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新たな町へ
527話 魔物を狩りに…。
しおりを挟む次の日、朝の点呼を終わらせ使用人達が食事に向かう為に移動しょうとしてるが、その前に皆を呼び止める。
「えっと…今日は狩りに行きたいと思ってるのだけどね?ニングス、ケイルス屋敷を任せても良いかな?」
「それは、お一人で行かれると?」
「ん、まぁそうかな?」
「旦那様、それは危ないのでは?」
「そうだぜ!俺も行きたいです!」
「私も行きたいです!」
「俺もだ」
俺と行きたいのは、カシューにカナルとゲイルか。
ふむ……どうするかな?モルマンは辞退ね……。
「なら、カシューとモンマルは午前中の門番と、午後からは子供達の剣の稽古してくれ。ゲイルとカナルは付いて来るか?」
「やった!」
「……よし!」
そ、そんなに嬉しいのかな?
「二人とも、朝飯が終わってから出かけるから。さて、それ以外の人は各自の仕事を宜しくね。それとマイナとケイト」
「「なに?旦那様」なんだい?」
「また女の人が居なくなったけど…ごめんな?」
「それは、旦那様のせいじゃないでしょ?」
「そうそう、仕方ないだろ?屋敷に馴染めないなら、早めに出ていって貰った方がうちらは良いよ?」
「そ、そうか?なら頼むね。なんか困ったら相談する事」
「あいよ」
「わかったけど…別にないよ?窓も拭かなくてもよく為ったし?」
「そ、そうか、なら食事に行こうかね。ゲイル、カナル食事が終わったら、着替えてエントランスに集合なぁ~!」
「「了解!」」
食事を終わらせて着替えると、エントランスに向かうとゲイルとカナルがもう居たよ早くない?
でも待つより手っ取り早いから良いけどね。
二人とも良くできました。
「ゲイル、カナルお待たせ。さて行くか」
「はい!行きましょ!行きましょう!」
「カナル煩い…」
「なんだよゲイル、冷静だなもうお前はぁ~。狩りが楽しみな癖によぉ~このこの」
とゲイルの頬をつつくカナル、それをゲイルが嫌がって俺の後ろに隠れると、なんともかわいい仕草をするもんだ。
「おい!カナル、ゲイルが嫌がってるぞ!巫山戯るなら置いてくが?」
「す、すみません!ゲイルごめんな。へへへ」
「……仕方ない。カナルは直ぐに調子に乗るしな」
れっ、冷静なゲイル君で……。
「さて行くぞ!」
「「おう」はい!楽しみですね、旦那様!」
なんだかカナルの浮かれようを見てると、遠足に向かう子供の様だな……大丈夫か?こいつは…?
お調子者のカナルは、まぁ良い意味でムードメーカーだ。ゲイルが無口だから…ま、何とか為るかな。一抹の不安が在るが、出掛けないと始まらないので早速王都近くの森に魔物を狩りに行くか。
ついでに薬草も採取してこよう。
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