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第一章 婚約者破棄
第3話
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取り敢えず軽く?聖女と言われる女に頭を下げて、その場で挨拶をしたけれど。一体何が不満なのかしら?またなにが叫んでるわ。
「ふん!私を知らないなんて、しらばっくれて!なんて女なの?」
「ですが…存じ上げ無いものは存じませんわよ? それに、私が貴女を虐めたと言われますが、初対面の方をどうして虐めますの?」
私はそれを聞きたいわねぇ~。
しかもこの方学園の生徒でもないでしょ?
あら、それとも何方かの力を使って学園に入学されてたのかしら?
それだと、私の耳にも噂が入って来る筈だけれど。
むむむ……と考えてているとまた殿下が私を怒鳴る。
「おい!シェル聞いているのか? 私はルルベルに謝れと言っているんだぞ!」
「……」
五月蝿いわね…聞いてるわ。
でも謝らないわよ。
私は知らないもの。
っとに、いつまでこれにお付き合いしなければならないのかしら?付き合う方の身にも為って欲しいわ。
「無視をするなよ?貴様がルルベルの事を知らぬ訳がないだろ? 大方私とルルベルと私の事を嫉妬して、ルルベルに嫌がらせをしたのだろ?本当に意地の悪いことだ!」
嫉妬ですか……それはまた。
前から貴方方が、そう云う関係だったとこの場で公表したのと同じよね?
これは……私は悪くないわね。
殿下は私を裏切って浮気してたのですもの。
「意地が悪いですか……? では、殿下はご自分は悪くないと? そもそも殿下は、私を欺き浮気をしているとご自覚はおありなのですか? それをお伺いしたいのですが」
「う、浮気……?」
とぽかんとした顔をする。
へっ!自覚なしなの?
マジか!
勉強だけは優秀なのに…何故こう云う、人の痛みには鈍感なのかしら?
そうだったわ、この人自分主義だったわ!人の痛みがわからない人だった。
王妃様には、あれ程伝えたのに途中で教育方針曲げたのかしら?
知らなかったわ……。
そうよね、あまり殿下とは会話も無かったもの。
婚約が決まってからも、特段会話もなく顔を合わせても直ぐに別々に行動してたし。
私の屋敷にも訪ねて来られるなんて事はなかったし。
私が王妃教育のためにお城に上がっても、偶にしか顔を合わせなかったし。
通りで13才の頃からお茶会を開いても殿下は顔を見せなかった訳よね。
それに婚約が決まっても、殿下は私の誕生日の贈り物を送っては来ない。
私宛に王家から届くのは陛下と王妃様の贈り物だけだったわね。
まあ、ぶっちゃけどんだけ嫌われてたのよ!
って話よね。
ほんとに不思議なのはね?
何故そんなに嫌われてたのかと、言うことよ!
そりゃ~婚約破棄は前もって知ってたけどさあ!
私は殿下に歩み寄ることはしたわよ。
嫌われないように努力もした積もり。
殿下の誕生日には贈り物はしたけれど、それに対しての礼の一言の貰えた事がない。
多分私からの贈り物は破棄されてるのだと思うわ。
けれど、私はそれにもめげず殿下と会う時はお洒落もしたし、為るべく笑顔で対応した積もりよ?
なのに、なのによ?!
浮気されるほど嫌われるってなによ!
階段から落とされる程、死んで欲しかった…とか!?
「そうですわよ? 殿下はご聡明な方、それくらいの考えは出来る筈! なのに、私と云う婚約者が有りながら浮気するって!どういう事です? まさかご自分は悪くないととでも?」
「う、煩い!自分の事を棚に上げて私を貶める積もりか? ほんとに貴様と云う女は…昔から地味な癖に、やたら喧しいくてだから嫌いなんだ!」
はぁ!き、嫌いですって!
じ、地味ですって!喧しいですって!
一言二言話し掛けただけなのに、喧しいですって!
だったら、だったら!私だってあんたみたいな男、自分主義で、優しさの欠片もない男なんて!
顔だけの男なんて嫌いよ!大っ嫌い。
だけど……そこは堪えるのよ!
頑張れ私!
ここは平常心よ!耐えるの。
「ふん!私を知らないなんて、しらばっくれて!なんて女なの?」
「ですが…存じ上げ無いものは存じませんわよ? それに、私が貴女を虐めたと言われますが、初対面の方をどうして虐めますの?」
私はそれを聞きたいわねぇ~。
しかもこの方学園の生徒でもないでしょ?
あら、それとも何方かの力を使って学園に入学されてたのかしら?
それだと、私の耳にも噂が入って来る筈だけれど。
むむむ……と考えてているとまた殿下が私を怒鳴る。
「おい!シェル聞いているのか? 私はルルベルに謝れと言っているんだぞ!」
「……」
五月蝿いわね…聞いてるわ。
でも謝らないわよ。
私は知らないもの。
っとに、いつまでこれにお付き合いしなければならないのかしら?付き合う方の身にも為って欲しいわ。
「無視をするなよ?貴様がルルベルの事を知らぬ訳がないだろ? 大方私とルルベルと私の事を嫉妬して、ルルベルに嫌がらせをしたのだろ?本当に意地の悪いことだ!」
嫉妬ですか……それはまた。
前から貴方方が、そう云う関係だったとこの場で公表したのと同じよね?
これは……私は悪くないわね。
殿下は私を裏切って浮気してたのですもの。
「意地が悪いですか……? では、殿下はご自分は悪くないと? そもそも殿下は、私を欺き浮気をしているとご自覚はおありなのですか? それをお伺いしたいのですが」
「う、浮気……?」
とぽかんとした顔をする。
へっ!自覚なしなの?
マジか!
勉強だけは優秀なのに…何故こう云う、人の痛みには鈍感なのかしら?
そうだったわ、この人自分主義だったわ!人の痛みがわからない人だった。
王妃様には、あれ程伝えたのに途中で教育方針曲げたのかしら?
知らなかったわ……。
そうよね、あまり殿下とは会話も無かったもの。
婚約が決まってからも、特段会話もなく顔を合わせても直ぐに別々に行動してたし。
私の屋敷にも訪ねて来られるなんて事はなかったし。
私が王妃教育のためにお城に上がっても、偶にしか顔を合わせなかったし。
通りで13才の頃からお茶会を開いても殿下は顔を見せなかった訳よね。
それに婚約が決まっても、殿下は私の誕生日の贈り物を送っては来ない。
私宛に王家から届くのは陛下と王妃様の贈り物だけだったわね。
まあ、ぶっちゃけどんだけ嫌われてたのよ!
って話よね。
ほんとに不思議なのはね?
何故そんなに嫌われてたのかと、言うことよ!
そりゃ~婚約破棄は前もって知ってたけどさあ!
私は殿下に歩み寄ることはしたわよ。
嫌われないように努力もした積もり。
殿下の誕生日には贈り物はしたけれど、それに対しての礼の一言の貰えた事がない。
多分私からの贈り物は破棄されてるのだと思うわ。
けれど、私はそれにもめげず殿下と会う時はお洒落もしたし、為るべく笑顔で対応した積もりよ?
なのに、なのによ?!
浮気されるほど嫌われるってなによ!
階段から落とされる程、死んで欲しかった…とか!?
「そうですわよ? 殿下はご聡明な方、それくらいの考えは出来る筈! なのに、私と云う婚約者が有りながら浮気するって!どういう事です? まさかご自分は悪くないととでも?」
「う、煩い!自分の事を棚に上げて私を貶める積もりか? ほんとに貴様と云う女は…昔から地味な癖に、やたら喧しいくてだから嫌いなんだ!」
はぁ!き、嫌いですって!
じ、地味ですって!喧しいですって!
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だったら、だったら!私だってあんたみたいな男、自分主義で、優しさの欠片もない男なんて!
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