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新たな町へ
658話 ワープ再び!
しおりを挟む「だったら、あたしが食堂に声かけて、あんたの名前で予約してあげるよ」
「予約ですか?」
『別に食べたくも無いけど』
《調査ぐらいしたらどうですか》
『ん~迷う』
「お兄さん、訊いてるのかい? 良ければあたしが予約しといてあげるからさ。このチップのお礼にさ」
「……それなら、お願いしょうか。何時に食堂へ行けば良いかな」
仕方ない食うか。
「了解ですよ。時間はどうするかね? そうさねぇ~今は……だから、夜の六つ半に、食堂へ来れば良いようにしといてあげるよ。じゃ、それまでごゆっくり。あっお客さんの名前は?」
「暁彦と言います。では、予約の件はお願いしますね。(全部決められたぞ!お姉さん(おばちゃん)パワー炸裂)」
「暁彦様ね、了解したよ。それからお兄さんこれありがとうね。後は任せな」
渡したチップを指先で摘まんで、ヒラヒラさせ、従業員のお姉さんが部屋から出ていった。
「はあ、結局は食べる事になったか。ん~美味しければ良いけど」
仕方ない。あのパワーに負けた。
さて、食事迄の空いた時間は何をしょうか。
なんか、時間が中途半端に時間が空いてしまったけど。
ふむ………あっ、魔法の練習でもしようかな。
前から思ってた、俺の部屋に瞬間移動出来る魔法を覚えたい。
では早速、イメージを長距離だから出来るかムム…………ムムム。
魔法、魔法っと魔法イメージ。
魔法の呪文は…無くても良いけど想像力を働かせてぇ~。
イメージが大事だしな。
《イメージ、イメージと煩いですよ》
『ナビ、邪魔をするな。イメージが出来ないだろ。ムムム………』
《それは失礼》
『あっ拗ねた?』
だが邪魔が引っ込んだ。
で、イメージと呪文、呪文っと...えっと呪文は、簡単なワープでいいか?
安直だけど。
それから、俺の部屋をイメージして……おお、なんか出来そう!「ワープ!」
すると目の前が歪んで、一瞬目眩したその瞬間、今立って居た場所の風景が変わった。
俺は少しだけ目眩がしていたが、それが治まり、次に瞬きして目をしっかり見開いたら、なんとそこは俺の部屋だった!
(おお!瞬間移動しかも長距離が出来てしまった!俺天才かも?)
いや、ちょっと待て、喜ぶのは未だ早い。
ここから、元の宿屋の部屋に戻らないとな!
で、再び『ワープ!』と唱えた。
するとどうだろう、次に立って居たのは元の宿屋の部屋だった。
なんだよ、出来るじゃんか長距離。
『おお、ナビさん!』
《ハイハイ。俺、天才!ですね?》
『な、なんで、先に言うかな。俺の喜び返せ』
《いちいち、煩いのですよ貴方は》
おお、貴方はときたか。
そうかなぁ~俺はナビと、感動を分かち合いたかっただけなのになぁ。
まあいい、魔法が成功したからな。
これで移動も楽になったし。
成功!じゃ部屋の鍵を掛けてと。
屋敷へ『ワープ』。
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