ある日仕事帰りに神様の手違いがあったが無事に転移させて貰いました。

いくみ

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新たな町へ

86話 分かりましたよ! 改稿

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 や、だってもう遅いですよ?
 夜の9つは過ぎてるし、マルク君だってもう寝る時間では無いのだろうか?

「あぁマルクなら…もう寝かせるよ。夜遅いしな」

 お・れ・も・ね・む・い!

「だったら明日は、普通にパトリックさんが、朝食を出した方が良いかと………思うのだけれど?」

「そ、それはそうなのだろうが…済まんアキヒコ君、そこをなんとかお願い出来ないか? 食材なら、今ある食材で…っと厨房と倉庫に在る物しかないが。なっ頼むよ」

 パトリックさん、顔が近い!
 
 そんなムリクリお願いされても…困ったぞ、教えると言っても文化が違うしなぁ~。
 俺の味は日本の味だ、此を教えてもなぁ~支障在るよな。

『ナビさんどう思う?』

《そうですね。香辛料がない筈ですし。他の物も、手に入り難い物ばかり使いますからね。似せるのは大変だと思います》

 だよなぁ~どうするかな。
 考えながらパトリックを見ると、頼むと頭を再度下げてるよ。

「アキくん、お願いします。ボク、父さんと頑張るよ」

「マルク君までかぁ……。もぉ~止めてよ………」

 右耳の裏側をガシガシと掻き悩むが、これ以上時間を無駄にも出来ないので。
 仕方無しに了承する事にする。

「わ、分かりましたよ。仕方ないな。但し、パトリックさん!貴方パニクるのと、固まるのは無しですよ」

「お、おう任せろ」

「あと、マルク君は今日はもう遅いから寝る事!良いね?」

「えぇぇ~!手伝います」

「駄目です。子供は寝る時間です」

「子供じゃないよ12才だよ」

 12才!び微妙だな!
 ここはパトリックさんにお願いします。

「パトリックさん?」

 パトリックに目で訴える。なんとかしろ、親なんだから説得してくれ。

 目で訴えたのが分かったのか、俺にうんと頷いて頭を一瞬下げると、マルク君を説得する。

「マルクもう寝ろ!明日の朝も早い」

「……むぅ…分かった寝るよ…」

 ありりゃ、ショボンだな。
 でも駄目です。
 パトリックさん、分かってくれてありがとう。

「はい!じゃ切り替えるよ。マルク君は、お休み明日ね。パトリックさんは竈門に火を入れて!ほらほら、ちゃっちゃっとやりますよ」

「父さん、アキくんお休み」

「「お休み」ちゃんとして寝ろよ」

「うん」

 マルクが肩を落として食堂を出て行った。



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