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おもらしにはまっちゃう話
おしっこがまんにはまっちゃうはなし。
(あと、もうすこし……)
ルカは重くなった下腹部を抑えて無意識に膝を擦り合わせた。トイレに行こうと思えばすぐにでも行けるのに、ルカはソファに座り直し、お茶を飲んで本を読み続けた。
アルバは朝から、家を開けた数日間で溜まった家事を忙しくしている。家のことをすべて彼にまかせ、ルカは朝からソファに寝転がり、魔導書を読み漁っていた。
どれくらいだったろう。トントントントンとアルバが料理をしている小気味よい包丁の音が部屋に響いてくる。食事の前にはトイレに行けばいいや、と本の続きがすごく気になるわけでもないのに、いつもならトイレに立つほどの尿意を我慢し続け、あと少しだけ、もう少しだけ、と我慢を重ねるうちにお腹はぱんぱんに主張してきて無意識に貧乏ゆすりをしたり、股間の間に手を入れ腕を挟むように前後に腰を動かしてしまうほどになっていた。
はっとしてアルバをみる。彼は後ろを向いていてちょうどスープを煮込んでいるところだった。良かった。バレてない。なぜか我慢してることが後ろめたく、アルバにはしられたくなかった。
ふ…と息を漏らす。予定より尿意は膨らんでいて、少しお腹が押されただけでも漏れそうな状態になって呼吸も慎重になる。こんなに我慢をしているところをアルバに知られたらまずい。こないだおもらしをしてしまったときのからかわれかたを思い出して、すこしドキドキして、絶対だめだと自分にいいきかせる。
こないだは仕方なかったとはいえ、今回はトイレがすぐそこにあるのに自分で我慢してるなんておかしい。アルバに引かれるかもしれないし、蔑まれるかもしれないし、とにかくバレずに漏らさずにトイレに行かなければ。自分でも何をしてるか分からなかった。あのおもらし以来、トイレを我慢することが癖になってしまって、毎回我慢してるわけではないし、漏らすことはないものの、何故か少し我慢してから行くようになっていた。
流石にこれ以上我慢したら漏れる。そう思ってトイレに行こうと本を置いて立ち上がろうとするも、体勢を変えた途端に思った以上の下腹部の膨らみを感じて動きを止めた。
(あ…やばい)
ソファから立ち上がろうと思うのに、立つための腹筋の動きですら下腹部が刺激されて少し出そうで苦しい。座って我慢しているときは分からなかった切迫した尿意にあせる。
前のめりになりすぎても背筋を伸ばしてもどっちにしてもでちゃう。ソワソワとアルバが見てないか確認してから、ぎゅ…とおちんちんを抑えて慎重に立ち上がった。立ってしまえば大丈夫だと手をそこから外した瞬間。
「ルカ?」
アルバの呼ぶ声がしてびくり、と肩を震わせてしまう。
「な、なに?」
何も悪いことはしてないのにいけないことをしているところを見られたような罪悪感を感じて声がうわずる。妙に近くに感じた声は台所から放たれただけで、彼はこちらを見てもいない。
バレたわけじゃない、とホッとしたけど、早くトイレに行かなきゃ。うちももにぎゅ、とちからをいれ、溢れ出しそうなおしっこを我慢する。
「こっち来て味見して」
アルバが手招きをする。トイレは反対方向だし、今すぐおしっこがしたいのに、アルバに呼ばれて狼狽える。トイレといいたいけど、味見くらいすぐにできるし、トイレというのが恥ずかしくて渋々アルバの方へ歩く。
歩く度に膨らんだ膀胱はたぷんたぷんとおおきくゆれをかんじ、今にも容量いっぱいのおしっこが出口を飛び出してしまいそうだ。一言告げてトイレに行けばよかった。おちんちんをおさえたい。もうがまんできない。もれちゃう。あたまはそれでいっぱいで、それでもアルバの方へ小股で進む。
(おしっこもれちゃう…)
我慢の感覚をミスったあせりと失敗への恐怖がうずまく。それなのに我慢のきもちよさと、その先の放尿の気持ちよさへの期待で体はぞくぞくと疼いて、その相反する感覚に頭をぐるぐるとさせながら、やっと台所まで来るとすぐアルバに味見用の小さな皿を渡される。
ほんの少しのスープが入っていて、そのほんの少しの水分を見るだけでも、おしっこのしたさがふくらんで、体が膀胱を勝手にすこし収縮しようとしてパンツがじわ…とほんの少しだけ濡れた。
(やばいだめだめだめだめだめ)
股間を押さえそうになって、でも台所でそんなはしたないことはできないとなんとかとどまって、渡されたスープを飲む。
美味しい気もするが正直パンパンに膨れたお腹ばかりが気になって、味なんてよくわからなかった。
もう、もう味見をおえたからトイレに向かえると思いすこしほっとする。
「おいしい…とおもう…」
小皿を返し、じゃあ、と去ろうとするとアルバが後ろから抱きついてくる。
「ちょっと薄いかと思ったんだけど、大丈夫?これくらいでもいいかな」
アルバ残しから回されたその手が膨らんだ下腹部に軽く重なり、ドッドッドッと心臓が早鐘をうつ。抑えられはしないだろうに、ちょっとでも押されてしまったら、と考えると落ち着かない。
早くどいてほしくてそわそわする。
「だいじょうぶ、おいしい」
「よかった。もうできるから、座って待ってて?」
アルバはるかの体を少し体を少しひねるようにしてルカの顎を持ち上げちゅ、とキスをした。ちゅ、ちゅ、と軽くしたあとに唇を舐め、空いた口から舌を侵入させると、急にルカはあるばのからだをたたいて離れようとした。
(もれっ…!!)
アルバが体を離した瞬間にるかはぎゅっとアルバの前で股間を抑えた。
キスをされてきもちがよくて、いつものように腰が抜け力が抜けてしまい、ジュゥウ……というちびったにしては量の多い水流を感じ慌ててキスをやめさせた。
股間を抑えても波が止まらなくてぎゅう、ぎゅう、とにぎってはジタバタと足を気を紛らわせるように
足踏みする。
「おしっこしたかったの?」
アルバに指摘され顔が赤く染まる。
「おトイレすぐそこなのに、そんなになるまでトイレに行かなったなんて、子供みたい」
クス、と笑うアルバの視線のさきをみると、ベッタリと張り付くほどおしっこで真っ白なズボンが太ももまで漏れてしまっている
「あ、ぁ…これは…アルバが」
「なに?俺は我慢しろって言ってないよ?」
「ちがうっアルバがキスするから!」
何を言い出すかと思えば。
「キスして気持ちよくなって力が抜けちゃったの?」
「…うるさい!!」
自分で言い訳をしたのにうるさいとトイレに行こうと逃げ出すルカがおかしくて、手を引いて止めた。
「まだトイレに行っていいっていってないよ?」
振り払って逃げ出せるほどしか手を握っていないのに、ルカはピタッと止まる。そうやって大人しく従ってしまうくせに彼はまだトイレに向かおうと必死に抵抗しようとしていた。
「トイレは自分で勝手にいくもんだろ!」
「自分の判断でズボンを濡らしちゃってるのはだれかな」
おしっこを我慢して半立ちしていることがまるわかりのちんちんをそっと撫でるように触って手を重ねると、ルカはその手を払うようにして自分でそこをにぎると、そのばでしゃがみこんだ。
「ゃ…ばい、もう、もれるんだって…」
「でちゃう?」
「で…ちゃう…もれちゃう」
半泣きでぎゅう、とこどもみたいにおちんちんをもみこんでいる。
「行きたいならそう言わなきゃ」
「と、といれ…」
「うん?なに?」
「といれいきたい!」
「おもらしするようなちっちゃい子はもっとかわいく言わないと」
意地悪をすると、あせったようにるかはいいなおす。
「おしっこ!いかせて!!も、でちゃう…っ」
「可愛く言えてえらいね」
なでなでと頭を撫でて、行っておいで。というとるかは慌てながらたちあがり、足をもつれさせそうにしながら大急ぎでトイレに駆け込んでいく。
(でるでるでるでちゃう)
あと一滴でもおしっこが貯まれば出てしまうくらい、お腹はパンパンで収縮をしようとお腹が動こうとしてしまう。トイレのドアを閉めることも忘れてトイレに飛び込むと、ズボンの紐を解こうとするが、解き方を間違え固結びになってしまう。
(どうしようどうしよう)
パニックになって解こうとしてみたりそのままズボンを下ろそうとしてみるも脱げないしかえって硬くなるばかりだ。
もう目の前に便器があってだせるのに。もうおしっこができるはずなのに、そう思えば思うほど尿意は迫って、ジュワ…とおしっこが漏れてしまう。
(やばいやばいやばい)
とまれとまれ、と堪えようと中腰でズボンの服をにぎりしめてがまんの姿勢を取ろうとするも、じゅわ…じゅわ…とおしっこは意思に反して断続的にでてしまう。その水流がきもちよくて、ほんとはおしっこをいまからでも止めてひもを解いてしなくちゃいけないはずなのに、むしろ力を抜いてしまった。
(あ…っやば…)
ジュォオオオと布を打つ音がバタダダダと床を打つ音に変わる。中腰になったままおしっこを開放するのが気持ちよくて、うちももがふるえ息が上がる。
「ん…っふ……は、ぁ」
鼻を抜けるような快感にみちたあえぎがもれでる。足を伝ってくる水流さえもぞくぞくした。
おもらしをしおわって、ぴちゃ、ぴちゃ、と服に溜まったみずが下の水たまりにおちるころ、やっと我に返って自分がトイレの中でおもらししてしまった事実を突きつけられた。
おもらしまでするつもりはなかったのに、やってしまった。食事がもうできるというのにこんなに盛大に漏らしてしまってどうしよう。あるばにみつかりたくないけどはやく片付けなくちゃ、そうおもうものの、水たまりの中にいる人間がうごけばよりゆかをよごしてしまう。生温かいみずをなるべく広がらないように踏まないように慎重に動いてうしろをふりかえると、ちょうど今来たらしいアルバと視線がガッチリとあう。ぴちゃ、という場違いな音がやけに耳に響く。
「間に合わなかったんだ」
カッと頭に血が上る。おもらしも、指摘されてしまったことも、顔から火が出そうなくらい恥ずかしい。我慢はしたけど漏らすつもりまでなかったしバレたくなかった。本当はもう少し我慢できたかもしれないのに油断して漏らしてしまった罪悪感も押し寄せて心臓がおかしなくらい早く打って頭がチカチカする。
「す、すぐ片付けるから」
慌てて言うと、アルバは動かないで、といった。
「るかがその足で動いたら他の床まで汚れるよ。タオル持ってくるから、少し待ってて」
冷静にいわれるとどんどん罪悪感が増してくる。いけないことをしてしまった。全部自分がやったことなのにアルバが片付けを手伝ってくれようとしているのが申し訳ないし、恥ずかしすぎて涙が出てくる。泣いたらもっと恥ずかしいとおもって、涙をこらえるも、視界はどんどん歪んでいった。
タオルを持ってきたアルバは、無言でルカの頭をポンポン、と撫でるとタオルを渡すことなくルカの股間や内ももや足を丁寧にトントンと水分を取るようにふいていく。
「じぶんでできる…」
「いいから」
アルバに肩に手を回すように言われ、大人しく回すと抱き上げられた。
「あ、あるける…」
「風呂場まで連れてく」
軽々と抱き上げられるのが情け無くて、でも少しだけ嬉しさもあって、ルカはぎゅっ、とほんのすこしつよく抱きついた。慰めるようにぽんぽん、とアルバの手のひらが背中を優しくたたいてくれる。
風呂場に降ろされるといつ用意したのかぬるま湯がためてあった。
「俺向こう片付けてくるから。一人であらえる?」
「あっあたりまえだろ!子供じゃねえし」
アルバが赤ん坊のように聞くから、悪態をついてしまって、ルカは自分に少し嫌気が差した。
「それだけ元気なら大丈夫だな。すぐ飯だから、下だけ流しておいで。なくなよな。大丈夫だから」
アルバそういうといなくなってしまう。なくなよと言われたのに、優しさがより怖くなってアルバの姿が見えなくなった途端にぼろぼろと涙が溢れて止まらなくなった。まるで子供みたいだ。
一人で体を洗えるといった手前、ちゃんとしなければ、ともたもた服をぬいで洗って外に出ると掃除を終えバケツを持ったアルバとはちあわせる。
「むこう掃除してきた。ないてんの?」
「…ないてない…っ」
るかが顔をグシャグシャにしながらないてるのに否定するのがおかしくて、バケツをおいて手を洗うと頭からギュッと抱きしめてやる。
おもらしをして下だけ履かずにぐずぐずとなくすがたは、就学前の子供のようで倒錯的だ。
「ねぇ、なんでトイレ我慢してたの?」
ぴく、とるかは肩を震わせる。
「我慢してたのこれが初めてじゃないだろ?」
ルカはアルバが気づいていることなど微塵も知らなかったようにあわて、逃げ場がないので項垂れるように顔を胸に埋めてくる。
「我慢するのはまっちゃった?」
優しく聞いても沈黙したままだ。
「それともはまったのはおもらしの方かな?」
「ちが!!」
ばっと彼は顔を上げた。
「でもおしっこいかなきゃってわかってたのに、がまんして間に合わなかったんだよな?」
目を見て言うとみるみる真っ赤に顔を染め上げる。
反論したいようだが図星過ぎて言葉が出ないようだった。
「大丈夫せめてないよ」
「俺……おかしい…よな」
視線を落として不安そうにするルカの頭を撫でて、真っ赤になった耳にキスを落とした。
「おかしくないよ。でもおといれがちゃんと出来ないるかはおにいさんぱんつじゃなくておむつにしたほうがいいかもね?」
アルバが耳元でささやくと、ルカはバタバタと暴れてアルバからのがれる。
「ば…っばっかじゃねーの!!!んなのはくかよ!!!今回は、ちょっと、ミスったけど…ふつうに…トイレくらいできるし…漏らすとかありえねぇし」
もう何回も漏らしてしまった自覚があるからか、後半になるにつれルカの声はどんどん小さくなっていく。
「そうだね。たまたま漏らしちゃっただけでルカはちゃんとおトイレでおしっこできるおにいさんだもんな。おむつなんて恥ずかしいよな」
煽って笑ったのに、怒るどころかルカは不安気に目を泳がせた。
「当たり前だ…トイレできる…もうもらすわけない」
「じゃぁこうしよう。次におもらししちゃったらおむつをはこうね」
「は?も、もうしないっていっていってんだろ!!!」
「しないなら約束しても大丈夫だろ?」
「ふざけんなよ…!」
「ほら」
不服そうなるかの手を持ち、小指を絡ませ約束をする。
「大丈夫。漏らさなければいいだけだろ」
余裕そうなアルバの顔に妙に腹が立った。何かすぐにおむつを履くことになるみたいな顔をしているけど、そんなことはありえないし、漏らさないし、最近はたまたま運が悪かっただけで、アルバが何もしなければ漏らすことなんてないはずだ。この間まではもらしたことなんてなかったし、いつもどおりにふだんどおり、トイレに行っておしっこを漏らさなければいいはずなのに、なんでこんなに不安なんだろう。
「服とかの後片付けはあとにして早く飯にしよう。さめるぞ。着替えそこにおいてあるから、早くズボンはいてこいよ」
アルバはさっさとダイニングに戻っていき、るかも急いで服を着てご飯を食べることにした。
ルカは重くなった下腹部を抑えて無意識に膝を擦り合わせた。トイレに行こうと思えばすぐにでも行けるのに、ルカはソファに座り直し、お茶を飲んで本を読み続けた。
アルバは朝から、家を開けた数日間で溜まった家事を忙しくしている。家のことをすべて彼にまかせ、ルカは朝からソファに寝転がり、魔導書を読み漁っていた。
どれくらいだったろう。トントントントンとアルバが料理をしている小気味よい包丁の音が部屋に響いてくる。食事の前にはトイレに行けばいいや、と本の続きがすごく気になるわけでもないのに、いつもならトイレに立つほどの尿意を我慢し続け、あと少しだけ、もう少しだけ、と我慢を重ねるうちにお腹はぱんぱんに主張してきて無意識に貧乏ゆすりをしたり、股間の間に手を入れ腕を挟むように前後に腰を動かしてしまうほどになっていた。
はっとしてアルバをみる。彼は後ろを向いていてちょうどスープを煮込んでいるところだった。良かった。バレてない。なぜか我慢してることが後ろめたく、アルバにはしられたくなかった。
ふ…と息を漏らす。予定より尿意は膨らんでいて、少しお腹が押されただけでも漏れそうな状態になって呼吸も慎重になる。こんなに我慢をしているところをアルバに知られたらまずい。こないだおもらしをしてしまったときのからかわれかたを思い出して、すこしドキドキして、絶対だめだと自分にいいきかせる。
こないだは仕方なかったとはいえ、今回はトイレがすぐそこにあるのに自分で我慢してるなんておかしい。アルバに引かれるかもしれないし、蔑まれるかもしれないし、とにかくバレずに漏らさずにトイレに行かなければ。自分でも何をしてるか分からなかった。あのおもらし以来、トイレを我慢することが癖になってしまって、毎回我慢してるわけではないし、漏らすことはないものの、何故か少し我慢してから行くようになっていた。
流石にこれ以上我慢したら漏れる。そう思ってトイレに行こうと本を置いて立ち上がろうとするも、体勢を変えた途端に思った以上の下腹部の膨らみを感じて動きを止めた。
(あ…やばい)
ソファから立ち上がろうと思うのに、立つための腹筋の動きですら下腹部が刺激されて少し出そうで苦しい。座って我慢しているときは分からなかった切迫した尿意にあせる。
前のめりになりすぎても背筋を伸ばしてもどっちにしてもでちゃう。ソワソワとアルバが見てないか確認してから、ぎゅ…とおちんちんを抑えて慎重に立ち上がった。立ってしまえば大丈夫だと手をそこから外した瞬間。
「ルカ?」
アルバの呼ぶ声がしてびくり、と肩を震わせてしまう。
「な、なに?」
何も悪いことはしてないのにいけないことをしているところを見られたような罪悪感を感じて声がうわずる。妙に近くに感じた声は台所から放たれただけで、彼はこちらを見てもいない。
バレたわけじゃない、とホッとしたけど、早くトイレに行かなきゃ。うちももにぎゅ、とちからをいれ、溢れ出しそうなおしっこを我慢する。
「こっち来て味見して」
アルバが手招きをする。トイレは反対方向だし、今すぐおしっこがしたいのに、アルバに呼ばれて狼狽える。トイレといいたいけど、味見くらいすぐにできるし、トイレというのが恥ずかしくて渋々アルバの方へ歩く。
歩く度に膨らんだ膀胱はたぷんたぷんとおおきくゆれをかんじ、今にも容量いっぱいのおしっこが出口を飛び出してしまいそうだ。一言告げてトイレに行けばよかった。おちんちんをおさえたい。もうがまんできない。もれちゃう。あたまはそれでいっぱいで、それでもアルバの方へ小股で進む。
(おしっこもれちゃう…)
我慢の感覚をミスったあせりと失敗への恐怖がうずまく。それなのに我慢のきもちよさと、その先の放尿の気持ちよさへの期待で体はぞくぞくと疼いて、その相反する感覚に頭をぐるぐるとさせながら、やっと台所まで来るとすぐアルバに味見用の小さな皿を渡される。
ほんの少しのスープが入っていて、そのほんの少しの水分を見るだけでも、おしっこのしたさがふくらんで、体が膀胱を勝手にすこし収縮しようとしてパンツがじわ…とほんの少しだけ濡れた。
(やばいだめだめだめだめだめ)
股間を押さえそうになって、でも台所でそんなはしたないことはできないとなんとかとどまって、渡されたスープを飲む。
美味しい気もするが正直パンパンに膨れたお腹ばかりが気になって、味なんてよくわからなかった。
もう、もう味見をおえたからトイレに向かえると思いすこしほっとする。
「おいしい…とおもう…」
小皿を返し、じゃあ、と去ろうとするとアルバが後ろから抱きついてくる。
「ちょっと薄いかと思ったんだけど、大丈夫?これくらいでもいいかな」
アルバ残しから回されたその手が膨らんだ下腹部に軽く重なり、ドッドッドッと心臓が早鐘をうつ。抑えられはしないだろうに、ちょっとでも押されてしまったら、と考えると落ち着かない。
早くどいてほしくてそわそわする。
「だいじょうぶ、おいしい」
「よかった。もうできるから、座って待ってて?」
アルバはるかの体を少し体を少しひねるようにしてルカの顎を持ち上げちゅ、とキスをした。ちゅ、ちゅ、と軽くしたあとに唇を舐め、空いた口から舌を侵入させると、急にルカはあるばのからだをたたいて離れようとした。
(もれっ…!!)
アルバが体を離した瞬間にるかはぎゅっとアルバの前で股間を抑えた。
キスをされてきもちがよくて、いつものように腰が抜け力が抜けてしまい、ジュゥウ……というちびったにしては量の多い水流を感じ慌ててキスをやめさせた。
股間を抑えても波が止まらなくてぎゅう、ぎゅう、とにぎってはジタバタと足を気を紛らわせるように
足踏みする。
「おしっこしたかったの?」
アルバに指摘され顔が赤く染まる。
「おトイレすぐそこなのに、そんなになるまでトイレに行かなったなんて、子供みたい」
クス、と笑うアルバの視線のさきをみると、ベッタリと張り付くほどおしっこで真っ白なズボンが太ももまで漏れてしまっている
「あ、ぁ…これは…アルバが」
「なに?俺は我慢しろって言ってないよ?」
「ちがうっアルバがキスするから!」
何を言い出すかと思えば。
「キスして気持ちよくなって力が抜けちゃったの?」
「…うるさい!!」
自分で言い訳をしたのにうるさいとトイレに行こうと逃げ出すルカがおかしくて、手を引いて止めた。
「まだトイレに行っていいっていってないよ?」
振り払って逃げ出せるほどしか手を握っていないのに、ルカはピタッと止まる。そうやって大人しく従ってしまうくせに彼はまだトイレに向かおうと必死に抵抗しようとしていた。
「トイレは自分で勝手にいくもんだろ!」
「自分の判断でズボンを濡らしちゃってるのはだれかな」
おしっこを我慢して半立ちしていることがまるわかりのちんちんをそっと撫でるように触って手を重ねると、ルカはその手を払うようにして自分でそこをにぎると、そのばでしゃがみこんだ。
「ゃ…ばい、もう、もれるんだって…」
「でちゃう?」
「で…ちゃう…もれちゃう」
半泣きでぎゅう、とこどもみたいにおちんちんをもみこんでいる。
「行きたいならそう言わなきゃ」
「と、といれ…」
「うん?なに?」
「といれいきたい!」
「おもらしするようなちっちゃい子はもっとかわいく言わないと」
意地悪をすると、あせったようにるかはいいなおす。
「おしっこ!いかせて!!も、でちゃう…っ」
「可愛く言えてえらいね」
なでなでと頭を撫でて、行っておいで。というとるかは慌てながらたちあがり、足をもつれさせそうにしながら大急ぎでトイレに駆け込んでいく。
(でるでるでるでちゃう)
あと一滴でもおしっこが貯まれば出てしまうくらい、お腹はパンパンで収縮をしようとお腹が動こうとしてしまう。トイレのドアを閉めることも忘れてトイレに飛び込むと、ズボンの紐を解こうとするが、解き方を間違え固結びになってしまう。
(どうしようどうしよう)
パニックになって解こうとしてみたりそのままズボンを下ろそうとしてみるも脱げないしかえって硬くなるばかりだ。
もう目の前に便器があってだせるのに。もうおしっこができるはずなのに、そう思えば思うほど尿意は迫って、ジュワ…とおしっこが漏れてしまう。
(やばいやばいやばい)
とまれとまれ、と堪えようと中腰でズボンの服をにぎりしめてがまんの姿勢を取ろうとするも、じゅわ…じゅわ…とおしっこは意思に反して断続的にでてしまう。その水流がきもちよくて、ほんとはおしっこをいまからでも止めてひもを解いてしなくちゃいけないはずなのに、むしろ力を抜いてしまった。
(あ…っやば…)
ジュォオオオと布を打つ音がバタダダダと床を打つ音に変わる。中腰になったままおしっこを開放するのが気持ちよくて、うちももがふるえ息が上がる。
「ん…っふ……は、ぁ」
鼻を抜けるような快感にみちたあえぎがもれでる。足を伝ってくる水流さえもぞくぞくした。
おもらしをしおわって、ぴちゃ、ぴちゃ、と服に溜まったみずが下の水たまりにおちるころ、やっと我に返って自分がトイレの中でおもらししてしまった事実を突きつけられた。
おもらしまでするつもりはなかったのに、やってしまった。食事がもうできるというのにこんなに盛大に漏らしてしまってどうしよう。あるばにみつかりたくないけどはやく片付けなくちゃ、そうおもうものの、水たまりの中にいる人間がうごけばよりゆかをよごしてしまう。生温かいみずをなるべく広がらないように踏まないように慎重に動いてうしろをふりかえると、ちょうど今来たらしいアルバと視線がガッチリとあう。ぴちゃ、という場違いな音がやけに耳に響く。
「間に合わなかったんだ」
カッと頭に血が上る。おもらしも、指摘されてしまったことも、顔から火が出そうなくらい恥ずかしい。我慢はしたけど漏らすつもりまでなかったしバレたくなかった。本当はもう少し我慢できたかもしれないのに油断して漏らしてしまった罪悪感も押し寄せて心臓がおかしなくらい早く打って頭がチカチカする。
「す、すぐ片付けるから」
慌てて言うと、アルバは動かないで、といった。
「るかがその足で動いたら他の床まで汚れるよ。タオル持ってくるから、少し待ってて」
冷静にいわれるとどんどん罪悪感が増してくる。いけないことをしてしまった。全部自分がやったことなのにアルバが片付けを手伝ってくれようとしているのが申し訳ないし、恥ずかしすぎて涙が出てくる。泣いたらもっと恥ずかしいとおもって、涙をこらえるも、視界はどんどん歪んでいった。
タオルを持ってきたアルバは、無言でルカの頭をポンポン、と撫でるとタオルを渡すことなくルカの股間や内ももや足を丁寧にトントンと水分を取るようにふいていく。
「じぶんでできる…」
「いいから」
アルバに肩に手を回すように言われ、大人しく回すと抱き上げられた。
「あ、あるける…」
「風呂場まで連れてく」
軽々と抱き上げられるのが情け無くて、でも少しだけ嬉しさもあって、ルカはぎゅっ、とほんのすこしつよく抱きついた。慰めるようにぽんぽん、とアルバの手のひらが背中を優しくたたいてくれる。
風呂場に降ろされるといつ用意したのかぬるま湯がためてあった。
「俺向こう片付けてくるから。一人であらえる?」
「あっあたりまえだろ!子供じゃねえし」
アルバが赤ん坊のように聞くから、悪態をついてしまって、ルカは自分に少し嫌気が差した。
「それだけ元気なら大丈夫だな。すぐ飯だから、下だけ流しておいで。なくなよな。大丈夫だから」
アルバそういうといなくなってしまう。なくなよと言われたのに、優しさがより怖くなってアルバの姿が見えなくなった途端にぼろぼろと涙が溢れて止まらなくなった。まるで子供みたいだ。
一人で体を洗えるといった手前、ちゃんとしなければ、ともたもた服をぬいで洗って外に出ると掃除を終えバケツを持ったアルバとはちあわせる。
「むこう掃除してきた。ないてんの?」
「…ないてない…っ」
るかが顔をグシャグシャにしながらないてるのに否定するのがおかしくて、バケツをおいて手を洗うと頭からギュッと抱きしめてやる。
おもらしをして下だけ履かずにぐずぐずとなくすがたは、就学前の子供のようで倒錯的だ。
「ねぇ、なんでトイレ我慢してたの?」
ぴく、とるかは肩を震わせる。
「我慢してたのこれが初めてじゃないだろ?」
ルカはアルバが気づいていることなど微塵も知らなかったようにあわて、逃げ場がないので項垂れるように顔を胸に埋めてくる。
「我慢するのはまっちゃった?」
優しく聞いても沈黙したままだ。
「それともはまったのはおもらしの方かな?」
「ちが!!」
ばっと彼は顔を上げた。
「でもおしっこいかなきゃってわかってたのに、がまんして間に合わなかったんだよな?」
目を見て言うとみるみる真っ赤に顔を染め上げる。
反論したいようだが図星過ぎて言葉が出ないようだった。
「大丈夫せめてないよ」
「俺……おかしい…よな」
視線を落として不安そうにするルカの頭を撫でて、真っ赤になった耳にキスを落とした。
「おかしくないよ。でもおといれがちゃんと出来ないるかはおにいさんぱんつじゃなくておむつにしたほうがいいかもね?」
アルバが耳元でささやくと、ルカはバタバタと暴れてアルバからのがれる。
「ば…っばっかじゃねーの!!!んなのはくかよ!!!今回は、ちょっと、ミスったけど…ふつうに…トイレくらいできるし…漏らすとかありえねぇし」
もう何回も漏らしてしまった自覚があるからか、後半になるにつれルカの声はどんどん小さくなっていく。
「そうだね。たまたま漏らしちゃっただけでルカはちゃんとおトイレでおしっこできるおにいさんだもんな。おむつなんて恥ずかしいよな」
煽って笑ったのに、怒るどころかルカは不安気に目を泳がせた。
「当たり前だ…トイレできる…もうもらすわけない」
「じゃぁこうしよう。次におもらししちゃったらおむつをはこうね」
「は?も、もうしないっていっていってんだろ!!!」
「しないなら約束しても大丈夫だろ?」
「ふざけんなよ…!」
「ほら」
不服そうなるかの手を持ち、小指を絡ませ約束をする。
「大丈夫。漏らさなければいいだけだろ」
余裕そうなアルバの顔に妙に腹が立った。何かすぐにおむつを履くことになるみたいな顔をしているけど、そんなことはありえないし、漏らさないし、最近はたまたま運が悪かっただけで、アルバが何もしなければ漏らすことなんてないはずだ。この間まではもらしたことなんてなかったし、いつもどおりにふだんどおり、トイレに行っておしっこを漏らさなければいいはずなのに、なんでこんなに不安なんだろう。
「服とかの後片付けはあとにして早く飯にしよう。さめるぞ。着替えそこにおいてあるから、早くズボンはいてこいよ」
アルバはさっさとダイニングに戻っていき、るかも急いで服を着てご飯を食べることにした。
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