悪い魔女

底に

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第5章 南の島が呼んでいる~

南の島で呼んでいる~

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これはニナ達が南の島から去り
およそ3000年過ぎた時代のお話

本編は続きますが
ある探検家達のお話を少し挟ませて頂きます。

※※※※※※※※※※※※※※※

丸い丸い潜水艇

そこには年齢は若いのに
少し老け顔な歴史学者と、
モジャモジャ髭で力の強い
トレジャーハンターが居た。

「なあ、あんた。本当にここが伝説の島、ヘラクレイオンなのか?」

「ああそうとも!最も、そこはヘラクレイオンであり、トロニスでもある。元々1つの島だったものが、2つに別れたとされている」

「なんでもいいけどさ。何百年、何千年も昔の都市が海底に眠っていて、そこに幻の【女神の財宝】、それが大事だぜ」

「私はそんなのには興味は無いが、まあ文化遺産さえ手に入れば財宝はお前に渡すよ」

「頼むぜ!歴史家さん!」

「はいはい」

ピピッ!

『レーダー反応あり!』
『レーダー反応あり!』
『目的地到着しました!』

「お、どうやら到着したようだぜ。早く行こうぜ!」

「ふむう、地上から約半日潜ったが、まさか本当にあるとは、、よし!行こう」

カチャカチャカチャ ズシン キュルルルル

「よし、気圧調整装置、酸素ボンベ、それに探索キッドは持ったか?」

「おいおい、俺がこの仕事何年やってると思ってるんだ」

「それもそうだったな。よし行こう」

ガシッ ガシッ グッグッグッ

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

プシュゥゥゥ ガガガガガガガ

男達はお目当ての海底都市へと
繰り出したのだった。

※※※※※※※※※※※※※※※

ййййййййййййййй

とあるカフェテリア
若い女子高生達が何か話している

「ねぇねぇ聞いた?例の探検家達の話」

「なに?何の話?」

「ほっんと、梨紗ってニュースに興味ないよね」

「だってー、面白くないじゃん」

「それがそれが!この記事はすごい魅力的なの!みてみて!」

バサッ

「えー、活字嫌いなんだけどー」

「いいからいいから!ここ、この記事!」


~幻の海底都市に挑んだ探検家達の悲劇!~

「えーなになに?『幻の海底都市、ヘラクレイオンの謎の解明に挑んだ探検家達が、潜水艇で探索しに行ったっきり、姿をくらました』」

「そうそう!それでそれで!『残った潜水艇から、探検家の手記と、謎の文字が書かれた天板が見つかった。そこには信じられない事が書かれていた』って、ちょっとー!どこ行くのよ!」

「私こういう話嫌いー」

「ああ!ちょっともう!待ってよー」

バサバサバサ

2人は去り
少し、はだけた記事だけ残った。

ййййййййййййййй

~ある探検家の手記~

歴史家のやつはどこかに行ってしまった。
俺も恐らく死ぬだろう。

途中までは順調だったんだ。

海底は本当にあったんだ!
本当に町が丸ごと海に沈んでたんだ!

そこは見慣れない装置や衣服があった。

でも、奥に進むにつれ
海の様子がおかしくなって…

ああ!今でも聞こえてくる!!
頭がおかしくなりそうだぜ!!

ミャーミャーミャーミャーうるさい!!俺はそっちへいかないぞ!

絶対に生きて帰るんだ!!

絶対に、、生きて、、

せめてこれだけでも、、、

~手記はここで終わっている~

『また、謎の文字の解明は現在も進行中だ。ほとんど分かっているので本記事にて紹介させて頂く』

~解読された部分のみ~

йφへ、本当にすまなかった。
あれは最初から全部嘘だったんだ。

君と出会った時から僕の魔法に君はかけられていたんだ。

本当にすまない。

君を、僕にしたかった。

僕の代わりになってもらいたかった。

この島の守り神に

あの忌々しい悪い魔女かけられた
本当の魔法

僕は僕の代わりを見つけなければならなかった。

許してほしい。

君が見たのは全て幻なんだ。

本当にすまない。

でも

君は僕にはならなかった。

ユルサナイ

許してほしい。

君を恨んでしまう僕を
どうか許してほしい。

ユルサナイユルサナイ

йφ、йφ、йφ!!!

寂しいよ。暗いよ。

йφ、会いたいよ。

ごめんね。

本当に



























ずっと待っているからね

~ここで終わっている~

『なお、この文章の宛先である人物の名前はまだ明らかになってはいない。йφとは誰なのか、魔法とは一体、、本記事は真相が分かり次第、随時更新していく予定です』

海風かおるカフェテリア
ハラリハラリと記事がめくれ
海猫が悲しそうにのだった。
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