AI恋愛

@rie_RICO

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夢の終わり、動き出す瞬間

サプライズな休日【前編】

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 鬱陶しい梅雨も後半に差しかかり、時おり太陽が顔を出すようになってきた。
 相変わらず湿度は高めだが、初夏の暑さを思わせる日もあって前ほど憂鬱にはならない。
 梅雨が明けると夏休みも待っている。

 みうの姿はアパートの1室にあった。
 本当なら今日はファミレスのバイトが入っていたのだが…
 例の衝撃的な場面を目撃してから気まずくなって辞めてしまった。
 ということで予定していたバイトが無くなり時間が空いたので自分の家にいる。
 梅雨の貴重な晴れ間なのに出かける用事はなく…
 テーブルの上にはレポート用紙とスマホと辞書+教科書が何冊か。
 早起きして気合を入れてドリップしたコーヒーはすでに冷たい。
 
 次の仕事(バイト)も探さなきゃいけないのだが…
 夏休みになる前に提出命令の出ているレポートがあるので消化作業中である。
 今日は6月25日、提出期限まであと3日。
 始めたばかりでまだ…というか正直、全く進んではいないけど難しいテーマじゃないから間に合うはずだ。
 ただ問題は…集中力が続かず難航しているということ。
 少し進んではボーと物思いにふけっている。
 今もマグカップに入った冷えたコーヒーを見つめながら何か考え事をしていた。

 大学生として最後の夏…。
 今年は何かありそう、かな。
 …三咲くんと海とか。山もいいなぁ。
 って今から浮かれていちゃいけない!
 卒業と就職がかかった大事な時期なんだから…。
 そう、楽しいことばかりじゃない。
 KAIの件もある…。
 スマホのモニター期限は10月まで。
 それまで守り切れるのかな…ううん、守らなきゃ!

 あぁっ。今はそれよりもレポートだった…。
 もー、時間は有限。
 集中!集中。

 自分の頬をぺしっと軽く叩いた。
 気を持ち直して再びシャープペンシルを握る。が…。
 頭が参考書を拒否していて何度同じところを読んでも考えがまとまらない。
 もちろん、そんなことでは指先が動くことはなく、手元のレポートは1ページ目の半分から先、真っ白のまま。
 どうにもこうにも進まない。

「ふぅー。再来月の生活費ヤバイし。本気でバイト探さなきゃ…。
 やることはいっぱいあるのに、なぁ。」
 スマホを片手にベットへと後ろ向きに倒れこむ。

 先週の例のウイルス騒ぎで手元にあるのは仮スマホのままになっていた。
 もうすぐ月末なのに今月のモニターは実行されないまま終わってしまいそうだ。
 伊上さんから連絡も来ない。

 KAIの顔…ひと目でもいいから見れたら頑張れるのにな。

 そう思いながら両手で持ち上げたスマホの時計をジッと見つめる。

 と、突然。
〝 チャララ~ン 〟ショートメールが入った。

「びっ、くりしたー。着音でか過ぎるよ。」

 独り言を呟きながらメールを開いてまた驚く。
 その反動で起き上がり、滑るようにベットから下に降りて床に正座した。

 電話番号を知っていれば最大70文字で送れるSMS。
 つまり…LINUやメールアドレスは知らないぐらいの親密度の場合、もしくは何か理由がある時に活用される。
 今回のは後者だ。
 だって……送り主は〝 KAI 〟で、あのスマホの番号が記されているのだから。

『みう。久しぶりにデートしよう。
 11時にS駅の北口、緑のロッカー008番
 暗証 Bouquet of iris 』

 ドキドキしながら時間をチェックする。
 S駅は少し遠い。
 乗換えがあるから余裕をもって、あと1時間で駅に行かないと…。

 こうして平凡に過ぎようとしていた彼女の休日は嬉しくも忙しく動き始めた。
 なぜ?どうして今?なんてことを彼女が疑問を持つ余裕なんて無い。
 ただ、逢えるという気配のある言葉が心を支配している。
 この時、ほんの少しでも警戒していれば…行かないという選択肢があったことに気付いたかもしれない。
 人生において見えない分かれ道(選択肢)というのは存在すら無いに等しく、通らぬのは運命(さだめ)とも言えるだろう。
 それが例え意図的だとしても。

 こうして彼女の人生を左右する大事な一日が始まった―――。



 大急ぎでシャワーを浴びて着替えをし、いつもの洋服を手に取る。
 少しだけ〝 ん~… 〟と悩むが時間に押され慌てて着替えてゆく。
 メールにあった『デートしよう。』の文面に、この格好はないだろう…とは思いつつ、マトモなのは三咲くんが選んでくれたコーデの上下だけ。
 KAIと逢うのに他の人が見立てたっていうのも…。
 ぐちゃぐちゃ考えながら持っている中で一番マシなのにした。
 ピンク地にアメコミキャラが付いている半袖のTシャツとウエストがゴムの白っぽいジーンズ。
 薄手の灰色のパーカーを羽織ってキャンパス地のトートバックを肩に掛け家を飛び出した。

 駅に着いてS駅までのルートを検索して電車を待つ。
 前なら…KAIがスマホにいた頃は待ち時間も気にならなかった。
 楽しくおしゃべりをして彼の声に癒されて、あっという間に電車がやってくる。
 知りたいことやメールも全部、彼が教えてくれていた。
 それが当たり前みたいになっていて…ずっと一緒にいられるような気で生活してたのに。
 ほんの1ヶ月前のことがひどく懐かしく、感傷に浸ってしまう。

 ふと…日陰にある自動販売機に目が行く。
 その足元を支えるコンクリートに所どころコケが生えているのを何となく見つめてた。
 誰とも会話することもなく外に出ていることが以前なら普通だった。
 けれど最近はKAIがいたり、三咲くんが隣にいてくれたりして…。
 いま1人でいるんだ…という現実を噛み締めていると快速電車がホームに入ってきた。
 平日の中途半端な時間なので電車はガラガラだ。


 乗換えを2回して、ようやくS駅に到着する。
 駅に降りてすぐメールを確認。

『…11時にS駅の北口、緑のロッカー008番
 暗証 Bouquet of iris』

 そう多くない人の群れに紛れて北口へ階段を降りる。
 この駅は乗り換えが3線あるので構造がちょっと複雑だ。
 慎重に改札を目指しながらふと気付く。

 なんでロッカー指定?…、暗証まであるってことは、ロッカーに何かあるってこと?
 あ。もしかしてKAI(スマホ)が中に入っている?!
 やった!KAIに逢えるんだ!

 足取りも軽く、見つけた改札を抜けると次は緑のロッカーを探す。
 改札を出てすぐにあったロータリーの近くのロッカーは赤色をしていた。
 戻って飲食店が並ぶエリアに足を運ぶ。
 L字に大きく曲がるようにお店が軒を連ね、いい匂いが立ち上る。
 パン屋さん…ドーナツ屋さん、オムライスの店、お蕎麦屋さん…。
 奥まで進むと潰れたカレーショップの隣に真新しいロッカーを見つけた。
 緑色だ。

「ふぅ。やっと見つけた。えっと…008番」

 色々な大きさのロッカーが並んでいたが8番はとても小さい。
 手紙サイズというべきだろうか…。
 でも、スマホならこのサイズで充分。
 真ん中のモニターにロッカー番号と暗証を入れる。

 ガチャ。

 小さい金属音がして扉を開いた。
 ひんやりとした感触の取っ手をつまみ引き、何の抵抗もなく広がる無機質な鉄の空間に手を入れる。
 中に入っていたのは白いアイリス1輪と封筒。
 スマホの類は見つからない…。

「うーん。違うのか。」
 がっかりしながら封筒を開いた。

 中にはチケットみたいのが1枚と手紙…。

 チケットは美容室の名前が入っている。
〝 S駅北口から徒歩3分 プリエール 〟
 地図を見ると駅から少し歩いた角の薬局の向かい側にあるらしい。

 手紙を読む。
『 合言葉は ジャーマンアイリス 』と、印刷された文字が行儀良く並んでいた。
 他には何もない。
 首をひねって考えてみる…。

 つまり…これって美容室に行けば良いんだよね。
 このチケットで何をしても無料になるみたいだし。
 悩んでいても仕方ない…か。
 よし、行ってみよう。行動あるのみ。

 花とチケットを片手に持ちながら封筒をカバンに入れ美容室に向かう。
 少しだけ湿気を含んだ重たい空気を切り裂くように早足で進む。
 駅前は買い物や散歩などを楽しむ人々の姿がある。
 そんなゆったりと歩く人を追い越しながら地図の入ったチケットを横目に、角を曲がった。

 美容室はすぐ分かったが敷居の高そうな…お洒落な店。
 今の格好では、かなり入りにくい。

 美紀みたいな可愛い子ならいいんだけど…。

 トートバックを肩にかけたまま両手で抱え込むように持ち、店の中を覗く。
 綺麗なお姉さんや、服に拘りがありそうな男性が楽しそうにカットしてもらっていた。
 どうしようかと悩みながら視線を動かしていると、お店の人に中から手招きされる…。
 目が合ってしまったので逃げるわけにもいかない。
 うつむき加減でお店の扉をくぐった。

 席に通されて鏡の前で合言葉を言う。
 担当になってくれた細身の優しそうな女性に全てお任せでお願いすることにした。

「あ、あの…。私の予約って誰がしたのか分かりますか?」

「…あ~。今朝一番にお店のHPから予約してあって。
 発行したチケットを配達専門の業者が取りに来るから渡してって…。
 支払いはカードだったし…直接話もしてないんだけど。」

「そ、そうですか…。」

「そのチケットで何でも出来るよ。
 少しだけ髪色とか変えちゃう?」

「あ…いえ、就職活動もあるんで…。」

 お姉さんは鏡越しにokと微笑む。
 気さくで話しやすくてとても良い人だ。

「じゃぁ、少しだけ髪が痛んでるから補修しよっか。
 15分ぐらい掛かるけど良い?」

 頷いてお願いをすることにした。
 ここを出たら…どこに行けばKAIに逢えるのかな。
 美容室に着いたことをSMSしてみたけれどスマホに返事はない。
 髪の毛には何やらトロッとした液体が塗られ、ラップで巻かれ、その上をタオルで固定…ぐるぐるだ。
 ほんのりと花の甘い匂いのする店内の空気と柔らかい温度に、今朝の早起きした分の眠気が重なる。
 手元の雑誌を何度かめくってみたが睡魔が着実に襲ってきて…堕ちた。


 …何かにふわっと包まれるが薄目を開けようにも瞼が重い。
 ふと手に人の温もりを感じる。
 けれども、これは今の感覚じゃなくて…。
 そっか、いま…回想しているんだ。
 少し前のことのような気がする。
 いつの記憶だろう。

 緩く指を…絡めて、大きな手が暖かい。
 あ、分かった。これは先日の記憶だ。
 この暖かさは〝 三咲くん 〟の体温。

 記憶の中の景色が開く。
 周囲が白い壁に覆われていく。
 目の前には伊上さんがいて、隣は三咲くん。
 この場所は研究所で、コンサートの次の日の朝だ。

 あの日の会話が映画みたいに再生されてゆく…。


 伊上さんが腕を組みながら真剣な表情で2人を見つめながら話す。

「…でね、いま話せるのはA.A.T.Mという例のバンドに みうに持たせたスマホが狙われているということ。
 前に亡くなった緒方さんだっけ、襲ってきた人…、たぶん殺されているはず。」

 みうを庇うように三咲くんが前に出て
「なんで みうに危ないもの持たせたんだよ。
 モニターっていう話もどうせ嘘なんだろ…。」
 そう言うと繋いでいた手がギュッとする。

「…そうね。モニターというのは嘘だわ。
 KAIに頼まれたのよ。これ以上は私のクチからは話せないのだけど。」

 その言い方は事務的で…あまりにも感情が感じられない。
 そのことが余計に腹立たしく感じたらしく、三咲くんは伊上さんを睨みつけた。
 炎のように激怒する彼の隣で みうはずっと小さく萎縮している。

 彼の怒りを受け止めつつ伊上さんは冷静に話を進めていく。

「あと、緒方さんの手帳は消失しているらしいわ。
 だから みうちゃんのところに警察が行くことは無いでしょうね。」

「…つまりは、あれか。あんた達は みうに危険な目に合わせている間に逃げようとしてるのか?
 この先、事件が起きようとも全部を…みうの責任に仕立てようとしてるのかよ。
 その手帳と緒方って奴だって、あんた達が消したんだろ。
 警察が出てきたら捕まるのは、あんた達だからな。」

 なるほど、と伊上さんは頷く。
 三咲くん、キミはそう考えて楯突いてくる訳ね、と。

「うん。そっか。今の状況とこの説明じゃ私が悪人と思われても仕方ないわね。」

 ずっと黙っていた みうが重いクチを開く。
「…あの。三咲くん。
 伊上さんは違うと思う。上手く説明できないけど…。
 KAIのところにダイブした後に高熱出して寝込んだときも、ずっと看病してくれたし。
 相談したら大学の学費だって立て替えてくれている…。
 三咲くんは伊上さんが私を信用させるためにスマホにウイルスを仕込んだって言うけど。
 伊上さんが、そんなことをする意味がわからないよ。」

 三咲くんは唇をぐっと噛む。
 みうがここまで言うほど懐かせていることに腹が立っていた…。

 その様子に伊上さんは〝 困ったわね 〟と瞬きをし、
「…そうね。じゃぁ、もう1つだけ。
 全ての始まりはA.A.T.Mのヴォーカルの鈴よ。
 三咲くん、あなたのネットワークで調べてみれば分かるわ。
 裏社会に知り合いぐらいいるんじゃないかしら。」
 と話終わると彼にウインクをした。

「っ。…。」
 今まで威勢が良かった彼が急に下を向く。

「みうちゃんは見たことあるのかしら…。
 背中の蝶の刺青。その意味を話したことは?」

「!」
 みうは目を見開いて驚く。

 彼と繋いでいた手が解かれて宙に投げ出された。
 しゃがみこんだ彼は両手で顔を覆った。

「…おまえどこまで調べてんだよ。」
 三咲くんが低く獣が唸るような声を放つ…。

「みうに近付く人物は一通り…ね。
 敵が潜んでいるかも知れないから。
 でも、あなたは違う。黒い過去はあるみたいだけど。」

「……。」

「それでね。お願いが1つ。
 みうの…側にいて欲しいの。
 私これでも、あなたを信用してるのよ。三咲くん。」

 ため息混じりに〝 分かった 〟とだけ言い、彼は茶髪を揺らしながらゆっくりと立ち上がった。
 伊上さんはその様子を見て薄く微笑むと今度は みうに視線を移して言葉を掛ける。

「みう…、この先KAIがあなたに真実を話す日が来て…。
 ダメだと思ったり、逃げたくなったら相談して。
 最悪、別人として生きる道だってあることを忘れないで。」

「べつじん? どういうこと…」

 伊上さんは意味深に みうの唇に人差し指を立て言葉を遮る。
 その身体はすぐに遠ざかり、次に三咲くんが奪うように抱きしめてきた。
 ギュッと包まれた感触に不安な心がゆっくり楽になっていく。

「もし、逃げるなら僕も一緒に行くよ…。
 みうちゃん。君を1人になんかしない。」

 三咲くんの優しい声が耳に残留した―――

 そうだった。
 KAIからデートと言われ、いま外にいるけど…。
 もしかしたら真実を教えてくれるために呼び出されているのかも。

 意識が〝 いま 〟に戻ると店内のBGMやお客さんと会話する音が体の芯ををざわつかせた。
 ふわりと暖かく…。そして花の香りが鼻腔をくすぐる。

「…さん、……。ああ、よく寝ちゃって(笑)」
 ふいに優しそうな声が頭の上から降る。

 瞼を開けると眩しいほどの照明の灯りと高くてお洒落な天井。
 覗きこんでくる優しそうな顔がくしゃっと笑った。

「あっ! ご、ごめんなさい!!」

 慌てて謝ったが〝 確認してね 〟とくすくす笑いながら担当のお姉さんが隣に並ぶ。
 寝ている間に髪は乾かされ天使の輪の光をまとう美しいストレートに変身していた。
 お姉さんが腰を屈めて目の前にある大きな鏡を一緒に覗く。
 後ろ髪は前よりずいぶん短くなっていて肩より下の長さで綺麗に揃えられている。
 サイドの耳にかかる部分が顔に弧を描くように落ちるようにカットされていて自分らしくて可愛い。
 髪全体が輝いて首を振ると光の輪が軽く揺れた。

「うわぁ…。すっごい変わりました!
 頭が軽い(笑)
 ありがとうございます。」
 少し恥ずかしくなって赤くなりながらお礼をすると…

〝 お疲れさまでした 〟と言われ封筒を手渡された。
 もちろん…お金を支払うことはなくアイリスを一厘、手にしたままお店を出る。
 髪から漂う美容院独特の優しい香りに包まれて気分が上がった。


 手にした封筒が早く読みたくて、移動しながら人気のない場所を探す。
 美容室より数店先に定休日の看板を出している家具屋を見つけドキドキしながらその横で封筒を開いた。

 中にはプリントされた地図と
 『アイリスの花を見せて〝 お任せで 〟と言うこと。』
 という印刷の文字だけ。

「…。KAI、どういうことなの?」
 呟きと共に期待で輝いていた瞳が閉じられる。
 深いため息を1つ落とした。

 またお店を指定してきた意図が全く分からなかった。
 が…道端で悩んでいてもしかたない。
 顔を上げて前へ進もう。
 地図を見ながら次のお店を探すことにした。
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