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凡人ニートとユニーク生活

影の幹部と最強スキル

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扉を開くと人形の影が居た。影が立っている。コイツが魔王軍の幹部か?
「おい、お前が幹部か?」
「ご名答!我こそが地獄から来た大悪魔…!影魔だ!我を倒して莫大な報酬を
仲間を取り戻すが良い!」
何か一人で盛り上がっている変なのはほっといて、あいつらはどこにいった?
最上階に居るって言ってたんだが…。
「おい、仲間はどこだ…?」
「あぁあいつらは地下室に居るぞ?」
は?
「最上階に居るって…」
「ふん、嘘に決まって要るだろうが!バカか。」
コイツ…。だが地下室に居るならここにいる必要は無い。
俺とエルは部屋から出ていこうとした。
バンッ!!扉が勢いよく閉まった。
「おい、開かないぞ!…おい、クソ悪魔!開けろ!」
「開けるか。…我を倒してから行くが良い。」
はぁ~めんどくせ~…。
「【ポイズンスワインプ】!!」
俺は不意打ちで影を沼魔法で引きずりこんだ。
俺達は部屋から出ようとしたが開かない。何でだ?倒したはずだぞ?
「エル何か出る方法はわからないか…?」
エルが居なくなった。さっきまで隣に居たのに…。
当然この部屋からは出ることは出来ない。と言うことは…!!
「ふっ!?」
俺の足元から影が出てきた。俺は素早く避けた。
足元にあった影は姿を変え人形に戻った。
「我は影に潜り込むことが出来るから沈めることは出来んぞ。」
「エルはどこにやった?」
影魔は不敵に笑った。
「フハハハハッ!!安心しろあの狼は仲良く仲間の元に送ってやっただけだ。」
と言うことはエルも強姦されることに…。
さっさとコイツをぶっ殺すしか無いな。だが策はある。
アイツは影。つまり。
「【創造者】!!……【スパークフラッシュ】!!」
俺は部屋全体に光を浴びさせ逃げ道を無くし部屋中に電気フィールドを作った。
もう影魔の姿は無い。死んだのか?俺は扉を開こうとすると開かない。
と言うことはまだ死んでないのか。俺が創造者を使った時に隠れられたか。
俺は魔法を解除し部屋を暗くさせた。すると素早く影魔は出てきた。
「我に不意打ちは意味ないぞ?魔力感知で極僅かな魔力でも感じ取れるからな。」
九子の魔力感知以上って事か。だったら。
「【創造者】!……【気配隠し】!!」
俺は部屋にある物陰に隠れ、足音を消し気配を無くした。
そのまま影魔の方へ近付いて行った。
「フンッ!」
俺は影魔に向かって剣を振った。まぁ当然ながら影は真っ二つになったが
すぐに再生した。影だもんな…。
どうするか…。魔力も少ないし。取り合えず…。
「【創造者】!!……パッシブスキル【魔力回復】」
これで少しは魔力が回復する。
「というか何で俺達を倒しに来た?」
「そんなのお前達が全員ユニークスキル持ちのチート者だからに
決まっているだろう。」
確かにな。普通は全員ユニークスキル持ちとか無いよな。
「で俺たちを倒すと。」
「あぁ九子を倒したお前らをほって置くわけないだろう。
あいつは幹部の中でも大魔導師と呼ばれてるぐらいだったからな。」
そうだよな。俺達はそんな凄いやつを討伐したんだよな。
「まぁこれぐらいで良いだろう。」
「なにがだ?死ぬ前の余談か?」
やっぱり分かっていなかったな。
「時間稼ぎ。」
「は?」
俺はこの悪魔と話ながら魔力を回復していた。
「【創造者】!……何も分からないまま死ぬが良い。」
「何をする気だ!?だかヤバイ気がするぞ!」
影魔は影に隠れようとした。
「させるか。【タイムストップ】!!」
俺は時間を止めると言う、チートスキルを創造した。
このスキルは魔力の関係で一分しか止められない。
その間に討伐するか。
「【フラッシュ】!!」
俺は部屋中に光を出した。後は剣でコイツの体を斬れば。
そろそろ解除の時間だ。
「よう、目覚めか?」
「は?何のこと…だ…?」
影魔は消滅した。長い戦いも終わったか。
俺は扉を開け地下室に向かった。
ーー地下室
ここにもモンスターがいる。だが俺の冒険者手帳に詳細が載っている。
「おい、見ろ。お前らのボスは討伐した。ここを通さないとお前らも殺すぞ?」
「ど、どうぞ…」
俺は監視を通過し部屋に入った。
「「「「リク!!」」」」
みんなが俺の方を向いて名を呼んだ。
「遅れてすまん。」
「いえ、もうすぐ私たちも…危なかったんですよ。ナイスタイミングです!」
俺は皆の牢を開け塔を出て、温泉街へ帰った。
まだこの街に居るが俺たちの街(ハップ)に戻るのが楽しみだ。
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