ある日仕事帰りに神様の手違いがあったが無事に転移させて貰いました。

いくみ

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新たな町へ

594話 コーヒーはご褒美で!

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 リビングでケイルスと下らない?話を未だしてる。偶には使用人達と……新しく来た使用人と、コミュニケーションを取らないとね。

「で、ケイルスくん、ここに座ってよ。そんで、コーヒー飲みながらさ、俺の居なかった一週間の事を聞かせてよ。ま、さっき何時もと変わらないと言ってたらから、話すこともないだろうけどね。それからさぁ、相談もあるのさ!」

 俺の対面に座れとケイルスに手招きしてそこに座ってくれよと頼んだ。

 そして……

「し、承知しました。それでは失礼して」

 ケイルスくん大人しく俺の対面に座ってくれた。で、コーヒーはどっちのみたいのかな?

 まあ、最近少し暖かくなってきてるから冷たい方かな?
 暁彦はそう勝手に判断して、ケイルスには暁彦と同じアイスコーヒーをだした。
 勿論ガムシロップと、ミクルポーションを一緒に出しておまけのストロー付き。

「はい、アイスコーヒーだよ」

 グラスに氷とコーヒー入れてコースターにグラスにを乗せてケイルスの前にだした。

「……あ、ありがとうございます。しかし…こちらの長いものやこれらは?」

「あーそれは、その長いのはね、ストローといってこうやって袋から出して、こう…長いのをコーヒーの中に入れて此でコーヒーを吸って飲むんだよ。で、コーヒーは苦いからね。苦いのが苦手なら、その透明液のシロップを入れてね?それは砂糖を溶かしたものだ。シロップは甘いからね、少しずつ入れてストローでかき混ぜてよ。そんで、そのとなりのはミルクだよ、それもお好みで入れて飲んでみてよ」

「…は、はあ?」

 わかんないかな?

「なんなら、最初にコーヒーだけ飲んで見てよ」

「で、では……先にコーヒーから。……………ん…に苦いですね?これは……。つ、次はこのシロップ為るものを……」

 ケイルスくん、ガムシロップをちょっとずつ入れて甘さを調整してる。
 暫しそんなケイルスくんを観察………。

 そして、どうやらケイルス君のお好みのコーヒーの飲み方が決まったようだ。

「ふふふ、これは美味しいです!旦那様、またコーヒーをご馳走してください」

「別にかまわないよ? なら、厨房にコーヒーを出しておくかい?」

「そ、それは駄目です!ご褒美感が薄くなります!」

 ご、ご褒美?コーヒーが?

「そんな大袈裟だよ、変なケイルスくんだね? なら、また何かの時にだすよ。今日はこれ、飲みながら話そうか」

「はい、分かりました。それで、お話とは?」

「ん~、そろそろ本格的に何処かに店をだそうと思ってね?」

「はあ? 店をですか?」

「うん。そうなんだよね、ほら冒険者ギルドのギルマスのとは今……ね? だからね、商業ギルドと相談して店をだそうかと思ってさっ」

 いっそのこと、国を出てユニシス王国に移住しょうか?エルバドの領主様は好い人だったし。 騎士団の隊長さんも好い人だったしね。
 まあ、あの二人も内心はなにか考えてるんだとは思うけどね。
 ここの、領主とかよりは良さそうだし。
 でもなぁ~パトリックさんが居るしなぁ~。

《店をだすならパトリックとは全く違う物を出さないとですよ?》

『そうなんだよね…まあ、いくらでもやりようはあるんだけどね。どの街にもない、カフェとかよくない? このコーヒーと紅茶を売りにしてさっ』

「で、ですが…」

「後はさぁ、移住も視野に入れてるんだよね」

「は、はあ? 移住ですか、一体何処へ?」

「んと~ケイルスくんたちは、嫌がるのかな? 俺が考えるのはね、隣の国のユニシス王国なんだけど……」

「ユニシス王国……で、ですが旦那様?彼方の国とこの国の…」

「まあ、それは知ってる。でもそれって、国同士というか…王族貴族が犬猿の中ってだけでしょ?平民の俺らには関係ないし」

「それはそうなのでしょうが。ですが、この様な話を皆さんより先に、わたしに話しても良かったのでしょうか?」

「えっなんで?」

「そ、それは、未だニングス殿も戻ってませんし。カナルさんとか、カシューさんとか?その他の古い方も居りますし」

「まあ、ケイルスくんだけに話して決めないよ?ちゃんとみんなで話し合うけどね。ケイルスくんはどう思うかなと、思ってさっ。えっと、ケイルスくんはこの町の出身だっけ?」

「い、いえわたしは…」

「まあ、深くは聞かないけどね、王都には思い入れもあるのかな?」

「それもないですが…ですがユニシスの民は野蛮な者が多い聞きますよ?」

「えっ!そうなの?」

 あっでもそうかなあ~?

「でもこの王都も同じだよね? 何処でも同じじゃないのかなぁ~。よくわからないけどね」

 なんて、話を長々してたらひょっこりと現れ騒ぎ出すドラゴン一匹。
 こいつ…邪魔しやがって!

[おおおおーーー主よぉぉ!戻って来たのか!なんで、座って茶など飲んどる!戻ったならばまず先に挨拶するのは我であろうが!]

 ブルーが突然現れ暁彦の頭の上で騒ぐ。

「ふふふ、なにか騒がしく為りましたが…わたしはこの屋敷の皆様の決定に従いますよ。それに何をするにでも、旦那様のご判断が決定事項でしょう」

「そうなの? 君の意見を聞きたかったのに」

「いえいえ、わたしの意見等参考にされましても。ですが聞いて貰い嬉しく思います。ありがとうございます。それと、このコーヒー大変おいしゅうございました。では、わたしは仕事に戻ります」

「えっ、いいよ、そんなに仕事なんて無いでしょ?」

「まあ、そうなのですが…」

「なら、ここに居てよ。こいつ煩いんだよね。だからさ、い居て!」

「は、はぁそれでしたら…。でしたら皆さんを呼んで参りましょう」

「いいよ、未だ皆仕事してるでしょ?そのうち誰か顔を出せば集ってくるでしょ。その間此でも飲んでゆっくりしてようよ。ブルーは煩いけどな。なんなら茶請けでも出すから食べようよ、良い物があるんだよねぇ~」



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