ある日仕事帰りに神様の手違いがあったが無事に転移させて貰いました。

いくみ

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541話 社が完成。 改稿

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 なんか話が………。

「それなら安全とまでは行かないだろうが。森に入っても!いきなり魔物は襲って来ない筈だ」

「ええと…有り難うございます?」

「何故、疑問系なんだ?」

「それは、その……森に行けと言われてる気がしたのでなんとなく?」

「暁彦さん、今ナビゲーターと話してました?」

 えっ?どっち優先?

「リンデル神様…取り敢えず…有り難うございます」

 すんごく不本意なんだけどねぇ!ここで、礼を言わないと後が怖いしっ!

「あ!無視しないで下さいよ!私はナビゲーターと、中良さげで良かったと思ってたのに!」

「おい!アルシャ、今暁彦と話してたのは俺なんだが?」

「良いじゃないですかぁ~!私も話したいんですから!」

 なんか……上で話せば良い様な、言い争いが始まってるけど……もう帰って!お礼はしたよね。

「えっと…もう帰ってください!用は済んだのでしょう?あ、それと…神殿には足を運べなく為っているので…。申し訳ないのですが…屋敷の敷地に小さな社を作りますので、そこからお祈りさせてください」

「神殿で……?まぁ社を作って頂けるなら、構いません。ですが……神殿の神父とは絶縁したのですか?」

 シスターではなく、神父認識なんだなぁ~神さん達って。

「もう、上から見てるなら知ってるでしょ?聞かないで下さいよ!」

「ああ、あの騒動でですか?なんとも狭量ですねぇ~」 

「……まぁ?」

 俺は関係ありませんよ!

「……そうですか!為らば諦めて暁彦さんが作った社で、今後はお話をしましょう!それとお供え宜しくお願いしますね?あと、お掃除……社は綺麗にしてくださいね?それと……」

 なんか色々注文が…付くぞこれは面倒だ!

「分かりましたよ!必ず清潔な状態に為る様にしますよこれで、いいですか?さぁ、お二人共にお帰りを!」

「お、おう!ならばまたな。暁彦……」

「暁彦さんまた。それと…頑張ってくださいね?フフフ」

 それだけ言って消えるアルシャ達。
 むぅ…なぜ笑って頑張れなんだ?

 こ、怖いんだが。



***


 次の日…俺は寝不足気味だが普通に起きて使用人達と食事を取っていつもの庭を散策中だ。

 妖精達を住まわせてる庭に顔を出せば、いつもの様に蜂蜜をせがまれる。
 神様に引き取って貰えなかったブルーは、木の枝に凭れ熟睡中だ。うん!起こさない様にしよう。あれは面倒だからな。

 よし次だ。

〈あっ!アキだ!〉

〈蜂蜜!〉

『ん~どうして君らは俺を見ると、としか言わないかなぁ~』

 妖精の森のダンジョンのことを、妖精達に聞きたかったんだけど…まぁ、いいか?
 寄ってくるのは可愛いからな。

〈良いじゃない!偶にしか顔出さないんだから!〉

〈そうそう冷たいよね〉

『なに?そんなに俺の顔を見たいのか?』

〈…違うけど?〉

『うっ!』

 違うんかい!まあ良いよ……気にしないでここはスルーだな。
 取りあえず妖精の要望は答えた!
 後は花壇のチェックだな。

 足元の花壇に咲く花のチェックと、枯れてる花の除去と…なに?!花が枯れてないんだけど…。
 これも妖精の力なのかな?

 なんとも不思議な…まぁ、手間が省けて良いけど。

 土の様子も…良い感じだな。ならここに用はないな!

 それから……なんか忘れて…あっそうそう!
 社作らないと!

 ここの結界の中だったら、花も咲いてて妖精達も居るからそうそう汚れもしないだろうし。
 屋敷の者にも見られる心配もないだろ。
 …たぶん。

 で、ちゃっちゃと作る。

 まずは社を作成開始、観音開きの…赤い三角屋根の小さな社を作り、(うん、なんか日本風に…まっ、細かい事は気にしない)その中に一段高い土台を作りそれから…祭る神様たちの木彫りの像…でいいのか?

 まあそんな感じで、小さく造るのは取り敢えずアルシャ様の像と昨日初めて会ったリンデル神の像を造り社に入れる。

 あっ!宝石が有ったね…アルシャ様には水晶を手元で抱える様にして嵌め込み。

 リンデル様は…ああ、サファイアでいいのか?
を嵌め込んで社の中に設置した。

 そして、出来上がったので少し高い土台を作ってそこに社を乗せた。

 扉を開き社の前に昨日お茶請けに出したクッキーの箱を置いて手を併せて御挨拶。

『えっと…取り敢えず、昨日は失礼しました。取り敢えず社が完成したので、御報告します。それと昨日のお茶請けのお菓子を置いて置きます。……皆様で召し上がって下さい』

 目を瞑って頭の中で昨日約束したお菓子をどうぞと言い終わる。そっと目を開けるとお供えした菓子が無くなっていた……。

「ない…。まあ喜んでくれるならいいけど」

 ってことで立ち上が、りくるっと体を反転させて妖精達にも挨拶をして屋敷に戻ることに。

『じゃ~なぁお前ら…また来るからね。何かあったらまた教えてくれ』

〈りょうかいしたよーまたねぇ。蜂蜜ありがとうねぇ~〉

〈またなぁ~!アキ。あと社も綺麗にしておくぞぉ~〉

「お、おうよろしくなぁ~」

 妖精達がヒラヒラ手を振って結界から出た。

 結界の外に出た暁彦…。



「にしても…俺の……あっ!薬草とハーブって何処に作ってたっけ?」

 突然思い出して確認しようと思い出す。
 ええっと…種撒いてそのままの気がするけど…。

 思い出しながら庭を歩く………あっ有った…。
 おお、なんか良い具合に育ってるね。
 何でだろうか?
 ガインは未だ来たばっかりだし……。
 マイナかケイトが手入れしてくれたのかな?

 一人畑の前で悩む……が!
 まぁ、気にしないでおこうかな?
 ならば…薬草とハーブを数種ハサミでカットカット……ふんふん鼻歌混じりでしゃがみ込んでハーブや薬草を採取です。

 夢中に為って、畑からハーブや薬草を採取してたら後ろから人が来たのに気付かなかったよ。

「旦那様…?」

「うぉ!」

 だ、誰ですか。

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