に優勝できると思っていたの?クックックッ、アーハッハッハッハッハ!!!」
「何がおかしいのよ…」
「いやいや、、全部ボクの手のひらの上で転がされているなんて知らずに。全く、ニナはつくづく能天気というか」
「な、どう言うこと!?」
「1回戦、ボクがニナに声をかけたのは他でもない。一番弱そうだったからさ。一緒に勝ち進んだ時に、確実に勝てるように」
「そんな…」
「2回戦、ピリアへの指示は全部ボクがやった。2対1だ。ボクが勝つに決まっている。ただそこでイレギュラーが起きた、何と最弱なニナのチームが勝ってしまった!でもそこで終わらないのがボクの運の良さ!無事、ボクも3回戦に進めた」
「さ、3回戦。結局犯人は誰だったの?」
「さあね。興味ないよ全然。ボクはどうすれば優勝するか、それしか考えてなかったよ」
「私達と協力したのは!?全部嘘だったの!?」
「そうだよ!シロナの使役獣をやったのもボクさ!空き部屋の情報をトーヤとプリムに教えたのも、そこにソニアとクライを仕向けたのもボクさ!人数を減らすためにやったのさ!」
「そんな、、シロナの使役獣はどうやって…」
「シロナは同じクラスだ。だからあいつの鞭の魔法の厄介さは知っている。早めに脱落させるために、プラムを利用した。プラムの杖の能力は【対象を小さくする】だ。ボクは小さくなったプラムとその使役獣をシロナの使役獣に飲ませた」
「そんな!一体いつ!」
「一番最初の時さ。このホテルに入ってすぐにトーヤ、プリム、プラムに話しかけた。ボクと組まないかって。向こうも了承し、お互いの杖の能力を教えあった」
「私達とも組んでいたし、トーヤ達とも組んでいたのね…」
「そうだよ!勝つためさ!何ともするのが当たり前だろ!それでボクはプラムに【ストロング】をかけ、皮膚と筋肉強化をおこない、大きくなったときに内側からね圧力に耐えられるようにした」
「何もそこまでしなくても…」
「見ている人もシロナもびっくりしただろうな。いきなりプラムが出てきたんだから。まあ何にせよ、シロナは消えた。あとはいかにしてニナ達とトーヤ達を戦わせるかだ。上手くネコとトーヤも負けさせられて良かったよ」
勝ちを確信したベガはとても饒舌で。
何も話さなくなったポコとは対照的に思えたのだった。
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