ある日仕事帰りに神様の手違いがあったが無事に転移させて貰いました。

いくみ

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528話 昼飯は何にしようか? 改稿

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 カナル達と王都を出て暫く歩いて…。

 王都から離れた場所まで来ると、「ドン!」とキャンピングカーを出した俺は二人を車に乗せて草原を運転中だ。
 車を出した時には驚かれたけど、(あれ?この二人は知らなかったっけ?)案外大騒ぎする事もなく、素直に車に乗ってくれてるから助かってるが…。
 でもなぜか、カナルがワクワクしてるのが分かってなんだか可笑しい……。ってか笑える。


 王都から出てマップを開き草原をひたすら走ってるとマップに赤い点が出てきた。

『ナビさんあれは…大きなぶたさん?』

《いえ、大きなボアさんですね》

 ちっ!ボケたのに……。

「カナル、ゲイル!前からボアが来てるから一度止まるぞ!」

「え!ボアですか?」

「そう、こっちに向かって来るからね、軽く狩ってくるよ。二人はここで待っててよ」

「え!俺も行きたいです!」

「ん~でも危ないよ?ここで待っててよ?」

 ここで、ゴタゴタされるとボアが突っ込んで来そうだからさっさと倒したいんだよね?

「悪いゲイルにカナル!ここで待ってろいいな!」

「「…」」

 それだけを二人に言って、ボアに向かって走って行きある程度距離を縮めると【レーザー】でボアの眉間を射ぬいた。
 するとボアの大きな身体がゆっくり…【どさり】と音を立てて倒れた。

 おし!完了!

『ナビ、他に魔物は?』

《居ませんね…》

『了解。じゃ、ボアを回収してっと、解体宜しくねぇ?』

〈承知しました…〉

『ん?いまのは?ナビ』

《私ではないですよ》

『あっ、そうなの?前から不思議なんだけど?』


 偶に知らない声で、アナウンスが入るんだよね?
 今までは気にせずに、スルーしてきたけど何気に怖いんだよねぇ。
 まあそれは後だな、カナル達の所へ戻ってまた車の運転だ。

「二人ともお待たせ!さてまた車に乗って出発するよ!」

「……旦那様?」

「魔物は…狩ったのか?」

「えっと、ちゃんと倒したぞ?それより二人とも席に座っててよ?車動くぞ?」

 運転席に座ってエンジンをかけて、二人が慌てて座るのを確認してから車を動かした。

 それから暫く車で走り森の側で車を降りて森の中を分け入った。森の中は邪魔な枝が多い!なので枝を薙ぎ払いながら、オークを探して三人で歩いているとお目当てのオークを見つけた。

「居た……オークだ。カナル、ゲイル…どう?行けそうか?」

 見つけたオークから少し離れた場所で二人に小声で確認をする。

「や、殺りますよ!」

「俺も出来る!」

「二人とも…少し堅いよ!ほら力抜いてよ。ほら深呼吸して!」

「「………スゥ」……スゥ…ハァ~」

「よし、それならゲイルとカナルは二人で一体相手してね。俺は、ゲイル達が相手してるオーク以外を倒して行くから」

「「り、了解」」

 見つけたオークは三体だから都合がいいよね?



 それから三人でオークを倒して、そのあと薬草採取しながら適当な場所に結界を張って、そこに竈を作って昼飯の準備だ。

「旦那様こんな場所で昼飯ですか?」

「ん?カナル嫌なの?なんなら屋敷に帰るか?」

「ち、違います!危ないくないかな?と思いまして……その(ぐぅ~~)」

 なんだ、心配しながらも腹は減ってるんだ。

「い、今のはち、ちがくて!えっと(ぐぅ~きゅるきゅる~)」

 違うんだね……フフフ。

「あ、あの……すみません腹減りました」

 …腹は素直だな。(笑)

「カナル痩せ我慢、俺は腹が減った。旦那様、昼はなんだ?手伝う」

「そうか?なら、ゲイルは……シート出すから広げてくれ」

「了」

「カナルはテーブル出すからシートの上乗せてよ準備して」

「……了解です!」

 二人にはセッティング任せて俺は昼飯の準備だ。

 さて、何にしようか?昼だしなぁ……。
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