ある日仕事帰りに神様の手違いがあったが無事に転移させて貰いました。

いくみ

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新たな町へ

252話 未だ?

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 現世で2千円そこそこの、紅茶葉を10倍に吹っ掛けた俺はナビに怒られる?
 何故かね………?馬鹿にされたのだからしても良いだろ?目には目をですよ?何事も。ハハハ!

『そうかな?でもほら、俺?今、高額支払ったよね?それと、異世界の物って……多分この世界の何れよりも水準高いと思うけど?それに、この人あのお茶を3万で買ったんだろ?なら、買えるっしょ?何g買ったのかは知らんがね?ハハハ!』

《まったく………》

「あぁ、味が心配でしたら試飲しますか?」

「え!試し飲みですか?宜しいのですか?」

「ええ、構いませんよ?少しお待ちくださいね?」

 鞄からミニコンロとポット、ティーポット、ティーカップをテーブルに出す。
 そして、ポットに水魔法で水を出して入れて、コンロに火を付けてポットを置く。

「お湯が沸くのを、待って下さいね?」

「あ、あの御客様?」

「ん?何か?」 

「申し訳御座いません。今更ですが……お名前を、伺っても?」 

「あれ?言ってなかった?」

「え、ええ、申し訳御座いません」

 メンバルンが、汗をハンカチで拭いながら俺に聞いてくる。どんだけ俺をばかにしてるのか。
 まぁ、最初に俺も名乗らなかったからな。
 御客様としか、言われなかったから流してたよ。

「嫌ぁ~、聞いて来ないから、舐められると思ったよ。ハハハ!」

「い、いえ!そんな!ご不快にさせて申し訳御座いません。それで、宜しければお名前を、お教え願えませんでしょうか?」

「まぁ、私も名乗り遅れましたね?私は、暁彦・成宮と申します」

 そして身分証を2枚見せる。

「は、冒険者、と商人しかもランクはBランクですか?それに名持ちとは………」

「ハハハ。あぁ、お湯が沸きましたね?」

 そう言って茶葉をティーポットに入れて湯を注いで蒸らしから、ティーカップにお茶を入れてメンバルンに茶を出す。

「さぁ、どうぞ?熱いですから気をつけて?お好みで砂糖は?」

 コトリと砂糖が入ったシュガーポットを出してみる。

「こ、これは、砂糖?砂糖ですか?こ、こんな貴重な………それにこのお茶の香り!なんと良い香りでしょう……。頂いて見ましょうか」

 メンバルンが、出された砂糖をスプーン一杯救ってカップに入れ、かき回して茶を一口飲む。

「こ、これは………美味しい……(今まで私が飲んでいたお茶?あれは何だったのでしょうか?)」

「どうですか?旨いてすよね?ハハハ!」

 嫌味ったらしく、お茶の自慢してみる。これ買うって言うかね?だって大銀貨5枚だぞ?

《まぁ、買いませんね。フフフ》

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