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新たな町へ
490話 道具を買いました!だと?
しおりを挟むさて、残ったのは護衛と執事の諸君だな…。
「えっと…今日の門番って誰?」
「俺とカシューです!」
「午前は、モルマンとカシュー。午後は、カナルとゲイルか…」
「どうされました?」
「ん…嫌ね、子供達の剣術の稽古をさっ俺の他に誰をと思ってね?」
そう言いながらモルマン達に目線を止めた、それに気付いたモルマンは無理だと言ってくる。
「お、俺は無理ですよ?そもそも、俺が使う剣は大剣ですし子供受けが悪いので…。多分慣れないと泣かれると思うので…」
チッ、なんだ駄目なの?ってか何でばれた?
《バレバレの目線を送って何を言いますか!》
『え?そんなに分かりやすかった?』
《それはもう!》
『……そうでしたか…』
「そうなの?だったら、ゲイルは?」
「無理、当たり前!俺が教わる立場だからな」
「ゲイル偉そうにするな!旦那様に【ベシッ】失礼だ!」
「痛い!叩くなカナル」
「口の聞方少しは直せ!俺より悪いわ!」
「カナル…君も、似てるので控えて下さいね?」
「……り、了解した。ニングス…」
「ハハハ、おもしれぇ!って事で門番の順番は交代なっ!午後はモルマンとゲイル、午前中はカナルとカシューで頼むね?すまないが、暫くこの順番でお願いするね?」
「……マジか!」
「マジマジ、大マジだ!と言うことで食事が終わったら宜しく」
「了解しました。ところで、旦那様は?午前中は?」
「えっ俺?俺は……どうするかな…。まぁ、午前中はのんびりだな。馬の様子も見たいし?庭の様子もみないとなぁ」
最近庭に出向いて無いから、様子を見ないとブルーは気紛れに戻って来るけど…。
妖精達を見ないと…増えてないと願いたい。
「そ、それなら!旦那様にお願いが」
「なに?ベントン」
「う、馬の蹄鉄の交換の手伝いをできませんか?」
「へっ?蹄鉄……をか?俺は素人だぞ?」
「そ、それでもテイムしてる主人が居てくれないと、結構大変なんですよぉ…。毎回、梅やさくらに蹴られそうで危ないんです!」
「わ、分かったよ…。なら、食事を終わらせたらで良いのか?」
多分俺が居ても、なんの役にも立たないと思うんだが…馬は苦手だしなぁ…。
「はい、お願いします!」
「お、おう……」
こ、困ったなぁ……。
あ!厩舎にクリーン掛けて浄化魔法でなんとか為るか?後で試すか。
しっかし馬……馬ねぇ…。
キャンピングカーを貰ってるから、もう馬車は要らな……くはないか。
あれは俺しか運転出来ないもんな~。
でもカナルに運転を教えたら喜びそうだけど。
どうなんだろうか?
そんなこんなで、食事が終わると子供達はそのまま食堂に残り勉強の時間に。
マイナとゲイルは午後から時間の合間にニングスが見るだろう。
他の使用人達もそれぞれの持ち場に戻る。
そして、俺はベントンとマイナに連れられて厩舎に向かう。
馬達の前に来ると……うっ…!
綺麗にしてあるとはいえ……家畜の匂いだ!
ヤバいと思い、慌ててクリーンと浄化の魔法を掛ける!
よしよし……これで暫く大丈夫かな?
「旦那様……何したの今?」
「え?クリーン掛けたけど。なに、マイナさん?」
「う、馬達が綺麗に為ってる……。厩舎も綺麗に為ってて……俺の仕事が…」
「なに言ってんのかな?ベントン、厩舎が綺麗に為っても未だ仕事はある!」
「マイナちゃん……そうだね」
「所でさっ、お二人さん?」
「は、はい!」
「なに?旦那様」
「蹄鉄の話しは?」
「あっ!そうでした、蹄鉄ですよ!」
「ってかさ、蹄鉄って馬屋に行かないと駄目なんじゃないのかな?俺は、そう言う道具置いてない筈だけど?」
「そ、そうなのですが……。以前の休みに、道具を勝手に買って来ました!なので…」
「はあ?買ってきたってお前…自腹でか?」
「はい!良い給金か貰えるので…。少し貯めたら、そこそこの道具が買えました」
「ベントン君……君さ、それを俺に相談してよ?もう……いくら掛かったのさっ!支払うから金額教えろ!」
全く、俺が駄目主人みたいじゃないかよ!
傷つくわぁ~!なんかメッサ傷ついた……。
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