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第8章 富士の樹海ダンジョン
第106話 探索者ギルドにて 2
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「全く……人の話はきちんと聞くように教わらなかったのか?俺がその【探索者ライセンス】の所有者だって言ってるのに……。公営組織探索者支援組合の上位職だったら、本来はこの意味が分からないといけないんだけどな?」
呆れ顔のケントをよそに、男性の顔は赤く染め上がっていった。
今にも血管が切れるのではないかと、リヒテルたちが心配してしまうほどに。
「またも御託を並べおって……こうなれば私自ら……」
と最後まで言い切ることなく、男性は膝から崩れ落ちた。
何が起こったか分からない男性は、自分の体に起きた異変に混乱するしかなかった。
「だからさ、その身体能力を上げているスキルはどうやって手に入れたんだ?【探索者】になったからだろ?そしてそのためのダンジョンは誰が作ったんだ?考えたらわかるんじゃないのか?」
男性の行動に、徐々にイラつきを覚えたケント。
その言葉は次第に棘を帯びていく。
男性は原因を探るべく、何か虚空を操作し始めた。
そしてその原因を理解したようで、突然狼狽し始めたのだ。
「なぜだ!!なぜスキルがすべて使用不可になっているんだ!!それにレベルがすべて暗転している?!なんなんだ?!これは呪いなのか!?」
口元を泡だらけにし、叫びだす有様であった。
その取り乱しようにいまだ動けずに膝をついている囲んでいた【探索者】たちも慌てて何かを操作し始めた。
「俺のスキルが!!」
「なんだこれは!!」
「ス、ステータスが初期値!?」
いろいろな話が飛び交い、その場は混乱を極めた。
さらに周囲にいたスタッフや【探索者】たちが慌てたように彼らを介抱し、やがてその場が静かになっていった。
それを見計らったように、一人の女性が2階から姿を現した。
「何を騒いでいるのですか?これから大事な人が来る予定なんですよ?」
階段から降りてきた女性は手に短めの鞭を持っており、それをパシリパシリと鳴らして降りてきた。
「も、申し訳ありません。罪人を取り押さえよとしたのですが、突然ステータスに異常をきたしてしまいまして……」
男性は先ほどまでも狼狽がウソのように顔面蒼白となり、女性に対して膝まづいた。
他のスタッフたちも女性に向き直り頭を下げる。
その様子についていけないリヒテルたちは、置いてけぼりを喰らってしまったようだった。
「ステータス異常ですって?そんなのあり得るわけがないでしょうに……秋斗陛下ですらそんなことは出来ませんよ?出来るとすれば、2代目【魔王】であらせられる〝中村 剣斗〟様くらいなのですから。」
「この者がその〝中村 剣斗〟様の【探索者ライセンス】を所持していたことから取り調べを行おうとしていたのです。」
跪きながら女性に事情を説明する男性。
若干震えていたのは恐怖からなのかは分からなかった。
女性はその言葉を受けてケントへと視線を向ける。
そして深いため息の後に、ケントに向けて深く頭を下げたのだった。
「部下の無礼をお許しください。〝中村 剣斗〟様。」
その行為に、その場が凍り付いたようであった。
男性も何が何だが分からないという様子だ。
「部下の教育はきちんとするようにね?それにその【探索者ライセンス】は本人以外には使用不可だって知ってるでしょう?それで確認できたんじゃないのか?そこまでそこの阿呆は使いものにならない人物かのか?」
すでに切れ気味のケントの言葉が、さらに棘を増やしていく。
男性は息も絶え絶えと言わんばかりに、短く浅い呼吸を繰り返していた。
自身が犯した失態を噛み締めるかのように。
「ケント、これ以上はやりすぎだって。それに俺が中途半端な対応をしたせいだし、不審に思ってもおかしくないからね?」
この場を何とか収めたいリヒテルは自分の失態が原因だとして、話を収束の方向へと向かわせようとした。
ケントも落し所を探っていたようで、リヒテルの話に乗ることにしたようだった。
「そうだな……こちらももう少し気を使うべきだったか……すまない。」
女性に対して謝罪の言葉を口にするケント。
女性は滅相もないと首を横に振っていた。
「この件は私が処理いたします。各員は各々の職務に戻りなさい。加藤部長には追って通達をいたします。それまでは自室で待機なさい。」
女性の言葉を受けて蜘蛛の子を散らすように作業に戻るスタッフたち。
倒れていた【探索者】たちも、急に力が戻ったようで安堵の表情を浮かべていた。
一人いまだ力が戻らない、加藤はほかのスタッフに連れられて奥へと引っ込んでいったのだった。
「では〝中村 剣斗〟様、こちらへお越しください。皆様もどうぞこちらへ。」
リヒテルたちはその女性の案内で、2階にある会議室へと足を運んだのであった。
その際リヒテルは後ろを振り返ると、スタッフやほかの【探索者】たちの視線を感じていた。
それは不穏なものを見る目にそっくりで、この先が思いやられると心の中で大きくため息をついたのであった。
——————
「先ほどは申し訳ありませんでした。この公営組織探索者支援組合組合長の畑沢 律と申します。」
リヒテルたちが会議室の席に着席するなり、律は改めて頭を下げた。
本来であれば謝罪所の話ではないはずであった。
しかし先ほどの流れによって事なき終えたことに安堵した律だったが、それでも謝罪をしないわけにはいかなかったのだ。
「あれ?ここの組合長って舞さんの親父さんじゃかなったかな?」
ケントは聞いていた話と違うなと思って、律に確認を取ってみた。
律もここで舞の話が出るとは思わずに、少しだけ驚いた様子を見せたものの、すぐに表情を戻した。
「舞をご存じなのですね。舞は私の妹に当たります。父の護は先週までここの組合長を務めておりましたが、現在は総組合長として本部に戻っております。」
「そうだったんですね。成程……入れ違いだったか。栄転とはおめでとうございます。」
ケントは護の栄転について律に祝辞を述べた。
しかし律の表情は喜びを含んではいなかった。
むしろ少しだけ悪い顔をにじませていた。
「栄転などとんでもない。総組合長はほぼ名誉職。お飾りです。だいたい、父は現役続行を表明するほど脳筋で、考えなしで、全部筋肉で解決しようとする割に、組合長であることにこだわり過ぎていたのです。しかもですよ?ちょどそこの二人のように引き締まった躯体をお持ちの方を見かけると、誰彼構わず戦いを挑むなど、組合長としての威厳というものをですね……ってすみません。話がそれました。」
護の話になったとたん堰を切ったかのようにしゃべりだした律。
それは誇るというよりは怒る……そんな感じに見受けられた。
その怒涛の話に若干引き気味の面々を見て、熱くなり過ぎたことを謝罪した律なのであった。
「ですので現在は副マスターであった私が引継ぎ、ここを統治……じゃなかった、運営をさせていただいております。」
そういうと、にこやかに微笑む律。
その笑顔の裏に隠された本性が、若干見え隠れしていた。
「(ねぇ、リヒテル。あれ絶対本音だよね?)」
「(レイラ、気にしたら負けだよ?)」
リヒテルとレイラの小声の会話を拾ったかのように、一瞬視線が鋭くなる律。
だがすぐに微笑みに戻り、リヒテルとレイラは目の錯覚かと思ってしまったほどであった。
「それでは剣斗様、こちらをお返しいたします。皆様の分につきましては、剣斗様を保証人として仮発行の手続きを進めさせます。本発行については申し訳ありません、規定上すぐにとは参りません。何度か探索を熟していただいて、規定値を超えた段階で発行となりますので、ご了承ください。」
そういうと、ケントの【探索者ライセンス】を返してきた律。
それをケントが受け取ると、安堵の表情を律は見せたのだった。
呆れ顔のケントをよそに、男性の顔は赤く染め上がっていった。
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「だからさ、その身体能力を上げているスキルはどうやって手に入れたんだ?【探索者】になったからだろ?そしてそのためのダンジョンは誰が作ったんだ?考えたらわかるんじゃないのか?」
男性の行動に、徐々にイラつきを覚えたケント。
その言葉は次第に棘を帯びていく。
男性は原因を探るべく、何か虚空を操作し始めた。
そしてその原因を理解したようで、突然狼狽し始めたのだ。
「なぜだ!!なぜスキルがすべて使用不可になっているんだ!!それにレベルがすべて暗転している?!なんなんだ?!これは呪いなのか!?」
口元を泡だらけにし、叫びだす有様であった。
その取り乱しようにいまだ動けずに膝をついている囲んでいた【探索者】たちも慌てて何かを操作し始めた。
「俺のスキルが!!」
「なんだこれは!!」
「ス、ステータスが初期値!?」
いろいろな話が飛び交い、その場は混乱を極めた。
さらに周囲にいたスタッフや【探索者】たちが慌てたように彼らを介抱し、やがてその場が静かになっていった。
それを見計らったように、一人の女性が2階から姿を現した。
「何を騒いでいるのですか?これから大事な人が来る予定なんですよ?」
階段から降りてきた女性は手に短めの鞭を持っており、それをパシリパシリと鳴らして降りてきた。
「も、申し訳ありません。罪人を取り押さえよとしたのですが、突然ステータスに異常をきたしてしまいまして……」
男性は先ほどまでも狼狽がウソのように顔面蒼白となり、女性に対して膝まづいた。
他のスタッフたちも女性に向き直り頭を下げる。
その様子についていけないリヒテルたちは、置いてけぼりを喰らってしまったようだった。
「ステータス異常ですって?そんなのあり得るわけがないでしょうに……秋斗陛下ですらそんなことは出来ませんよ?出来るとすれば、2代目【魔王】であらせられる〝中村 剣斗〟様くらいなのですから。」
「この者がその〝中村 剣斗〟様の【探索者ライセンス】を所持していたことから取り調べを行おうとしていたのです。」
跪きながら女性に事情を説明する男性。
若干震えていたのは恐怖からなのかは分からなかった。
女性はその言葉を受けてケントへと視線を向ける。
そして深いため息の後に、ケントに向けて深く頭を下げたのだった。
「部下の無礼をお許しください。〝中村 剣斗〟様。」
その行為に、その場が凍り付いたようであった。
男性も何が何だが分からないという様子だ。
「部下の教育はきちんとするようにね?それにその【探索者ライセンス】は本人以外には使用不可だって知ってるでしょう?それで確認できたんじゃないのか?そこまでそこの阿呆は使いものにならない人物かのか?」
すでに切れ気味のケントの言葉が、さらに棘を増やしていく。
男性は息も絶え絶えと言わんばかりに、短く浅い呼吸を繰り返していた。
自身が犯した失態を噛み締めるかのように。
「ケント、これ以上はやりすぎだって。それに俺が中途半端な対応をしたせいだし、不審に思ってもおかしくないからね?」
この場を何とか収めたいリヒテルは自分の失態が原因だとして、話を収束の方向へと向かわせようとした。
ケントも落し所を探っていたようで、リヒテルの話に乗ることにしたようだった。
「そうだな……こちらももう少し気を使うべきだったか……すまない。」
女性に対して謝罪の言葉を口にするケント。
女性は滅相もないと首を横に振っていた。
「この件は私が処理いたします。各員は各々の職務に戻りなさい。加藤部長には追って通達をいたします。それまでは自室で待機なさい。」
女性の言葉を受けて蜘蛛の子を散らすように作業に戻るスタッフたち。
倒れていた【探索者】たちも、急に力が戻ったようで安堵の表情を浮かべていた。
一人いまだ力が戻らない、加藤はほかのスタッフに連れられて奥へと引っ込んでいったのだった。
「では〝中村 剣斗〟様、こちらへお越しください。皆様もどうぞこちらへ。」
リヒテルたちはその女性の案内で、2階にある会議室へと足を運んだのであった。
その際リヒテルは後ろを振り返ると、スタッフやほかの【探索者】たちの視線を感じていた。
それは不穏なものを見る目にそっくりで、この先が思いやられると心の中で大きくため息をついたのであった。
——————
「先ほどは申し訳ありませんでした。この公営組織探索者支援組合組合長の畑沢 律と申します。」
リヒテルたちが会議室の席に着席するなり、律は改めて頭を下げた。
本来であれば謝罪所の話ではないはずであった。
しかし先ほどの流れによって事なき終えたことに安堵した律だったが、それでも謝罪をしないわけにはいかなかったのだ。
「あれ?ここの組合長って舞さんの親父さんじゃかなったかな?」
ケントは聞いていた話と違うなと思って、律に確認を取ってみた。
律もここで舞の話が出るとは思わずに、少しだけ驚いた様子を見せたものの、すぐに表情を戻した。
「舞をご存じなのですね。舞は私の妹に当たります。父の護は先週までここの組合長を務めておりましたが、現在は総組合長として本部に戻っております。」
「そうだったんですね。成程……入れ違いだったか。栄転とはおめでとうございます。」
ケントは護の栄転について律に祝辞を述べた。
しかし律の表情は喜びを含んではいなかった。
むしろ少しだけ悪い顔をにじませていた。
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護の話になったとたん堰を切ったかのようにしゃべりだした律。
それは誇るというよりは怒る……そんな感じに見受けられた。
その怒涛の話に若干引き気味の面々を見て、熱くなり過ぎたことを謝罪した律なのであった。
「ですので現在は副マスターであった私が引継ぎ、ここを統治……じゃなかった、運営をさせていただいております。」
そういうと、にこやかに微笑む律。
その笑顔の裏に隠された本性が、若干見え隠れしていた。
「(ねぇ、リヒテル。あれ絶対本音だよね?)」
「(レイラ、気にしたら負けだよ?)」
リヒテルとレイラの小声の会話を拾ったかのように、一瞬視線が鋭くなる律。
だがすぐに微笑みに戻り、リヒテルとレイラは目の錯覚かと思ってしまったほどであった。
「それでは剣斗様、こちらをお返しいたします。皆様の分につきましては、剣斗様を保証人として仮発行の手続きを進めさせます。本発行については申し訳ありません、規定上すぐにとは参りません。何度か探索を熟していただいて、規定値を超えた段階で発行となりますので、ご了承ください。」
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