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第12章
閑話 リシュタール王国の崩壊 2
しおりを挟む謁見の間に三人で入ると、早馬で連絡に来たと思われる、クレメント領地からの使者がボロボロの姿で控えていた。
「そなたが、クレメント領からの使者か?」
「へ、陛下!恐れながら申し上げます。我がクレメント領が魔物の氾濫にて、壊滅状態で御座います。どうか、陛下のお力をお貸しください!」
「ま、まぁ、落ち着け!そなたの言うことも分かる。が………今は、クレメントの領地だけに兵は送れぬのだ」
「へ、陛下!そんなご無体な!で、では、我が領地はどうなるのか!」
ずたボロの使者が国王に危機迫る勢いで目の前まで迫る。
が、護衛騎士達に止められ腹這いに押さえ込まれるが、それでも使者は必死に国王に嘆願する。
「うぐ!へ、陛下!お願い、お願い申します!我が領地を……」
「ま、待て!な、なら、そうだ!一個小隊を送ろう!朝にはクレメントの領地へ向かわせようぞ?」
「………そ、それでは間に合いません。今すぐに出発をしなければ、我が領地が壊滅してしまいます!どうぞ!陛下のご采配ですぐに………」
「ええい!陛下決めた事に、不服でもあるのか!朝には兵が向かうのだ!それで良かろうが!」
「で、ですが…………」
「父上ですが……」
「お前は黙っていろ。私が国王だ」
「は……ぃ……(だが、ここで助けた方が後々良いのでは?)」
「ハインツ、なにを考えて居る?余計な事はするでないぞ?」
「でしたら、私はこれで下がります」
「そうか、なら好きにすれば良い」
そうさせて貰いますと、謁見の間を出ていくハインツだが、この判断は果たして良かったのだろうか?
そして、宰相がシャシャリでて私にお任せをと言い国王も退出させて仕舞った。
「さぁ陛下、後は私が引き継ぎましょう?陛下はお休みに成ってください」
「ああ、頼む。それと、使者を離してやれ」
「はっ!」
国王の命令で護衛が使者を押さえていたが、その手を離す。
「そ、そんな!陛下!お願いでございます!お助けください!我が領地へ何卒!」
退出していく国王の後ろ姿に、使者は声を張り上げ助けを求めるが、その声に見向きもせずに国王はその場から姿を消した。
その国王の代わりに残った宰相が声を張る。
「ええい!煩い!陛下のご決断だ!それに助けぬとは行った無かろう」
「そ、そんな………。は!こうしてはられない!私はこれてま失礼を!」
と言うと、ボロボロになりながらもまた領地に向かって戻って行った使者だだったが………。
戻って行った使者の末路は誰にも分からなかった。
その翌日の朝兵士達を一個小隊を召集させ、クレメント領地に向かわせたが、兵士達が領地に着いた時には領地に人の影はなく、魔物が跋扈する場所に成って居たのだった。
クレメント領地は魔物の氾濫よって、領地は壊滅され。
クレメント伯爵家領地は滅亡し、領地は魔物の巣と化したのだった。
その事によってリシュタール国の、現国王は貴族達からの反感を買って仕舞い。
国王の座を第一王子のハインツに渡す事となった。
そして、国を見か切り王国から領地を持たぬ貴族が続々と国を出たのだ。
その貴族の行き場所はベルガモットの領地である。
が、ベルガモットの領地にたどり着いても領地内に気軽にはら入れないのだ。
ベルガモットの領地に入るには審査の門をぐぐらないと成らない。
その門を通れた者だけがベルガモット領地で暮らせるのだから。
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