ある日仕事帰りに神様の手違いがあったが無事に転移させて貰いました。

いくみ

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新たな町へ

470話 子供は苦手?

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 俺とカシューとモルマンの三人で、屋敷に戻ると先に着いていたクレドがエントランスの前に居た。

 なにしてんの?あいつは…ってか家族どうしたよ。

「グレド、ここで待つのはいいが家族は?」

「未だ、馬車の中に」

「連れてこいよ、かわいそうだろ?リビングにいるから連れて来いよ」

「すまねぇ、なら連れて来るけどよ。餓鬼が結構やんちゃでなぁ…」

「なに?さっきの子だけだろ?だったらグレドが押さえてくれれば。別に?」

「い、嫌、餓鬼はあいつだけじゃなくて」

「なに?未だ居んの?何人居るんだよ」

「あれを入れて、三人だ」

「ほぅ……三人ね?んで奥さんとは会えたのか?連れて来てるの?」

「い、嫌…」

「そう、まあ、べつに良いけど。ほら迎えに行けよ。俺はリビングにいるしな。それに屋敷も人が増えたから紹介するから」

 色々あったんだな?よく分からないけどね。
 詮索はしないよ!俺は聞いても分からんしな。

「なら、連れてくるが…」

「なに?良いから連れてこいよ!」

 と強めに言うと、すごすごと馬車に向かって行った。一体何を戸惑ってるのやら?子供が騒ぐのは仕方ないんだから構わないがな。

 屋敷に入ると、ニングスが待ち構えてたので、ただいまといってリビングに向かう。

「ニングス悪いが、後から子供が来るから。三人分の菓子と、飲み物を用意しておいてよ」

「子供がですか?」

「そうだけど、なに?ニングス、グレドと会ってないのか?あいつ戻って来たぜ?」

「それは、本当ですか?」

「ああ、もうくるぞ?子供が三人もいるんだとさっ!」

「そうですか、でしたら用意します。旦那様は?なにか?」

「ん~同じものでいいよ?それとカシューとモルマンの分もね?」

「い、嫌俺らはべつに…」

「そうか?ならいいよ?そろそろ門番達も戻って来るだろうし、屋敷で仕事してる奴らは全員集まるだろ?」

「そうですが……」

「では、御用意して参ります。ククク」

「宜しくな?」

「旦那様は俺らは別に…」

「まあ、いいよここで待ってようぜ?」

「ですが……」

 ん、なに?なんか……ああ、俺らバッチぃな!

「あ、俺ら汚れてるな?だったらクリーン!」

 カシューと、モルマンにクリーンを掛けて綺麗にすると自分にもクリーンを掛ける。

「よし、これで綺麗だな」

 後はあいつらの部屋だよなぁ…グレドと相談かな?

「あ、ありがとうございます。旦那様」

「すまんな?一休みしたいだろうが、少し待っててくれよ。グレドが子供を連れてくるしね」

「旦那様、実は子供苦手ですか?」

「ん~どうだろうか?分からん」

「モルマンは?」

「俺は少し苦手ですね。この、ずうたいですから恐がられます」

「ハハハ、そうなの?」

「ええ、カシューはどうだ?」

「さぁ…俺は、子供はあまり」

「そうか…なら好かれると、いいな?」

「そうですねぇ……?」

 なんか微妙な会話だよなぁ……。
 モルマンなんて年齢的に子供いそうだし。

 なんで独身なんだろうか?
 ごついだけで見てくれ悪くないのになぁ…。

 ってか、この世界不細工少ないよな?
 性格の悪い奴らが結構不細工だったりするが……。
 今更だけど、変な世界だよな?

《本当に今更ですよ?それ……》
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