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新たな町へ
471話 グレドの子供達。
しおりを挟むそんな話をしてると、グレドが子供を連れて部屋に入って来た。
「旦那、戻ったぜ!そんで、俺の息子達だラルフ旦那様に挨拶しろよ」
「あ、あの始めまして。僕はラルフと言います」
「僕はルネルだよ!」
「……ルメド……」
「そう、三人共宜しくね?俺はここの屋敷の主です。名前はアキヒコと言います。宜しくね?三人ともここで暮らせるかな?大人が大勢居るけど?」
「あ、あの」
「なに?えっと…ラルフ君でいいかな?」
「はい!ラルフです。大人が一杯居るんですか?」
「そうだよ?怖いかな?」
「大丈夫です!僕は宿屋で、母さんと働いてたから」
「そう、なら、平気かな?グレド人見知りするのか、この子達は?」
「いや、そこは大丈夫だと…」
「そうならいいかな?それとグレド……」
「失礼します、旦那様。お飲み物お持ち致しました」
ニングスがワゴンを押して、リビングに現れたので一時話を中断させる。
「ありがとう、ニングス。悪いけど全員に出してくれ」
「畏まりました」
ニングスが一人一人に、飲み物と菓子を目の前に置いていくと、子供達の目がキラキラと輝く。
そりゃ~飲んで食べたいよな?
「さあ、みんなどうぞ?」
俺が進めるとラルフ君が父グレドに確認をする。
いい子だね?
「父さん、これ飲んで良いの?」
「おう、旦那様が出してくれたからな、飲んで食べていいぞ?」
「父ちゃん!これなんだ?」
「ジュースとケーキだ甘くて旨いぞ」
「父ちゃん、いいの?」
「ああ、食べていいぞ」
「やったぁ!」
「頂きます!」ます」
親は大変だな、子供達はこの屋敷に慣れてくれれば良いけど。
子供達がジュースと、ケーキに夢中に為ってる間に俺達は話を進める。
「さて、グレドお帰り。君の帰りを待ってたよ俺はさっ」
「そ、そうか?だけどよ、使用人雇ってるのだろ?」
「まあね、だけど助かるよ。料理人を二人雇い入れたんだよ。その方がグレドも、子供の面倒が見れるだろ?」
「そうか……それなら、交代出来るから助かるか」
「それに、メイドも一人増えたし馬番もな」
「あ!外の、ヒョロイのがそうなのか?」
「そうだよ、馬の世話をしてくれてるから助かってるぞ」
「そうか。で、メイドは役にたつのか?旦那」
「ああ、以外としっかりしてる。それと、門番を一人そこのモルマンという男がそうだ」
「どうも、モルマンです」
「ど、どうも俺はグレドと言う。屋敷の料理人だ」
「宜しく……」
なんか……お見合い見たいだな?ククク受ける。
「それでだ、グレド部屋をどうするんだ?外で借りるのか?」
「そ、それが…外に借りると、こいつらだけになっちまう。だから申し訳ないが、屋敷で一緒に暮らせればと……すまん」
「別に構わないけど…仕事になるのか?」
「大丈夫だと…それに三番目のチビが未だ幼いからなラルフに面倒を……」
「それだとラルフ君だっけ?ストレスになるぞ?」
「ですが……」
「まあ、自由にとはいかないけど……そうだ畑仕事なんてどうかな?」
「畑ですか?」
「仕事なんて堅苦しく考えないでさっ?庭は入れない場所があるから、あそこだけは立入禁止にしてるんだよね。だから…近寄れないけど。畑なら、ケイトも居るし。そう悪戯しても、叱れる人間が居れば別にな。多少の悪戯ぐらいなら構わないしね?」
そういえば年を聞いてないな?
悪戯って何処までするんだ?やんちゃの加減が変わらん。
「まあ、そうですが……」
「ラルフ君には勉強させたいのか?」
「そうですねぇ、出来れば」
「ラルフ君て年は?」
「ラルフが15で、ルメドが13、ルネルは8才だな」
「えっ、ラルフ君て俺と年近いの?」
「ええっ!そ、そういえば一つしか………変わらない?旦那……あんたなにもんよ?」
「いやぁ……アハハ!」
「まあ、旦那様が規格外なのは分かりましたがね?」
「カシューが酷い!言い方!まあ、良いや。それで勉強って何をさせたいの?」
「そりゃ~読み書きと算術が出来れば。それと剣が使えれば。それと生活魔法は、普通に使わしてやりてぇ。下の二人もそうだがよ」
「そうか、ニングスがもうすぐ屋敷から出ていくからな?勉強は頼めないか……。これは困ったな?」
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