6 / 67
第1章 Aria ~国立能力研究所~(未来 中学生)
5
しおりを挟む
♪♪♪……
部屋でノートに料理のレシピを書いていた女性、佐川奈々子はけたたましく音を立てるスマートフォンに目をやり驚いたように目を瞬いた。ディスプレイに映っている名前は見覚えのある名だが、電話をしてくることはあまりない。いつもパソコンかラインでのチャットだ。
「はい」
「今どこだ?」
開口一番に告げられた言葉に奈々子は驚いたように目を瞬く。よほど急いでいるのか、その声にはいつも以上の鋭さがあった。
「家、ですけど……三波さん、何かあったんですか?」
三波千鶴は奈々子にとって教育係でもあり、奈々子が今の道を志すきっかけをくれた人間でもある。最近は奈々子に対しての教育の必要もなくなったため、チャットでたまに近況報告をする程度だった。
「妹は?帰ってるか?」
「え?妹……?えっと、美弥子は帰ってると思うけど……」
家に帰ってきた時にピアノの音が聞こえてきたから確実に帰っていると思う。一番下の妹の美弥子はよほどピアノが好きなのか、家にいる時間のほとんどをピアノの前で過ごしている。逆に上の妹の未来は部屋で本を読んでいる時間が長い気がする。
「そっちじゃない。佐川未来の方だ」
たたきつけるような声音には千鶴の焦りを感じる。妹を知っているのか、と尋ねるだけの余裕は彼には無いように感じる。それは、後で聞けばいいことだろう。
「少し、待っててもらえますか?」
奈々子は千鶴の返事を聞かずに、部屋から顔を出す。
「おかーさん、未来、帰ってる?」
どこに居ても聞こえるように若干大きな声で尋ねると、二階にあるキッチンから返事が聞こえる。
奈々子たちの住む家は、元々は父親の実家だったらしく、祖父母の死後空き家になっていたところに半年ほど前に引っ越してきた。今まで住んでいた都心部とは違い若干田舎な事もあり敷地は馬鹿に広い。一階部分は奥が車庫で、その手前は客間や応接室、キッチン、ダイニングがあるが、そのキッチンはあまり使われていない。基本的には奈々子の学校の課題の料理やレシピ作成に使われるが、母は好んで二階にある若干小さめのキッチンを使っている。さほど料理が得意ではない、とのことでできるだけ手軽に使える第二キッチンが好きらしい。
今も夕飯の準備中だったのか、キッチンの方から声が聞こえる。
「今日は、図書館に寄ってくるから少し遅くなるって連絡があったわ」
母の答えに奈々子は少し嬉しくなった。未来は半年以上前からほとんど家からでなくなった。こっちに越してきてからは何とか学校には行っているものの、他の時間はたいてい部屋に閉じこもっている。そんな未来が図書館とはいえ、外に出ているのは嬉しい。
「ありがとー」
母に答えを返し、再び部屋に入る。
「三波さん、聞こえました?」
「ああ、助かる」
千鶴はよほど急いでいたのかそれだけを口にして電話は一方的に切られた。
千鶴からの連絡で疑問点はたくさんある。そのうちの一つは、未来が能力者なのかということだ。未来が能力者でなければ千鶴と知り合うきっかけなんてほとんどないはずだ。そして、彼が急いでいる理由。何となく嫌な予感がする。
「未来……無事、だよね??」
奈々子にとって未来は大切な妹だ。その妹が何か大事件に巻き込まれていなければいいのに、と強く願う。
♪♪♪
どのくらいの時間そうしていたのかはわからない。あの電話以来、集中することができず、レシピ作成もほとんど進んでいない。そんな中で再び鳴った着信音に奈々子は慌てて手を伸ばした。相手が千鶴であることを目の端で確認する。
「はい」
「……今から出てこられるか?もしかしたら帰れないかもしれないから適当に泊まりの理由をでっち上げてくれ。できれば妹、佐川未来も友人宅に泊まる、という事にしておいてもらいたい」
開口一番に、何の説明もなしの言葉に奈々子はぱちくりと目を瞬く。
「え?今から……?学校の課題を友達の家ですることにすれば大丈夫だけど、未来は……無事、なんですよね」
しばらくの沈黙があり、肯定の声が聞こえた。
「無事だ。……ただ、直ぐには帰れないだろうが、状況が状況だから他の人間には知られたくない」
千鶴がそれ以上告げる気がないのであれば、尋ねても無駄だろう。
「すぐ、行きます。どこに行けば?」
よく使う駅の改札口を指定され、奈々子は直ぐに了承の返事をした。
奈々子は課題と言えば良いが、未来はどうすればいいのだろう。逆に課題をやる友達の妹と未来が親しくなったことにすればいいか。
奈々子は大慌てで部屋を飛び出した。
「ご両親は?」
車に乗るなり千鶴に聞かれ、奈々子は小さく頷く。
「友達の家に行くって言ってきました。未来も、その友達の妹と親しくなったみたいで、一緒に泊まってくる、と」
母の顔は納得はしていないようだったが、普段あまりわがままを言わない奈々子を信用して外に出してくれた。もちろん、その友達にアリバイ工作もお願いしている。後でいろいろ聞かれるんだろうな、と思うと少しだけ憂鬱だった。
「そうか、君の妹、佐川未来は能力者だ」
告げられた言葉に奈々子が頷く。千鶴と知り合いの時点でおそらくそうなのだろうと予想はしていた。
「能力は夢見の力。未来や過去を夢で見れる力だが、どうやらその力で見た現場に単身行って、見つかったらしい。悪魔の森で放置されているのを発見した。怪我はほとんどない」
淡々と告げられた言葉に奈々子が目を見張る。奈々子の持つ能力は危険に巻き込まれることがほぼない、安全な力と言えるが未来が持つ力は使い方一つでひどく危険なことになりそうな予感がした。
「未来は……」
「無事だ。目さえ覚ませばすぐにでも連れて帰えれる。……さすがに俺たちのような大人の男だらけの中で目を覚ますのはかわいそうだろう?」
どこか冗談めかした言葉に、未来の状況がさほど深刻ではないのだとわかり、ほっとした。……の割には、千鶴が怒っている気がするが。
「あの、三波さん……怒ってます?」
恐る恐る告げた言葉に、千鶴が口元に笑みを浮かべた。人の笑い顔がこんなに怖いと思ったのは、生まれて初めてだ。
「アレは能力が発覚したばかりで、何かあれば絶対に直ぐに連絡しろと言っておいたし、勝手に動いてもいいと言ったつもりはない」
勝手に動いて、危険な目にあったことに怒っているのだろう。千鶴は冷たい、冷徹だと言われているが、本当は誰よりも奈々子のような能力者を心配し、支援してくれている。そして、出来るだけ被害の少ない道をいつも考えてくれているのだ。今回両親に知らせない、というのも今後の未来の状況をよくするためにはそうすることが一番いいと判断したからだろう。
「……未来に遠慮はいらないので、思いきり怒鳴りつけてやってください」
「そのつもりだ」
その声はぞっとするような冷たさを帯びていた。未来が目を覚ます頃にいったん逃げようか……千鶴にばれないように外に出よう、と心に誓った。千鶴は普段冷たいが、それでも怒ることはさほどない。ただし、彼を怒らせたら最後、地獄に落ちたほうがマシだと思う事も多々あるのだ。
部屋でノートに料理のレシピを書いていた女性、佐川奈々子はけたたましく音を立てるスマートフォンに目をやり驚いたように目を瞬いた。ディスプレイに映っている名前は見覚えのある名だが、電話をしてくることはあまりない。いつもパソコンかラインでのチャットだ。
「はい」
「今どこだ?」
開口一番に告げられた言葉に奈々子は驚いたように目を瞬く。よほど急いでいるのか、その声にはいつも以上の鋭さがあった。
「家、ですけど……三波さん、何かあったんですか?」
三波千鶴は奈々子にとって教育係でもあり、奈々子が今の道を志すきっかけをくれた人間でもある。最近は奈々子に対しての教育の必要もなくなったため、チャットでたまに近況報告をする程度だった。
「妹は?帰ってるか?」
「え?妹……?えっと、美弥子は帰ってると思うけど……」
家に帰ってきた時にピアノの音が聞こえてきたから確実に帰っていると思う。一番下の妹の美弥子はよほどピアノが好きなのか、家にいる時間のほとんどをピアノの前で過ごしている。逆に上の妹の未来は部屋で本を読んでいる時間が長い気がする。
「そっちじゃない。佐川未来の方だ」
たたきつけるような声音には千鶴の焦りを感じる。妹を知っているのか、と尋ねるだけの余裕は彼には無いように感じる。それは、後で聞けばいいことだろう。
「少し、待っててもらえますか?」
奈々子は千鶴の返事を聞かずに、部屋から顔を出す。
「おかーさん、未来、帰ってる?」
どこに居ても聞こえるように若干大きな声で尋ねると、二階にあるキッチンから返事が聞こえる。
奈々子たちの住む家は、元々は父親の実家だったらしく、祖父母の死後空き家になっていたところに半年ほど前に引っ越してきた。今まで住んでいた都心部とは違い若干田舎な事もあり敷地は馬鹿に広い。一階部分は奥が車庫で、その手前は客間や応接室、キッチン、ダイニングがあるが、そのキッチンはあまり使われていない。基本的には奈々子の学校の課題の料理やレシピ作成に使われるが、母は好んで二階にある若干小さめのキッチンを使っている。さほど料理が得意ではない、とのことでできるだけ手軽に使える第二キッチンが好きらしい。
今も夕飯の準備中だったのか、キッチンの方から声が聞こえる。
「今日は、図書館に寄ってくるから少し遅くなるって連絡があったわ」
母の答えに奈々子は少し嬉しくなった。未来は半年以上前からほとんど家からでなくなった。こっちに越してきてからは何とか学校には行っているものの、他の時間はたいてい部屋に閉じこもっている。そんな未来が図書館とはいえ、外に出ているのは嬉しい。
「ありがとー」
母に答えを返し、再び部屋に入る。
「三波さん、聞こえました?」
「ああ、助かる」
千鶴はよほど急いでいたのかそれだけを口にして電話は一方的に切られた。
千鶴からの連絡で疑問点はたくさんある。そのうちの一つは、未来が能力者なのかということだ。未来が能力者でなければ千鶴と知り合うきっかけなんてほとんどないはずだ。そして、彼が急いでいる理由。何となく嫌な予感がする。
「未来……無事、だよね??」
奈々子にとって未来は大切な妹だ。その妹が何か大事件に巻き込まれていなければいいのに、と強く願う。
♪♪♪
どのくらいの時間そうしていたのかはわからない。あの電話以来、集中することができず、レシピ作成もほとんど進んでいない。そんな中で再び鳴った着信音に奈々子は慌てて手を伸ばした。相手が千鶴であることを目の端で確認する。
「はい」
「……今から出てこられるか?もしかしたら帰れないかもしれないから適当に泊まりの理由をでっち上げてくれ。できれば妹、佐川未来も友人宅に泊まる、という事にしておいてもらいたい」
開口一番に、何の説明もなしの言葉に奈々子はぱちくりと目を瞬く。
「え?今から……?学校の課題を友達の家ですることにすれば大丈夫だけど、未来は……無事、なんですよね」
しばらくの沈黙があり、肯定の声が聞こえた。
「無事だ。……ただ、直ぐには帰れないだろうが、状況が状況だから他の人間には知られたくない」
千鶴がそれ以上告げる気がないのであれば、尋ねても無駄だろう。
「すぐ、行きます。どこに行けば?」
よく使う駅の改札口を指定され、奈々子は直ぐに了承の返事をした。
奈々子は課題と言えば良いが、未来はどうすればいいのだろう。逆に課題をやる友達の妹と未来が親しくなったことにすればいいか。
奈々子は大慌てで部屋を飛び出した。
「ご両親は?」
車に乗るなり千鶴に聞かれ、奈々子は小さく頷く。
「友達の家に行くって言ってきました。未来も、その友達の妹と親しくなったみたいで、一緒に泊まってくる、と」
母の顔は納得はしていないようだったが、普段あまりわがままを言わない奈々子を信用して外に出してくれた。もちろん、その友達にアリバイ工作もお願いしている。後でいろいろ聞かれるんだろうな、と思うと少しだけ憂鬱だった。
「そうか、君の妹、佐川未来は能力者だ」
告げられた言葉に奈々子が頷く。千鶴と知り合いの時点でおそらくそうなのだろうと予想はしていた。
「能力は夢見の力。未来や過去を夢で見れる力だが、どうやらその力で見た現場に単身行って、見つかったらしい。悪魔の森で放置されているのを発見した。怪我はほとんどない」
淡々と告げられた言葉に奈々子が目を見張る。奈々子の持つ能力は危険に巻き込まれることがほぼない、安全な力と言えるが未来が持つ力は使い方一つでひどく危険なことになりそうな予感がした。
「未来は……」
「無事だ。目さえ覚ませばすぐにでも連れて帰えれる。……さすがに俺たちのような大人の男だらけの中で目を覚ますのはかわいそうだろう?」
どこか冗談めかした言葉に、未来の状況がさほど深刻ではないのだとわかり、ほっとした。……の割には、千鶴が怒っている気がするが。
「あの、三波さん……怒ってます?」
恐る恐る告げた言葉に、千鶴が口元に笑みを浮かべた。人の笑い顔がこんなに怖いと思ったのは、生まれて初めてだ。
「アレは能力が発覚したばかりで、何かあれば絶対に直ぐに連絡しろと言っておいたし、勝手に動いてもいいと言ったつもりはない」
勝手に動いて、危険な目にあったことに怒っているのだろう。千鶴は冷たい、冷徹だと言われているが、本当は誰よりも奈々子のような能力者を心配し、支援してくれている。そして、出来るだけ被害の少ない道をいつも考えてくれているのだ。今回両親に知らせない、というのも今後の未来の状況をよくするためにはそうすることが一番いいと判断したからだろう。
「……未来に遠慮はいらないので、思いきり怒鳴りつけてやってください」
「そのつもりだ」
その声はぞっとするような冷たさを帯びていた。未来が目を覚ます頃にいったん逃げようか……千鶴にばれないように外に出よう、と心に誓った。千鶴は普段冷たいが、それでも怒ることはさほどない。ただし、彼を怒らせたら最後、地獄に落ちたほうがマシだと思う事も多々あるのだ。
0
あなたにおすすめの小説
魔法使いじゃなくて魔弓使いです
カタナヅキ
ファンタジー
※派手な攻撃魔法で敵を倒すより、矢に魔力を付与して戦う方が燃費が良いです
魔物に両親を殺された少年は森に暮らすエルフに拾われ、彼女に弟子入りして弓の技術を教わった。それから時が経過して少年は付与魔法と呼ばれる古代魔術を覚えると、弓の技術と組み合わせて「魔弓術」という戦術を編み出す。それを知ったエルフは少年に出て行くように伝える。
「お前はもう一人で生きていける。森から出て旅に出ろ」
「ええっ!?」
いきなり森から追い出された少年は当てもない旅に出ることになり、彼は師から教わった弓の技術と自分で覚えた魔法の力を頼りに生きていく。そして彼は外の世界に出て普通の人間の魔法使いの殆どは攻撃魔法で敵を殲滅するのが主流だと知る。
「攻撃魔法は派手で格好いいとは思うけど……無駄に魔力を使いすぎてる気がするな」
攻撃魔法は凄まじい威力を誇る反面に術者に大きな負担を与えるため、それを知ったレノは攻撃魔法よりも矢に魔力を付与して攻撃を行う方が燃費も良くて効率的に倒せる気がした――
神樹の里で暮らす創造魔法使い ~幻獣たちとののんびりライフ~
あきさけ
ファンタジー
貧乏な田舎村を追い出された少年〝シント〟は森の中をあてどなくさまよい一本の新木を発見する。
それは本当に小さな新木だったがかすかな光を帯びた不思議な木。
彼が不思議そうに新木を見つめているとそこから『私に魔法をかけてほしい』という声が聞こえた。
シントが唯一使えたのは〝創造魔法〟といういままでまともに使えた試しのないもの。
それでも森の中でこのまま死ぬよりはまだいいだろうと考え魔法をかける。
すると新木は一気に生長し、天をつくほどの巨木にまで変化しそこから新木に宿っていたという聖霊まで姿を現した。
〝この地はあなたが創造した聖地。あなたがこの地を去らない限りこの地を必要とするもの以外は誰も踏み入れませんよ〟
そんな言葉から始まるシントののんびりとした生活。
同じように行き場を失った少女や幻獣や精霊、妖精たちなど様々な面々が集まり織りなすスローライフの幕開けです。
※この小説はカクヨム様でも連載しています。アルファポリス様とカクヨム様以外の場所では公開しておりません。
異世界なんて救ってやらねぇ
千三屋きつね
ファンタジー
勇者として招喚されたおっさんが、折角強くなれたんだから思うまま自由に生きる第二の人生譚(第一部)
想定とは違う形だが、野望を実現しつつある元勇者イタミ・ヒデオ。
結構強くなったし、油断したつもりも無いのだが、ある日……。
色んな意味で変わって行く、元おっさんの異世界人生(第二部)
期せずして、世界を救った元勇者イタミ・ヒデオ。
平和な生活に戻ったものの、魔導士としての知的好奇心に終わりは無く、新たなる未踏の世界、高圧の海の底へと潜る事に。
果たして、そこには意外な存在が待ち受けていて……。
その後、運命の刻を迎えて本当に変わってしまう元おっさんの、ついに終わる異世界人生(第三部)
【小説家になろうへ投稿したものを、アルファポリスとカクヨムに転載。】
【第五巻第三章より、アルファポリスに投稿したものを、小説家になろうとカクヨムに転載。】
処刑された王女、時間を巻き戻して復讐を誓う
yukataka
ファンタジー
断頭台で首を刎ねられた王女セリーヌは、女神の加護により処刑の一年前へと時間を巻き戻された。信じていた者たちに裏切られ、民衆に石を投げられた記憶を胸に、彼女は証拠を集め、法を武器に、陰謀の網を逆手に取る。復讐か、赦しか——その選択が、リオネール王国の未来を決める。
これは、王弟の陰謀で処刑された王女が、一年前へと時間を巻き戻され、証拠と同盟と知略で玉座と尊厳を奪還する復讐と再生の物語です。彼女は二度と誰も失わないために、正義を手続きとして示し、赦すか裁くかの決断を自らの手で下します。舞台は剣と魔法の王国リオネール。法と証拠、裁判と契約が逆転の核となり、感情と理性の葛藤を経て、王女は新たな国の夜明けへと歩を進めます。
診察室の午後<菜の花の丘編>その1
スピカナ
恋愛
神的イケメン医師・北原春樹と、病弱で天才的なアーティストである妻・莉子。
そして二人を愛してしまったイケメン御曹司・浅田夏輝。
「菜の花クリニック」と「サテライトセンター」を舞台に、三人の愛と日常が描かれます。
時に泣けて、時に笑える――溺愛とBL要素を含む、ほのぼの愛の物語。
多くのスタッフの人生がここで楽しく花開いていきます。
この小説は「医師の兄が溺愛する病弱な義妹を毎日診察する甘~い愛の物語」の1000話以降の続編です。
※医学描写と他もすべて架空です。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる