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第6章
第54話 領地へ 兄のデレ
しおりを挟むそして、アレクお兄様と二人で馬車に戻り。
グレンが出発の準備ができたと、先行に告げに行き戻って来る。
その間私は、アレクお兄様に怒られてます。
「シア!!お前、何だあの馬車の内装は!」
「え~。だってぇ~」
「シア!『え~』じゃないだろ?」
「ですが、あれでも控えめにしましたのよ?」
「ば、馬鹿者!何処探したってあんな規格外な、馬車は無いだろ!!お蔭で誤魔化すのにヒヤヒヤした!全くお前は……」
お兄様の声って、ちょっと高めの良い声なのよね?
怒るとワントーン上がるから耳がキンキンする わぁ~。だけど良い声ね?
などと、アレクがパトリシアに説教している間、全く関係の無い事を考える。あら?どうやら説教は終わったのかしら?なら、甘えておこうかな?
「だって、王族の方を元の狭い馬車に乗せる訳にもいかない?と思って、気を効かせたつもりですのよ?お兄様……」
「シア……まあ、仕方ないな。お前だしな……」
と言って頭をポンポンとされた。ウフフ勝った!
お兄様優しくて、大好きですわ。
甘々なアレクは怒っても、怒り切れないシスコンであった。
「それにしても、お兄様お疲れ様でした。お部屋に戻られますか?」
「そうしょうかな?でもルクス、ルトと暫く遊んでないな?シア、チビ達を出してくれここで遊ぶ!俺は癒されたい」
と訳の分からない事を言って、チビッ子を呼び出せと言われたので呼び出す。
(ルクス、ルト出ておいで)
呼んだ途端に私にしがみつく、チビッ子達の小さな体を抱きながらお願いをする。
《《わぁい!ご主人。呼んだ》主なにぃ~》
(ご免なさいね?呼んだりして。お兄様がどうしても、ルクス達と遊びたいのですって。悪いのだけれど遊んであげてくれないかしら?)
《《いいよ?アレクにぃ優しいからね》うん大好き》
(フフフ、ありがとう。お兄様喜ぶわ)
「お、おい!シア二人何だって?」
「ええお兄様のことが大好きですって」
その言葉を聞くと、お兄様がルクスとルトを呼び寄せ抱き締める。
「そうかぁ~。ありがとう。俺もお前達が好きだぞ!」等と言ってじゃれ始めた。
そうこうしている内に、馬車が動き出した。
「お兄様、馬車動いた様ですわね?」
「ん?ああ、そうだね。やっとだね……」
ソファーに座り、ルクス、ルトをあやしながら兄が言った。
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