41 / 107
第41話 擬態
しおりを挟む
距離を取ったまま宝箱を注視する。
室内の雰囲気からすると、どうしても異物感が拭えない。
明らかに周囲から浮いていた。
唐突に運ばれてきたような印象を受ける。
単に店主の私物かもしれないしれないが、それにしても一風変わったセンスだ。
試しに開けてみたい。
そのような誘惑に駆られる。
果たして何が入っているのか気になる。
突如としてモンスターが出没する世の中になったのだ。
同様の理論で、こういった宝箱が出現しても何ら不思議ではない。
店主の私物でなかった場合、どこか別世界のアイテムが入っている可能性がある。
それを他でもない自分が入手できるのだ。
自然と気分が上がってしまうのも仕方あるまい。
ただ、どうにも危険な予感もした。
軽率に開けるべきではないと訴える思考がある。
それは一定の根拠に基づいていた。
過去にプレイしたゲームには、宝箱に擬態して襲いかかってくるモンスターが登場した。
その名はミミック。
作品によっては致命的な攻撃力を持ち、油断ならないモンスターという扱いだった。
終盤、プレーヤーはミミックを警戒しながらアイテムを集めねばならないのだ。
目の前の宝箱はどう見ても生物とは思えない。
変容した五感も反応していないが、安全だと断定するのは早い。
ミミックは気配を消すのが上手いのかもしれない。
スマホで情報を集める手もあるが、なんとなく視線をずらすのは不味い気がした。
対峙した以上、絶対に目を離してはならない。
なぜかそんな風に思ってしまった。
色々な可能性を考えた結果、試しに攻撃してみることにした。
用心しすぎて損はない。
杞憂だったのならそれでいい。
宝箱の中身が気になるが、まずは安全の確保が先だろう。
ポケットの中の十円玉をつまんで宝箱に投げ付ける。
硬い音がして上蓋にぶつかるが、特に動きはない。
次に百円玉を投げるも同じだった。
やはりただの箱なのか。
しかし、威力不足だった可能性もある。
念のためにもう一度だけ確認したい。
次に拳銃を手に取って撃った。
弾は鍵穴の横に命中し、乾いた音と共に穴が開く。
刹那、宝箱が躍動した。
天井に激突しながら蓋が開いて、内部に詰まった牙と舌を剥き出しになる。
箱の内部から威嚇するような鋭い声が発せられる。
化け物と化した宝箱は、いきなり跳びかかってきた。
室内の雰囲気からすると、どうしても異物感が拭えない。
明らかに周囲から浮いていた。
唐突に運ばれてきたような印象を受ける。
単に店主の私物かもしれないしれないが、それにしても一風変わったセンスだ。
試しに開けてみたい。
そのような誘惑に駆られる。
果たして何が入っているのか気になる。
突如としてモンスターが出没する世の中になったのだ。
同様の理論で、こういった宝箱が出現しても何ら不思議ではない。
店主の私物でなかった場合、どこか別世界のアイテムが入っている可能性がある。
それを他でもない自分が入手できるのだ。
自然と気分が上がってしまうのも仕方あるまい。
ただ、どうにも危険な予感もした。
軽率に開けるべきではないと訴える思考がある。
それは一定の根拠に基づいていた。
過去にプレイしたゲームには、宝箱に擬態して襲いかかってくるモンスターが登場した。
その名はミミック。
作品によっては致命的な攻撃力を持ち、油断ならないモンスターという扱いだった。
終盤、プレーヤーはミミックを警戒しながらアイテムを集めねばならないのだ。
目の前の宝箱はどう見ても生物とは思えない。
変容した五感も反応していないが、安全だと断定するのは早い。
ミミックは気配を消すのが上手いのかもしれない。
スマホで情報を集める手もあるが、なんとなく視線をずらすのは不味い気がした。
対峙した以上、絶対に目を離してはならない。
なぜかそんな風に思ってしまった。
色々な可能性を考えた結果、試しに攻撃してみることにした。
用心しすぎて損はない。
杞憂だったのならそれでいい。
宝箱の中身が気になるが、まずは安全の確保が先だろう。
ポケットの中の十円玉をつまんで宝箱に投げ付ける。
硬い音がして上蓋にぶつかるが、特に動きはない。
次に百円玉を投げるも同じだった。
やはりただの箱なのか。
しかし、威力不足だった可能性もある。
念のためにもう一度だけ確認したい。
次に拳銃を手に取って撃った。
弾は鍵穴の横に命中し、乾いた音と共に穴が開く。
刹那、宝箱が躍動した。
天井に激突しながら蓋が開いて、内部に詰まった牙と舌を剥き出しになる。
箱の内部から威嚇するような鋭い声が発せられる。
化け物と化した宝箱は、いきなり跳びかかってきた。
0
あなたにおすすめの小説
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
【一時完結】スキル調味料は最強⁉︎ 外れスキルと笑われた少年は、スキル調味料で無双します‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
調味料…それは、料理の味付けに使う為のスパイスである。
この世界では、10歳の子供達には神殿に行き…神託の儀を受ける義務がある。
ただし、特別な理由があれば、断る事も出来る。
少年テッドが神託の儀を受けると、神から与えられたスキルは【調味料】だった。
更にどんなに料理の練習をしても上達しないという追加の神託も授かったのだ。
そんな話を聞いた周りの子供達からは大爆笑され…一緒に付き添っていた大人達も一緒に笑っていた。
少年テッドには、両親を亡くしていて妹達の面倒を見なければならない。
どんな仕事に着きたくて、頭を下げて頼んでいるのに「調味料には必要ない!」と言って断られる始末。
少年テッドの最後に取った行動は、冒険者になる事だった。
冒険者になってから、薬草採取の仕事をこなしていってったある時、魔物に襲われて咄嗟に調味料を魔物に放った。
すると、意外な効果があり…その後テッドはスキル調味料の可能性に気付く…
果たして、その可能性とは⁉
HOTランキングは、最高は2位でした。
皆様、ありがとうございます.°(ಗдಗ。)°.
でも、欲を言えば、1位になりたかった(⌒-⌒; )
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
レベルアップは異世界がおすすめ!
まったりー
ファンタジー
レベルの上がらない世界にダンジョンが出現し、誰もが装備や技術を鍛えて攻略していました。
そんな中、異世界ではレベルが上がることを記憶で知っていた主人公は、手芸スキルと言う生産スキルで異世界に行ける手段を作り、自分たちだけレベルを上げてダンジョンに挑むお話です。
ペーパードライバーが車ごと異世界転移する話
ぐだな
ファンタジー
車を買ったその日に事故にあった島屋健斗(シマヤ)は、どういう訳か車ごと異世界へ転移してしまう。
異世界には剣と魔法があるけれど、信号機もガソリンも無い!危険な魔境のど真ん中に放り出された島屋は、とりあえずカーナビに頼るしかないのだった。
「目的地を設定しました。ルート案内に従って走行してください」
異世界仕様となった車(中古車)とペーパードライバーの運命はいかに…
スライムに転生した俺はユニークスキル【強奪】で全てを奪う
シャルねる
ファンタジー
主人公は気がつくと、目も鼻も口も、体までもが無くなっていた。
当然そのことに気がついた主人公に言葉には言い表せない恐怖と絶望が襲うが、涙すら出ることは無かった。
そうして恐怖と絶望に頭がおかしくなりそうだったが、主人公は感覚的に自分の体に何かが当たったことに気がついた。
その瞬間、謎の声が頭の中に鳴り響いた。
幸福の魔法使い〜ただの転生者が史上最高の魔法使いになるまで〜
霊鬼
ファンタジー
生まれつき魔力が見えるという特異体質を持つ現代日本の会社員、草薙真はある日死んでしまう。しかし何故か目を覚ませば自分が幼い子供に戻っていて……?
生まれ直した彼の目的は、ずっと憧れていた魔法を極めること。様々な地へ訪れ、様々な人と会い、平凡な彼はやがて英雄へと成り上がっていく。
これは、ただの転生者が、やがて史上最高の魔法使いになるまでの物語である。
(小説家になろう様、カクヨム様にも掲載をしています。)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる