ある日仕事帰りに神様の手違いがあったが無事に転移させて貰いました。

いくみ

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新たな町へ

491話 仲良いね君達。

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 魔法で蹄鉄取り替えちゃったよ!
 やれば出来るもんだな……。

「旦那様……魔法で馬の世話が出来ちゃうなら、俺なんて要らないんじゃ……」

「馬鹿をいうな!ってか、その道具全部で幾ら掛かった!さぁ言ってみろ。愚か者!なに使用人が俺を無視しして勝手にしてんのさっ」

「す、すみません……。実家にいる時からの癖で」

「癖って、そんな癖あってたまるか!」

「ひい……ぃすみません!」

「旦那様怒り過ぎぃ~。怖いからスマイル。にぃ~」

「マイナさん?巫山戯ないでね?俺はそろそろ怒るよ?」

「はぁ~い。でも、こういうキャラもいないと退屈だよね?」

「だよね?じゃ無いんどけど……。まぁ良いや!んで、癖ってなに?」 

「俺は、農家の倅だけど上に兄貴が居るから結構存在に扱われてて。それで俺が必要な物は自分で稼いだ金で用意してたから…」

 その癖が抜けないってか!もう…面倒な奴だな!

「まあ、仕方ない!だけどちゃんと値段教えてね?後で渡すから。それと次に馬達の物でなにか買う物が有るなら必ず俺に言ってくれ!」

「は、はぁ……」

「なに?」

「旦那様は、お忙しい方ですから…」

「でも、みんなと一緒にいる時も多いよね?居ないならニングスがいるでしょ?」

「ああそうですね…なら次は言います!因みに、道具は金貨5枚掛かりました!」

「金貨5枚………ベン君、貯めてたね?」

「へへへ、ここは金を使わなくても、飯が食えるからね。マイナ」

「だよね?ブイ」

「ねぇ~。ブイブイ」

 二人顔を見合せニッコリ笑ってねぇ…♡って。
 ♡が飛んでるのが見えるんだが?
 ………こいつら……仲が良いな…俺は引くが。
 いつからマイナはベントンをベンって呼んでるのかな?

「ベントン…これを道具代だ。次は相談しろよ」

 懐から巾着を出して金貨をベントンに渡す。

「は、はい!すみません。ありがとうございます」

「旦那様太っ腹だね?」 

「太っ腹って、マイナさん?ここは俺の屋敷で馬達も俺の所有物だからね。だったら必要な金で、支払うのは当たり前なんだけど?」

「そうだった、ごめんなさい旦那様。ってことで馬の世話が終わった?ベン」

「いや、終わってないよ?マイナ。まだご飯とか上げてないし」

「そう、なら手伝う?」

「お願いします」

 あ~なんか俺は邪魔だな?

「ならお二人さん!ここは頼んだ!俺は庭に回るからな?」

「はい!」

「旦那様後でねぇ~!」

「おう」

 厩舎から離れて、中庭に足を向け歩いて結界が張られた場所に来れば。
 珍しく妖精達が、俺の回りを飛び回る。
 やめれぇ……目の前を回るな!目が回るから。

〈〈〈あーアキだ!〉珍しいわ〉蜂蜜くれ〉

「あ~ハイハイ、蜂蜜ね………はいどうぞ」

 コトリと瓶に入ったアカシアの蜂蜜を花壇のブロックの上に置いた。
 すると妖精達から文句が出た。
 なんだよ!一体!

〈アキ!こんなところに置くな!〉

〈そうよ!私達が、食事をするテーブルとか?有っても良くない?〉

〈そうそう、蜂蜜はトロリとしてるから溢すんだ!手がベトベトに為るから何かないの?〉

 文句の多い妖精だな!全く……。
 お前らサイズのテーブルやら食器なんて……。
 ああ子供用の玩具があるか?
 サイズは……。
 と、ネットで検索するとよさそうなテーブルと皿とスプーンがあるな?これを出せば……って何処に?

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