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3.帝政エリクシア偵察録
34.オリバー激走
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小競り合いとも言うべき小規模の戦闘が続くなか、ルキウス教の陣営ないでは不協和音が高まっていった。東部属領の近隣の村々から、教会への喜捨が少なく、思うように食料が集まらなかった事に業を煮やした大司教はディオニクスは、マニウスやオリバーに相談することなく、教会騎士に命じて、近隣の村から食料や女を徴発したのである。
これには、戦意を失って撤退していった平民の部隊も同様に襲われ、多くの子供を含む女が教会騎士に連れ去られ、彼らの陣営に運び込まれた。しかし、彼らから貴族側に食料(当然女も)の分配はなかったのだ。
アレキサンドリアに隣接した街道を通る所領は、ダドリー伯爵家である。村人や役人からの報告は、ダドリー伯爵を激怒させた。
彼は即座に領軍を出し、アレキサンドリア側の街道に簡易の防砦を築き、2万の領兵を配備して関としたのである。エリクシアの正規国軍に属する兵士以外の領内の通行を拒否し、討伐軍は通さずの構えをとったのだ。もともと、往路でも強制徴発されて領内の物資が激減している中での略奪行為である。東部属領ではルキウス教自体の信者も少なく、教会も殆ど無い状態であったのに、討伐軍によって街道沿いの町や村を荒らされ、領民まで攫われたのだから当然の反応であった。
辛うじて、海岸伝いで隣接するネヴェル伯爵領の領軍から物資を借りる事ができたマニウスとオリバーの軍はまだ良いとしても、それでも僅かなパンと水だけである。他の貴族軍の兵士は夜な夜な、『黒死病』による死傷者がもつ、わずかな食料をあさり食しているものも出る始末である。そして、更に感染が広がっていくのであった。
「兄上、このままでは我が軍は、この地で氷が解けるように消えてゆくだけですぞ」
オリバーの発言に、兄であるマニウスは頷いたが、さてその中に策略はあるのかないのか、杳として知れなかった。
夜襲をしようとしても、隔壁は外灯で照らされ昼間の様に明るく近寄る者は犬一匹であれ、監視から逃れる事はできない。昼間は崖の上からの監視もあり、部隊行動をすれば即対応されてしまうのである。
マニウスは自身の幕僚を見渡して言った。
「誰か、良い策が有るという者は居ないのか? 貴官らは策を弄すためにいるのだろう。策を成さずになにが幕僚だ!」
だが、彼らの中に答えられる者はいなかった。彼らはそもそも地図すらもっていない。エリクシア商館の持っていた図は、下層街の建物や街路の配置図であり、海までの堤防の外など監視の対象ですらなかったのだから。
「兄上、私に考えがあります」
オリバーば兄を含む幕僚達に自分の考えを伝えた。曰く、アレキサンドリアには常に空いてる口がある。夜陰に乗じて部隊を移動させておき、朝の来訪と共に一気に下層街を襲撃し、内側から城砦を落とせばよいと。
「ただし、あちらの対応を分散させる上でも、街門と隔壁にたいして全力の攻撃が必要です。そして、我々が居なければ気付かれる可能性も高い事から、街門は私か兄上のどちらかが先陣に建つ必要があるかと」
幕僚の顔を見ると、オリバーの発言の意味がわかった様である。幕僚達が肯いているのをみて、マニウスはオリバーに尋ねるのであった。
「街門と隔壁の攻撃部隊はあくまで囮、口から飛び込む部隊が主戦力という考えでよいか?」
マニウスの問いに、オリバーは頷いたのである。
「ならば、街門の囮は俺が引き受けよう」
マニウスは、自分自身の黄金の甲冑の胸を叩いて言う。
「囮ならば、目立つ必要があるだろうからな。騎兵はオリバー、お前が率いよ。俺は銃兵で街門のエルフ共を牽制してやるとしよう。諸兄、明日の一戦が今回の戦いの決戦と考えよ!」
「「「「おぉ!」」」」
こうして、エリクシア軍としての決戦の日と作戦は決まったのであった。そして、この戦略も『闇在鬼』により、ユイを経由してアレキサンドリア側に筒抜けであった。『闇在鬼』様様である。
*****
「気付くのが遅かったようですね」
僕は暗視装置を通してみたエリクシア軍の動きを、DM2からアレクシアさんに伝えます。恐らく明日の朝、総攻撃をしてくるでしょう。かれらの食料は、すでに先日で切れているはずです。
教会関係者以外は……。彼らはもともと自分達の陣地に、物資の中でも良い物は持ち込み済みの様でしたしね。その後に、略奪してきた人や物を抱え込んだときは、思わず攻撃しそうになりましたが、なんとか自分を抑えきりました。非道ではありますが、あくまで彼らの国家の内側で行われたこと。できれば、神によらず、人によって裁きが決められて欲しいものです。
そして、朝を迎えました。敵軍は4つに分かれています。
一つ目の部隊は、街門に押し寄せるキンピカ王子の部隊ですね。エルフさんの長弓に銃で対抗していますね。銃弾は初速が速いので、最初に怪我をする人が数名でていますが、エルフさんは高所に位置していますし、腕が違いすぎますね。曲射を遣って盾の影から撃つ敵の射手を、頭上からの攻撃でしとめていきます。しかし、敵も直ぐに上方向に盾を掲げる人をつけて対応していますね。いい勝負となっています。
二つ目の部隊は、自分達の陣地から全く動きません。動き始めるまでは無視してて良さそうです。
三つ目の部隊は、隔壁に攻撃を仕掛ける部隊です。但し、此方は精霊樹様が全開ですね。隔壁前は色とりどりの薔薇や棘のある植物がうねっています。しかも、棘には昏睡毒や麻痺毒などが含まれているようで、壁の近くまでたどり着けません。てか、あの棘っ、金属鎧の手甲や脚絆などの防具を貫いてますよ? 精霊樹様も本気ですね。
アレキサンドリア側も、魔法装甲車や魔法戦車に魔石の補給車両まで動員しています。兵員輸送車には魔法兵なども搭乗していますので、そうそう抜かれることは無いでしょう。
そして、4つ目の部隊が、騎馬隊の足を生かして、高速でアレキサンドリア川の河口から、隔壁を回り込んで堤防の内側を疾走しています。川である以上、確かに河口を物理的に封じる事はできないということですね。一応大河ですからね。川幅は1KMほど有りますので、物理的に壁を作るわけにはいきません。
此方が対応をとる前に、下層街にたどり着こうというのでしょうけどね。でも、そんな簡単なことに気付かないと思われたのでしょうか?
そうこうしている内に彼らは、隔壁を攻撃している部隊の近くにまで進軍しています。もう彼らも見えているでしょうね。川港との境にある大橋が……
大橋は、西の帝政エリクシアと東のアルベニア王国を結ぶ街道が、アレキサンドリア川を渡る為に架けられた橋ですが、幾つかの機能があります。
1つ目は可動橋でもある事です。形式的には、跳開橋というもので、地球では東京の勝鬨橋やロンドンのタワーブリッジが有名ですね。船が通るたびに開くのでこちらの機能は他国の人でも見ることが多い機能です。
2つ目は、あまり知られていませんが、可動堰でもあるのです。形式的には引上堰で、流路を塞ぐ扉を上下に上げ下げする事で開閉します。
これは長年の川の流れにより、航路が浅くなってしまった場合に、水の流れを制限して川底をさらって水深をさげる為に行う浚渫工事や、大潮の時に川の水が逆流してこないように堰き止める役目を果たしています。そして、橋の下になっている為に、他国の人には知られにくい機能ですが、川港の拡張に伴い、かなりの水を溜める事ができるのです。
可動堰が徐々に引き上げられると、ゴゴゴゴゴッと凄い音が響き、堰の下から噴出す様に流れ出した水は、勢い良く流れ出します。エリクシア兵は慌てて馬首を翻しますが、水の流れる速度にはかないません。橋の下流は、堤防と隔壁がほぼ接していたのは、この水の流路を補強する為でもあります。もちろん普段はこんな事はできませんよ? 川港の船が流されてしまいますからね。でも、今は外国船は停泊していませんのでどうとでもなります。
あっという間に、水に飲み込まれ流されていく兵士を、上空から見ていた僕は胃の辺りが痛くなりますね。鎧甲冑の重武装であの勢いで海まで流されれば、生存の見込みはほぼ無いでしょうね……
*****
突如前方に現われた、轟音を立てながら流れてくる水の壁は、あわてて馬首を翻し疾走を続けていたエリクシア騎兵を飲み込んだ。当然、その中には別働隊を指揮していた、オリバーも含まれている。
怒涛に巻き込まれ、身体が錐揉みで回転したりする中で、オリバーは自身の最後を感じてきつく目をつぶった。ここ数年でのアレキサンドリアでの生活が思い出されるなか、彼の中である光景が頭をよぎる。
『なんで、お前はそんな不思議な魔法が使えるんだ?』
オリバーの質問に、背を向けたまま白い髪を揺らした少女が答える。あぁ、これはあの日の出来事かと、オリバーが鮮明に思い出す記憶の中で、少女はくるりと回って微笑んだ。
『魔法ってさ、想像力が力の源なんだよ。何でも出来るに決まってるじゃない? だってそれが魔法なんだから』
答えのような、答えになっていないような返事が、オリバーには鮮明に思い出された。そして、思い返せばその少女が、オリバーにむけて微笑んだのはその日が最初で最後かも知れない。もみくちゃに流され、息もつまるなかオリバーは思ったのだ。
(あぁ、こんな最後も悪くないかもな……、だがまだやれる事はある!!)
そう頭の中で考えたその時、再び少女の言葉を思い起こして、残りの力を全て込めて少ない魔力を全開で使った。
(こんな所で死んでたまるか、俺は生きて帰るんだ……)
直後にオリバーの意識は暗転し、何も見えず何も感じられなくなったのだった。
これには、戦意を失って撤退していった平民の部隊も同様に襲われ、多くの子供を含む女が教会騎士に連れ去られ、彼らの陣営に運び込まれた。しかし、彼らから貴族側に食料(当然女も)の分配はなかったのだ。
アレキサンドリアに隣接した街道を通る所領は、ダドリー伯爵家である。村人や役人からの報告は、ダドリー伯爵を激怒させた。
彼は即座に領軍を出し、アレキサンドリア側の街道に簡易の防砦を築き、2万の領兵を配備して関としたのである。エリクシアの正規国軍に属する兵士以外の領内の通行を拒否し、討伐軍は通さずの構えをとったのだ。もともと、往路でも強制徴発されて領内の物資が激減している中での略奪行為である。東部属領ではルキウス教自体の信者も少なく、教会も殆ど無い状態であったのに、討伐軍によって街道沿いの町や村を荒らされ、領民まで攫われたのだから当然の反応であった。
辛うじて、海岸伝いで隣接するネヴェル伯爵領の領軍から物資を借りる事ができたマニウスとオリバーの軍はまだ良いとしても、それでも僅かなパンと水だけである。他の貴族軍の兵士は夜な夜な、『黒死病』による死傷者がもつ、わずかな食料をあさり食しているものも出る始末である。そして、更に感染が広がっていくのであった。
「兄上、このままでは我が軍は、この地で氷が解けるように消えてゆくだけですぞ」
オリバーの発言に、兄であるマニウスは頷いたが、さてその中に策略はあるのかないのか、杳として知れなかった。
夜襲をしようとしても、隔壁は外灯で照らされ昼間の様に明るく近寄る者は犬一匹であれ、監視から逃れる事はできない。昼間は崖の上からの監視もあり、部隊行動をすれば即対応されてしまうのである。
マニウスは自身の幕僚を見渡して言った。
「誰か、良い策が有るという者は居ないのか? 貴官らは策を弄すためにいるのだろう。策を成さずになにが幕僚だ!」
だが、彼らの中に答えられる者はいなかった。彼らはそもそも地図すらもっていない。エリクシア商館の持っていた図は、下層街の建物や街路の配置図であり、海までの堤防の外など監視の対象ですらなかったのだから。
「兄上、私に考えがあります」
オリバーば兄を含む幕僚達に自分の考えを伝えた。曰く、アレキサンドリアには常に空いてる口がある。夜陰に乗じて部隊を移動させておき、朝の来訪と共に一気に下層街を襲撃し、内側から城砦を落とせばよいと。
「ただし、あちらの対応を分散させる上でも、街門と隔壁にたいして全力の攻撃が必要です。そして、我々が居なければ気付かれる可能性も高い事から、街門は私か兄上のどちらかが先陣に建つ必要があるかと」
幕僚の顔を見ると、オリバーの発言の意味がわかった様である。幕僚達が肯いているのをみて、マニウスはオリバーに尋ねるのであった。
「街門と隔壁の攻撃部隊はあくまで囮、口から飛び込む部隊が主戦力という考えでよいか?」
マニウスの問いに、オリバーは頷いたのである。
「ならば、街門の囮は俺が引き受けよう」
マニウスは、自分自身の黄金の甲冑の胸を叩いて言う。
「囮ならば、目立つ必要があるだろうからな。騎兵はオリバー、お前が率いよ。俺は銃兵で街門のエルフ共を牽制してやるとしよう。諸兄、明日の一戦が今回の戦いの決戦と考えよ!」
「「「「おぉ!」」」」
こうして、エリクシア軍としての決戦の日と作戦は決まったのであった。そして、この戦略も『闇在鬼』により、ユイを経由してアレキサンドリア側に筒抜けであった。『闇在鬼』様様である。
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「気付くのが遅かったようですね」
僕は暗視装置を通してみたエリクシア軍の動きを、DM2からアレクシアさんに伝えます。恐らく明日の朝、総攻撃をしてくるでしょう。かれらの食料は、すでに先日で切れているはずです。
教会関係者以外は……。彼らはもともと自分達の陣地に、物資の中でも良い物は持ち込み済みの様でしたしね。その後に、略奪してきた人や物を抱え込んだときは、思わず攻撃しそうになりましたが、なんとか自分を抑えきりました。非道ではありますが、あくまで彼らの国家の内側で行われたこと。できれば、神によらず、人によって裁きが決められて欲しいものです。
そして、朝を迎えました。敵軍は4つに分かれています。
一つ目の部隊は、街門に押し寄せるキンピカ王子の部隊ですね。エルフさんの長弓に銃で対抗していますね。銃弾は初速が速いので、最初に怪我をする人が数名でていますが、エルフさんは高所に位置していますし、腕が違いすぎますね。曲射を遣って盾の影から撃つ敵の射手を、頭上からの攻撃でしとめていきます。しかし、敵も直ぐに上方向に盾を掲げる人をつけて対応していますね。いい勝負となっています。
二つ目の部隊は、自分達の陣地から全く動きません。動き始めるまでは無視してて良さそうです。
三つ目の部隊は、隔壁に攻撃を仕掛ける部隊です。但し、此方は精霊樹様が全開ですね。隔壁前は色とりどりの薔薇や棘のある植物がうねっています。しかも、棘には昏睡毒や麻痺毒などが含まれているようで、壁の近くまでたどり着けません。てか、あの棘っ、金属鎧の手甲や脚絆などの防具を貫いてますよ? 精霊樹様も本気ですね。
アレキサンドリア側も、魔法装甲車や魔法戦車に魔石の補給車両まで動員しています。兵員輸送車には魔法兵なども搭乗していますので、そうそう抜かれることは無いでしょう。
そして、4つ目の部隊が、騎馬隊の足を生かして、高速でアレキサンドリア川の河口から、隔壁を回り込んで堤防の内側を疾走しています。川である以上、確かに河口を物理的に封じる事はできないということですね。一応大河ですからね。川幅は1KMほど有りますので、物理的に壁を作るわけにはいきません。
此方が対応をとる前に、下層街にたどり着こうというのでしょうけどね。でも、そんな簡単なことに気付かないと思われたのでしょうか?
そうこうしている内に彼らは、隔壁を攻撃している部隊の近くにまで進軍しています。もう彼らも見えているでしょうね。川港との境にある大橋が……
大橋は、西の帝政エリクシアと東のアルベニア王国を結ぶ街道が、アレキサンドリア川を渡る為に架けられた橋ですが、幾つかの機能があります。
1つ目は可動橋でもある事です。形式的には、跳開橋というもので、地球では東京の勝鬨橋やロンドンのタワーブリッジが有名ですね。船が通るたびに開くのでこちらの機能は他国の人でも見ることが多い機能です。
2つ目は、あまり知られていませんが、可動堰でもあるのです。形式的には引上堰で、流路を塞ぐ扉を上下に上げ下げする事で開閉します。
これは長年の川の流れにより、航路が浅くなってしまった場合に、水の流れを制限して川底をさらって水深をさげる為に行う浚渫工事や、大潮の時に川の水が逆流してこないように堰き止める役目を果たしています。そして、橋の下になっている為に、他国の人には知られにくい機能ですが、川港の拡張に伴い、かなりの水を溜める事ができるのです。
可動堰が徐々に引き上げられると、ゴゴゴゴゴッと凄い音が響き、堰の下から噴出す様に流れ出した水は、勢い良く流れ出します。エリクシア兵は慌てて馬首を翻しますが、水の流れる速度にはかないません。橋の下流は、堤防と隔壁がほぼ接していたのは、この水の流路を補強する為でもあります。もちろん普段はこんな事はできませんよ? 川港の船が流されてしまいますからね。でも、今は外国船は停泊していませんのでどうとでもなります。
あっという間に、水に飲み込まれ流されていく兵士を、上空から見ていた僕は胃の辺りが痛くなりますね。鎧甲冑の重武装であの勢いで海まで流されれば、生存の見込みはほぼ無いでしょうね……
*****
突如前方に現われた、轟音を立てながら流れてくる水の壁は、あわてて馬首を翻し疾走を続けていたエリクシア騎兵を飲み込んだ。当然、その中には別働隊を指揮していた、オリバーも含まれている。
怒涛に巻き込まれ、身体が錐揉みで回転したりする中で、オリバーは自身の最後を感じてきつく目をつぶった。ここ数年でのアレキサンドリアでの生活が思い出されるなか、彼の中である光景が頭をよぎる。
『なんで、お前はそんな不思議な魔法が使えるんだ?』
オリバーの質問に、背を向けたまま白い髪を揺らした少女が答える。あぁ、これはあの日の出来事かと、オリバーが鮮明に思い出す記憶の中で、少女はくるりと回って微笑んだ。
『魔法ってさ、想像力が力の源なんだよ。何でも出来るに決まってるじゃない? だってそれが魔法なんだから』
答えのような、答えになっていないような返事が、オリバーには鮮明に思い出された。そして、思い返せばその少女が、オリバーにむけて微笑んだのはその日が最初で最後かも知れない。もみくちゃに流され、息もつまるなかオリバーは思ったのだ。
(あぁ、こんな最後も悪くないかもな……、だがまだやれる事はある!!)
そう頭の中で考えたその時、再び少女の言葉を思い起こして、残りの力を全て込めて少ない魔力を全開で使った。
(こんな所で死んでたまるか、俺は生きて帰るんだ……)
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