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凡人ニートとユニーク生活

ポンコツプリーストとポンコツ能力

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「え、えっと、触ったものを再生する能力って具体的には・・・」
まだ状況がいまいち分かっていない俺はそのプリーストに質問した。
「そのまま!物に触れば強制で・・・例えば、壊れた物を道具に触れば・・・このように元どうり。」
女は近くにあった壊れたほうきを触って見せた。
すると綺麗に新品のような形になった。
「他にも生き物に触ればこれもまた怪我が治り元どうり。・・・あ、でも食べ物は例外だけどね」
なるほど・・・。道具に触れば修繕費もかからない。生き物に触れば怪我も癒える訳か・・・
「あ、あと触った相手に【攻撃威力増加】エフェクトが付くわよ」
魔力を使わずに回復、エフェクト付きか。
「で、でもね・・・私モンスター研究を趣味でやっていてモンスターを
見つけたらすぐに触っちゃうのよ…。だからモンスターを再生させてしまうのよ。」
あーヤバイコイツバカだ。触らない努力をしろよ。
俺は心の中でツッコミを入れて女の肩に手をポンと置き言った。
「よし頑張れよ。」
「捨てないでよ!」
そう言って逃げようとする俺の服を引っ張る女。
プリーストのクセにモンスター再生とか…!意味ねーじゃん!
俺がそう思いながら必死で逃げようとしていると女は突如手を離した。
ようやく諦めたかと思い女の方を見ると女はその場に立ち尽くし下を向いていた。
「私ね。モンスター研究をしているって言ったでしょ? でねモンスタースキルも手に入れることにも成功しているのよ」
プリーストの女は不敵な笑みを浮かべて近付いてきた。
「お、おい何する気だ!や、やめろー!!」
俺が全力で制止を促していた。だがそんな俺の願いは届かず・・・
「【衣類消化液】!」
は? 
女がスキルを使って数秒後、俺の服が徐々に溶けてきた!
「こんなスキル何で覚えてるんだよ!」
「何となくよ」
ヤバイコイツ怖い。何となくで覚えねーだろ!?
俺はそう思っていたがここは異世界だそう言うのが普通なのかもしれん。
俺がそんな事を考えていると女は手の平を俺に向けて言った。
「パーティーに入れてくれないと粘液追加するわよ」
何だコイツ!!
取り合えず俺は謝ることにした。
「スマン!これからもよろしく!!」
頭のおかしいプリーストが仲間になった。




はぁ~…。さっきの女と言い夢弓と言い…この先が不安だ。
俺はギルドのテーブルで突っ伏して落ち込んでいた。
と言うかさっきの女の名前聞いていなかったな。
俺は向こうで晩飯を楽しく食っているプリーストと夢弓の元へ向かった。
「なあ、お前って名前何だ?」
「私はセシリアって名前だけ・・・ど・・・?」
セシリアは俺の後ろを見て驚いている。
おい、待て。そう言うのは大体体のゴッツイ男が居たりするパターンか!?
「お、おい。どうしたんだセシリア。後ろを見て・・・」
俺はそう言いながら少しの前に歩いて逃げようとしていた。
「おい、待ってくれ」
後ろから女の声が聞こえてきた。
また頭のおかしいのとは関わりたくないのだが!?
俺は仕方なく恐る恐る後ろを見るとトゲだらけの鎧を纏った女が居た。
「この張り紙を見たのだが・・・」
パーティー参加希望のの方でしたか・・・
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