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第5章 壁の先にあるもの
第53話 狂気の戦場
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「どうしてラミアさんがここに!?」
突然のラミアの登場に驚きを隠せない辰之進は、慌ててラミアに駆け寄る。
事の成り行きを見守ろうと清十郎たちは静観を決めていた。
「あなたたちは帝都の防衛に専念なさい。この国はこれから変革期を迎えるわ。そのための礎をロレンツィオが担ったのよ。ただし組む相手が悪かったわね。あのバカ弟子を止めてあげないといけない。」
「そうですね。出来の悪い弟弟子を、兄弟子として全てを終わらせてやる必要がありますから。」
「しかし!!」
辰之進が声をあげよとした時であった。
激しい緊急警報が帝都各所で鳴り響く。
『伝令!!距離5km!!敵影あり!!その数2000!!大型種も確認!!』
無線より伝えられた状況により、一気に緊張感が漂う。
「第1大隊緊急招集!!直ちに北門へ向かう!!各自装備点検後速やかに行動開始!!」
辰之進はリンリッドを問い詰めたい思いを押しとどめ、責務を果たさんと指示を出していく。
リンリッドはニヤリと笑うと、ラミアとともにどこかへ姿を消してしまっていた。
「老師……」
辰之進の声は、喧騒の中にかき消されていったのであった。
——————
リヒテルたちアドリアーノ小隊は、守備予定地の北門へと向かっていた。
行く先々で見受けられる健康状態の悪い住民たちを見ないふりをして足早に街を駆け抜ける。
聞こえてくる苦しみの声。
配給が始まったとはいえ、中央から配られていくためにいまだ手にしていない者たちも大勢いた。
呪詛とも聞こえる苦しみの声が、リヒテルたちに深く刺さっていく。
「いったいいつになったらこれが終わるんだ……」
アドリアーノの言葉は、皆が思っている言葉だ。
終わりのない戦闘ほど、精神をすり減らすものはなかった。
北門の先にある戦闘領域では、既に戦闘が開始されていた。
またもランクが低い機械魔が先陣を務め、後方からは高ランクが迫ってきていた。
それでも見える範囲には、ランク3以下ばかりであったので、少しだけ安心することができた。
「よし、今回もリヒテル頼んだ!!」
いつものようにリヒテルが殲滅作業へ移る。
さすがに何度も繰り返している作業だったために、だれも驚きはしなかった。
次々に稼働停止していく機械魔。
今回もまたいつも通りと、全て停止したのを確認して解体作業へと移っていく。
しかし今回はそれで終わることはなかった。
少し離れた場所でランク3と見える大型種が、ピシピシと音を立てて動き始めた。
機械魔を覆っていた氷にひびが入り、次第にそのひびが大きくなり、ついには氷の棺から脱出してしまった。
慌てふためく隊員と狩猟者たちは、一目散に戦闘陣地へと避難した。
「一筋縄ではいかないってことか……むしろ、あいつら進化しているのか?」
「まさか……こんな短期間で?」
荒唐無稽と思いつつも、アドリアーノはそう思わざるを得ないと思っていた。
あまりにも対応が早すぎるのだ。
凍結から脱出した機械魔は、全身から湯気を立ち昇らせていた。
冷却よりもさらに高い温度で内部を温めているようであった。
「リヒテル、次弾の準備を頼む。凍結は効かないだろうし、熱も望み薄かもしれないな。」
ドシンドシンと大型種の足音が大きくなってきているのがわかる。
『アドリアーノ小隊聞こえる!?』
「エミーリア中隊長?どうしたんです?」
慌てた声で無線を飛ばしてきたことで、前線部隊に何かあったのかと考えていた。
『今すぐ退避しなさい!!そこは危け……ああああああああああ!!』
「中隊長!!エミーリア中隊長!!くそ!!つながらない!!何があった!?」
突然エミーリアとの通信が途切れたことで危険を感じたアドリアーノは、その言葉に従い前線を放棄して北門まで後退することを決断する。
辰之進へ報告は事後でいいだろうと考えてのことだった。
第一中隊が戦線を放棄し後退すると、今までいた場所に砲撃が降り注いだ。
それは激しい爆発を伴い、辺り一面真っ赤に染め上げていた。
「間一髪か……」
アドリアーノがそう呟くと、一人の隊員がガタガタと震えながら前方を指さしていた。
声にならない声で何かを言っていたが、全く聞き取れなかった。
だがそのまま視線を前方に向けると、そこはまさに地獄絵図であった。
真っ赤に染まった大地。
無数に転がる死体の数々。
本来であれば機械魔の攻撃に使用した砲弾のほとんどは、大地から吸収された石であったり、金属を体内で加工しているのだ。
しかし、今回使用された砲弾は……人体。
おそらく逃げ遅れた人々が犠牲になったのであろうと推測された。
むせかえる血の匂いがあたりに充満していく。
あまりの匂いに嘔吐する者もあらわれていた。
無残に転がる遺体の中に、アドリアーノたちが見知った顔もあったのだ……
「エミーリア中隊長!!」
先ほどまでアドリアーノと通話していたエミーリアの頭部が、泥をかぶり半分つぶれた状態で転がっていたのだ。
「くそ!!おい佐々木中隊長!!前線が食い破られた!!」
『こちらも確認した。通信途絶の部隊がかなり出始めている。アドリアーノ、今からお前を中隊長に緊急で格上げする。すぐさまその場を掌握し、生き残った者たちを集め再編成をするんだ!!』
アドリアーノは頭をガシガシとかきむしると、覚悟を決めたのか矢継ぎ早に指示を出していく。
リヒテルたちアドリアーノ小隊は、リヒテルを小隊長として再編成。
アドリアーノの補充として別の隊員が加わることとなった。
アドリアーノと別れたリヒテル小隊は、刻一刻と変わりゆく戦況に耳を傾けていた。
どうやらほかの門でも似たような状況か起こり、総隊長不在の為混乱が長引いてしまっているようであった。
「どうするのリヒテル隊長?」
どこかからかうように尋ねるエイミー。
リヒテルは今は指示待ちだと考えていた。
しかし嫌な予感がぬぐえなかった。
このままここで待機していていいものだろうかと……
「出たいんでしょ?」
エイミーの問いに、リヒテルは違うとすぐに答えることができずにいた。
不安とも違う、違和感といえばいいのか、自分でも理解不能な感覚が拭えずにいた。
「隊長を守るのが俺の仕事だ。」
大楯をがんと叩くと、にこりと笑うリチャード。
フンスと鼻息荒く、腕を回しているクリストフ。
その様子をあきれたように見つめるアレックス。
全員の視線がリヒテルに集まっていく。
「リヒテル小隊。これより前線を押し戻す。みんな力を貸してください!!」
「違うわよリヒテル君。今はあなたの小隊よ?なら何て言えばいいのかわかるわよね?」
妙にお姉さん風を吹かせるエイミーに、リヒテルはニヤリと口角をあげた。
「すまないエイミー。これよりリヒテル小隊は前線の構築にあたる!!行くぞ!!」
「「「「「おう!!」」」」」
指示を待つことなく待機所を出発したリヒテルたちは、北門を抜け戦場へと踊り出す。
そこは血の海と言っても間違いなだろう。
むせかえる血の匂いに、気分が悪くなる。
いたるところに転がる死体は、老若男女関係なく等しく無力でった。
ドシンドシンという音のほかに、ガチャガチャと何か引きずるような音が混じる。
リヒテルはすぐさまライフル型の魔砲を構築する。
一撃必殺。
見張り台からの報告では残りは一体。
手数よりも一撃に全てをかけることを選んだのだ。
遠くに見える大型種の機械魔の概要がおぼろげながら見えてきた。
おそらくランクは4。
簡単に倒せる相手ではないと思えた。
しかし、リヒテルはここで引くつもりはなかった。
これを止めない限り被害が増える。
ならば意地でもここで食い止める。
もしくは時間を稼いで迎撃準備を整えてもらう。
それができるのは自分たちだという気合のみでここに立っているのだ。
「エイミー、射撃範囲内に入り次第即時魔石粉塗装弾の射出。リチャードは防御の構築。クリストフは万が一に備えて即時攻撃態勢で待機。アレックスはバフを。新人さん悪いな。こんな死地に突き合わせて。できる限りのことで良い、あいつを足止めする!!」
リヒテルはすぐに射撃管制補助装置を下し、魔弾を構築する。
そこでリヒテルは、また違和感を覚えていた。
いつもよりも深く集中していく、そんな感覚だった。
突然のラミアの登場に驚きを隠せない辰之進は、慌ててラミアに駆け寄る。
事の成り行きを見守ろうと清十郎たちは静観を決めていた。
「あなたたちは帝都の防衛に専念なさい。この国はこれから変革期を迎えるわ。そのための礎をロレンツィオが担ったのよ。ただし組む相手が悪かったわね。あのバカ弟子を止めてあげないといけない。」
「そうですね。出来の悪い弟弟子を、兄弟子として全てを終わらせてやる必要がありますから。」
「しかし!!」
辰之進が声をあげよとした時であった。
激しい緊急警報が帝都各所で鳴り響く。
『伝令!!距離5km!!敵影あり!!その数2000!!大型種も確認!!』
無線より伝えられた状況により、一気に緊張感が漂う。
「第1大隊緊急招集!!直ちに北門へ向かう!!各自装備点検後速やかに行動開始!!」
辰之進はリンリッドを問い詰めたい思いを押しとどめ、責務を果たさんと指示を出していく。
リンリッドはニヤリと笑うと、ラミアとともにどこかへ姿を消してしまっていた。
「老師……」
辰之進の声は、喧騒の中にかき消されていったのであった。
——————
リヒテルたちアドリアーノ小隊は、守備予定地の北門へと向かっていた。
行く先々で見受けられる健康状態の悪い住民たちを見ないふりをして足早に街を駆け抜ける。
聞こえてくる苦しみの声。
配給が始まったとはいえ、中央から配られていくためにいまだ手にしていない者たちも大勢いた。
呪詛とも聞こえる苦しみの声が、リヒテルたちに深く刺さっていく。
「いったいいつになったらこれが終わるんだ……」
アドリアーノの言葉は、皆が思っている言葉だ。
終わりのない戦闘ほど、精神をすり減らすものはなかった。
北門の先にある戦闘領域では、既に戦闘が開始されていた。
またもランクが低い機械魔が先陣を務め、後方からは高ランクが迫ってきていた。
それでも見える範囲には、ランク3以下ばかりであったので、少しだけ安心することができた。
「よし、今回もリヒテル頼んだ!!」
いつものようにリヒテルが殲滅作業へ移る。
さすがに何度も繰り返している作業だったために、だれも驚きはしなかった。
次々に稼働停止していく機械魔。
今回もまたいつも通りと、全て停止したのを確認して解体作業へと移っていく。
しかし今回はそれで終わることはなかった。
少し離れた場所でランク3と見える大型種が、ピシピシと音を立てて動き始めた。
機械魔を覆っていた氷にひびが入り、次第にそのひびが大きくなり、ついには氷の棺から脱出してしまった。
慌てふためく隊員と狩猟者たちは、一目散に戦闘陣地へと避難した。
「一筋縄ではいかないってことか……むしろ、あいつら進化しているのか?」
「まさか……こんな短期間で?」
荒唐無稽と思いつつも、アドリアーノはそう思わざるを得ないと思っていた。
あまりにも対応が早すぎるのだ。
凍結から脱出した機械魔は、全身から湯気を立ち昇らせていた。
冷却よりもさらに高い温度で内部を温めているようであった。
「リヒテル、次弾の準備を頼む。凍結は効かないだろうし、熱も望み薄かもしれないな。」
ドシンドシンと大型種の足音が大きくなってきているのがわかる。
『アドリアーノ小隊聞こえる!?』
「エミーリア中隊長?どうしたんです?」
慌てた声で無線を飛ばしてきたことで、前線部隊に何かあったのかと考えていた。
『今すぐ退避しなさい!!そこは危け……ああああああああああ!!』
「中隊長!!エミーリア中隊長!!くそ!!つながらない!!何があった!?」
突然エミーリアとの通信が途切れたことで危険を感じたアドリアーノは、その言葉に従い前線を放棄して北門まで後退することを決断する。
辰之進へ報告は事後でいいだろうと考えてのことだった。
第一中隊が戦線を放棄し後退すると、今までいた場所に砲撃が降り注いだ。
それは激しい爆発を伴い、辺り一面真っ赤に染め上げていた。
「間一髪か……」
アドリアーノがそう呟くと、一人の隊員がガタガタと震えながら前方を指さしていた。
声にならない声で何かを言っていたが、全く聞き取れなかった。
だがそのまま視線を前方に向けると、そこはまさに地獄絵図であった。
真っ赤に染まった大地。
無数に転がる死体の数々。
本来であれば機械魔の攻撃に使用した砲弾のほとんどは、大地から吸収された石であったり、金属を体内で加工しているのだ。
しかし、今回使用された砲弾は……人体。
おそらく逃げ遅れた人々が犠牲になったのであろうと推測された。
むせかえる血の匂いがあたりに充満していく。
あまりの匂いに嘔吐する者もあらわれていた。
無残に転がる遺体の中に、アドリアーノたちが見知った顔もあったのだ……
「エミーリア中隊長!!」
先ほどまでアドリアーノと通話していたエミーリアの頭部が、泥をかぶり半分つぶれた状態で転がっていたのだ。
「くそ!!おい佐々木中隊長!!前線が食い破られた!!」
『こちらも確認した。通信途絶の部隊がかなり出始めている。アドリアーノ、今からお前を中隊長に緊急で格上げする。すぐさまその場を掌握し、生き残った者たちを集め再編成をするんだ!!』
アドリアーノは頭をガシガシとかきむしると、覚悟を決めたのか矢継ぎ早に指示を出していく。
リヒテルたちアドリアーノ小隊は、リヒテルを小隊長として再編成。
アドリアーノの補充として別の隊員が加わることとなった。
アドリアーノと別れたリヒテル小隊は、刻一刻と変わりゆく戦況に耳を傾けていた。
どうやらほかの門でも似たような状況か起こり、総隊長不在の為混乱が長引いてしまっているようであった。
「どうするのリヒテル隊長?」
どこかからかうように尋ねるエイミー。
リヒテルは今は指示待ちだと考えていた。
しかし嫌な予感がぬぐえなかった。
このままここで待機していていいものだろうかと……
「出たいんでしょ?」
エイミーの問いに、リヒテルは違うとすぐに答えることができずにいた。
不安とも違う、違和感といえばいいのか、自分でも理解不能な感覚が拭えずにいた。
「隊長を守るのが俺の仕事だ。」
大楯をがんと叩くと、にこりと笑うリチャード。
フンスと鼻息荒く、腕を回しているクリストフ。
その様子をあきれたように見つめるアレックス。
全員の視線がリヒテルに集まっていく。
「リヒテル小隊。これより前線を押し戻す。みんな力を貸してください!!」
「違うわよリヒテル君。今はあなたの小隊よ?なら何て言えばいいのかわかるわよね?」
妙にお姉さん風を吹かせるエイミーに、リヒテルはニヤリと口角をあげた。
「すまないエイミー。これよりリヒテル小隊は前線の構築にあたる!!行くぞ!!」
「「「「「おう!!」」」」」
指示を待つことなく待機所を出発したリヒテルたちは、北門を抜け戦場へと踊り出す。
そこは血の海と言っても間違いなだろう。
むせかえる血の匂いに、気分が悪くなる。
いたるところに転がる死体は、老若男女関係なく等しく無力でった。
ドシンドシンという音のほかに、ガチャガチャと何か引きずるような音が混じる。
リヒテルはすぐさまライフル型の魔砲を構築する。
一撃必殺。
見張り台からの報告では残りは一体。
手数よりも一撃に全てをかけることを選んだのだ。
遠くに見える大型種の機械魔の概要がおぼろげながら見えてきた。
おそらくランクは4。
簡単に倒せる相手ではないと思えた。
しかし、リヒテルはここで引くつもりはなかった。
これを止めない限り被害が増える。
ならば意地でもここで食い止める。
もしくは時間を稼いで迎撃準備を整えてもらう。
それができるのは自分たちだという気合のみでここに立っているのだ。
「エイミー、射撃範囲内に入り次第即時魔石粉塗装弾の射出。リチャードは防御の構築。クリストフは万が一に備えて即時攻撃態勢で待機。アレックスはバフを。新人さん悪いな。こんな死地に突き合わせて。できる限りのことで良い、あいつを足止めする!!」
リヒテルはすぐに射撃管制補助装置を下し、魔弾を構築する。
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いつもよりも深く集中していく、そんな感覚だった。
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