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第3章 リスタート
049 間違え
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強欲:すべてのモノを欲するがままに得られる。ただし、強制的に生物の進化が行われる。種族等すべてランダム。
本当に嫌になるな。
こんなのが発動したら、強制的に人間をやめるってことだろうに。
普通に考えたら、こんな腐れスキルを発動させようと思う人間は、ほぼ皆無だろうな……それこそ、人生を変えたいって思ってるやつでもない限り。
そして、シンは発動させた……自分自身が人間でなくなることを引き換えに。
いや違うな……シンの性格を考えると、ご都合主義が先行した可能性も否定できないな。
〝自分なら大丈夫〟〝主人公は逆転できる〟と、こんな感じかもしれない。
ただ、それは本人にしかわかりえない感情。
それほど、カイリ達を欲していたのだろうな。
幼馴染としてなのか、友人としてなのか、好きな相手としてなのか……
スキル【強欲】に手を出す前に、きちんと謝罪なりなんなりするべきだろうに。
そうすれば、また違った未来に進めたかもしれないな。
赤の他人の俺が、過ぎたことをとやかく言う話ではないか。
そして、それに付き合わされたダイスケとリョウが不憫でならない。
結果としてその命を奪われ、物言わぬ骸人形となってしまったのだから。
あいつらもまた、この世界の被害者なのかもしれない。
「邪魔だ!!あいつらは俺のものだ!!俺のモノだ!!」
すでにモノ呼ばわりだ。
カイリたちを、おもちゃか道具かアクセサリーみたいに思ってるんだろうか。
勘違いも甚だしいな。
どうやら俺は、パーティーメンバーに対する暴言で、怒りの感情が沸き上がってきてしまったみたいだ。
「そうはいかないさ。それにお前理解しているか?階層を上がれないということは……お前はモンスターになっちまったってことを!!」
一瞬シンの動きが鈍ったように思えた。
しかし、それも束の間。
さらに会話がおかしくなっていく。
「嘘だ!!黙れ!!俺のだ!!俺の体だ!!俺のモノだ!!」
何かに抗っているようにも見える。
すでに正気ですらないのかもしれない。
それにしても俺はどうしてこんなに冷静でいられるんだろうな……
心の底に激しい怒りの感情があるにも関わらず、それは静かに燃え上がる炎のように思えた。
剣を構えた俺とシンが向きあい距離を探り合う……
じわりじわりとその距離を近づけていく。
「そうだ、思い出した……。お前は……」
シンの様子がおかしい……
ドロドロとした気配と言えばいいのか、よくわからないものがさらにドロドロとしてシンにまとわりつく。
強いていうなれば念、思いというものか……それが可視化されているように見えた。
「お前が……お前さえいなけば……お前さえ!!」
シンからいきなり殺気が溢れ出す。
先ほどからあった殺気を上回るほどの、黒く歪んだ醜い殺気。
誰かを守ろうとするものではなく、奪い取ろうとする殺気。
まさに【強欲】。
その殺気につられて、後ろに控えていたダイスケとリョウが動き出した。
前に見た時よりも動きが早くなっている。
おそらくレベルが上がったんだろうな。
シンも動きが良い。
きちんと訓練していればよかったものを……
そうしたらもっと違う形でカイリたちと再会できたはずだ。
その努力が出来たのであれば。
「それは俺のせいじゃない。お前が犯した過ちだ。彼女たちは自分たちで選んだんだ。お前から離れることを!!」
「知るか!!お前が俺から3人を奪ったんだ!!だから今度は俺が3人をこの手で奪い返す!!今度こそやり直すんだ!!俺が正義だ!!俺が主人公なんだ!!」
シンの叫びとともに3人が襲い掛かってきた。
ダイスケが大盾を構えて突っ込んできた。
おそらくシールドバッシュを仕掛けてくるはずだ。
予想通り大盾が俺に迫ってくる。
ガキン!!
俺の盾とダイスケの大盾がぶつかり合う。
俺は盾をうまく使い、ぶつかり合った支点をずらし、ダイスケの盾を打ち下ろす。
その反動で態勢がいきなり崩れてよろけるダイスケ。
俺はすかさずその場で一回転し、遠心力いっぱいに手にした盾をバックブローでダイスケの横っ腹を殴りつけた。
俺の体力がダイスケの体力を大幅に上回っていた為に、ダイスケがきれいに吹き飛ばされた。
それに巻き込まれるようにリョウも吹き飛ばされていく。
「よくも二人を!!やはり貴様は悪だ!!」
「俺が悪なら、お前は何だ⁉正義の味方とでも言うのか!?違う!!お前はただの人間だ!!」
「うるさいうるさいうるさいうるさい!!これでもくらえ!!ラッシュ!!」
なりふり構わずスキルを発動したシンが突っ込んできた。
スキルのおかげで上昇した身体能力から繰り出される激しい連撃が俺を襲う。
だけど、これもステータスのおかげなんだろうか、俺には全く届かない。
「なんで!!なんでなんでなんでなんで!!なんで届かない!!」
シンの攻撃が、さらに激しさを増していく。
怒りに任せた攻撃は、単純化して振りだったから、いなすことはさほど難しくはなかった。
さらに体勢を整えたダイスケたちも改めて参加し、激しく俺を攻め立てる。
槍にロングソード、片手剣。
どれもこれも単調で、代り映えがしなかった。
ガキン!!
キン!!
ゴン!!
ステータス上げをしていて助かった。
普通に対応できている。
基本盾でいなし、必要に応じて剣でもいなす。
攻撃を加えることは基本的に行わなかった。
シンを殺してしまっては意味がないからだ。
できれば無効化して取り押さえられればと考えていたが、シンにはそれが伝わることはなかった。
「くそくそくそくそくそ~~~~~~~!!」
さらにシンの攻撃速度が上がり、苛烈を極めた。
俺への恨みなのか、怒りなのか……もしくは自分の思い通りにいかない苛立ちからなのか……
その感情に呼応するように、ダイスケたちの攻撃速度・威力が増大していく。
なるほどね。
【死人人形(ネクロマンサードール)】は術者次第で強さが変動するのか。
思ったよりも俺には余裕があった。
確かに速度も威力も高い。
でもそれだけだった。
連携も何もあった物じゃない。
ただ闇雲に攻め立ててくるだけだ。
良くも悪くもごり押しだ。
むしろゴブリンの方が連携が取れてるんじゃないだろうか。
うん、これ以上はダイスケたちが哀れだ。
俺はこの戦いに決着を付けることにした。
スキル【身体強化】【部位強化】!!
俺はこの戦いで、初めてスキルを発動させた。
身体強化のレベルは5。
おおよそ5分が効果時間だ。
上昇率は身体強化が5%の上昇。
部位強化は部位を10%上昇させ、任意に部位を変更できる。
そしてその効果は歴然だった。
それはそうだ。
スキル使用前でも対応できていたんだから、ステータス上昇した今、対応できないわけがない。
その均衡が破れた瞬間に、決着がついた。
ダイスケがシールドバッシュを仕掛けたのが見えた。
それをサイドステップで躱し、腕に部位強化を掛け替え、その首を切り落とした。
やはり死体……か。
血液が出るわけではなく、ダイスケの頭部は糸が切れたように地面に放り出され、身体は前のめりにどさりと崩れ落ちた。
頭部に見えた表情は、喜怒哀楽の感情すらなく、能面を被っているかのようだった。
「ダイスケ!!貴様~~~~!!よくもダイスケを殺したな!!ユルサナイ!!」
「黙れ!!ダイスケはすでに死んでいた!!シン、お前がそいつをスキルで【死人人形】にしたんだ!!お前の巻き沿いで死んだその二人の生をお前が欲したから……、だからそいつらは【死人人形としてお前の側にいたんだ!!」
「嘘だ!!ウソだ!!ウソダ!!USODA!!●×△□!!」
もうすでに俺に理解できる言葉ですらなくなっていった。
シンはもう、モンスターになり果てていたんだな。
ただただ、元の関係に戻りたい一心で強くなるためにここに来て……本当に馬鹿だ。
ただ心から謝れば、友達として元に戻れたかもしれないのに……
だから俺がお前の間違いを終わらせてやる。
「シン、お前は間違えた。だから俺がそれを正してやる。」
本当に嫌になるな。
こんなのが発動したら、強制的に人間をやめるってことだろうに。
普通に考えたら、こんな腐れスキルを発動させようと思う人間は、ほぼ皆無だろうな……それこそ、人生を変えたいって思ってるやつでもない限り。
そして、シンは発動させた……自分自身が人間でなくなることを引き換えに。
いや違うな……シンの性格を考えると、ご都合主義が先行した可能性も否定できないな。
〝自分なら大丈夫〟〝主人公は逆転できる〟と、こんな感じかもしれない。
ただ、それは本人にしかわかりえない感情。
それほど、カイリ達を欲していたのだろうな。
幼馴染としてなのか、友人としてなのか、好きな相手としてなのか……
スキル【強欲】に手を出す前に、きちんと謝罪なりなんなりするべきだろうに。
そうすれば、また違った未来に進めたかもしれないな。
赤の他人の俺が、過ぎたことをとやかく言う話ではないか。
そして、それに付き合わされたダイスケとリョウが不憫でならない。
結果としてその命を奪われ、物言わぬ骸人形となってしまったのだから。
あいつらもまた、この世界の被害者なのかもしれない。
「邪魔だ!!あいつらは俺のものだ!!俺のモノだ!!」
すでにモノ呼ばわりだ。
カイリたちを、おもちゃか道具かアクセサリーみたいに思ってるんだろうか。
勘違いも甚だしいな。
どうやら俺は、パーティーメンバーに対する暴言で、怒りの感情が沸き上がってきてしまったみたいだ。
「そうはいかないさ。それにお前理解しているか?階層を上がれないということは……お前はモンスターになっちまったってことを!!」
一瞬シンの動きが鈍ったように思えた。
しかし、それも束の間。
さらに会話がおかしくなっていく。
「嘘だ!!黙れ!!俺のだ!!俺の体だ!!俺のモノだ!!」
何かに抗っているようにも見える。
すでに正気ですらないのかもしれない。
それにしても俺はどうしてこんなに冷静でいられるんだろうな……
心の底に激しい怒りの感情があるにも関わらず、それは静かに燃え上がる炎のように思えた。
剣を構えた俺とシンが向きあい距離を探り合う……
じわりじわりとその距離を近づけていく。
「そうだ、思い出した……。お前は……」
シンの様子がおかしい……
ドロドロとした気配と言えばいいのか、よくわからないものがさらにドロドロとしてシンにまとわりつく。
強いていうなれば念、思いというものか……それが可視化されているように見えた。
「お前が……お前さえいなけば……お前さえ!!」
シンからいきなり殺気が溢れ出す。
先ほどからあった殺気を上回るほどの、黒く歪んだ醜い殺気。
誰かを守ろうとするものではなく、奪い取ろうとする殺気。
まさに【強欲】。
その殺気につられて、後ろに控えていたダイスケとリョウが動き出した。
前に見た時よりも動きが早くなっている。
おそらくレベルが上がったんだろうな。
シンも動きが良い。
きちんと訓練していればよかったものを……
そうしたらもっと違う形でカイリたちと再会できたはずだ。
その努力が出来たのであれば。
「それは俺のせいじゃない。お前が犯した過ちだ。彼女たちは自分たちで選んだんだ。お前から離れることを!!」
「知るか!!お前が俺から3人を奪ったんだ!!だから今度は俺が3人をこの手で奪い返す!!今度こそやり直すんだ!!俺が正義だ!!俺が主人公なんだ!!」
シンの叫びとともに3人が襲い掛かってきた。
ダイスケが大盾を構えて突っ込んできた。
おそらくシールドバッシュを仕掛けてくるはずだ。
予想通り大盾が俺に迫ってくる。
ガキン!!
俺の盾とダイスケの大盾がぶつかり合う。
俺は盾をうまく使い、ぶつかり合った支点をずらし、ダイスケの盾を打ち下ろす。
その反動で態勢がいきなり崩れてよろけるダイスケ。
俺はすかさずその場で一回転し、遠心力いっぱいに手にした盾をバックブローでダイスケの横っ腹を殴りつけた。
俺の体力がダイスケの体力を大幅に上回っていた為に、ダイスケがきれいに吹き飛ばされた。
それに巻き込まれるようにリョウも吹き飛ばされていく。
「よくも二人を!!やはり貴様は悪だ!!」
「俺が悪なら、お前は何だ⁉正義の味方とでも言うのか!?違う!!お前はただの人間だ!!」
「うるさいうるさいうるさいうるさい!!これでもくらえ!!ラッシュ!!」
なりふり構わずスキルを発動したシンが突っ込んできた。
スキルのおかげで上昇した身体能力から繰り出される激しい連撃が俺を襲う。
だけど、これもステータスのおかげなんだろうか、俺には全く届かない。
「なんで!!なんでなんでなんでなんで!!なんで届かない!!」
シンの攻撃が、さらに激しさを増していく。
怒りに任せた攻撃は、単純化して振りだったから、いなすことはさほど難しくはなかった。
さらに体勢を整えたダイスケたちも改めて参加し、激しく俺を攻め立てる。
槍にロングソード、片手剣。
どれもこれも単調で、代り映えがしなかった。
ガキン!!
キン!!
ゴン!!
ステータス上げをしていて助かった。
普通に対応できている。
基本盾でいなし、必要に応じて剣でもいなす。
攻撃を加えることは基本的に行わなかった。
シンを殺してしまっては意味がないからだ。
できれば無効化して取り押さえられればと考えていたが、シンにはそれが伝わることはなかった。
「くそくそくそくそくそ~~~~~~~!!」
さらにシンの攻撃速度が上がり、苛烈を極めた。
俺への恨みなのか、怒りなのか……もしくは自分の思い通りにいかない苛立ちからなのか……
その感情に呼応するように、ダイスケたちの攻撃速度・威力が増大していく。
なるほどね。
【死人人形(ネクロマンサードール)】は術者次第で強さが変動するのか。
思ったよりも俺には余裕があった。
確かに速度も威力も高い。
でもそれだけだった。
連携も何もあった物じゃない。
ただ闇雲に攻め立ててくるだけだ。
良くも悪くもごり押しだ。
むしろゴブリンの方が連携が取れてるんじゃないだろうか。
うん、これ以上はダイスケたちが哀れだ。
俺はこの戦いに決着を付けることにした。
スキル【身体強化】【部位強化】!!
俺はこの戦いで、初めてスキルを発動させた。
身体強化のレベルは5。
おおよそ5分が効果時間だ。
上昇率は身体強化が5%の上昇。
部位強化は部位を10%上昇させ、任意に部位を変更できる。
そしてその効果は歴然だった。
それはそうだ。
スキル使用前でも対応できていたんだから、ステータス上昇した今、対応できないわけがない。
その均衡が破れた瞬間に、決着がついた。
ダイスケがシールドバッシュを仕掛けたのが見えた。
それをサイドステップで躱し、腕に部位強化を掛け替え、その首を切り落とした。
やはり死体……か。
血液が出るわけではなく、ダイスケの頭部は糸が切れたように地面に放り出され、身体は前のめりにどさりと崩れ落ちた。
頭部に見えた表情は、喜怒哀楽の感情すらなく、能面を被っているかのようだった。
「ダイスケ!!貴様~~~~!!よくもダイスケを殺したな!!ユルサナイ!!」
「黙れ!!ダイスケはすでに死んでいた!!シン、お前がそいつをスキルで【死人人形】にしたんだ!!お前の巻き沿いで死んだその二人の生をお前が欲したから……、だからそいつらは【死人人形としてお前の側にいたんだ!!」
「嘘だ!!ウソだ!!ウソダ!!USODA!!●×△□!!」
もうすでに俺に理解できる言葉ですらなくなっていった。
シンはもう、モンスターになり果てていたんだな。
ただただ、元の関係に戻りたい一心で強くなるためにここに来て……本当に馬鹿だ。
ただ心から謝れば、友達として元に戻れたかもしれないのに……
だから俺がお前の間違いを終わらせてやる。
「シン、お前は間違えた。だから俺がそれを正してやる。」
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