762 / 763
新たな町へ
697話 潜入失敗したよ
しおりを挟むそんなこんな、訪れた小さな村で見つけた豆やらを買い物して終わらせた俺らは、村を案内してくれた人と村の村長に礼を言って村を後にした。
訪れた村の感想は……そうだなぁ…あぁ~うんあれだ!「感じ悪」だなうん。
んで、今の俺らは、村から離れた森の奥に入り、人目の着かぬ場所で屋敷へと帰還するのにワープ発動!
瞬く間に一瞬で屋敷に戻って来て、その足で厨房に入りあの村で仕入れた豆をさっそく料理開始!
うん撤退して良かった。
迅速な俺の行動。
どうよ?
《アホですか?》
『ムン…ひでぇナビ』
厨房に三人の料理人、プラス一人を巻き込み豆腐やら煮豆のレシピを三人プラス一人に料理伝授。
あ!それと、枝豆の方の料理もな。
枝豆の方は…そんなにレシピは知らんけど、俺には本が有るから大丈夫だろう。
んで、出来たのが豆料理の数々!
それを屋敷の住人達とワイワイと話ながら、皆で美味しく頂きましたよ。うん旨かった。
食事が終わると俺の執務室であの村に行った二人と、執事二人との話し合い。
「旦那あの村駄目だわ!全然駄目!」
「…俺も…そうですね、俺もそう思います。村人達は、余所者の俺たちに警戒心丸出しでしたし。あの村人達と打ち解ける気がしないですよ、あれでは」
「ま、まあそうだね。あれは…俺もそう思う。彼処には移住は無理な未来しか見えん」
「ですよねぇ~」
むぅ~困ったぞ、想定外だ!
「えぇ、そんなにだったんですか?」
「おう、そんなにだった」
「そうでしたか。では、どうしますか?」
「そうだねぇ~。うぅん…」
俺は腕を組んで考える。
そうだなぁ~どうする?
あ、勝手によさげな土地を見付けて住み着くとかは?
《なにばかなことを考えてますか? アホですか? そんな事をしたら、またトラブルになるでしょうが!》
おお、ナビが怒った。
『冗談ですぅ~! そんな事は俺も分かってます!』
チッ、ナビに諭されたし。
でも実際どうする?
あ!それならいっそ領主様にお目道理に行っちゃう?
でも伝がねぇなぁ~。いきなり屋敷に乗り込んでも行っても、その場で門前払いだろうし…さて…どうする?
「なぁニングス」
「はい? なんでしょうか旦那様?」
「領主に会うなら、どうするのが一番良いと思う?」
「はぁぁ!旦那それは無理ってもんだろ!」
「そうですよ、相手は国の宰相閣下ですよ。見知らぬ平民が宰相閣下に会う事なんて、出来っこない」
うん俺もそう思う。
「だから君達に相談してんじゃんよ、なんかアイデアねぇ?」
「アイデアが何かは分かりませんが…そうですねぇ」
ふむ、とニングスは左の手で顎を触り考え込んでしまった。
「旦那様俺!良いことを考え着きました!」
「なに? ケイルス君良い事って」
「旦那様、お手間でしょうが」
「お手間?」
なにケイルス君、俺になにをさせようって?
「はい、一度領都に小さな家をご購入為さっては如何ですか」
小さい?
「えっと……それって、そこに移り住んでなんやら始めようってか?」
「そうです!そこで旦那様がご希望為さっていた、商売をされてみてはどうでしょうか」
「どうでしょうって…」
いくらなんでも、それは無理……ん?待てよそれは良いかもしれない。
「それは……良いですねぇ」
「ええ、お手伝い出来ます」
「俺は売り子は出来ませんが、護衛程度なら出来ますし」
「私も街の様子を伺いつつ、情報が得られますね」
「ええ、商売なら私も手伝えます」
ほうほう、ならば実際に領主が住む街へ行って見るかね。
んで、街に溶け込みますか。
にしても今住んでる町、いつまで居られるかなぁ~。
ま、ケイト達がまだ戻って来てないし、まだ切羽詰まってる訳でもないから、少し余裕もあるから慎重に動くかな。
『どう思うナビ?』
《……まぁ、ここから移るのは確定ですからね。慎重に動いては如何ですか》
『慎重にね...』
《ええ》
『あっ、アルシェと話ししたいな。ナビ呼んでよ』
《はぁ? ご自分で呼んで下さいよ》
『ええ、俺が呼ぶのか』
《当たり前では? 用事があるのは貴方様ですよね》
む…なんかなぁ~。
まあ、自分の用事だからな!なら、神さん専用のアイテムボックにでもメッセージ居れるかね?
果たして反応………するのか?
93
あなたにおすすめの小説
あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~
深楽朱夜
ファンタジー
13人の神がいる異世界《アタラクシア》にこの世界を治癒する為の魔術、異界人召喚によって呼ばれた主人公
じゃ、この世界を治せばいいの?そうじゃない、この魔法そのものが治療なので後は好きに生きていって下さい
…この世界でも生きていける術は用意している
責任はとります、《アタラクシア》に来てくれてありがとう
という訳で異世界暮らし始めちゃいます?
※誤字 脱字 矛盾 作者承知の上です 寛容な心で読んで頂けると幸いです
※表紙イラストはAIイラスト自動作成で作っています
異世界に転生したけど、頭打って記憶が・・・え?これってチート?
よっしぃ
ファンタジー
よう!俺の名はルドメロ・ララインサルって言うんだぜ!
こう見えて高名な冒険者・・・・・になりたいんだが、何故か何やっても俺様の思うようにはいかないんだ!
これもみんな小さい時に頭打って、記憶を無くしちまったからだぜ、きっと・・・・
どうやら俺は、転生?って言うので、神によって異世界に送られてきたらしいんだが、俺様にはその記憶がねえんだ。
周りの奴に聞くと、俺と一緒にやってきた連中もいるって話だし、スキルやらステータスたら、アイテムやら、色んなものをポイントと交換して、15の時にその、特別なポイントを取得し、冒険者として成功してるらしい。ポイントって何だ?
俺もあるのか?取得の仕方がわかんねえから、何にもないぜ?あ、そう言えば、消えないナイフとか持ってるが、あれがそうなのか?おい、記憶をなくす前の俺、何取得してたんだ?
それに、俺様いつの間にかペット(フェンリルとドラゴン)2匹がいるんだぜ!
よく分からんが何時の間にやら婚約者ができたんだよな・・・・
え?俺様チート持ちだって?チートって何だ?
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
話を進めるうちに、少し内容を変えさせて頂きました。
最初から最強ぼっちの俺は英雄になります
総長ヒューガ
ファンタジー
いつも通りに一人ぼっちでゲームをしていた、そして疲れて寝ていたら、人々の驚きの声が聞こえた、目を開けてみるとそこにはゲームの世界だった、これから待ち受ける敵にも勝たないといけない、予想外の敵にも勝たないといけないぼっちはゲーム内の英雄になれるのか!
転生したらスキル転生って・・・!?
ノトア
ファンタジー
世界に危機が訪れて転生することに・・・。
〜あれ?ここは何処?〜
転生した場所は森の中・・・右も左も分からない状態ですが、天然?な女神にサポートされながらも何とか生きて行きます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
初めて書くので、誤字脱字や違和感はご了承ください。
異世界帰りの最強勇者、久しぶりに会ったいじめっ子を泣かせる
枯井戸
ファンタジー
学校でイジメを受けて死んだ〝高橋誠〟は異世界〝カイゼルフィール〟にて転生を果たした。
艱難辛苦、七転八倒、鬼哭啾啾の日々を経てカイゼルフィールの危機を救った誠であったが、事件の元凶であった〝サターン〟が誠の元いた世界へと逃げ果せる。
誠はそれを追って元いた世界へと戻るのだが、そこで待っていたのは自身のトラウマと言うべき存在いじめっ子たちであった。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
前世は最強の宝の持ち腐れ!?二度目の人生は創造神が書き換えた神級スキルで気ままに冒険者します!!
yoshikazu
ファンタジー
主人公クレイは幼い頃に両親を盗賊に殺され物心付いた時には孤児院にいた。このライリー孤児院は子供達に客の依頼仕事をさせ手間賃を稼ぐ商売を生業にしていた。しかしクレイは仕事も遅く何をやっても上手く出来なかった。そしてある日の夜、無実の罪で雪が積もる極寒の夜へと放り出されてしまう。そしてクレイは極寒の中一人寂しく路地裏で生涯を閉じた。
だがクレイの中には創造神アルフェリアが創造した神の称号とスキルが眠っていた。しかし創造神アルフェリアの手違いで神のスキルが使いたくても使えなかったのだ。
創造神アルフェリアはクレイの魂を呼び寄せお詫びに神の称号とスキルを書き換える。それは経験したスキルを自分のものに出来るものであった。
そしてクレイは元居た世界に転生しゼノアとして二度目の人生を始める。ここから前世での惨めな人生を振り払うように神級スキルを引っ提げて冒険者として突き進む少年ゼノアの物語が始まる。
R・P・G ~女神に不死の身体にされたけど、使命が最低最悪なので全力で拒否して俺が天下統一します~
イット
ファンタジー
オカルト雑誌の編集者として働いていた瀬川凛人(40)は、怪現象の現地調査のために訪れた山の中で異世界の大地の女神と接触する。
半ば強制的に異世界へと転生させられた凛人。しかしその世界は、欲と争いにまみれた戦乱の世だった。
凛人はその惑星の化身となり、星の防人として、人間から不死の絶対的な存在へとクラスチェンジを果たす。
だが、不死となった代償として女神から与えられた使命はとんでもないものであった……
同じく地球から勇者として転生した異国の者たちも巻き込み、女神の使命を「絶対拒否」し続ける凛人の人生は、果たして!?
一見頼りない、ただのおっさんだった男が織りなす最強一味の異世界治世ドラマ、ここに開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる