後天スキル【ブラックスミス】で最強無双⁈~魔砲使いは今日も機械魔を屠り続ける~

華音 楓

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第5章 壁の先にあるもの

第41話 魔砲使い 佐々木辰之進

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 おもむろにライフル型魔砲を構える辰之進。
 その手には大型の特殊ライフル弾が入った弾倉が握られており、ガチャリと魔砲へ装填したのだ。
 ちらりと覗き見ていたリヒテルは、驚きを禁じ得なかった。
 なぜならば、使用されている弾丸は通常のライフル弾の4倍はありそうなものだったからだ。

 それを気にせず、辰之進は準備を粛々と進めていく。
 辰之進が行ったのは、魔砲使いガンナーとしてもかなり特殊な行為であった。
 基本、魔砲使いガンナーが使用する魔砲の弾丸は魔弾だ。
 そして、それが魔砲使いガンナーの常識でもある。
 そうする理由は、銃火器の射出機構を再現するのが、イメージだけでは難しいからである。
 過去にも何人もの魔砲使いガンナーが挑戦するも、ごくわずかな魔砲使いガンナーでしか、それを成し得ていなかったのだ。
 辰之進はその中でも、現役の魔砲使いガンナーというわけである。
 もちろんリンリッドは別枠である。

 左目に装着した眼帯型の射撃管制補助装置バイザーを下げた辰之進は、右目で照準器を除きながら隊へ指示を出していく。

「前衛防衛職は機械魔デモニクスの突進に備え防壁形成。中衛部隊は牽制射撃。前衛攻撃職は防壁到達後即時攻撃開始。後衛部隊は中衛のバックアップ。頼んだぞ!!」

 その言葉を聞いた各隊員は、手を挙げて答えた。
 前衛防衛職の面々は、即時展開を果たす。
 作られた防壁は、まさに鉄壁。
 何も通すまいという気迫が、リヒテルのもとにも届く。
 そのすぐ後ろには、今か今かと前衛攻撃職が己が相棒を握りしめスタンバイしている。
 エイミーに続くように、中衛部隊は次々と攻撃を開始する。
 魔砲使いガンナーとはいかないが、魔銃を使い戦闘する者たちも現れていた。
 はじめはエイミーと同じように弓矢を使用していた者たちが、魔銃の進化によって鞍替えをした形だ。
 【武装属性付与ウェポンエンチャント】や【弾丸属性付与バレットエンチャント】などは出来ないが、【鷹の目ホークアイ】やその他の技能スキルによって彼らは新しい戦闘スタイルを確立していったのだ。
 そして使われる弾丸の進化もまた著しかった。
 NGTの進化は、魔石マナコアを粉末状にすることに成功していた。
 一昔前なら粉にしようとしようものなら、内包した魔素マナが暴走してもおかしくはなかった。
 しかし、科学者サイエンティストたちの弛まぬ努力の結晶として生み出されたのが、魔石粉マナパウダーだ。
 これを弾頭に蒸着することによって、魔石粉塗装マナコートが完成したのだ。
 この魔石粉塗装マナコートにより、弾丸の威力は飛躍的に向上した。
 なによりも、機械魔デモニクスの躯体を貫くことすら可能としたのだから。
 しかし、その代償としてコストが跳ね上がり、気軽に使えるようなものではなかった。

 辰之進は今回の騒動解決のため上層部を一気に掌握し、備蓄していた魔石粉塗装マナコート弾を確保することに成功したのだった。
 上層部も当初渋ってはいたものの、リヒテルという切り札と、万が一機械魔デモニクスがADWを超えた際の被害を考慮し、決断を下した形だ。
 そのため、この戦場では惜しみなくその魔石粉塗装マナコート弾が使われていった。
 普段であれば牽制役に回る者たちも、主力として戦えることに喜びを感じていた。
 手に伝わる達成感のようなものが、彼らの士気をさらに押し上げていく。

「よし、もう少しだ!!押しとどめろ!!」
「行きます!!」

 エイミーが、さらに追撃を放つ。
 解き放たれた矢は、一直線に機械魔デモニクスへ到達する。
 機械魔デモニクスは鬱陶しいとばかりに魔銃から放たれた弾丸を避けようとするも、数に押され被弾していく。
 そして避け切れない状況を作られた機械魔デモニクスへ、エイミーの矢が到達する。
 寸分たがわず、4足魔獣の左前脚の関節に突き刺さった。
 ギリギリと音を立てて、左前脚が徐々に動きを止めていく。
 そのためかバランスを崩した機械魔デモニクスは、前のめりで倒れこんでしまった。

 辰之進たちから約2km。
 その巨体が地面へと倒れこんだ。

GOGYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!

 怒りからさらに雄たけびをあげる機械魔デモニクスに、辰之進はにやりと笑みを浮かべた。

 引き絞られた魔砲は、巨大なライフル弾を何発も吐き出した。
 次々に到来するライフル弾は、機械魔デモニクスの躯体に風穴を開けていく。
 まだ無事な右前足の関節に、ちらりと見えた左後ろ足の関節。
 さらにはかろうじて擬態種の粘液が残り、繋ぎ止められていたヒョウガの首元。
 途中で【弾丸属性付与バレットエンチャント】を追加したのか、機械魔デモニクスを通り過ぎたライフル弾が急旋回して戻ってくる。
 そして、辰之進が狙っていたのは、擬態種の核であった。
 きれいに吸い込まれるように貫通したライフル弾。
 それによって擬態種という接着面をなくしたヒョウガの頭部が、ごろりと地面へと転がっていく。
 慌てたようにその頭部から離脱しようとした寄生種にも容赦なくライフル弾が到達し、その生命活動に終止符をうつ。

「リヒテル!!最後だ!!」

 辰之進の指示が飛ぶ。
 リヒテルは、再度魔砲を発動させる。
 今回は一点突破のライフル型魔砲だ。
 精神を魔石マナコアにシンクロさせていく。
 手にしたライフル型魔砲を構え、射撃管制補助装置バイザーを下しさらに深く深く潜っていく。

———第一層 属性指定……加速を選択……了承しました———
———第二層 属性指定……追尾を選択……了承しました———
———第三層 属性指定……貫通を選択……了承しました———

 射撃管制補助装置バイザー越しに照準を合わせる。
 延長された魔砲陣マナバレルが激しく回転している。

———魔砲陣マナバレル展開完了……発射条件クリア……スタンバイ———

「これで……最後だ!!」

 解き放たれた魔弾は加速によってさらなる速度を得る。
 すでに人体の認識可能速度を超えたようで、光の帯すら見えなかった。
 しかし確実に魔弾は放たれていた。
 寸分たがわずに大型機械魔デモニクスの核をとらえていたのだ。
 ガクンと倒れこみ、ついに機械魔デモニクスがその生命活動の終わりを迎えたのだった。

「よし、周囲の確認を急げ。負傷者の救助も併せて行うんだ。無事なものは俺の後に続け。救援要請の場所を目指す。アドリアーノ、案内を頼む。」
「了解。」

 構えた魔砲を下すと、辰之進は矢継ぎ早に指示を出していく。
 隊員も慣れたもので、よどみなく作業へ取り掛かっていった。
 疲れた表情を見せていたアドリアーノも、めんどくさそうに頭をかきつつ、辰之進の指示に従っていた。

 辰之進たち第一中隊は、大型機械魔デモニクスの進行違和感を感じていた。
 そもそも、この立入禁止区域デッドエリアランク3の森の魔素マナ濃度はランク2を少し上回る程度のものだった。
 そのため、トレーニング用に間引き作業を定期的に行っていたのだ。
 それなのにもかかわらず、明らかにランク3上位に分類されるであろう、擬態種が出現した入り、ランク4上位相当の機械魔デモニクスが出現するなどありえないのだ。
 強いて言うなれば、リンリッドの機械魔製造デモニクスプロダクションでもしない限り起こりえないと考えていた。

「さすがにリンリッド老師はありえないだろうな……。つまり、どこからか漏洩している?」

 リヒテルも、辰之進と同じ結論に達していた。
 あのリンリッドがこのようなことを起こすとは考えにくいからだ。

 そうこうしているうちに負傷者の救護などが終わり、撤退の準備が完了していた。
 リヒテルの魔砲である程度ダメージを与えていたことも功を奏して、負傷者の数はさほど多くはなかった。
 回復も既に終わり、戦闘も問題無いと判断出来ていた。

「たっちゃん。負傷者の手当は終わったわよ。」
「わかった。それと作戦中は隊長と呼ぶように。よし、出発するぞ!!」

 ぷくりとふくれっ面をしている景虎をよそに、辰之進は出発の指示を出した。
 流れるような作業で簡易拠点を撤去し、その場を後にしようとした時だった。
 突如として尋常ではない殺気が辺りを包み込んだ。
 それを裏付けるかのように、救護班や後方支援部隊の戦闘慣れしていない隊員がその殺気に充てられて気を失ってしまっていた。
 その濃密な殺気は、本来色などついていないにもかかわらず、ドス黒い粘りつくような色の錯覚を見せつける。

「おっと、やはり帝都防衛隊の諸君か……。せっかくの私のペットが台無しじゃないか。素晴らしい出来であっただろう?兄弟仲良く化け物になれたのだからな。いやぁ~実に素晴らしい素体だった。あの懇願する兄の顔と言ったら……。実に愉快だったぞ。弟を解放する代わりに自分が捕まると。うん、実に美しい兄弟愛だ。」

 先ほどまで、誰もそこにはいなかった。
 今まさにリヒテルたちが向かおうとしていた合流地点の方角から、黒いフードを被った一団が中隊を目指して歩みを進めていた。
 全員がそろいの衣装を身にまとっていることから、統制の取れた一団だということは読み取れた。
 しかし、その実力については全くの未知数であった。
 そのためか、辰之進も先手を取ることができずにいたのだ。

 ギシリと奥歯を噛み締めるエイミーたち。
 リヒテルもその胸糞の悪さに反吐が出そうだった。

「まあいいだろう。あのペットは出来損ないだ。壊れたって問題はないからな。」
「黙れ!!」

 辰之進は魔砲を構え、照準を戦闘の人物へ向ける。
 十分な殺気を載せて。
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