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新たな町へ
432話 使用人達の話し合い 2
しおりを挟む話の途中で入って来たカナルとカシューは訳を聞いてきます。
非常に説明が面倒です。
「なに…どういう話だ?ニングスどうしたのさ」
「いえ、それがあの泣いてるミントですがね。あの方が食事の席で、旦那様に開講一番夜伽はどうするのだと、言い出しまして……」
「はぁ?なにそれ」
「なんだそれは!」
「そう、なんだそれ!…なんですよ。お陰で旦那様が憤慨されて、部屋に戻ってしまいました」
「食欲も無くなるってか?」
「あの旦那様なら、言いそうだよな。ハハハ」
「カナル、笑い事では無いですよ?」
「おっと、すまん。そうでした…」
「そうですよ。お優しい方が怒るでもなく、肩を落とされて食堂から出ていかれてしまったのですよ!」
「嘘だろ!あんな旨い飯食べないで出ていったのか?」
「そうですよ!」
「あれ作ったの旦那だろ?」
「ええそれに、手伝いに入ってくれた新人さん達ですがね」
「ああ、あの二人か」
「ええ」
「それにしても、どうしましょうか」
「まっ、旦那が退席したなら、仕方ないな。そこの女!ここから出ていけよ?」
「え、私は雇われたんですよね?」
「ええ、歓迎の意味でこの場を儲けましたが……貴女の馬鹿な、一言で台無しです。従って我々は貴女を仲間と認めません!」
「は?なんでそんなこと、勝手に出来るわけ…」
「訳は、ありますよ。私は先程旦那様に、ここを任されましたからね」
「え!だって、ここを出されたら…私行くところが…」
「あるでしよう?ここをでて、南門近くに花街がありますよ?旦那様とそう言うことを、したかったのならば丁度良いのでは?」
「俺は好みじゃないけど……まあ買ってくれる物好きな男もいるんじねぇの?まっ、頑張れ!」
「カナル、それは言い過ぎでは?」
「なら、お前は?」
「俺か?……俺も御免だな」
「貴方方、下品ですよ?」
「おっと、悪いニングス。と言うことで、下品な女は出ていってくれよ?旦那の精神情況を踏まえても、お前さんがいない方が良い気がする」
「あの……口出してしも?」
「なんですか?ボルエさん?」
「あ、あの…私も女ですから……少しは思いますが…。でもこの人とは……働きたくないです」
「そんな、皆さん酷い!私だって仕事がなくて…雇って貰って喜んでたのに。あんなことぐらいで騒ぐなんて。どうかしてるわ!」
「では、自分が言った事は正しいと?」
「そうよ、自分の身を護るために確認しただけよ?それの何が悪いの?突然襲われて、泣くのは私なのよ?」
「はぁ、誰が誰を襲うんだ?流石……姉の旦那を寝とるだけあるな。感心するよ……肝が座ってる」
カシュー論点ずれてませんか?
「というか……そもそも失礼ですよ!旦那様の、代弁をさせていただければ…。すぅ~、誰ごがお前なんか犯すかよ!ブスが!ですかね?フフフ」
「「おお!ニングス良く言った!」」
「「「「「「パチパチパチパチ」」」」」」
食堂に居る男達が拍手をしてくれました。
フフフ悪い気はしませんね?
「では、これで決まりですかね?ここに居る皆さんは、どう思われますか?」
「俺は別に…目には入らなければ?だが一緒に食事はしたくないな」
「俺は…無理だな。折角仲間が出来ても乱されそうだ」
「俺も嫌だな……なんか、気持ち悪い」
「俺も!男が誰でも手を出すなんて、思ってる人と仕事は無理だ」
「そうですねぇ、手癖も悪そうです。なにか無くなっても、人に罪を着せそうですね?」
「そ、そんな、勝手に決めないでよ!分かったわ!出ていけばいいんでしょ!出てくわよ、なによ、折角良い金蔓見つけたと思ったのに」
な、何と言う!これで15才ですか……世の中怖いですねぇ…。
「では、お引き取りを」
「ふん!」
私達を睨んで出て行きましたね。
これで明日から気持ち良く仕事が出来ますね。
後は旦那様に報告ですが…それは明日の朝ですねぇ。
何故か旦那様のお部屋には私達は近付けませんから。
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