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最終話
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退院をした日、望海は美弥子と一緒に拘置所の喜瀬真那人に面会に行くことにした。
その前に小休止、として喫茶店でお茶を飲んでいる望海の前に美弥子が一枚のCDを差し出してきた。
「何、これ……?」
軽く首を傾げた望海に美弥子が小さく笑う。
「喜瀬真那人がマリーネで試験演奏した時の録音CD。店長、顔見ても思い出さなかったけど、名前だけは覚えていたみたい。会いに行くって話したら出してきてくれたの。で、聞いてみた」
「どうだったの?」
「上手、ではあった。実力はあるけど……音に心がないんだよね。正確に、楽譜通りに音を奏でているけど、そこに心が伴ってないからまるで機械が演奏しているみたいだった。……あれだったら、わざわざ人を雇って生演奏する意味無いかも」
生演奏を売りにしているマリーネの店長としては、最高の判断をしたのだろう。でも、もし理由がそれなら、才能が無いとか実力不足とかじゃなく、音に色が無いというのなら、彼は逆恨みではなく克服する手段を考えたほうが建設的な気がする。
「実力があるなら、なんで……」
自分を信じればいいのに。信じて道を進んでいれば、感情は自ずとついてくるんじゃ無いか、とも思う。
「聞いてないんだ。……私はちょっと同情したけど」
「同情?」
「……マリーネを落とされた直後に当時通っていた音高を自主退学してるみたい。……マリーネで、演奏させてももらえない程度の実力じゃ、先がしれてるから、音高にいる意味なんて無い、というのが彼の母親の言葉。先生方は落とされた理由に何となく察しがついていて、彼の先生はその部分をどうにかしようとしていたところで、少しずつ感情を表に出せるようになってきたから、もうじき壁を越える、時間をあげて欲しい。彼と直接話をしたいと何度も通ったみたいなんだけど、結局会わせてはもらえなかったみたい。……彼自身もショックではあったけど、一年以内に見返してやるって当時のクラスメイトに話してたんだって。……で、その直後に退学でしょう?おかしいって先生に言いに行ったら、先生も会わせてもらえなかった、と語っていたみたい。その後一年以上、部屋に閉じ込められて出してもらえなかったみたい。喜瀬家の恥だって。……歪むよね」
望海は知らず知らずのうちに顔をしかめていた。そういう親がいるのは知っている。望海の実の両親だってそう言う人間だった。子供を愛さない親がいない、というつもりは無い。同じような親の元に生まれても、望海は恵まれていた。望海は、光流に拾われて、大切にしてくれる家族ができて、大切な友達が出来た。
「十九歳だし、彼はモデルガンだって聞いていたみたいだし、保護観察なんだけど……親元には返せないでしょ?どうすべきか迷ってるみたい。……だから、私と会うことで彼自身が自分で道を選べたらいいよね」
美弥子は本当にいい子だと思う。望海はこんな風に人を許せる強さがあればいいな、と心から願う。
「……望海」
公園でぼんやりと空を眺めていた望海の耳に聞き覚えがある声が聞こえてきた。入院中、ただの一度も見舞いには来てくれなかった。話を聞いたのも養父の「怒っていた」という一言だけだった。それ以後は望海自身も怖くて尋ねることができなかった。
光流は優しい、少なくとも望海にはとても優しい。怒った事も一度も無い。でも、過去に一度だけ彼が怒っているのを見たことがあった。望海に向けられたわけでは無い、その声が、視線が怖くて、すぐに部屋に逃げてしまった。次に会った時は普通になっていたけど、絶対に光流を怒らせない、と心に誓ったのをよく覚えている。あの目が望海に向けられるのが酷く恐ろしく感じた。
望海の横に腰を下ろした光流はぱっと見は怒っているようには見えなかった。
「一人?佐川さんは?」
ここでいう佐川さんは美弥子のことだろう。なぜ、美弥子の名前が出てくるのかわからない。二人は直接は知り合いじゃなかったはずだが。
「喜瀬真那人に面会に行っています。……なんで光流くんがここに……いるの?」
本当は一人で行かせるつもりはなかったが、美弥子がどうしても二人で話したい、と言っていたのだ。拘置所の近くの公園で待っているのが、望海が美弥子にだした妥協案だった。まさか、ここに光流が来るとは思っていなかった。退院することは話していたが、ここに来ることは話していなかったはずだ。
「佐川さんから連絡もらった。望海のことで話したいことがあるから今日の午後二時にここに来て欲しいって。まさか、本人がいるとは思わなかったけど」
「……美弥子、光流くんの連絡先知って……?」
「佐川美弥子さん、佐川未来、榊原の経路だな」
光流は怒っているようには見えない。淡々とした口調で望海の問いに答えてくれる。ただ、それがどことなく恐ろしく感じた。いつもと変わらないように見えて、光流は全くこっちを見ない。「人と話す時は、ちゃんと目を見て話しなせ。そうしたら、どんなつたない言葉でも気持ちが伝わる」と望海に教えてくれたのは光流だった。その光流がこっちを見てくれない。
「光流……くん……」
掠れる声で光流を呼び、強く腕を引く。不意の衝撃に驚いたのか、光流は驚いたように目を瞬き、望海を見る。
「ごめん……なさい……。もう無茶しないから、いくらでも怒られるから……だから、こっち……見て……」
光流がこっちを見ないのがまるで望海の存在を無視しているみたいで、望海なんていないと思っているみたいで……それが酷く怖かった。また、あの日々に戻るのが怖い。誰にも相手にされず、まるで空気のような、そんな存在に戻りたくない。
驚いたように目を見張った光流が軽く目を瞬いた。
「望海。無事で、よかった」
小さく呟いた光流が優しく望海の頭を撫でてくる。
たったそれだけで涙が出るくらいホッとした。
「望海、お前がカメラが大切だということは知っているし、それが望海のようなタイプのAria能力者の特徴だということも、嫌という程知っている。でも、カメラは修理できるけど、死んだら二度とカメラを握ることもできない」
光流の小さな言葉に望海は小さく頷いた。今回は運よく助かったが、下手したら死んでいた可能性も、二度と腕が動かなくなっていた可能性もあった。それを病院の先生に聞いた時ゾッとした。カメラを守ったのは何か考えがあったわけではなく、本当に衝撃的な行動ではあったが、そのせいで二度と写真が撮れなくなったら、と考えると生きた心地がしない。
「私、もう無茶はしない……二度とカメラが持てなくなるのは嫌だから……。ごめんなさい」
「本当に頼むよ。……来週から軽井沢だろう?」
「行ってもいいの?」
今回の件で外出禁止令を出されても文句は言えない。もっともそうなったら最大限戦うつもりだが。
「先生も完治してると言っていたから。でも、次に無茶したら本当に外出禁止令出すからな」
ギロリと睨まれ、望海は慌てて頷いた。
「しない。絶対に無茶しない!光流くん、ありがとう」
パッと笑みを浮かべた望海に光流が優しい笑みを浮かべてくれた。
「……私も、美弥子も、恵まれているね」
「ん?」
「心配して、本気で怒ってくれる人がいる」
「ああ、そうだな。お前も問題だけど、あの子も大概だったからな。……家族からもだけど、ピアノの師やお姉さんのお店の常連さんからもこっぴどく叱られたらしい」
怒ってくれる人がいる、それって本当に幸せなことなのかもしれない
その前に小休止、として喫茶店でお茶を飲んでいる望海の前に美弥子が一枚のCDを差し出してきた。
「何、これ……?」
軽く首を傾げた望海に美弥子が小さく笑う。
「喜瀬真那人がマリーネで試験演奏した時の録音CD。店長、顔見ても思い出さなかったけど、名前だけは覚えていたみたい。会いに行くって話したら出してきてくれたの。で、聞いてみた」
「どうだったの?」
「上手、ではあった。実力はあるけど……音に心がないんだよね。正確に、楽譜通りに音を奏でているけど、そこに心が伴ってないからまるで機械が演奏しているみたいだった。……あれだったら、わざわざ人を雇って生演奏する意味無いかも」
生演奏を売りにしているマリーネの店長としては、最高の判断をしたのだろう。でも、もし理由がそれなら、才能が無いとか実力不足とかじゃなく、音に色が無いというのなら、彼は逆恨みではなく克服する手段を考えたほうが建設的な気がする。
「実力があるなら、なんで……」
自分を信じればいいのに。信じて道を進んでいれば、感情は自ずとついてくるんじゃ無いか、とも思う。
「聞いてないんだ。……私はちょっと同情したけど」
「同情?」
「……マリーネを落とされた直後に当時通っていた音高を自主退学してるみたい。……マリーネで、演奏させてももらえない程度の実力じゃ、先がしれてるから、音高にいる意味なんて無い、というのが彼の母親の言葉。先生方は落とされた理由に何となく察しがついていて、彼の先生はその部分をどうにかしようとしていたところで、少しずつ感情を表に出せるようになってきたから、もうじき壁を越える、時間をあげて欲しい。彼と直接話をしたいと何度も通ったみたいなんだけど、結局会わせてはもらえなかったみたい。……彼自身もショックではあったけど、一年以内に見返してやるって当時のクラスメイトに話してたんだって。……で、その直後に退学でしょう?おかしいって先生に言いに行ったら、先生も会わせてもらえなかった、と語っていたみたい。その後一年以上、部屋に閉じ込められて出してもらえなかったみたい。喜瀬家の恥だって。……歪むよね」
望海は知らず知らずのうちに顔をしかめていた。そういう親がいるのは知っている。望海の実の両親だってそう言う人間だった。子供を愛さない親がいない、というつもりは無い。同じような親の元に生まれても、望海は恵まれていた。望海は、光流に拾われて、大切にしてくれる家族ができて、大切な友達が出来た。
「十九歳だし、彼はモデルガンだって聞いていたみたいだし、保護観察なんだけど……親元には返せないでしょ?どうすべきか迷ってるみたい。……だから、私と会うことで彼自身が自分で道を選べたらいいよね」
美弥子は本当にいい子だと思う。望海はこんな風に人を許せる強さがあればいいな、と心から願う。
「……望海」
公園でぼんやりと空を眺めていた望海の耳に聞き覚えがある声が聞こえてきた。入院中、ただの一度も見舞いには来てくれなかった。話を聞いたのも養父の「怒っていた」という一言だけだった。それ以後は望海自身も怖くて尋ねることができなかった。
光流は優しい、少なくとも望海にはとても優しい。怒った事も一度も無い。でも、過去に一度だけ彼が怒っているのを見たことがあった。望海に向けられたわけでは無い、その声が、視線が怖くて、すぐに部屋に逃げてしまった。次に会った時は普通になっていたけど、絶対に光流を怒らせない、と心に誓ったのをよく覚えている。あの目が望海に向けられるのが酷く恐ろしく感じた。
望海の横に腰を下ろした光流はぱっと見は怒っているようには見えなかった。
「一人?佐川さんは?」
ここでいう佐川さんは美弥子のことだろう。なぜ、美弥子の名前が出てくるのかわからない。二人は直接は知り合いじゃなかったはずだが。
「喜瀬真那人に面会に行っています。……なんで光流くんがここに……いるの?」
本当は一人で行かせるつもりはなかったが、美弥子がどうしても二人で話したい、と言っていたのだ。拘置所の近くの公園で待っているのが、望海が美弥子にだした妥協案だった。まさか、ここに光流が来るとは思っていなかった。退院することは話していたが、ここに来ることは話していなかったはずだ。
「佐川さんから連絡もらった。望海のことで話したいことがあるから今日の午後二時にここに来て欲しいって。まさか、本人がいるとは思わなかったけど」
「……美弥子、光流くんの連絡先知って……?」
「佐川美弥子さん、佐川未来、榊原の経路だな」
光流は怒っているようには見えない。淡々とした口調で望海の問いに答えてくれる。ただ、それがどことなく恐ろしく感じた。いつもと変わらないように見えて、光流は全くこっちを見ない。「人と話す時は、ちゃんと目を見て話しなせ。そうしたら、どんなつたない言葉でも気持ちが伝わる」と望海に教えてくれたのは光流だった。その光流がこっちを見てくれない。
「光流……くん……」
掠れる声で光流を呼び、強く腕を引く。不意の衝撃に驚いたのか、光流は驚いたように目を瞬き、望海を見る。
「ごめん……なさい……。もう無茶しないから、いくらでも怒られるから……だから、こっち……見て……」
光流がこっちを見ないのがまるで望海の存在を無視しているみたいで、望海なんていないと思っているみたいで……それが酷く怖かった。また、あの日々に戻るのが怖い。誰にも相手にされず、まるで空気のような、そんな存在に戻りたくない。
驚いたように目を見張った光流が軽く目を瞬いた。
「望海。無事で、よかった」
小さく呟いた光流が優しく望海の頭を撫でてくる。
たったそれだけで涙が出るくらいホッとした。
「望海、お前がカメラが大切だということは知っているし、それが望海のようなタイプのAria能力者の特徴だということも、嫌という程知っている。でも、カメラは修理できるけど、死んだら二度とカメラを握ることもできない」
光流の小さな言葉に望海は小さく頷いた。今回は運よく助かったが、下手したら死んでいた可能性も、二度と腕が動かなくなっていた可能性もあった。それを病院の先生に聞いた時ゾッとした。カメラを守ったのは何か考えがあったわけではなく、本当に衝撃的な行動ではあったが、そのせいで二度と写真が撮れなくなったら、と考えると生きた心地がしない。
「私、もう無茶はしない……二度とカメラが持てなくなるのは嫌だから……。ごめんなさい」
「本当に頼むよ。……来週から軽井沢だろう?」
「行ってもいいの?」
今回の件で外出禁止令を出されても文句は言えない。もっともそうなったら最大限戦うつもりだが。
「先生も完治してると言っていたから。でも、次に無茶したら本当に外出禁止令出すからな」
ギロリと睨まれ、望海は慌てて頷いた。
「しない。絶対に無茶しない!光流くん、ありがとう」
パッと笑みを浮かべた望海に光流が優しい笑みを浮かべてくれた。
「……私も、美弥子も、恵まれているね」
「ん?」
「心配して、本気で怒ってくれる人がいる」
「ああ、そうだな。お前も問題だけど、あの子も大概だったからな。……家族からもだけど、ピアノの師やお姉さんのお店の常連さんからもこっぴどく叱られたらしい」
怒ってくれる人がいる、それって本当に幸せなことなのかもしれない
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