ある日仕事帰りに神様の手違いがあったが無事に転移させて貰いました。

いくみ

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新たな町へ

548話 マイナの仕事。

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 マイナさん彼女には今の彼女が抱えてる仕事の数を知るための現状確認。

「んで、次はマイナさん!」

「へっ? あたし?」

「そうそう、あたしです」

「な、なに?旦那様。あたし何もしてないよね?えっ……?」

「まあ、そんなにビクビクしないでよ?マイナ悪い話しではないよ。ってか、確認と相談だよ」

「な、なんだ………ビックリ!で、確認と相談ってなに?」

「マイナさん、今幾つ仕事を受け持ってる?」

「えっ、特に数えてないよ?あたし、結構楽してるし?」

 楽かぁ……どう楽してるのかな?

「なら、マイナの1日をここで発表してください」

「へっ、なにそれ……1日?」

「そうそう、俺に教えてください!」

「ん~1日って……えっと、朝起きて?」

「うん、それから点呼だよね?」

「そう、点呼終わったらみんなのカトラリーをセットでしょ?それから給仕してぇ~」

「それで?」

「食器を~寮組の食器下げるでしょ?それが終わってあっ洗濯して……」

「それは何人分?」 

「えっ?えっとその日の気分?」 

「ククク、なんだそれ?」

「えへへへ」

 全く……この子は…。

「それから?畑とかかい?」

「そう!ケイトが、畑を専門に仕事をしてるから……。その手伝いと、馬の世話の手伝いをしてるよ?あっ、桜がとっても可愛いの!」

 あ~最近は馬場で好きにさせてるからね…。馬たちも自由だ。

「んで?そのあとは……なんだっけ?」

 頭を傾げて考えてるけど……。

「……それなら…勉強は?」 

「えっ?子供たちと少ししてるよ?ゲイルと一緒!中々難しいね?足し算とえっと…引き算だっけ?あと字を書いてるけど……未だ下手だよ」

 ふむ……ここまでで結構スケジュール詰めてねぇ?

「それから…昼からは?」

「えぇ…未だ言うの?」

「そうそう、昼の手伝いはしてるのか?」

「ん~寮組のは、お料理出してるかな。あれ楽しいの!そのあとも片付けは任せて!」

「で?」

「で? そのあとは~洗濯物を取り込むでしょ?それと夕方は……あれ?なにしてるのかな?えへへへ結構覚えてないなぁ~。夕食の支度も一緒だし?でも、お掃除の仕事がないから少し楽だよ?」

 エントランスのお掃除はするけどと、言ってニッコリ笑ってるけど…。
 掃除してるじゃねぇか!

 エントランス前の掃き掃除もお前がしてるの?
 誰が綺麗にしてるのか気にはなってたんたけど、そうかマイナさんでしたか。
 これは彼女には特別報酬を出さないとなぁ~。

「グレド、ニングス、ケイルスこれ聞いてどう思う?」

 俺は、頭がガンガンしてきたので顳顬押さえて三人に意見を聞く。

「……す、すまん!」

「マイナ……すみません」

「えっと、なんか……」

「気づいてくれて嬉しいけど?もう少しマイナの負担減らす様にして上げてよ?」

「すみません…マイナに頼りに切りでした」

「おう、こっちもヘンリルに配膳遣らせます!」

「それな頼むな?グレド。それから…マイナさん?」

「なに?旦那様?」

「そんなにさっ皆から言われた仕事を、ホイホイ受けなくていいよ?無理なら人を雇うから」

「ええ、でも、新しく来る人ってなんか嫌なんだもん」

 もんって………。

「まぁ…こと、女性の定着率が低いですからねぇ……」

 とニングスが謂う。
 俺だってそんなことは…感じてますよ!

「だぜ!来たと思ったら直ぐに辞めて出ていくしなぁ~」

 とグレドが言う。
 んなん…俺のせいじゃねぇよ!

「それならいっその事、奴隷はどうですか?」

 と、ケイルス君……。

「奴隷ねぇ……それも良いけど。ケイルス君は嫌悪感ないの?」

「ないですよ?そりゃ~犯罪奴隷を連れて来られたら考えますが…。借金奴隷って意外と多いですし?(下手したら俺も、前の屋敷で主に不敬罪で奴隷に落ちてたかも知れないし…)」

 そ、その辺はフランクなのかなこの世界……。
 うん分からん。

「そうか……なら女性でマイナの手伝いできる人を探すか?マイナはどうだ?」

「えぇ!どっちでも良いけど?旦那様の負担に為らない?」

 へっ?俺の負担……負担?負担かぁ……。

「大丈夫だよ?マイナ、そこは気にするな」

「そう?ならいいけどねぇ。フフ」

「なにを、笑ってるのです?」

「えっ?皆があたしの事、心配してくれるのがね?なんか嬉しいの。だからフフフなの」

 何が嬉しいのか?良く分からんが……今夜の話し合いはこれにて終了だな。

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