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学園生活での親友作り
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はあー…。 今の生活は中学の時と同じだ。
女子友は愚か、男子の友すらできぬ…。
本当に…
「はあー…」
大きな溜息を吐いた俺は周りからも気にも止められずにいた。
どれだけ俺に興味が無いんだよ、と思うがもうそんなのは慣れっこだ。
「お、このイラストも良いな…」
俺はそう小声で言いながら、ネットサーフィンをしていると、後ろから何かの気配を感じた。
女か? 女なのか!? 高校生活初の女友達が出来るのか!?
俺はそう、物凄い期待を込めていたが…。
…まあ、世の中そんなに甘くないよな…。どうせ、「何この画像。 オタクかよ」とか思っている輩だ…。
うん。 きっとそうだ。
俺はそう考え、スマホの電源を切り、椅子から立ち上がる。 そして、後ろを振り向き、
「あの、 人のスマホを見ないでくれます…か…?」
俺が振り向くとそこに居たのは、金髪の『陽』の雰囲気を漂わせたイケメン男子。
俺はこいつを…
「裕也だよな!?」
「うん。 久しぶり、」
小学校以来の親友。 裕也が爽やかな返事を返した。
――――放課後の屋上にて
「どうして、お前がここに居るんだよ。 お前は小学の時、常に優秀グループに位置してて、最後は私立の中学に行ったじゃないか」
俺はそう聞くと片手に持ったジュースを飲んだ。
「陸に会いたくて来たから…」
「そんなのは女子に言われるから嬉しいんだ。 ってか俺がここに入学することをお前は知らないだろ。」
俺がそう言うと、裕也は「ははっ」と爽やかに笑ってみせた。 どんな時でもこいつはイケメンだな…。 イラつく…、
そんな俺の横で裕也は突然しょんぼりとした表情になり…
「実は私立の中学に入学してから勉強がついて行けなくてね…。 しかも両親も離婚をしたんだ…。 それで、良い高校にも行けないから近所のここをね」
そう裕也は無理やり笑みを作りながら言った。
こいつ…。急に重たい話を…。そう考えるとさっきの冗談も場を和ますためのものだったのか…?
「まあ、俺は裕也と同じ高校で嬉しいよ」
俺がそう言うと、裕也は全てがスッキリしたような表情になり、いつもの純粋な笑みを浮かべ、
「ああ、俺も嬉しいよ。これからもよろしくな!」
「「親友!!」」
俺達の体が夕日に照らされながら、力を込めて手を握り合わせた。
―――そうして、俺の高校生活はようやく始まりを迎えた。
女子友は愚か、男子の友すらできぬ…。
本当に…
「はあー…」
大きな溜息を吐いた俺は周りからも気にも止められずにいた。
どれだけ俺に興味が無いんだよ、と思うがもうそんなのは慣れっこだ。
「お、このイラストも良いな…」
俺はそう小声で言いながら、ネットサーフィンをしていると、後ろから何かの気配を感じた。
女か? 女なのか!? 高校生活初の女友達が出来るのか!?
俺はそう、物凄い期待を込めていたが…。
…まあ、世の中そんなに甘くないよな…。どうせ、「何この画像。 オタクかよ」とか思っている輩だ…。
うん。 きっとそうだ。
俺はそう考え、スマホの電源を切り、椅子から立ち上がる。 そして、後ろを振り向き、
「あの、 人のスマホを見ないでくれます…か…?」
俺が振り向くとそこに居たのは、金髪の『陽』の雰囲気を漂わせたイケメン男子。
俺はこいつを…
「裕也だよな!?」
「うん。 久しぶり、」
小学校以来の親友。 裕也が爽やかな返事を返した。
――――放課後の屋上にて
「どうして、お前がここに居るんだよ。 お前は小学の時、常に優秀グループに位置してて、最後は私立の中学に行ったじゃないか」
俺はそう聞くと片手に持ったジュースを飲んだ。
「陸に会いたくて来たから…」
「そんなのは女子に言われるから嬉しいんだ。 ってか俺がここに入学することをお前は知らないだろ。」
俺がそう言うと、裕也は「ははっ」と爽やかに笑ってみせた。 どんな時でもこいつはイケメンだな…。 イラつく…、
そんな俺の横で裕也は突然しょんぼりとした表情になり…
「実は私立の中学に入学してから勉強がついて行けなくてね…。 しかも両親も離婚をしたんだ…。 それで、良い高校にも行けないから近所のここをね」
そう裕也は無理やり笑みを作りながら言った。
こいつ…。急に重たい話を…。そう考えるとさっきの冗談も場を和ますためのものだったのか…?
「まあ、俺は裕也と同じ高校で嬉しいよ」
俺がそう言うと、裕也は全てがスッキリしたような表情になり、いつもの純粋な笑みを浮かべ、
「ああ、俺も嬉しいよ。これからもよろしくな!」
「「親友!!」」
俺達の体が夕日に照らされながら、力を込めて手を握り合わせた。
―――そうして、俺の高校生活はようやく始まりを迎えた。
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