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第6章 確率は50%
進捗度は83%
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リンゴンやザックロのいた絵から離れ、私達は次の行き先を考えていた。
「絵画から出れたのはいいけど、結局はまだ違う絵画の中なのよね」
「ホントに、しかもまだここの絵画から出ても美術館に戻るだけで、美術館もまた違う絵画の中に入っているという、なんともややこしい話だ」
「ネコと合流できたのはいいけど、マイちゃんもいないし、ピカンもどこに行ったのやら。全ての元凶のポーラも探してここから出して貰わないと」
「先に何から取りかかる?」
「そうね、、とりあえず美術館に戻るために、来た場所まで戻りましょ。あ、そういえばネコはどうやってこの絵画の中に来たの?」
「あー、まだ言ってなかったね。ニナ達と別れてすぐに、僕はあの有名なモナ・リサの絵の前へ行ったんだ。そしたらその中から声が聞こえて、で気がついたら吸い込まれてたんだ」
「そうなのね、、私は壁にもたれ掛かったら転がり落ちたんだけど、もしかしたら何か有名な絵画に吸い込まれたのかもしれないわ」
「そうなると、マイちゃんが吸い込まれた絵画も何か関係があるかも。ニナが来た所に行ってみよう」
私達は元来た道へ引き返した。
「えーっと、そうそうこの辺だわ。あ!この絵から来たのかも」
「何々?題名は【洗礼者ヨッハネ】?モナリサと同じ、レオナルト・タ・ヴィンチの作品じゃないか!」
「じゃあマイちゃんが恐らくいるとしたら同じ作者の作品ね」
「そうだね。それにこの絵達に関係するとしたら、、あれしかないだろうね」
「え、ネコは何か検討がついてるの?」
「まあね。よし、その絵のとこに行ってみよう!何か手がかりがあるかも」
私はネコのあとをついていった。
「…あった、、ここだ」
「わぁ、、大きな絵。。題名は、【聖アンーナと聖母子】か。確かにレオナルト・タ・ヴィンチが描いているけど、これは私達のと関係性があるの?」
「ああ、実はニナが来た【洗礼者ヨッハネ】、僕が来た【モナリサ】そしてこの【聖アンーナと聖母子】は実は生前、タヴィンチ
が最後まで手放さなかった三枚で、未だに何か関係性があるんじゃないかって言われているんだ」
「へぇー、そんなことが、、じゃあもしかしたらマイちゃんもこの絵に吸い込まれているのかも知れないのね。でも、、見当たらないわね」
「うん。マイちゃんも、もしかしたら何か果物に、、」
ネコがそう言いかけると
〖やあやあ!よく戻ってきたね!その様子だと、どうやらリンゴンとザックロはやられたらしいね〗
「っ!!?ポーラ!いつのまに!?」
この美術館の館長であり
私達をここに閉じ込めている
ポーラが後ろに立っていた。
〖うんうん。いいねいいね。そうでなくっちゃ。あの女の子みたいに簡単にやられて貰っては困るからね〗
「えっ、、もしかしてマイちゃんに何かしたの?マイちゃんはどこなの!」
〖うーん、どこにいるのかなあ。彼女だったものはそこにあるけど〗
ポーラはどこからともなくワインを出し、グラスをある絵画の方へ傾ける。
そこへ目を向けると
「ま、マイちゃん!?」
目から光を失ったマイちゃんが
絵の中に立っていたのだった。
「ポーラあなた!」
〖おー、落ち着いて下さい。彼女はただゲームに負けただけですよ。人間は動いているように見えて止まっているのです。ずっと星で、宇宙で生きているだけ。絵画と何ら変わらない〗
「そんな!全然違うわよ!ポーラを返して!」
〖クックッ、言わずともわかるでしょう。返してほしければ、、ね〗
「…ゲームに勝つしかない。でもあなたはこんなことして何のメリットがあるの?世界征服したいだけなんじゃないの?」
〖私の力だけでは、まだこの美術館くらいしか絵画の中に納められない。足りないのだよ、力が。芸術の力がね〗
「芸術の力…」
〖まあせいぜい頑張ってくれたまえ。私の為に、世界のために、そして芸術のために〗
スゥーーーー
「あっ!待って!!」
ポーラはまた違う絵画の中に吸い込まれて行った。
「どうやら、ゲームに勝つしかなさそうね」
「うん、、でも誰と戦えば…」
《僕とさ!》
ニョキィィ
どこかの絵画から声が聞こえる。
「あ、あなた?」
グラグラグラ ポトッ
一本の木から果実が落ちた。
そしてそのままそれは飛び出しきた。
《どうも。ブドウトゥです》
ブドウが出てきた。
どうやらまた果物と
戦わなくてならない私達であった。
「絵画から出れたのはいいけど、結局はまだ違う絵画の中なのよね」
「ホントに、しかもまだここの絵画から出ても美術館に戻るだけで、美術館もまた違う絵画の中に入っているという、なんともややこしい話だ」
「ネコと合流できたのはいいけど、マイちゃんもいないし、ピカンもどこに行ったのやら。全ての元凶のポーラも探してここから出して貰わないと」
「先に何から取りかかる?」
「そうね、、とりあえず美術館に戻るために、来た場所まで戻りましょ。あ、そういえばネコはどうやってこの絵画の中に来たの?」
「あー、まだ言ってなかったね。ニナ達と別れてすぐに、僕はあの有名なモナ・リサの絵の前へ行ったんだ。そしたらその中から声が聞こえて、で気がついたら吸い込まれてたんだ」
「そうなのね、、私は壁にもたれ掛かったら転がり落ちたんだけど、もしかしたら何か有名な絵画に吸い込まれたのかもしれないわ」
「そうなると、マイちゃんが吸い込まれた絵画も何か関係があるかも。ニナが来た所に行ってみよう」
私達は元来た道へ引き返した。
「えーっと、そうそうこの辺だわ。あ!この絵から来たのかも」
「何々?題名は【洗礼者ヨッハネ】?モナリサと同じ、レオナルト・タ・ヴィンチの作品じゃないか!」
「じゃあマイちゃんが恐らくいるとしたら同じ作者の作品ね」
「そうだね。それにこの絵達に関係するとしたら、、あれしかないだろうね」
「え、ネコは何か検討がついてるの?」
「まあね。よし、その絵のとこに行ってみよう!何か手がかりがあるかも」
私はネコのあとをついていった。
「…あった、、ここだ」
「わぁ、、大きな絵。。題名は、【聖アンーナと聖母子】か。確かにレオナルト・タ・ヴィンチが描いているけど、これは私達のと関係性があるの?」
「ああ、実はニナが来た【洗礼者ヨッハネ】、僕が来た【モナリサ】そしてこの【聖アンーナと聖母子】は実は生前、タヴィンチ
が最後まで手放さなかった三枚で、未だに何か関係性があるんじゃないかって言われているんだ」
「へぇー、そんなことが、、じゃあもしかしたらマイちゃんもこの絵に吸い込まれているのかも知れないのね。でも、、見当たらないわね」
「うん。マイちゃんも、もしかしたら何か果物に、、」
ネコがそう言いかけると
〖やあやあ!よく戻ってきたね!その様子だと、どうやらリンゴンとザックロはやられたらしいね〗
「っ!!?ポーラ!いつのまに!?」
この美術館の館長であり
私達をここに閉じ込めている
ポーラが後ろに立っていた。
〖うんうん。いいねいいね。そうでなくっちゃ。あの女の子みたいに簡単にやられて貰っては困るからね〗
「えっ、、もしかしてマイちゃんに何かしたの?マイちゃんはどこなの!」
〖うーん、どこにいるのかなあ。彼女だったものはそこにあるけど〗
ポーラはどこからともなくワインを出し、グラスをある絵画の方へ傾ける。
そこへ目を向けると
「ま、マイちゃん!?」
目から光を失ったマイちゃんが
絵の中に立っていたのだった。
「ポーラあなた!」
〖おー、落ち着いて下さい。彼女はただゲームに負けただけですよ。人間は動いているように見えて止まっているのです。ずっと星で、宇宙で生きているだけ。絵画と何ら変わらない〗
「そんな!全然違うわよ!ポーラを返して!」
〖クックッ、言わずともわかるでしょう。返してほしければ、、ね〗
「…ゲームに勝つしかない。でもあなたはこんなことして何のメリットがあるの?世界征服したいだけなんじゃないの?」
〖私の力だけでは、まだこの美術館くらいしか絵画の中に納められない。足りないのだよ、力が。芸術の力がね〗
「芸術の力…」
〖まあせいぜい頑張ってくれたまえ。私の為に、世界のために、そして芸術のために〗
スゥーーーー
「あっ!待って!!」
ポーラはまた違う絵画の中に吸い込まれて行った。
「どうやら、ゲームに勝つしかなさそうね」
「うん、、でも誰と戦えば…」
《僕とさ!》
ニョキィィ
どこかの絵画から声が聞こえる。
「あ、あなた?」
グラグラグラ ポトッ
一本の木から果実が落ちた。
そしてそのままそれは飛び出しきた。
《どうも。ブドウトゥです》
ブドウが出てきた。
どうやらまた果物と
戦わなくてならない私達であった。
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