ある日仕事帰りに神様の手違いがあったが無事に転移させて貰いました。

いくみ

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新たな町へ

662話 結構なお値段だった

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《主の予想が当たって》

『煩い、嬉しくないよ』

 今現在、ナビに茶化されてる、俺。
 なんだよ他人事だと思ってさっ。
 で、ここからが問題なんだよ!
 この激まずうどんをどうやって攻略するかだ。
 うどんと言われて、出されたがな、俺の知ってるうどんでは無いんだよ。
 で、一区切り食べて箸を置き今現在、器とにらめっこしてたが、仕方ないと覚悟を決める。
 これを残したら、なんかトラブルになる予感がするので、一気に器を持ちせっせと手を動かし麺と汁をスプーンを使い口に運ぶ。

「ムグ……グッ………」

 でも、食べては噎せ食べては噎せを繰り返し、器の中身を食べそして間食した。

「く、食った……ゴチでした」

 掌を合わせて、小さく呟き会計をする場所を探す。

「あれ?」

 キョロキョロしてもお会計する場所がない。

「何処で金を払えばいいんだ?あっ、店員を探せば良いのか」

 と、従業員を探して。
 あっ、さっきのおじさん。
 あれを探すとなにやら接客中だ。

「接客中か、仕方ない」

 だったら話が終わるのを待って、あの人に合図するか。

 さて、どうやって気づかせるようにするかと席に座ってそわそわ。
 すると、タイミング良くおっさんが客との話が終わって席を離れたのが見えた。
 良し!今だ。

「す、すみません」

 俺は手を上げて、おっさんに向かい声を掛けたら気がついてくれて、おっさんは俺の席まで近づいて来てくれた。
 良かった~。と、胸を撫で下ろした。

 だって、早く店をでたいんだよ。

「お待たせしました。お呼びでしょうか?」

「ええ、あのお会計を」

「ああ、其れでしたら少しお待ちくださいませ」

 そう言って、おっさんはカウンター席の置くに入って行く。
 少し待つと、おっさんは俺の席まで戻って来きて、うどんの値段を告げて来た。

「お待たせ致しました。お客様のご注文は、ボア肉うどんでよろしかったでしょうか?」

「ああ」

 確認されたので同意した。

「うどんのお値段が、銀貨一枚と大銅貨二枚になります」

「えっと、銀貨一枚と大銅貨二枚ね……なら、これで」

 金額を訊いた俺は懐から巾着を出すと、おっさんに銀貨と大銅貨を手渡した。

「ありがとうございます。丁度頂きます」

「ごちそう様」

 支払いを済ませ、席を立つと店の出入り口に向かった。

「ありがとうございました」

 後ろから声が掛かったかけど、振り向かず店をそそくさと出た。

 ふう~まずかった~。
 って言うか、あのクオリティーで千二百円とか……日本だったらボタクリで問題になりそうだな。

 SNSが普及……はあり得ない。 
 ハイテクは無理だろうし。
 魔法が蔓延はびこってる世界だもんな。
 でも、良くあれで商売をしようと思うなぁ~俺なら絶対に遣らんよ。
 恥ずかしくて。

 さて、部屋に戻って風呂に入って寝るかなぁ~。

 それよりさぁ~もふもふの魔物とスライム居ないかなぁ~。

 居たら是非家族に迎えたいもんだ。
 アハハ……冗談だけどな!

《変な魔物を飼いたいのですね》

『変とか、もふもふの魔物ネコ科とか兎とか良いじゃんかよ』

《………お好きに》

 ふん、俺だって癒されたいんだよ。
 文句ばかり言われて、荒んでる気がするしな。



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