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新たな町へ

309話 初めての炭酸

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「ふぅ~。少し時間が掛かるかな。ねぇ?カナル、カシュー?」

「そうですね……多分?」

「………だと思いますよ?」

「旦那様……腹へったよ……」

 いきなりの、腹へった?ですかい?ゲイル君。

「え?ゲイルそうなの?」

「少しだけ……」

「まあ、すぐ済むと思ってたんだけど……未だ掛かる。感じかなぁ~なら、少しだけ茶菓子でも摘まむかい?」

 喉も乾いたからね……。

 なら……飲み物と、茶菓子にクッキーとパウンドケーキをポイポイと人数分出す。

「だ、旦那様?これは……」

「ん?屋敷で………あ、出してないね?アハハ!茶菓子と飲み物!コーラだ!飲んでみ!旨いぞ!だけどこれ……ま、飲んでみろよ?飲めなかったら別に出すから!」

「「「「い、頂きます」」」」

 そして4人がコーラに手を出し、恐る恐る口にすると………!

「う!い、痛い!な、何ですかこれは!」

「痛い飲むの辛い!」

「う!」

「痛て……でも、うん……旨いぞ!甘い」

「だろカシュー!この刺激は、炭酸と言ってな?こうシュワシュワが、良いんだよ!甘くて旨いだろ?」

 コーラを飲みながら、パウンドケーキをフォークで切り分けて一口食べる。

「合うぅ~!旨ぁ~」と、俺がホクホクして食べるから皆も釣られて同じくして食べる。

「「「「旨い!」」」」

 ニングスを待ちながらお茶を飲み、4人と下らない話しをしてると、別室に行っていたニングスが部屋に戻って来た。
 戻ったニングスと合流するが……後は支払いの話しだけだろうと思い、カシューとニングスだけを残し。他の二人には馬車で待機して貰う様に伝える。

「カシューとニングスは残ってね?後の二人は馬車で皆と居てくれ」

「でしたら、馬車で待機してお待ちしてます」

「頼んだ」

 それだけ言うと二人は部屋を出ていった。

「さて、アキヒコ護衛達の登録料は、お前に請求すれば良いのか?良いならとりあえず、銀貨9枚だ」

「了解!ならこれで頼むよ」

 大銀貨一枚を出して支払う。

「お、確かに預かるぜ、釣りは少し待て。それとニングスだったか、この男の依頼は……中々骨が折れそうだぞ?」

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