凡人ニートと異世界能力 〜ユニークな仲間達〜

凡人ニートとユニーク生活

凡人ニートと異世界生活

2056年ーー
アニメや漫画とかである話だ。
主人公が死んでしまって女神に魔王討伐を頼まれ異世界転生(いせかいてんせい)。
だが、実際には異世界転生などはこの技術が進んだ世界では科学的にはあり得ないとされている。しかし過去や現在では次元の歪(ゆが)みで未来に行ったり。
地球外生命体を見たりと様々な不思議体験(ふしぎたいけん)がある。
科学では証明できない事もあるのだ。
この進んだ世の中でも異世界転生などは夢では無いのかもしれない。
俺はそんなことを考えながらゲームをしていた。
異世界転生　・・・夢かな。
ゲームに飽きた俺は暇潰しに動画を見た。
俺の推しアニメやゲームの攻略動画を見ていると
新作のRPGゲームが発売という広告があった。
『異世界を攻略して姫を救い出せ!』
なんともありきたりな設定。
だが・・・。面白そうだ。ユニークスキルを駆使して魔王討伐を目指すRPG
明日発売・・・よし！買いに行こう！!





翌日
今日は雲一つ無い快晴だ。
何日前だろう。外に出たのは。太陽が眩しい。いつもは暗い部屋でパソコンとにらめっこをしていた俺に日光は自宅警備員の敵だ。
俺は日光と戦いながら近くのゲーム専門店(せんもんてん)に向かった。
普通なら家でネット注文するが、発売を知ったのが昨日だから
早くプレイしたかったのと初回限定版を手に入れるためだ。
初回限定版には可愛いヒロインのワンピースフィギアが貰える。
フィギアは絶対いるよな。さっき動画を見ていたらヒロイン可愛かったし。
俺は少しニヤニヤしながらクラクラして歩きようやく店に着いた。


まぁ。なんと言うか、行くのが遅れたせいで
既に長蛇の列が出来ていた。並んでいる人は外人やおっさんばっかりだ。
今日は平日だから、中高生は来れないしな。
何で休日にしなかったんだろう。
と言うか長蛇の列を目の前にして既に帰りたくなったが・・・・・・フィギアとゲームの為だ。
俺は仕方なく大行列に並んだ。






近くの飲食店が会社員で賑やかになった頃、ようやく俺の順番がきた。
そして俺は9800円で限定版を購入して早く帰ることにした。


疲れた…やはり失敗だ。ゲーム機は充電が切れてずっと立っていて疲れたし…。
変な男に絡まれたし順番抜かす外人も居たし・・・。
…まぁ何はともあれゲーム機は手に入れし結界オーライか・・・。
俺はまた、日光と戦いながら急いで家に戻った。


ーー誰も居ない家に帰って来た。
親は共働き。妹は学校だ。俺は高校で友達も出来なく
学校に飽きたから引き籠っている。
俺は玄関扉を開き手を洗わずに自分の部屋に戻った。
さっきの買った箱を開けフィギアを出しスカートの中を覗き飾った。
そしてゲームソフトを出して、ゲーム機に挿入(そうにゅう)しプレイした。
ゲームを始めたら画面が砂嵐(すなあらし)になった。
何だ?いきなりバグか？俺はソフトを抜こうとしたら画面が戻った。
戻ったか・・・。俺は名前を決めて、ストーリーを進めた。
そして、画面に映ったのは真っ暗な部屋で椅子に縛(しば)られた
女の子が座っていた。
「この世界は今、突如現れた魔王によって侵略(しんりゃく)されてしまいました。
この世界には勇者が必要です。」
ストーリーが始まった。予想どうりありきたりな設定だ。
だが面白ければ問題ない。
「さぁ選ばれし勇者。魔王を倒して私を救い出してください！」
やっと冒険が始まる。すると画面が強い光を出した。
「うおっ!」
目の前が真っ暗になった。
ーー初心者の街(ハップ)。
目を開けると平和そうな街に居た。子供達が川で水遊びをして
革装備を来た男と女が楽しそうに話していた。
どこだここ？異世界か・・・?俺は自分の頬をつねってみた。
・・・・痛い。夢じゃ無いのか・・・
と言うことは本当に異世界か。
これからどうしよう・・・。俺は腕を組んで考えているとポケットに何か入っていることに気付いた。【冒険者手帳(ぼうけんしゃてちょう)】と書いている。
なんだこれ。俺は冒険者手帳のページを読み進めるとスキル一覧と言うページ
があった。ユニークスキル【創造者(そうぞうしゃ)】
創造者?名前から察するに想像して物を作る能力か。
あ、詳細があった。『自分が触ったものを創造して生み出す事が出来ます。
しかし金(エネミー)や食料は作れません。そして作った物は封印が施(ほどこ)され貴方しか使用することが出来ないようになっています。』
強いが使いこなすのは時間がかかりそうだな。
俺はこの先のことに不安を覚えながらも胸をドキドキさせていた。