ある日仕事帰りに神様の手違いがあったが無事に転移させて貰いました。

いくみ

文字の大きさ
547 / 763
新たな町へ

490話 道具を買いました!だと?

しおりを挟む


 さて、残ったのは護衛と執事の諸君だな…。

「えっと…今日の門番って誰?」

「俺とカシューです!」

「午前は、モルマンとカシュー。午後は、カナルとゲイルか…」

「どうされました?」

「ん…嫌ね、子供達の剣術の稽古をさっ俺の他に誰をと思ってね?」

 そう言いながらモルマン達に目線を止めた、それに気付いたモルマンは無理だと言ってくる。
 
「お、俺は無理ですよ?そもそも、俺が使う剣は大剣ですし子供受けが悪いので…。多分慣れないと泣かれると思うので…」

 チッ、なんだ駄目なの?ってか何でばれた?

《バレバレの目線を送って何を言いますか!》

『え?そんなに分かりやすかった?』

《それはもう!》

『……そうでしたか…』

「そうなの?だったら、ゲイルは?」

「無理、当たり前!俺が教わる立場だからな」

「ゲイル偉そうにするな!旦那様に【ベシッ】失礼だ!」

「痛い!叩くなカナル」

「口の聞方少しは直せ!俺より悪いわ!」

「カナル…君も、似てるので控えて下さいね?」

「……り、了解した。ニングス…」

「ハハハ、おもしれぇ!って事で門番の順番は交代なっ!午後はモルマンとゲイル、午前中はカナルとカシューで頼むね?すまないが、暫くこの順番でお願いするね?」

「……マジか!」

「マジマジ、大マジだ!と言うことで食事が終わったら宜しく」 

「了解しました。ところで、旦那様は?午前中は?」

「えっ俺?俺は……どうするかな…。まぁ、午前中はのんびりだな。馬の様子も見たいし?庭の様子もみないとなぁ」

 最近庭に出向いて無いから、様子を見ないとブルーは気紛れに戻って来るけど…。
 妖精達を見ないと…増えてないと願いたい。

「そ、それなら!旦那様にお願いが」 

「なに?ベントン」

「う、馬の蹄鉄の交換の手伝いをできませんか?」

「へっ?蹄鉄……をか?俺は素人だぞ?」

「そ、それでもテイムしてる主人が居てくれないと、結構大変なんですよぉ…。毎回、梅やさくらに蹴られそうで危ないんです!」

「わ、分かったよ…。なら、食事を終わらせたらで良いのか?」

 多分俺が居ても、なんの役にも立たないと思うんだが…馬は苦手だしなぁ…。

「はい、お願いします!」

「お、おう……」

 こ、困ったなぁ……。
 あ!厩舎にクリーン掛けて浄化魔法でなんとか為るか?後で試すか。

 しっかし馬……馬ねぇ…。
 キャンピングカーを貰ってるから、もう馬車は要らな……くはないか。

 あれは俺しか運転出来ないもんな~。
 でもカナルに運転を教えたら喜びそうだけど。
 どうなんだろうか?

 そんなこんなで、食事が終わると子供達はそのまま食堂に残り勉強の時間に。
 マイナとゲイルは午後から時間の合間にニングスが見るだろう。

 他の使用人達もそれぞれの持ち場に戻る。

 そして、俺はベントンとマイナに連れられて厩舎に向かう。
 馬達の前に来ると……うっ…!
 綺麗にしてあるとはいえ……家畜の匂いだ!
 ヤバいと思い、慌ててクリーンと浄化の魔法を掛ける!
 よしよし……これで暫く大丈夫かな?

「旦那様……何したの今?」

「え?クリーン掛けたけど。なに、マイナさん?」

「う、馬達が綺麗に為ってる……。厩舎も綺麗に為ってて……俺の仕事が…」

「なに言ってんのかな?ベントン、厩舎が綺麗に為っても未だ仕事はある!」

「マイナちゃん……そうだね」

「所でさっ、お二人さん?」

「は、はい!」

「なに?旦那様」

「蹄鉄の話しは?」

「あっ!そうでした、蹄鉄ですよ!」

「ってかさ、蹄鉄って馬屋に行かないと駄目なんじゃないのかな?俺は、そう言う道具置いてない筈だけど?」

「そ、そうなのですが……。以前の休みに、道具を勝手に買って来ました!なので…」

「はあ?買ってきたってお前…自腹でか?」

「はい!良い給金か貰えるので…。少し貯めたら、そこそこの道具が買えました」

「ベントン君……君さ、それを俺に相談してよ?もう……いくら掛かったのさっ!支払うから金額教えろ!」

 全く、俺が駄目主人みたいじゃないかよ!
 傷つくわぁ~!なんかメッサ傷ついた……。

しおりを挟む
感想 124

あなたにおすすめの小説

あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~

深楽朱夜
ファンタジー
13人の神がいる異世界《アタラクシア》にこの世界を治癒する為の魔術、異界人召喚によって呼ばれた主人公 じゃ、この世界を治せばいいの?そうじゃない、この魔法そのものが治療なので後は好きに生きていって下さい …この世界でも生きていける術は用意している 責任はとります、《アタラクシア》に来てくれてありがとう という訳で異世界暮らし始めちゃいます? ※誤字 脱字 矛盾 作者承知の上です 寛容な心で読んで頂けると幸いです ※表紙イラストはAIイラスト自動作成で作っています

異世界に転生したけど、頭打って記憶が・・・え?これってチート?

よっしぃ
ファンタジー
よう!俺の名はルドメロ・ララインサルって言うんだぜ! こう見えて高名な冒険者・・・・・になりたいんだが、何故か何やっても俺様の思うようにはいかないんだ! これもみんな小さい時に頭打って、記憶を無くしちまったからだぜ、きっと・・・・ どうやら俺は、転生?って言うので、神によって異世界に送られてきたらしいんだが、俺様にはその記憶がねえんだ。 周りの奴に聞くと、俺と一緒にやってきた連中もいるって話だし、スキルやらステータスたら、アイテムやら、色んなものをポイントと交換して、15の時にその、特別なポイントを取得し、冒険者として成功してるらしい。ポイントって何だ? 俺もあるのか?取得の仕方がわかんねえから、何にもないぜ?あ、そう言えば、消えないナイフとか持ってるが、あれがそうなのか?おい、記憶をなくす前の俺、何取得してたんだ? それに、俺様いつの間にかペット(フェンリルとドラゴン)2匹がいるんだぜ! よく分からんが何時の間にやら婚約者ができたんだよな・・・・ え?俺様チート持ちだって?チートって何だ? @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ 話を進めるうちに、少し内容を変えさせて頂きました。

最初から最強ぼっちの俺は英雄になります

総長ヒューガ
ファンタジー
いつも通りに一人ぼっちでゲームをしていた、そして疲れて寝ていたら、人々の驚きの声が聞こえた、目を開けてみるとそこにはゲームの世界だった、これから待ち受ける敵にも勝たないといけない、予想外の敵にも勝たないといけないぼっちはゲーム内の英雄になれるのか!

転生したらスキル転生って・・・!?

ノトア
ファンタジー
世界に危機が訪れて転生することに・・・。 〜あれ?ここは何処?〜 転生した場所は森の中・・・右も左も分からない状態ですが、天然?な女神にサポートされながらも何とか生きて行きます。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 初めて書くので、誤字脱字や違和感はご了承ください。

異世界帰りの最強勇者、久しぶりに会ったいじめっ子を泣かせる

枯井戸
ファンタジー
学校でイジメを受けて死んだ〝高橋誠〟は異世界〝カイゼルフィール〟にて転生を果たした。 艱難辛苦、七転八倒、鬼哭啾啾の日々を経てカイゼルフィールの危機を救った誠であったが、事件の元凶であった〝サターン〟が誠の元いた世界へと逃げ果せる。 誠はそれを追って元いた世界へと戻るのだが、そこで待っていたのは自身のトラウマと言うべき存在いじめっ子たちであった。

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

前世は最強の宝の持ち腐れ!?二度目の人生は創造神が書き換えた神級スキルで気ままに冒険者します!!

yoshikazu
ファンタジー
主人公クレイは幼い頃に両親を盗賊に殺され物心付いた時には孤児院にいた。このライリー孤児院は子供達に客の依頼仕事をさせ手間賃を稼ぐ商売を生業にしていた。しかしクレイは仕事も遅く何をやっても上手く出来なかった。そしてある日の夜、無実の罪で雪が積もる極寒の夜へと放り出されてしまう。そしてクレイは極寒の中一人寂しく路地裏で生涯を閉じた。 だがクレイの中には創造神アルフェリアが創造した神の称号とスキルが眠っていた。しかし創造神アルフェリアの手違いで神のスキルが使いたくても使えなかったのだ。  創造神アルフェリアはクレイの魂を呼び寄せお詫びに神の称号とスキルを書き換える。それは経験したスキルを自分のものに出来るものであった。  そしてクレイは元居た世界に転生しゼノアとして二度目の人生を始める。ここから前世での惨めな人生を振り払うように神級スキルを引っ提げて冒険者として突き進む少年ゼノアの物語が始まる。

R・P・G ~女神に不死の身体にされたけど、使命が最低最悪なので全力で拒否して俺が天下統一します~

イット
ファンタジー
オカルト雑誌の編集者として働いていた瀬川凛人(40)は、怪現象の現地調査のために訪れた山の中で異世界の大地の女神と接触する。 半ば強制的に異世界へと転生させられた凛人。しかしその世界は、欲と争いにまみれた戦乱の世だった。 凛人はその惑星の化身となり、星の防人として、人間から不死の絶対的な存在へとクラスチェンジを果たす。 だが、不死となった代償として女神から与えられた使命はとんでもないものであった…… 同じく地球から勇者として転生した異国の者たちも巻き込み、女神の使命を「絶対拒否」し続ける凛人の人生は、果たして!? 一見頼りない、ただのおっさんだった男が織りなす最強一味の異世界治世ドラマ、ここに開幕!

処理中です...